映画『天空の城 ラピュタ』のあらすじ・ネタバレ・解説・感想・評価から作品概要・キャスト・予告編動画も紹介し、物語のラストまで簡単に解説しています。
映画『天空の城 ラピュタ』IMDbサイトにて作品情報・キャスト情報をご確認ください。
YouTubeで予告映像もご覧ください。
『天空の城 ラピュタ』
(1986年製作/124分/日本)
英題『LAPUTA: Castle in the Sky』
おそらく、日本人のほとんどが見たことがあるであろうスタジオジブリ作品。そんなスタジオジブリが初めて作り上げた作品が、『天空の城 ラピュタ』です。
美しい音楽に、スチームパンクの要素を取り入れた機械たち。それに、神秘的なラピュタの風景。どこをとっても、何度見ても心揺さぶられる作品です。
この記事では、名作「天空の城 ラピュタ」のあらすじと感想を書いていきます。もし、まだこの作品を見たことの無い人がいたら、是非参考にしてみてくださいね。
【監督】
宮崎駿
【プロデューサー】高畑勲【製作】徳間康快【企画】山下辰巳 尾形英夫【原作】宮崎駿【脚本】宮崎駿【作画監督】丹内司【美術】野崎俊郎 山本二三【特殊効果】阿部郷 寺岡伸治【色指定】保田道世【音楽】久石譲【挿入歌】井上杏美【アニメーション制作】スタジオジブリ
【出演】
田中真弓 横沢啓子 初井言榮 寺田農 常田富士男 永井一郎 糸博 鷲尾真知子 神山卓三 安原義人 亀山助清 槐柳二 TARAKO
【HPサイト】
映画『天空の城 ラピュタ』IMDbサイト
【予告映像】
映画『天空の城 ラピュタ』トレーラー
- 【夢に向かって頑張っている映画】
- 映画『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』
- 映画『行き止まりの世界に生まれて』
- 映画『ファヒム パリが見た奇跡』
- 映画『カセットテープ・ダイアリーズ』
- 映画『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』
- 映画『ルース・エドガー』
- 映画『ハリエット』
- 映画『チアダン~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~』
- 映画『マディソン郡の橋』
- 映画『タクシー運転手 約束は海を越えて』
- 映画『キングダム』
- 映画『リメンバー・ミー』
- 映画『風をつかまえた少年』
- 映画『パリに見出されたピアニスト』
- 映画『レディ・マエストロ』
- 映画『ホワイト・クロウ 伝説のダンサー』
- 映画『さよなら くちびる』
- 映画『王様になれ』
- 映画『ブレス あの波の向こうへ』
- 映画『ガラスの城の約束』
- 映画『リアム16歳、はじめての学校』
- 映画『ビリーブ 未来への大逆転』
- 映画『旅のおわり世界のはじまり』
- 映画『トールキン 旅のはじまり』
- 映画『チワワちゃん』
- 映画『芳華-Youth-』
- 映画『翔んだカップル』
- 映画『WAVES ウェイブス』
映画『天空の城 ラピュタ』日本テレビ系『金曜ロードSHOW!』にて、1989年7月21日(金)で22.6%の高視聴率を獲得。
合計17回放映されています。2019年8月30日(金)の視聴率は14.5%でした。
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映画『天空の城 ラピュタ』のオススメ度は?
