映画『アイリッシュマン』あらすじ・ネタバレ・感想。ロバート・デ・ニーロvsアル・パチーノvsジョー・ペシはスコセッシ最後のマフィア映画。

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映画『アイリッシュマン』あらすじ・ネタバレ・感想。ロバート・デ・ニーロvsアル・パチーノvsジョー・ペシはスコセッシ最後のマフィア映画。2019年公開

映画『アイリッシュマン』のあらすじ・ネタバレ・解説・感想・評価から作品概要・キャスト、予告編動画も紹介し、物語のラストまで簡単に解説しています。

映画『アイリッシュマン』公式サイトにて作品情報・キャスト・上映館・お時間もご確認ください。

YouTubeで予告映像もご覧ください。

アイリッシュマン | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト
裏社会のボスに長年仕えてきた殺し屋フランクが、秘密と暴力にまみれた自らの半生を振り返る。マーティン・スコセッシ監督が贈る、ギャング映画の新たな傑作。
『アイリッシュマン』最終予告編

『アイリッシュマン』(209分/PG12/アメリカ/2019
原題『The Irishman

【監督】
マーティン・スコセッシ
【製作】
マーティン・スコセッシ ロバート・デ・ニーロ ジェーン・ローゼンタール
エマ・ティリンジャー・コスコフ アーウィン・ウィンクラー
【出演】
ロバート・デ・ニーロ
アル・パチーノ
ジョー・ペシ

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映画『アイリッシュマン』のオススメ度は?

4.0

4つです

恐ろしいけど観たい

アメリカの真実が知りたい

マフィアの掟とは

家族とは

贖罪とは

最後は善人を目指すのか

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映画『アイリッシュマン』の作品概要

『アイリッシュマン』原題『The Irishman』は2019年に公開されたアメリカ合衆国の伝記映画。マーティン・スコセッシ監督、主演はロバート・デ・ニーロとアル・パチーノ。ジョー・ペシ出演。『I Heard You Paint Houses』を原作としている。Netflix製作。動画配信の後、劇場で公開された。

映画『アイリッシュマン』のあらすじ・ネタバレ

かつて第二次世界大戦の兵士だったフランク・シーラン(ロバート・デ・ニーロ)はトラックの運転手で生計を立ていた。ある日、車の故障で立ち往生している時にラッセル・バッファリーノ(ジョー・ペシ) に助けてもらう。それを機にフランクは非合法な世界へ足を踏み入れる。やがてマフィアから殺しを受けるようになる。フランクの働きを聞いたジミー・ホッファ(アル・パチーノ) とも仲良くなり、着実に殺しの仕事をこなしていくが、、、。

映画『アイリッシュマン』の感想・評価・内容・結末

マーティン・スコセッシ監督のお得意のマフィア映画です。スコセッシが描くマフィア映画は最も真実に近いと言われています。なぜならスコセッシ自身がマフィアが多いニューヨークのリトルイタリーで生まれ育ったからです。小さい頃からストリートを歩けばマフィアに当たると言われる時代だったそうです。コッポラの『ゴッド・ファーザー』に身震いした人も多いかと思いますが、スコセッシの描くマフィア映画こそ本流と言われています。

本映画『アイリッシュマン』は実話を元に映画化されました。ただ視聴前にジミー・ホッファという人物について勉強しておくことをオススメします。本映画『アイリッシュマン』は年老いたフランク・シーラン(ロバート・デ・ニーロ)が過去の行いを贖罪する形で進行していきます。彼はマフィアに雇われた殺し屋でした。彼が殺した人物は30人は超えると言われています。年老いたフランクはジミー・ホッファを殺したと告白して全米に衝撃を与えました。ジミー・ホッファはアメリカ社会に多大な影響を与えた人物です。大統領の次に権力を持っている男だったのです。しかし1975年から行方が分からなくなっています。生死すらわかりません。その彼を殺したと告白したから大変な騒ぎになったのです。

