映画『アナと雪の女王2』のあらすじ・ネタバレ・解説・感想・評価から作品概要・キャスト、予告編動画も紹介し、物語のラストまで簡単に解説しています。
映画『アナと雪の女王2』公式サイトにて作品情報・キャスト・上映館・お時間もご確認ください。
YouTubeで予告映像もご覧ください。
『アナと雪の女王2』
(103分/G/アメリカ/2019)
原題『Frozen 2』
【監督】
クリス・バック ジェニファー・リー
【製作】
ピーター・デル・ベッチョ
【出演】
イディナ・メンゼル
クリステン・ベル
ジョシュ・ギャッド
エルサ(日本語吹き替え)松たか子
アナ(日本語吹き替え)神田沙也加
映画『アナと雪の女王2』ブルーレイ・DVD・MovieNEX・デジタル配信最新情報
2020年5月13日発売
世界を熱狂させた『アナと雪の女王2』のブルーレイ・DVD・MovieNEXが遂に発売されます。2020年5月13日です。ご時世はコロナウイルス感染拡大で、混乱していますが、「STAY HOME」にてもう一度あの感動を味わってみるのも良いと思います。
[MovieNEX] アナと雪の女王2 MovieNEX コンプリート・ケース付き(数量限定)4,000円+税
コンプリート・ケース付き。ブルーレイ 1枚、DVD 1枚、デジタルコピー、MovieNEXワールドのセット。
これは盛りだくさんのセットです。数量限定ですから欲しくなります。
[MovieNEX] アナと雪の女王2 MovieNEX 4,000円+税
ブルーレイ 1枚、DVD 1枚、デジタルコピー、MovieNEXワールドのセット。
こちらもいいと思いますが、コンプリート・ケースが付いてないので、後から欲しくなるかもです。
[MovieNEX] アナと雪の女王2 4K UHD MovieNEX 5,800円+税
4K UHD 1枚、ブルーレイ 1枚、デジタルコピー(クラウド対応)、MovieNEXワールドのセット。
これは4K収録の最高級だと思います。かなり期待できます。
[DVD] アナと雪の女王2(数量限定)2,800円+税
通常のDVD作品です。これでも十分に楽しめます。
[Digital] アナと雪の女王2[先行デジタル配信]配信日2020/04/22
デジタル配信はすでに始まっています。
映画『アナと雪の女王2』のオススメ度は?
星4つです。
良いと思います。
ディズニー史上最高のエンターティメント作品です。
水の大切さも訴えています。
姉妹愛の物語です。
エンドロールは最後まで観ましょう!
恋人、友だち、家族、姉妹など誰とでも観に行ってください。
歌も絶叫できます!間違いなしです!
歌を覚えていけば120パーセント楽しめます!
ディズニー映画『アナと雪の女王2』の作品概要
映画『アナと雪の女王2』はディズニーのミュージカル映画の実績とCGアニメーションの技術を結集して製作されたアメリカ合衆国の映画。コンピュータアニメーション・ミュージカル・ファンタジー映画。『アナと雪の女王』(2013年)の続編。2019年11月22日に日米同時公開予定。キャッチコピーは「なぜ、エルサに力は与えられたのか」前作ではアナが主人公だったが本作ではエルサが主人公となっている。ディズニー史上最高の作品だと言われています。
すべてはここから始まりました
ディズニー映画『アナと雪の女王2』のあらすじ・ネタバレ
アレンデール王国の女王となったエルサ24歳。妹のアナ21歳。前回の騒動から早3年。二人はアレンデール王国の人々と平和な日々を過ごしていた。だがある日、エルサにだけ「不思議な歌声」が聞こえてきた。遥か彼方の北の方からです。エルサはその歌声に導かれるように旅に出る。もちろん妹のアナとアナの恋人クリストフ、そしてトナカイのスヴェンと雪だるまのオラフと共に。エルサは「どうして自分が魔法を使えるのか?その理由?」を探るべく霧に包まれた森へと入っていく。そして両親の死の真相も明らかになっていく。アナとクリストフの恋の行方は、、、、。そしてディズニー史上初めてのダブルプリンセスの恋の行方は、、、。
ネタバレ予想もお読みください
ディズニー映画『アナと雪の女王2』の感想・評価・内容・結末
本家ミュージカル映画はやっぱりディズニーだった
ディズニー映画『アナと雪の女王2』観てきました。前回のネタバレ予想の答え合わせをかねて感想を書いていこうと思います。
まず「やはりディズニーはすごかった」と感じました。
圧倒的なエンターティメントに仕上げています。とっても楽しめます。
“歌って、踊って、泣いて、笑って”そして“ハッピーエンド”なのです。
文句のつけようがありません。
