映画『スタントウーマン ハリウッドの知られざるヒーローたち』のあらすじ・ネタバレ・解説・感想・評価から作品情報・概要・キャスト・予告編動画も紹介し、物語のラストまで簡単に解説しています。
映画『スタントウーマン ハリウッドの知られざるヒーローたち』公式サイトにて作品情報・キャスト・上映館・お時間もご確認ください。
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『スタントウーマン ハリウッドの知られざるヒーローたち』
(2020年製作/84分/G/アメリカ)
原題『Stuntwomen: The Untold Hollywood Story』
【監督】
エイプリル・ライト
【製作】
ステファニー・オースティン マイケル・グラスコフ マリオン・ローゼンバーグ
【製作総指揮】
ミシェル・ロドリゲス アレックス・ハミルトン ジェイ・ストロンメン ラリー・ニーリー ロバート・ヒックマン リンウッド・スピンクス ライアン・バリー ジェームズ・アンドリュー・フェルツ
【原作】
モリー・グレゴリー
【脚本】
ネル・スコベル
【撮影】
スベトラーナ・スベトゥコ
【編集】
ジョナサン・P・ショウ
【音楽】
ノラ・クロール=ローゼンバウム
【出演】
ミシェル・ロドリゲス エイミー・ジョンソン アリマ・ドーシー シャーリーン・ロイヤー ジニー・エッパー ジュール・アン・ジョンソン ジェイディ・デビッド デブン・マクネア ハイディ・マニーメイカー レネー・マニーメイカー ドナ・キーガン ミシェル・ジュビリー・ゴンザレス シェリル・ルイス ジェニファー・カプート ケリー・ロイシーン ハンナ・ベッツ リー・ジン タミー・ベアード ケイトリン・ブルック ジェシー・グラフ メリッサ・スタッブス デビー・エバンス ドナ・エバンス ラファイエ・ベイカー アンジェラ・メリル ケイシャ・タッカー マリッサ・ラボッグ バイア・ザガナス キリアナ・スタントン ジェニファー・マイレーア ゼンダラ・ケネディ
【HPサイト】
映画『スタントウーマン ハリウッドの知られざるヒーローたち』公式サイト
【予告映像】
映画『スタントウーマン ハリウッドの知られざるヒーローたち』トレーラー
- 映画『スタントウーマン ハリウッドの知られざるヒーローたち』のオススメ度は?
- 映画『スタントウーマン ハリウッドの知られざるヒーローたち』の作品情報・概要
- 映画『スタントウーマン ハリウッドの知られざるヒーローたち』のあらすじ・ネタバレ
- 映画『スタントウーマン ハリウッドの知られざるヒーローたち』の感想・内容
- 映画『スタントウーマン ハリウッドの知られざるヒーローたち』の結末・評価
- 映画『スタントウーマン ハリウッドの知られざるヒーローたち』のキャストについて
- まとめ 映画『スタントウーマン ハリウッドの知られざるヒーローたち』一言で言うと!
- 『運だぜ!アート』本日の総合アクセスランキング
- 合わせて観たい映画
- 映画『スタントウーマン ハリウッドの知られざるヒーローたち』の作品情報
映画『スタントウーマン ハリウッドの知られざるヒーローたち』のオススメ度は?
星4つ半です
「絶対に観て欲しい映画」です
勇気が出ます
女性の地位向上に貢献しています
とても面白いです
映画『スタントウーマン ハリウッドの知られざるヒーローたち』の作品情報・概要
ハリウッドの映画史を語るにおいて絶対に不可欠な存在であるアクション。そのアクションの中心を担ってきたのは女性のスタントウーマンであったことはあまり知られていない。本映画『スタントウーマン ハリウッドの知られざるヒーローたち』は女性スタントの歴史から差別、苦悩、挫折、挑戦、成功に至るまでをドキュメンタリーとして描いている。ただ単に「スタントの名場面特集」ではなく、女性の地位向上に尽力している現状についても描かれている。
映画『スタントウーマン ハリウッドの知られざるヒーローたち』のあらすじ・ネタバレ
映画『スタントウーマン ハリウッドの知られざるヒーローたち』の感想・内容
「絶対に観て欲しい映画」です。間違いなく勇気が出ます。本映画本映画『スタントウーマン ハリウッドの知られざるヒーローたち』は女性活躍社会を促進させるためには必見の映画ではないでしょうか。もう最初から最後まで命をかけて仕事に挑む女性たちの汗と涙と努力と、そして“強さと弱さ”を全開した物語となっています。彼女たちは映画の中では前面に出てきません。主役の影の存在です。主役が出来ない危険な場面に代わって演技をします。その名の通り“スタントウーマン”です。この女性たちの活躍を描いたドキュメンタリー映画ですが、本当に心を打たれるのです。
