映画『メインストリーム』のあらすじ・ネタバレ・解説・感想・評価から作品情報・概要・キャスト・予告編動画も紹介し、物語のラストまで簡単に解説しています。
映画『メインストリーム』IMDbサイト・ Rotten Tomatoesサイトにて作品情報・キャスト情報ならびにレビューをご確認ください。
YouTubeで予告映像もご覧ください。
『メインストリーム』
(2021年製作/94分/G/アメリカ)
原題『Mainstream』
配給:ハピネットファントム・スタジオ
【監督】
ジア・コッポラ
【製作】フレッド・バーガー ジア・コッポラ ローレン・ブラットマン シエナ・オバーマン ジャック・ヘラー アンドリュー・ガーフィールド アラン・テルピンス エンリコ・サライバ フランシスコ・ヘベロ・ヂ・アンドラーヂ ザック・ワインスタイン【製作総指揮】ロバート・シュワルツマン マイケル・ムサンテ グレタ・シーキャット ブライアン・カバナー=ジョーンズ トム・スチュアート スコット・ベルトリ【原案】ジア・コッポラ【脚本】トム・スチュアート ジア・コッポラ【撮影】オータム・デュラルド・アーカポー【美術】マシュー・パーカー【衣装】ジャッキー・ゲッティ【編集】グレン・スキャントルベリー【音楽】デボンテ・ハインズ【音楽監修】ロブ・ロウリー
【出演】
アンドリュー・ガーフィールド
マヤ・ホーク ナット・ウルフ
ジョニー・ノックスビル ジェイソン・シュワルツマン アレクサ・デミー コリーン・キャンプ ジャッキー・ゲティ ニック・ダルムスタエル マーシャル・ベル フアンパ・ズリータ アダム・バーンハート トレヴァー・ホワイト ケイシー・フレイ チャールズ・メルトン ジェイク・ポール ローラ
- 【オススメ女性活躍映画】
- 映画『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』
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- 映画『エデンの海(1976)』
- 映画『風の谷のナウシカ』
- 映画『空に住む』
- 映画『プラダを着た悪魔』
- 映画『鵞鳥湖の夜』
- 映画『ばるぼら』
- 映画『新聞記者』
- 映画『私をくいとめて』
- 映画『ノッティングヒルの恋人』
- 映画『ボディガード(1992)』
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- 映画『フェアウェル』
- 映画『となりのトトロ』
- 映画『透明人間』
- 映画『スキャンダル』
- 映画『ミリオンダラー・ベイビー』
- 映画『キューポラのある街』
- 映画『コレット』
- 映画『ふたりのJ・T・リロイ ベストセラー作家の裏の裏』
- 『天才作家の妻 40年目の真実』
- 映画『マリッジ・ストーリー』
- 映画『プライベート・ウォー』
- 映画『マイ・フェア・レディ』
- 映画『追憶(1973)』
映画『メインストリーム』外部リンク
【HPサイト】
映画『メインストリーム』公式サイト
【予告映像】
映画『メインストリーム』トレーラー
映画『メインストリーム』 Rotten Tomatoesサイト
映画『メインストリーム』のオススメ度は?
星3つ半
5年前だったら「面白かった」
アンドリュー・ガーフィールドの怪演は必見!