ディズニー映画は古くは『白雪姫』『ファンタジア』『シンデレラ』『ライオン・キング』など数々の名作があります。
実写では不朽の名作『メリー・ポピンズ』『アラジン』『トイ・ストーリー4』などあげたらきりがありません。
正に「This is a musical!」です。
「Disney is a musical.」です。
ディズニーはどうすれば、どういった演出をすれば子どもから大人までが楽しめるか知り尽くしていますね。
世界のフィルムメーカーが束になってディズニーに挑戦しても勝ち目はありません。
それほど素晴らしい作品を作るのがディズニーです。
やっぱりミュージカル映画を撮らせたらディズニーが一番です。
音楽は前向きになれる曲
最新作の『アナと雪の女王2』は前作の大ヒットのプレッシャーもあったことでしょう。
製作陣の中で最も重責を感じていたのはやはり楽曲担当のクリステン・アンダーソン=ロペス ロバート・ロペス夫妻では無いでしょうか?
前作の「Let It Go」の大ヒットがあります。正直、この映画は音楽がすべてと言っていいからです。
それで、結果的に言うと「音楽よかったです」これは本当に良かったです。
絶叫すると言うより、「挑戦する、歩き出す、未来へ進もう」と言う強い決意が表れています。
わたしは前作の「Let It Go」に負けず劣らず「イントゥ・ジ・アンノウン」(原曲)は、とても素晴らしい歌だったと思います。
水の記憶から見えてくる環境問題&多様性
本映画『アナと雪の女王2』は21世紀の地球が抱える問題をオブラートに包むように描いていると思います。時代の変化にうまく対応するのがディズニーです。
まずは環境問題です。
そして多様性です。
環境問題についてはこの映画の中では“水、水、水”が連呼されています。
水には記憶がある。
この言葉はとても重要です。
激しい雨、荒れ狂う海、そしてダムの破壊。
ダムは人間が作り出した建造物ですが、自然からすると破壊の象徴にもなります。
そのダムを作って水を堰き止めたことによって争いは起きてしまった、つまりダムなど作らなければ争いにはならなかったということです。
水の怨念でもあり、環境破壊をした戒めでしょう。
さすがにこのテーマを全面的に押し出していないところがディズニーの良いところだと思います。
エルサの恋人は女性であって欲しいと期待してしまう
そして多様性についてのメッセージは昔からディズニーは訴えていたと思います。
まず、エルザ、アナ、クリストフは人間ですが、オラフやスヴェンは人間とは違います。
でも映画の中では同等に扱っています。特に上下関係は設けていません。
昔からディズニーが作り出すキャラクターは人間目線、いや人間より上に位置されているところに多様性に対する理解度が高いことがわかります。
次に人種多様性について述べています。
ダムによって分断されたのはマイノリティーと呼ばれる人々との交流です。ここには差別と偏見が過去にあったということが予想されます。
エルサの祖父のルナード国王が北方の地の魔法を使うノーサルドラ人に対して差別的な感情を持っており、その象徴としてダムが作られたと考えられます。
これはなんとなくですがアメリカとメキシコ国境の壁建設に似ています。
ディズニーはさりげなく、アメリカの現トランプ政権に対してのメッセージを送っているあたりが素晴らしいです。
更に本作で噂されていたのはエルサの恋人出現か、との情報です。
もしエルサに恋人が出来るのであれば女性であって欲しいという注文も多くありました。
現に前作終了後、ある女性が「エルサのガールフレンドを」とツイートしたことで全米ではLGBTを支持する人たちが一斉に拍手喝采しました。
しかし、逆に性の押し付けとの批判もありそれは叶いませんでした。
さすがにエルサは自身の魔法の謎解きが忙しくて出会いはありませんでしたが、次回作があるとしたら恋人の出現が待ち遠しいです。
実際、いまは性の多様性について認識が変わりつつあります。
男女という性別はナンセンスで今では数十種類の性の時代です。
もっというなら性という認識も無くそうと流れがありますから、今後ディズニーが“性”についてどう表現するのか楽しみです。
アナとエルサに多大な影響を与えた映画です
ディズニー映画『アナと雪の女王2』の謎解き
物語ですが、前作の『アナと雪の女王』ではどちらかというとアナを主軸描いていますが、本作『アナと雪の女王2』はエルザを主軸に描いています。誰もが前作で疑問に感じたことを解き明かしていきます(ディズニーは入念にリサーチしています)
以下、4つの謎を中心に解説していきます。
謎1なぜエルサには力が与えれたのか?