星4つです
面白いです
ワクワクします
ジブリの魅力満載です
宮崎駿監督の偉大さがわかる
映画『天空の城 ラピュタ』の作品情報・概要
『天空の城ラピュタ』英題『LAPUTA: Castle in the Sky』スタジオジブリ初製作の長編アニメーション映画作品。宮崎駿監督作品。宮崎駿監督の小学校時代に考えていた架空の物語がベースとなっている。宮崎駿の完全なるオリジナル作品。製作は徳間書店。本映画『天空の城 ラピュタ』をきっかけにスタジオジブリが設立された記念碑的な映画。
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映画『天空の城 ラピュタ』のあらすじ・ネタバレ
映画『天空の城 ラピュタ』のあらすじ:起
ある夜のこと。政府が運行していると思しき巨大な飛空艇に、シータ(横沢啓子) という少女が囚われていました。彼女の胸には、大きな青い「飛行石」で作られたペンダントが飾られています。
突然、飛空艇が空中海賊のドーラ(初井言榮) 一家により襲撃を受けました。シータはその混乱に乗じ、飛空艇から脱出を試みますが、誤って落下してしまいます。そんなシータの危機を救ったのは、飛行石でした。
飛行石が輝きシータを包み込むと、彼女はゆっくりと地上に降りて行ったのです。
鉱山で働く少年・パズー(田中真弓)は、ゆっくりと落ちてくるシータを受け止めました。そして彼は、気を失ったシータを家に連れ帰り、介抱します。
翌日、パズーが目を覚ましたシータと話していると、彼の家にドーラ一家がやってきます。パズーはシータを守るために男装をさせ、二人で家を飛び出します。
ここから、シータとパズーはドーラ一家並びに、政府関係者から逃げまどうことになりました。
映画『天空の城 ラピュタ』のあらすじ:承
シータとパズーは逃避行の最中、鉱山の穴の底へ落ちてしまいます。その底にいたのは、風変りなポムじい(常田富士男) でした。
ポムじいは2人に、飛行石のことやラピュタについて語り聞かせた後、二人を地上に送り出してくれました。しかし、待ち構えていた政府関係者によって、二人は捕まってしまいます。
軍の基地で、シータは眼鏡の男と話していました。その男はムスカ大佐(寺田農)と言い、政府からラピュタ捜索に関する密命を受けているようです。ムスカ大佐は、シータに捜査協力を強要します。そうすれば、パズーを解放すると言うのです。シータはパズーのために、その要請を受け入れました。
多少のお金を渡され家に帰る失意のパズー。しかし彼の家では、ドーラ一家が待ち構えていました。
映画『天空の城 ラピュタ』のあらすじ:転
パズーはドーラ一家と共に、シータを基地から救出しました。二人はそのまま、ドーラ一家の船に乗り込みます。パズーは船の整備を手伝い、シータは炊事をしながら、共にラピュタを目指すのです。
夜パズーは見張りをしていると、見張り場に現れるシータ。二人で様々なことを話していると、政府の飛空艇「ゴリアテ」の姿が見えます。ドーラ一家の飛行船は、そのまま攻撃を受けてしまいました。
二人の目の前には、巨大な竜巻雲「竜の巣」が迫っています。二人はドーラの指示で見張り台を切り離し、竜の巣の中へ突入していきました。
竜の巣の内部は大嵐。母線との通信は切れ、パズーは不思議なものを見ながらも、賢明に操縦します。そして辿り着いたのは、伝説の「ラピュタ」でした。
映画『天空の城 ラピュタ』のあらすじ:結
ラピュタに辿り着いたのは、パズーとシータだけではありませんでした。ムスカ大佐を代表とする政府関係者や、それと行動を共にする軍の一団、そして捕まったドーラ一家も、ラピュタに降り立っていたのです。
パズーとシータはムスカ大佐一派に見つかってしまいます。そしてシータは、ムスカ大佐に攫われ、ラピュタの内部へと連れていかれてしまいました。
ムスカ大佐の狙いは、ラピュタそのもの。そしてその為に必要なのは、シータの飛行石でした。実はシータもムスカ大佐も遠い親戚であり、かつてラピュタを治めた王家の一族だったのです。
ムスカ大佐は飛行石の力で、ラピュタを動かし始めます。巨大すぎる砲台を起動し、軍を地上に追い落とし、ロボット兵の集団を起動させます。シータには、このやり方が許せませんでした。
シータはムスカ大佐から飛行石を奪い返し、彼女を探しに来たパズーに託します。そして毅然とした態度で、ムスカ大佐と対峙するのです。
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映画『天空の城 ラピュタ』の感想・内容
「とても懐かしい世界観に満ちた映画」となります。どこか懐かしい世界観に、スリル抜群の逃亡劇。そして、美しく神秘的なラピュタの風景。