ローラがハリウッドで頑張っています「セリフ確認できず」
映画『メインストリーム』の作品情報・概要
『メインストリーム』原題『Mainstream』2020年に公開されたアメリカ合衆国のコメディ映画。ジア・コッポラ監督作品。主演はアンドリュー・ガーフィールド。マヤ・ホーク、ナット・ウルフ、ジョニー・ノックスビル、ジェイソン・シュワルツマン、アレクサ・デミー、コリーン・キャンプ、ローラらが出演。
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映画『メインストリーム』のあらすじ・ネタバレ
アメリカ・ロサンゼルスでコメディバーで働くフランキー(マヤ・ホーク)。アートに興味があるけれど、創作する才能はない。「YouTubeでバズりたい」と漠然とした夢だけは持っていた。ある日、街角で出会った青年・リンク(アンドリュー・ガーフィールド)を撮影してアップしたら、たちまちヒットしてしまった。スマホ嫌いなリンクを説得し、さらに同僚のジェイク(ナット・ウルフ) を引き入れて、動画制作に奔走する。リンクの奇想天外な行動が大受けして、「いいね」と再生回数が増えていく。過激を求めるフォロワーの期待に答えようと次々と動画をアップしていくが、、、。やがてリンクはひとりの女性を傷つけてしまう、、、
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映画『メインストリーム』の感想・内容
かつてテレビで活躍していたタレントのローラさんが出演していました。一瞬「あれ、ローラ?」と思ったほど懐かしかったです。セリフはなかった気がします。リンク(アンドリュー・ガーフィールド)が演説を繰り広げる場面で、何度かカットインで映りますが、違和感を覚える編集でした。インフルエンサーが正揃いのテーブル全体のカットがないのです。勝手な予想ですが、ローラとリンク(アンドリュー・ガーフィールド)の場面は別撮りのような気がしました。
「面白い映画」だと思います。ただ「5年早く公開されていればもっと良い作品」になったと思うのです。いまやSNSを駆使して活躍するインフルエンサーは世界中にますが、全盛期は過ぎたような気がするのです。日本でもアメリカでもアフリカでも炎上ビジネスに果敢に挑戦しているインフルエンサーはたくさんいます。もちろんすべてのインフルエンサーが炎上をさせることを目的にしているのではありません。けれども多くのインフルエンサーの目的は再生回数を上げる、つまり収入を増やすことにあります。
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そして、有名になる快感が「人生の大きな比重」になっていきます。一度、有名になって快感を知ると、人間はその地位を守ろうとします。誰かに追い抜かれたら追い返そうとします。それは生き物としての「上へ上へ」を目指す本能であると言えるでしょう。『マズローの欲求』の証明が最もわかりやすいのがSNSとも言えるでしょう。
インフルエンサーの門戸が最も広いのはYouTubeだと言われています。YouTubeで稼ぐことはブログやTwitterより容易だと言われています。スマホがあればできるからです。執筆が必要なブログは、良い意味の炎上は難しいと思います。記事を一本書くのに調査・取材・学習を念入りに行い、半日かかる場合もありますし。しかもヒットする可能性は未知です。
しかしながらYouTubeはスマホ1台で撮影して、即アップすることが可能です。「思いついたこと」を即さまアップして、それが良い意味でも悪い意味でも炎上する可能性を持っています。そこに訪れる大きな快感のレベルはブログなどの比ではありません。脳内から溢れ出るセロトニンが人間性を崩壊へと導いていくのでしょう。
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映画『メインストリーム』の考察・評価
本映画の訴求ポイントは、まさに有名税に付随した「快感という悪魔」の存在に行き着くと思います。一度、頂点に立ったものはその味を忘れられません。みんなから注目され、賞賛を送られると有頂天な気持ちになり、自分を中心に世界が回っていると勘違いするのです。裸の王様ではありませんが、世界は自分の思いのままであって、他者の意見など重要では無いのです。
有名になった快感を覚えた人はそこにしがみつこうと努力します。この努力の方法を間違えると、とんでもない問題を引き起こしてしまうのす。努力は賞賛できますが、反社会的、非社会的な行為であってはいけません。本映画『メインストリーム』ではあまり賞賛できる行為のインフルエンサーでは存在していませんでした。
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日本でもSNSによって拡散された誹謗中傷が原因で、自殺した人がいます。海外でも同じようなことが起きていると認識しました。当初、冴えない生活をしているフランキー(マヤ・ホーク)だけが、YouTubeへ動画をアップしていましたが、面白人間のリンク(アンドリュー・ガーフィールド)と出会って、彼を撮影してアップします。それが「バズって」から、 ジェイク(ナット・ウルフ)を巻き込んで世界的なユーチューバーへの階段を登り始めました。再生回数の増加と共に、経済的にも潤っていきます。フォロワーは毎日、動画のアップを待っています。そして「過激な動画を見たい」との無言の圧力が押し寄せてきます。ネタも尽きていきます。