謎2なぜアナとエルサの両親は旅に出てしまったのか?
謎3アレンデール王国の外の世界は?
謎4アナとクリストフの恋の行方は?
謎1なぜエルサには力が与えられたのか?(答え)
これはエルザの祖父がアレンデールのルナード国王であった時代にまで遡ります。
ルナードは北方に住むノーサルドラ人との平和の印に二つの国を結ぶダムを建設しました。その祝宴の席で争いおきます。
その戦いに怒った精霊たちによって人々は霧の壁によって魔法の森に閉じ込めれてしまいます。
祝宴に同席していたエルサの父アグナル少年は謎の少女に命を助けられます。
その少女とはエルサの母のイドュナです。
彼女はノーサルドラ人で北方の人です。
精霊たちは敵である人間を助けたイドュナにとても感動し彼女が産む子どもに魔法の力を与えたのです。
そしてエルサにしか聞こえない「不思議な歌声」の正体は母イドュナの声です。
母がかつてエルサの魔法の力を探しに行きましたが、無念の死を遂げました。
でもその魔法の謎への想いは残っていて「コーリング」しているのです。
謎2なぜアナとエルサの両親は旅に出てしまったのか?(答え)
アグナル国王とイドュナ王妃はエルザ18歳、アナ15歳の時に船でダーク・シー(闇の海)への旅に出て海難事故で亡くなってしまいます。
では、なぜ彼らが旅に出たのでしょうか?それはエルザの持つ魔法の謎を解くためです。
実は二人はダーク・シーの向こうの川・アートハランへ行けば全ての謎が解けると考えたのです。
しかしながらその道はとても危険で二人の乗った船は遭難してしまうのです。
つまり、両親はエルサの魔法の力について深く心配しており、なんとか解決したいがための旅立ちだったのです。
実際、前作の『アナと雪の女王』で、エルサが魔法でアナを傷つけてしまい、二人は離れ離れになります。
10年間、ほとんど会うことがない姉妹のことを心配したのは無理も無いでしょう。
*冒頭に母イドュナ王妃は伝説の川・アートハランの子守唄をエルサとアナに歌っています。また後半ではエルサがその歌を歌い上げます。これは伏線の回収になっています。
謎3アレンデール王国の外の世界は?(答え)
外の世界は自然に溢れている
これは北方にノーサルドラ人が住む国があります。
アレンデールは現在は平和に暮らしています。
しかしながら北方の地は深い霧に覆われています。
それは先の述べた通り、精霊たちによって遮断されてしまった地です。
34年間も太陽の光が届いていません。
エルサたちはアレンデールからその地へ向かうのですが、自然の美しい大地を進んでいきます。
白樺林、湖、川、山々、海など。
謎4アナとクリストフの恋の行方は?(答え)
3度目の正直でプロポーズ成功
これは見事に成就します。ただスンナリとはいきません。
これは映画の演出上仕方ありません。結構焦らします。
まずクリストフのキャラクターが割と三枚目ですから、観ていて微笑ましく感じます。
プロポーズする場面は3回あります。
1回目はアレンデールの町でアナとトナカイのスヴェンに乗っている時、でもアナは聞いていません。