まず映画におけるアクションシーンですが、映画史の大方のヒーローは男性が担ってきましたから、イメージ的に「男の仕事なのでは」と思いがちです。でも本映画『スタントウーマン ハリウッドの知られざるヒーローたち』を観ると、スタントの始まりは女性からだとわかり驚きました。初期の白黒映画のアクション場面を引用して説明しています。バイクから列車へ飛び移るとか、高架橋から列車へ降りる場面などは女性が行なっていた事実が紹介されます。映画がたくさん製作されるようになると派手なアクションが要求されて行きます。観客は映画の中のアクションを観に行くようになったのです。ですから女性のスタントの仕事も増えるかと思いますが、その逆になりました。アクション場面で映画がヒットするとわかると、多くの男性スタントマンがこぞってハリウッド映画界になだれ込んできたのです。それまで名もなきアクションを担当していた女性たちにとっては死活問題となりました。
いわゆる男性社会のハリウッドに新たな黒歴史が作られるのです。ハリウッドにSTUNTMEN’S ASSOCIATIONが設立されましたが、女性たちは所属できませんでした。黒人も所属できませんでした。そして“STUNTWOMAN ASSOCIATION OF MOTION PICTURES”を立ち上げて自身らの地位向上に努めて来たのです。
彼女たちの世界にはスタントパフォーマーたちの世界には”Wigging”という言葉があります。これは女性役のスタントをスタントウーマンではなくカツラ(ウィッグ)をつけたスタントマンが務める事を指しています。これは女性にとっては屈辱であり、雇用の機会を失う大きな問題でした。声をあげたデヴン・マクネアはハリウッドから締め出されることになったそうです。本映画『スタントウーマン ハリウッドの知られざるヒーローたち』は単なる女性スタントが出演した映画の名シーン特集ではないところが必見なのです。
性差別との戦い、ギャランティー問題、過酷な労働条件、日々の鍛錬、結婚・出産問題、さらに加齢による仕事の減少などの諸問題をうまく内包しているのです。中でもやはり胸が痛いのは結婚・出産によってキャリアに空白を作ってしまうという恐怖が印象的でした。もちろん、出産して子育てという幸せを手に入れるのですが、やはり人間というのは何らかの形で「社会に貢献したい」と願うものです。それが映画産業のメッカであるハリウッドであるならなおさらでしょう。かつての自分の勇姿が映画として未来に残る感動と快感をもう一度夢みるのは当然のことです。おそらく今では結婚・出産・子育てするインフラは整いつつありますが、過去においては辛酸を舐めたスタントウーマンは多かったに違いありません。
映画『スタントウーマン ハリウッドの知られざるヒーローたち』の結末・評価
そしてもうひとつ、忘れてはいけない暗部も語られています。「ハリウッドにおける薬物蔓延」問題です。ある男性スタントマンがヤク中状態で車を運転し、助手席から飛び降りるスタントを行なった女性が大ケガをした話にハリウッドの影の部分を見た気がします。おそらくヤク中問題はスタントの世界だけではないでしょう。先の映画『mid90s ミッドナインティーズ』でジョナ・ヒル自ら監督して語っているようにハリウッドの映画界は薬物との距離が近いことが改めて認識できました。ただ本映画『スタントウーマン ハリウッドの知られざるヒーローたち』に出演している女性たちには無縁だと信じたいです。
さてさて、個人的に好きなアクションはクリント・イーストウッド監督デビュー作『恐怖のメロディ』の崖落ちした場面です。ジュール・アン・ジョンソンが演じています。すごいのです。崖落ちの演技も良いのですが、荒れ狂う海に悠然と浮かぶ演技は今観ても驚きます。その他にも映画史に残る場面が紹介されます。マトリックスの高速バイク逆走、トレーラー潜りなどなど。一歩間違えば「死に直結」でしょう。わたし的には絶対に無理な仕事です。なぜならば「怖いから」です。でもなぜ、彼女たちは危険なスタントを生業にしているのか不思議になりました。容姿的も女優としても活躍できそうな気がするのです。ギャランティーもそんなに高くありません。
勝手な推測ですが「スリルの中に人生」があるからではないでしょうか。つまり生きるか死ぬかの時間に存在理由を見つけられるというものです。例えが相応しいかわかりませんが、戦場ジャーナリストっているじゃあないですか。彼らって確かに「真実を伝える」と言って戦地へ赴きますが、実は砲弾・弾丸が飛び交う中の緊張感と恐怖感の中に“スリル”と“快感”を得るというのです。膨大なアドレナリンが体を駆け巡るそうです。そんな究極の状態から生還した満足と達成という恍惚感たるや格別なものらしいのです。おそらくスタントに惹かれる理由も成功した時の恍惚感が耐え難いのではないでしょうか。何れにしても常人とは違う才能・能力・技術・肉体・精神を持った特殊な人たちだということは間違いありません。本当に心から敬意を評したいと思います。
映画『スタントウーマン ハリウッドの知られざるヒーローたち』のキャストについて
ミシェル・ロドリゲス
エイミー・ジョンソン
アリマ・ドーシー
シャーリーン・ロイヤー
ジニー・エッパー
ジュール・アン・ジョンソン
ジェイディ・デビッド
デブン・マクネア
ハイディ・マニーメイカー
レネー・マニーメイカー
まとめ 映画『スタントウーマン ハリウッドの知られざるヒーローたち』一言で言うと!