そもそもジミー・ホッファとはどういう人物だったのかを簡単に説明します。全米トラック運転手組合の会長を勤めました。この組合は経済的に大きな権力を持っていました。全米の配送、流通の組合でホッファの命令で即様ストップさせることができるのです。これは経営者には恐怖で、もし配送がストップしてしまうと食品も日常品もスーパーや販売店に運ばれません。死活問題です。アメリカの経済に混乱をもたらします。ですから大統領でさえ、ホッファに気を使うのです。ホッファを味方にすることは政治的安定も得られるからです。

どうしてホッファがここまで上り詰めたかはやはり度胸があったからです。若くして父を亡くし貧しいながらも懸命に働いたそうです。ある会社の倉庫番をしていた時に仲間と組合を作り賃金アップの交渉を勝ち取ります。それから労働者の権力を守るために躍起になって働いたそうです。敵の多くはマフィアなどです。でもホッファはマフィアに屈することなく逆にマフィアを利用しながら組合を大きくしていったそうです。

しかしながらあまりも非合法なやり方がすぎました。脅しや放火、殺人など非合法なことばかりです。その悪事を担っていたのがフランク・シーラン(ロバート・デ・ニーロ) です。フランクはただのトラック運転手でした。ある時、マフィアのラッセル・バッファリーノ(ジョー・ペシ) に認められ肉の横流しを始めます。そしてラッセルの紹介でホッファに会うのです。この三角関係が後に歪みを起こします。

フランクはラッセルとホッファの両方から信頼されますし、自身も仁義を通します。しかしながらマフィアにとってホッファは目の上のタンコブになります。お金の融通が効きません。逆に気の強いラッセルはマフィアを脅迫する始末です。ラッセルはフランクにホッファの殺害を命じるのです。この依頼を受けたフランクの苦しい心情をロバート・デ・ニーロは見事に演じていたと思います。

この映画のタイトル『アイリッシュマン』はアイルランド人のことです。フランクのことです。マフィアの御用達、つまり殺し屋の多くはアイリッシュマンだったそうです。マフィアたちは自ら人を殺さないそうです。またホッファ自身の血もアイルランド系だそうです。

ではなぜフランクが後々に自信がホッファを殺したと告白したかは、やはり人生の贖罪を死ぬ前に行おうと考えたからでしょう。多くの人を殺してきました。殺す時は何の感情もありませんでした。単なる仕事として請け負っただけです。殺した人への慈悲もありませんでした。情けなどかけたこともありません。でもホッファだけは違ったのでしょう。親友でもあり家族同様の付き合いをしてきたのです。そのホッファを殺したことが唯一、感情が揺れたことだったのでしょう。しかもホッファには愛する娘が懐いていました。ホッファを殺してから敏感な娘はフランクから離れていきます。フランクは娘に何度も会いにいきますが、無視され続けます。

娘の態度は終生変わることはなかったそうです。娘への罪滅ぼしもあったのでしょう。自身が告白することで許しを請うたのではないでしょうか。人間というのは最後はやっぱり善人でいたい生き物なのでしょうか。それとも本映画は敬虔なキリスト教徒であるスコセッシらヨーロッパ人が描く、最後の審判なのかもしれません。悪人でも懺悔すれば許されるのです。

とても良い映画だと思いますが、今一度、アメリカ社会のこと、マフィアのことを勉強して観たいと思った作品でした。この映画の感想はまた書きます。

*ケネディ暗殺、キューバ危機なども絡んできます。

*「お前はペンキを塗るそうだな」っていうセリフがありますが、これはマフィアの隠語です。拳銃を打つとその血が壁に赤く飛び散ります。ペンキとは血のことで、お前は殺しをやるよなという意味です。ゾッとしますね。

映画『アイリッシュマン』のキャストについて

フランク・シーラン(ロバート・デ・ニーロ)

第二次世界大戦で活躍して運送屋をやっていた時にマフィアの世話になるフランク・シーラン。以後ヒットマンとして働く。ロバート・デ・ニーロのヒットマンの姿はもう見納めかもしれません。素早く人を殺しまくります(しかし後半になると動きが緩慢です)殺し屋のイメージより父親を演じる姿の方が胸に響きました。愛する娘に認めてもらいたい一心なのです。「お父さんを許してくれ」と何度も懇願しますが、許してもらうどころか口も聞いてもらえませんでした。その時の表情が素晴らしかったです。