クリストフはポケットから指輪を出しますが、アナは心ここに有らずという感じでスヴェンから降りてしまいます。
残念な表情のクリストフが印象的です。
2回目は二つの国のために作られたダムを見下ろしながら、クリストフはここぞとばかりにアナに愛を告げようと指輪を出そうとしますが、またもやアナは後ろを向いてしまいます。ズッコケですね。
それから架空のプロポーズを行います。これは見ものです。(回数には入れません)
霧に包まれた森の中でアナと離れてしまったクリストフはスヴェンとその他たくさんのトナカイに囲まれてノーサルドラ人風のプロポーズをします。
一人ミュージカルです。歌っています。これぞクリストフの見どころです。
もちろんこれは一人ミュージカルなのでアナからのオッケーはありません。
わたしはこの場面が一番好きです。歌が良いのです。
そして最後の最後で見事に決めてくれます。
やっぱり焦らしたほうが良いんですよね。
離れ離れになったエルサも合流、亡くなってしまったオラフの生き返り、いつもの5人が勢揃いしたところでズバリ「結婚して」と言います。これが3回目です。
アナはもちろんオッケーです。そして次のカットでアレンデールの王女となったアナとの結婚式を迎える場面でみんなが祝福しています。
4DXもなかなか楽しい
ディズニー映画『アナと雪の女王2』のテーマは?
自然が作り出した精霊たち
ズバリ自然の大切さを訴えていると思います。
5つの精霊が登場します。“水、火、風、大地、?”です。
水の精霊ノック
姿は馬です。海の力強さと雄馬の素早さを備えています。
獰猛な戦士で森の秘密を固く守っています。
エルサがノックを突破するためには、力を認められ、尊敬を勝ち取らねければなりません。
風の精霊ゲイル
悪戯心があります。
エルザたちが最初に遭遇する精霊です。
風なので姿は見えませんが、つむじ風を起こして全てを吹き飛ばす力があります。
しかしエルザはゲイルとの戦いで自身の新たな力の存在を知ります。
火の精霊ブルーニ
不穏なこと、争いがあるところに現れます。
火の玉となって木々に燃え移り人々をパニックに陥れます。
しかしエルザの氷の力であっさり鎮火。
正体は小さなサラマンダーです。トカゲみたいな生き物でした。
地の精霊アース・ジャイアント
眠っている時は大地や山と同化して眠っている。
目覚めると機嫌が悪く邪魔するものは踏み潰すし、巨礫を投げつけたりする暴れん坊。
【?】の精霊とは、、、。
これはエルザなのです。
エルザの魔法のことです。
先に述べたエルザに与えた使命は“架け橋”になることです。
つまり二つの国の争いを沈める役割のことです。エルザは自身の魔法を完全にコントロールができるようになりました。
そして水・火・風・大地の精霊たちを従えることに成功しました。
エルサこそ精霊の中の頂点なのです。
そしてエルサはノーサルドラの王女になって終わります。
繰り返しますが“水には記憶がある”という言葉は覚えておきましょう。
随所に水、水、水という言葉出てきます。
エルサは氷を作り出しますが、氷はもともとは水から出来ています。
人間の体も水で出来ています。
ディズニー映画『アナと雪の女王2』歌・楽曲は?