「すごい女性たちがいたもんだ。応援したい」
兎にも角にも「すごい女性たち」がいたことに驚いています。命がけの仕事です。心から応援したくなりました。体に気をつけて長く活躍して欲しいです。
『運だぜ!アート』本日の総合アクセスランキング
合わせて観たい映画
【差別をテーマにしたオススメ映画】
映画『伊豆の踊子(1974)』
職業差別・女性差別が厳しすぎる
映画『ルース・エドガー』
差別・偏見はアメリカ社会から消えないのか
映画『ハリエット』
こんなに強い女性人権活動家はいない
映画『ナイチンゲール』
ジェニファー・ケント監督が描く#MeToo映画最高傑作
映画『レ・ミゼラブル』
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映画『黒い司法 0%からの奇跡』
ここはアメリカですか?
映画『ブラック・クランズマン』
黒人差別をコミカルに描いた名作
映画『ビール・ストリートの恋人たち』
若い二人の恋愛に差別の障害が、、、涙が止まりません
映画『グリーンブック』
黒人ミュージシャンと白人ドライバーの友情物語
映画『あなたの名前を呼べたなら』
インドのカースト制度は終わらない
映画『ジョジョ・ラビット』
ユダヤ人差別が凄まじい
映画『ゴッズ・オウン・カントリー』
LGBT映画の最高作品
映画『ダンス・ウィズ・ウルブズ』
ネイティブインディアンのために戦う白人
映画『存在のない子供たち』
存在さえ認められないとは酷すぎます
映画『風をつかまえた少年』
黒人であるがためにチャンスも乏しいのか、、
映画『ジャングル・ブック(2016年の映画)』
これは必見!動物から差別される人間を描いている
『美女と野獣(1991)』
見かけで判断していはダメ
映画『天使にラブ・ソングを…』
ウーピー・ゴールドバーグ最高ハッピー
映画『37セカンズ』
これは必見です!佳山明さんの演技がすごい!
【アクション映画オススメ】
映画『ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション』
スパイと言ったらトム・クルーズです!
『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』
ドウェイン・ジョンソンが世界ナンバーワンのアクションスター
映画『ランボー ラスト・ブラッド』
ランボーの戦いは「終わったのか?」いや終わらないでしょう
映画『ファイヤーフォックス』
ソビエトの戦闘機を盗むクリント・イーストウッド
映画『コロンビアーナ』
復讐に燃える少女が美しい暗殺者に!
映画『チャーリーズ・エンジェル』
やっぱり美女ばかりが活躍するアクションは素敵!
映画『バッドボーイズ フォー・ライフ』
確かにウイル・スミスはカッコいいいけど、、、、
映画『ハンター』
元祖アクションスターはスティーブ・マックイーン
映画『スタントウーマン ハリウッドの知られざるヒーローたち』の作品情報
映画.comより一部引用
スタッフ・キャスト
監督
エイプリル・ライト
製作
ステファニー・オースティン マイケル・グラスコフ マリオン・ローゼンバーグ
製作総指揮
ミシェル・ロドリゲス アレックス・ハミルトン ジェイ・ストロンメン ラリー・ニーリー ロバート・ヒックマン リンウッド・スピンクス ライアン・バリー ジェームズ・アンドリュー・フェルツ
原作
モリー・グレゴリー
脚本
ネル・スコベル
撮影
スベトラーナ・スベトゥコ
編集
ジョナサン・P・ショウ
音楽
ノラ・クロール=ローゼンバウム
エグゼクティブ音楽プロデューサー
ボニー・グリーンバーグ
ミシェル・ロドリゲス
エイミー・ジョンソン
アリマ・ドーシー
シャーリーン・ロイヤー
ジニー・エッパー
ジュール・アン・ジョンソン
ジェイディ・デビッド
デブン・マクネア
ハイディ・マニーメイカー
レネー・マニーメイカー
ドナ・キーガン
ミシェル・ジュビリー・ゴンザレス
シェリル・ルイス
ジェニファー・カプート
ケリー・ロイシーン
ハンナ・ベッツ
リー・ジン
タミー・ベアード
ケイトリン・ブルック
ジェシー・グラフ
メリッサ・スタッブス
デビー・エバンス
ドナ・エバンス
ラファイエ・ベイカー
アンジェラ・メリル
ケイシャ・タッカー
マリッサ・ラボッグ
バイア・ザガナス
キリアナ・スタントン
ジェニファー・マイレーア
ゼンダラ・ケネディ
2020年製作/84分/G/アメリカ
原題:Stuntwomen: The Untold Hollywood Story
配給:イオンエンターテイメント