そして、リンク(アンドリュー・ガーフィールド)が誹謗中傷した女性・イザベル・ロバーツ(アレクサ・デミー) が自殺したことを転機に、彼らの運命が変わっていきます。つまり仲間割れが起きるのです。まずはジェイクが抜けます。リンクに対して「やりすぎだ」と言いいます。フランキーは複雑です。なぜならリンクと恋人関係になっているからです。しかも、リンクのお陰で「食べていける」状態になっているからです。しかもフランキーがリンクもジェイクも巻き込んで始めたビジネスだから、責任も感じています。しかしですね、フランキーはリンクを捨てる理由を考えているのです。それは彼の過去の犯罪歴を手にして、あっさりと決意するのです。この展開には「ちょっとズルい女だ」と感じてしまいました。発起人であるフランキーが泥を被らないために「言い訳探し」と映るからです。
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映画『メインストリーム』の結末
ジェイクが脱退して、フランキーの気持ちも離れたリンクは心を改めるかのようにYouTubeで生放送を行いますが、結果としてはまったく「反省していません」それどころか、フォロワーに向かって「お前たちに責任がある」と吠えるのです。これによって、リンクはさらなるバッシングを受けると思いきや、「支持される」展開になるのです。ここにもSNSの恐ろしさが描かれています。リンクはやっぱり“快感”を捨てることができなかったのです。
一方、フランキーはジェイクの愛に気がついて彼と行動を共にします。この辺がアメリカ映画的です。軽いです。なんとなく弱い者同士がくっついたイメージです。
SNSが氾濫した世界で、どのように生きて行くのかについて考える映画です。Twitterやブログでの発言、さらにはYouTubeに動画をアップしたのであれば、その責任の大きさを認識する知性教養となってくるでしょう。「SNSリテラシー」科目の授業は小中学校で行われるかもしれません。
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映画『メインストリーム』のキャストについて
リンク(アンドリュー・ガーフィールド)
フランキー(マヤ・ホーク)
ジェイク(ナット・ウルフ)
テッド・ウィック(ジョニー・ノックスビル)
マーク・シュワルツマン(ジェイソン・シュワルツマン)
イザベル・ロバーツ(アレクサ・デミー)
ジュディ(コリーン・キャンプ)
リサ(ジャッキー・ゲティ)
カイラー(ニック・ダルムスタエル)
マーティ(マーシャル・ベル)
フアンパ(フアンパ・ズリータ)
アダム(アダム・バーンハート)
ベン(トレヴァー・ホワイト)
マーティン(ケイシー・フレイ)
チャールズ・メルトン
ジェイク・ポール
ローラ
まとめ 映画『メインストリーム』一言で言うと!
「甘い蜜は癖になる」
糖分を一度味わった人間は、砂糖が無性に欲しくなると聞きます。そして肥満になります。糖分って“快感”をもたらすのでしょうね。そして麻痺して食べ続けて太ってしまうのです。SNSも同じく“快感”がやめられなくて、モラルが麻痺してしまう可能性がある恐ろしさを再認識しました。
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戦争がわたしを呼んでいる
映画『マイ・フェア・レディ』
レディになることが果たして「正しいのか」
映画『追憶(1973)』
バーブラ・ストライサンド「キレッキレッ」の演技です
映画『メインストリーム』の作品情報
映画.comより一部引用
スタッフ・キャスト
監督
ジア・コッポラ
製作
フレッド・バーガー ジア・コッポラ ローレン・ブラットマン シエナ・オバーマン ジャック・ヘラー アンドリュー・ガーフィールド アラン・テルピンス エンリコ・サライバ フランシスコ・ヘベロ・ヂ・アンドラーヂ ザック・ワインスタイン
製作総指揮
ロバート・シュワルツマン マイケル・ムサンテ グレタ・シーキャット ブライアン・カバナー=ジョーンズ トム・スチュアート スコット・ベルトリ
原案
ジア・コッポラ
脚本
トム・スチュアート ジア・コッポラ
撮影
オータム・デュラルド・アーカポー
美術
マシュー・パーカー
衣装
ジャッキー・ゲッティ
編集
グレン・スキャントルベリー
音楽
デボンテ・ハインズ
音楽監修
ロブ・ロウリー
リンク(アンドリュー・ガーフィールド)
フランキー(マヤ・ホーク)
ジェイク(ナット・ウルフ)
テッド・ウィック(ジョニー・ノックスビル)
マーク・シュワルツマン(ジェイソン・シュワルツマン)
イザベル・ロバーツ(アレクサ・デミー)
ジュディ(コリーン・キャンプ)
リサ(ジャッキー・ゲティ)
カイラー(ニック・ダルムスタエル)
マーティ(マーシャル・ベル)
フアンパ(フアンパ・ズリータ)
アダム(アダム・バーンハート)
ベン(トレヴァー・ホワイト)
マーティン(ケイシー・フレイ)
チャールズ・メルトン
ジェイク・ポール
ローラ
2021年製作/94分/G/アメリカ
原題:Mainstream
配給:ハピネットファントム・スタジオ