1.「オール・イズ・ファウンド」(エバン・レイチェル・ウッド)
2.「サム・シングス・ネバー・チェンジ」(クリステン・ベル、イディナ・メンゼル、ジョシュ・ギャッド、ジョナサン・グロフ)
3.「イントゥ・ジ・アンノウン」(イディナ・メンゼル)
4.「ホエン・アイ・アム・オールダー」(ジョシュ・ギャッド)
5.「トナカイのほうがずっといい」(ジョナサン・グロフ)
6.「ロスト・イン・ザ・ウッズ」(ジョナサン・グロフ)
7.「ショウ・ユアセルフ」(イディナ・メンゼル、エバン・レイチェル・ウッド)
8.「ザ・ネクスト・ベスト・シング」(クリステン・ベル)
エンドロールの曲
9.「イントゥ・ジ・アンノウン」 (パニック・アット・ザ・ディスコ)
10.「オール・イズ・ファウンド」(ケイシー・マスグレイヴス)
11.「ロスト・イン・ザ・ウッズ」(ウィーザー)
わたしが一番良いと思ったのはクリストフが森でアナに思って歌う「ロスト・イン・ザ・ウッズ」です。
アナへの思いが伝わってきますが、この大騒動の中で「プロポーズするんかい!」というツッコミも覚えました。
次に良いと感じたのはエルザ、アナの母親のイドュナが歌う「オール・イズ・ファウンド」です。
映画の冒頭です。
とても温かい歌声でした。終盤でエルサが母親を思って歌い上げます。
冒頭からの伏線の回収になっています。
主題歌の「イントゥ・ジ・アンノウン」は原曲で聴くと、とても力強く心に真っ直ぐに入ってきます。
けれど日本語になると何だか字余りっぽくなっているのが残園です。
もちろん松たか子さんの歌は絶品です。声量も伸びも抜群です。
もう少し、簡単な日本語(意訳でも構いません)に訳した方が良かった気がします。
ディズニー映画『アナと雪の女王2』吹き替えについて
エルサ(日本語吹き替え)松たか子
アナ(日本語吹き替え)神田沙也加
オラフ(日本語吹き替え)武内駿輔
クリストフ(日本語吹き替え)原慎一郎
イドゥナ(日本語吹き替え)吉田羊
松さんと神田さんは前回に引き続き最高の演技をしています。
オラフの武内さんは前作のピエール瀧さんより、役にマッチしている気がします。
クリストフの原慎一郎は最高でした。
イドゥナの吉田羊さんもすっかり母親役が板についてる感じでした。
もう一人、声優さんではありませんが、とても印象的なアーチストが出演していますので紹介します。
謎の歌声はこの『アナと雪の女王2』になくてはいけません。
劇中「アーアーアー」と聞こえる声です。
これは母親イドゥナのイメージでえすが、その歌声を担当したのは、アーティスト「AURORA (オーロラ・オクスネス)」さんです。ノルウエーを拠点に活躍しています。
「 Into The Unknown イントゥ・ジ・アンノウン」でバックコーラスをやっていますので聴いてみてください。すっごく神秘的ですよ。
彼女は北欧、つまり北方です。ぴったりですね。
*エルサは今回は手袋をしていません。アレンデールの人々も気にしていない様子から皆がエルサの魔法も力を尊重しているのがわかります。またエルサが魔法をコントロールできるようになっているのもおわかります。
*最後はアナがアレンデールの王女になり、エルサはノーサルドラの王女になって終わりますが、どうしてそうなったかの描写をもう少し知りたかったです。また終盤にエルサが結んでいた髪をほどきます。それが王女への決意表明なのでしょうか。
ディズニープリンセスの恋の変遷について
アナはクリストフと結婚することになりました。エルサは恋人がいません。
そのことについてはディズニーの歴代のプリンセスの恋人たちを分析して説明したいと思います。
『白雪姫』(1937年)白雪姫 王子
『シンデレラ 』(1950年)シンデレラ プリンス・チャーミング
『眠れる森の美女』(1959年)オーロラ姫 フィリップ王子
『リトル・マーメイド』(1989年)アリエル エリック王子
『美女と野獣』(1991年)ベル 野獣(アダム王子)
『アラジン』(1992年)ジャスミン アラジン(農民)
『ポカホンタス』(1995年) ポカホンタス ジョン・スミス(冒険家)
『ムーラン』(1998年)ファ・ムーラン リー・シャン(隊長)
『プリンセスと魔法のキス』(2009年) ティアナ ナヴィーン王子
『塔の上のラプンツェル』(2010年)ラプンツェル フリン・ライダー/ユージーン・フィッツ・ハーバート(泥棒)