ジミー・ホッファ(アル・パチーノ)

全米トラック運転組合の会長ジミー・ホッファ 。絶大な権力を持っており、大統領の運命すら左右できるほどです。アル・パチーノは鬼気迫る演技でホッファを演じています。とても嫌な男に見えますが、肝っ玉が座っていたそうです。マフィアではありません。マフィアの脅しにも屈しません。逆にマフィアを脅す方になります。パチーノの毅然とした演技に震えを感じました。

ラッセル・バッファリーノ(ジョー・ペシ)

マフィアです。フランク・シーランに温情を見せながら近づきます。依頼をするのです。ジョー・ペシはギャングの役柄を過去において多く演じてきました。多くは短気で即様怒りを表す物が多かったのですが、本作では落ち着いた大物マフィアを演じています。それだけに恐ろしいのです。人を殺すということが日常にある男は死神みたいな雰囲気があります。

まとめ 映画『アイリッシュマン』一言で言うと!

「泣いて馬謖を斬る」

これは上の立場の人の気持ちですから、本作のフランクには当てはまらないかと思いますが、フランクは兄貴分のホッファを殺す時の心情はとても苦しかったと思います。もちろん犯罪ですから肯定はできませんが、どんな悪人でも少しは善なる心があるという救いもこの映画にはありました。盗人にも五分の魂の方が合っているかも。

合わせて観たい映画

【マーティン・スコセッシ監督作品】

映画『レイジング・ブル』

あるボクサーの悲劇です

映画『レイジング・ブル』ネタバレ・あらすじ・作品情報・評価。マーティン・スコセッシvsロバート・デ・ニーロのボクシング映画最高傑作。
映画『レイジング・ブル』以下のサイトにて作品情報・キャストなどご確認ください。NHKBSプレミアムにて放映。

映画『アイリッシュマン』の作品情報

映画.comより一部引用
スタッフ・キャスト
監督
マーティン・スコセッシ
製作
マーティン・スコセッシ ロバート・デ・ニーロ ジェーン・ローゼンタール エマ・ティリンジャー・コスコフ アーウィン・ウィンクラー ジェラルド・シャマレス ガストン・パブロビッチ ランドール・エメット ガブリエル・イスレイロビッチ
製作総指揮
リック・ヨーン リチャード・バラッタ ベリー・ウェルシュ ニールス・ジュール ジョージ・ファーラ ニコラス・ピレッジ ジャイ・ステファン タイラー・ザカリア チャド・A・ベルディ
原作
チャールズ・ブラント
脚本
スティーブン・ザイリアン
撮影
ロドリゴ・プリエト
美術
ボブ・ショウ
衣装
サンディ・パウエル クリストファー・ピーターソン
編集
セルマ・スクーンメイカー
音楽
ロビー・ロバートソン
音楽監修
ランドール・ポスター
エグゼクティブ音楽プロデューサー
ロビー・ロバートソン
視覚効果監修
パブロ・ヘルマン
フランク・シーラン(ロバート・デ・ニーロ)
ジミー・ホッファ(アル・パチーノ)
ラッセル・バッファリーノ(ジョー・ペシ)
レイ・ロマノ
ボビー・カナベイル
アンナ・パキン
スティーブン・グレアム
ハーベイ・カイテル
ステファニー・カーツバ
キャサリン・ナルドゥッチ
ウェルカー・ホワイト
ジェシー・プレモンス
ジャック・ヒューストン
ドメニク・ランバルドッツィ
ポール・ハーマン
ルイス・キャンセルミ
ゲイリー・バサラバ
マリン・アイルランド
セバスティアン・マニスカルコ
スティーブン・バン・ザント
2019年製作/209分/PG12/アメリカ
原題:The Irishman
配給:Netflix

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