小さい頃から「天空の城 ラピュタ」をわたしは何度も見返していました。その物語、描写の全てがわたしを魅了していたのです。おそらく、ジブリ作品の中でも、一番見返した回数が多いのではないでしょうか。
そしてこの度、大人(と言える年齢)になって初めて、ラピュタを見返してみました。
最初の内、わたしは不安でした。子供の頃の感性を失い、物語を純粋に楽しめない大人になっているのではないか、と思っていたからです。結論から述べると、そんな心配は不要でした。
ラピュタが始まり、オープニングソングが始まった瞬間に、わたしの感性は子供の頃に戻って行きました。当時面白いと思ったシーンや、素敵だと思った描写等は一切変わりません。むしろ、頭を使うことに慣れたのか、より細やかな部分に目が行くようになっていました。
ラピュタは一見、他のジブリ作品と比べても、子供向けのように思えます。しかし、よく見て良く考えれば、意外と大人向けの側面が見えてきます。
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映画『天空の城 ラピュタ』の考察・評価
なぜ、ラピュタ帝国は滅びたのでしょうか。あんなに隆盛を誇っていたのに。これは、物語中には名言されていません(一応、公式からの発表はあります)。そして、本来の正当な王族であるシータの一族は、なぜ自分達の来歴を伝えなかったのでしょうか。
公式からの発表に頼らずこうしたことを考えていくと、なかなかに皮肉めいた、物語の裏の顔が見えてくるような気がします。元々、ラピュタのモデルになったジョナサン・スウィフトの「ガリバー旅行記」は、皮肉に溢れた物語なのですから。
こうした見方は、子供の時には必要のないものでしょう。ただ単に物語を楽しむ。そうした経験が絶対的に重要だからです。しかし、いくつも作品を見て来た大人であれば、「物語を考える」楽しみ方を知っていると、より深い魅力を味わうことができるでしょう。
しかし、一般的に考えさせる映画とは、難解でもあります。難解な作品は、何度も見返す必要があるでしょう。そして大抵の場合、難解過ぎると見る気を失う人も多いものです。
そういった点を踏まえると、「天空の城 ラピュタ」は素晴らしいバランスを保っています。見るだけで楽しく、細かな点に注目していくと、考えが広がって行く。
正に、大人から子供まで楽しめるアニメ作品と言うことができるでしょう。
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映画『天空の城 ラピュタ』の結末・まとめ
子供のときに見た作品を、大人になってから見返す。これは、アニメだろうと映画だろうと良いものです。どんなシーンで、どんな感想を抱くのか。その違いで、感性の成長を感じることができるからです。
今、大人として日常生活を送る人の多くが、子供の時にスタジオジブリのアニメを見て育ったことでしょう。「天空の城 ラピュタ」の劇場公開を、リアルタイムで見た人も少なくないかもしれません。
もし、大人になってからこの作品を見返していない人がいれば、是非もう一度、鑑賞することをおすすめします。必ず、子供の心を取り戻した上で、違う楽しみ方を見つけることができるはずです。
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映画『天空の城 ラピュタ』のキャストについて
パズー(田中真弓)
シータ(横沢啓子)
ドーラ(初井言榮)
ムスカ(寺田農)
ポムじい(常田富士男)
将軍(永井一郎)
親方(糸博)
おかみ(鷲尾真知子)
シャルル(神山卓三)
ルイ(安原義人)
アンリ(亀山助清)
老技師(槐柳二)
マッジ(TARAKO)
まとめ 映画『天空の城 ラピュタ』一言で言うと!
「やっぱりジブリは観なくちゃ!」
子どもの頃、ジブリ映画を観て育った人は多いです。そして、青年になっても、大人になっても何度も見返してしまうのが、ジブリ映画です。その度に心の琴線をくすぐってくるのです。観ましょう!
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映画『天空の城 ラピュタ』の作品情報
映画.comより一部引用
スタッフ・キャスト
監督
宮崎駿
プロデューサー
高畑勲
製作
徳間康快
企画
山下辰巳 尾形英夫
原作
宮崎駿
脚本
宮崎駿
作画監督
丹内司
美術
野崎俊郎 山本二三
特殊効果
阿部郷 寺岡伸治
色指定
保田道世
音楽
久石譲
挿入歌
井上杏美
アニメーション制作
スタジオジブリ
パズー(田中真弓)
シータ(横沢啓子)
ドーラ(初井言榮)
ムスカ(寺田農)
ポムじい(常田富士男)
将軍(永井一郎)
親方(糸博)
おかみ(鷲尾真知子)
シャルル(神山卓三)
ルイ(安原義人)
アンリ(亀山助清)
老技師(槐柳二)
マッジ(TARAKO)
1986年製作/124分/日本
配給:東映