『メリダとおそろしの森』(2012年)メリダ 不明
『アナと雪の女王』(2013年)アナ クリフトフ(山男)
『モアナと伝説の海』(2016年) モアナ 不明
『アラジン』(2019年)ジャスミン アラジン(農民)
『アナと雪の女王2』(2019年)エルサ 無し
初期のプリンセスたちの結婚相手は王子様が定番
ディズニーの初期のプリンセスたちは王子様と恋に落ちるのが定番でした。
時代的に女性は受け身であり、理想は身分も高貴でお金持ちでハンサムな男性と結婚するのが女性の幸せという価値観であったと思います。
その流れは1991年の『美女と野獣』まで続きます。
ですが、それ以降は少しずつ変わってきます。
『アラジン』と『ポカホンタス』はアラビア系と先住インディアン系のプリンセスです。非白人系のプリンセスをキャラクターにしたことの意味も大きいです。
そして彼女らの恋人は高貴な人ではありません。
さらにラプンツェルに至っては泥棒です。
ここで着目したいのは初期の頃と違ってプリンセスのキャラクターは能動的になっています。
自ら積極的に飛び回り活躍します。
能動的に生きるプリンセスに変わっていく理由は
つまり強い女として描かれるようになります。
男なんかに頼らないというくらいの気心があります。
ディズニーは昔から女性に対して理解力が高かったです。
そしてアナはラプンツェルのお転婆を踏襲しながらも恋に積極的です。
劇中、なんと二人の男性に恋するという離れ業を見せてくれます。
しかも、最初のハンス・ウェスターガードをぶん殴って振ります。そして即さまクリフトフの恋を成就します。
プリンセスが能動的になるのは自立した女性像の確率を目指していることもありますが、やはり男性が頼りないからだと思います。
現在、未来のディズニープリンセスのあり方が予想できる
そして、そしてエルサです。
彼女は恋人が欲しいとか、作ろうとか全く考えてもいません。
独立心の強い女性として描かれています。
前作のテーマ音楽「ありのままで~」で生きているのです。
ここにディズニーがいかに社会や歴史、風俗、文化を研究して時代に合わせたプリンセスのキャラクターを作り上げているのがわかるのです。
ですからディズニーの時期新作のプリンセスはおそらく“性の多様性”に言及するキャラクターになるのではないかと予想されます。
ラプンツェルはこそ泥と結婚します
ディズニー映画『アナと雪の女王2』製作までの道のり
『アナと雪の女王』続編へのプレッシャー
『アナと雪の女王』の大ヒットにより続編の製作は熱望されました。しかしながら一作目のプレッシャーが相当あったそうです。
プロデューサーのピーター・デル・ベッチョは監督のクリス・バックとジェニファー・リー、作曲者のクリステン・アンダーソン=ロペス ロバート・ロペス、さらにアニメーターを集めて続編をいかなる物語にするかを議論したそうです。
なんと会議での議事録は72ページになったそうです。
一番のテーマは「なぜエルサだけが魔法の力を持っているのか?」です。これはファン、全米は元より、世界中から持ち上がった声です。
その謎に答えるために製作陣はエルサ、アナのキャラクターをもう一度煮詰め直したそうです。
まずアナの性格はとても明るく聡明です。
彼女のイメージは北欧のフィンランド。
そしてフィンランドにはおとぎ話が多くあります。
おとぎ話は面白おかしく人に喜びをもたらすものが多いです。
アナの明るい性格にぴったりです。
一方、エルサは神秘的な雰囲気があります。
悲劇が似合う神話に出てくるキャラクターです。
イメージ的にはアイスランド。
そしてアイスランドは欧米の人にとって神秘的な国で、しかも神話が多い国です。
つまり寒く、雪も氷河もあるアイスランドはエルサのイメージにぴったりです。
このキャラクター設定が功を制し製作に勢いを与えます。
衣装もアナは明るいイメージの暖色系です。アナは赤っぽい服を着ていますね。
代わってエルサは寒色系の服を着ています。水色っぽい服ですね。
ディズニー史上初のダブルプリンセスの誕生へ
この話を聞いてわたしはちょっと不思議に思いました。
第1作の時にキャラクター設定はどうなっていたのか、、、です。
確か本作の元になったのは童話「雪の女王」です。
デンマークの代表的童話作家・詩人である「ハンス・クリスチャン・アンデルセン」の作品をモチーフにしています。
ですが、この話でのエルサは悪人色が強いのです。プロデューサーも監督もディズニーでアニメで表現するには厳しいと考えていたそうです。
ディズニーではプリンセスが悪役になることを好みません。
その時にロペス夫妻が作った楽曲を聴いて、その素晴らしさからディズニー史上二人のプリンセスのアイデアを思いついたそうです。
ダブルプリンセスの誕生です。
ただキャラクター設定は姉のエルサがヴィラン的(悪役)でアナが正義的となりました。
しかし、ここはディズニーのプリンセスですからエルサを死なせたり、嫌われるようなキャラクターにしてはいけません。
絶対にダメです。
ですからエルサの悲劇性にお客さんが同情する物語を作りあげたのです。
たぶんこの時点で続編のことは眉粒ほどにも考えていなかったと思います。
ディズニー映画を観ると“幸せな気持ち”になる
ディズニーの精神は一切ブレないから強い
『アナと雪の女王2』を鑑賞後、過去のディズニー映画を観ています。
『白雪姫』『ピノキオ』『ファンタジア』『シンデレラ』から『塔の上のラプンツェル』まで数本観ました。
ひとことで言って「ディズニーは一切ブレない」に尽きます。
初期から一貫して「夢とファンタジーと勇気」を体現させてくれるのです。
わたしたちは日常から抜け出すことが必要なんです
わたしたちは映画で夢の世界へ行くことで、日常の悩みや苦難から解放されるのです。
ディズニーはわたしたちの気持ちを明るく、前向きにさせてくれるのです。
ディズニー映画のことを「子ども騙しだ」と批判する人がいますが、わたしからみたらとても可哀想な人です。
わたしたちは大人になるにつれ、何かを失うのか何かを学ぶのかわかりませんが、子どもを羨ましく思うことがあります。
逆に老人を疎ましく思うこともあります。
それは人生の羅針盤ではもう過去には戻れなない焦燥と、老いていく未来への不安からくるものです。
でも人生はやっぱり楽しむために用意されていると思うのです。
人生の羅針盤に現れたディズニーを大事にしたい
ディズニーはわたしたちの羅針盤の上に現れた先生であり、友人であり、救世主でもあるのです。そう感じるのです。
毎日、一生懸命勉強したり、働いたり、恋愛したり、人には様々な出来事があります。疲れ果てた時、悲しい時、あるいは嬉しい時、憤る時、どの感情のシチュエーションにおいてもディズニー作品を観ると不思議に気持ちが楽になります。こんな映画は他にありません。
ウォルト・ディズニーの思想は自分自身と家族が楽しめることだったそうですが、それはとても重要なことです。
これだけの会社を築いたウォルト・ディズニーはさぞかし多忙で家族サービスをしなかったと想像しがちですが、彼は家族、特に娘を溺愛していました。
しかも「誰よりも甘やかして育てる」という信条だったそうです。
素晴らしいです。
彼の思想は世界共通だったのが証明されました。今後もディズニー映画は世界の人々を笑顔にするでしょう。大いに期待したいです。
まとめ ディズニー映画『アナと雪の女王2』一言で言うと!
「人間は水で出来ています」
人間の体の70パーセントは水分で出来ていると言われています。水なしでは生きることができません。でも水は時として凶器になることもあります。特に今年、日本全土を襲った大豪雨は甚大な被害をもたらしました。水とうまく付き合うことが未来のテーマになってきたと思います。
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ディズニー映画『アナと雪の女王2』の作品情報
映画.comより一部引用
スタッフ・キャスト
監督
クリス・バック ジェニファー・リー
製作
ピーター・デル・ベッチョ
音楽
クリステン・アンダーソン=ロペス ロバート・ロペス
日本版エンドソング
中元みずき
エルサ(イディナ・メンゼル)
アナ(クリステン・ベル)
オラフ(ジョシュ・ギャッド)
クリストフ(ジョナサン・グロフ)
イドゥナ(エバン・レイチェル・ウッド)
マティアス少尉スターリング・K・ブラウン
エルサ(日本語吹き替え)松たか子
アナ(日本語吹き替え)神田沙也加
オラフ(日本語吹き替え)武内駿輔
クリストフ(日本語吹き替え)原慎一郎
イドゥナ(日本語吹き替え)吉田羊
2019年製作/103分/G/アメリカ
原題:Frozen 2
配給:ディズニー