映画『チャーリーズ・エンジェル』のあらすじ・ネタバレ・解説・感想・評価から作品情報・概要・キャスト、予告編動画も紹介し、物語のラストまで簡単に解説しています。
映画『チャーリーズ・エンジェル』公式サイトにて作品情報・キャスト・上映館・お時間もご確認ください。
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『チャーリーズ・エンジェル』
(118分/G/アメリカ/2019)
原題『Charlie’s Angels』
【監督】
エリザベス・バンクス
【製作】
ダグ・ベルグラッド エリザベス・カンティロン マックス・ハンデルマン
エリザベス・バンクス
【出演】
クリステン・スチュワート
ナオミ・スコット
エラ・バリンスカ
エリザベス・バンクス
ジャイモン・フンスー
映画『チャーリーズ・エンジェル』のオススメ度は?
星2つです
あのメロディーがない気がします
エンジェルはセクシーとアクションが必須
脚本を練るべし
新鋭エラ・バリンスカ は宇宙人的な美しさ
映画『チャーリーズ・エンジェル』の作品情報・概要
1970年代から80年代にかけてアメリカのテレビ番組としてスタートした『チャーリーズ・エンジェル』の映画版。2000年にキャメロン・ディアス、ドリュー・バリモア、ルーシー・リューの人気女優が共演して話題となり『チャーリーズ・エンジェル フルスロットル』も製作された。本作は最新映画となる。エリザベス・バンクスが製作・監督・脚本・出演を担当している。
映画『チャーリーズ・エンジェル』のあらすじ・ネタバレ
新エネルギー“カリスト”を開発した天才エンジニア、エレーナ・ヒューリン(ナオミ・スコット) はそれが兵器として利用されるのではないかと心配し、チャーリー・タウンゼント社に捜査を依頼する。予感は当たっており、エリーナは組織から狙われうようになる。エンジェルたちはサビーナを守りつつ、カリスト奪還に邁進する。しかしカリストを狙っている人間がまさかの元タウンゼントの人間だった。エンジェルたちはカーアクション、武術と大活躍、いつの間にかサビーナもハッカーとしてエンジェルの協力していく、、、
映画『チャーリーズ・エンジェル』の感想・評価・内容・結末
新しい『チャーリーズ・エンジェル』ですが、率直な感想は「いま一つです」なぜかそんなに興奮しなかったのです。あのメロディーがないんです。「チャーララー、ラララー、チャーララー」が、、、。ちょっと寂しい気がしたのです(あったかもしれませんが、記憶にないのです)わたしはリアルタイムでテレビ版のチャーリーズ・エンジェルは観ていませんが、やっぱりキャメロン・ディアスのエンジェルが好きでした。だから女性が活躍するスパイ、アクション映画にはとても興味があるから毎作欠かさず観ているのですが、なんだかガッカリです。やっぱりあのメロディーでエンジェルたちが輝くと思うのです。だから意気消沈です。
まあ、映画の撮影自体がワイアーを使ってのアクションが普通となってしまった原因もあるのでしょうが、全体的に安っぽすぎるのです。エンジェルと言ったらセクシーとアクションって決まりなんです。こう書くと「女性を性の玩具」にしていると叱責されそうですが、そもそも性の対象で見たことはありません。やっぱり綺麗な女性がパンチ、キックで男をぶちのめすって設定がとても新鮮なのです。タンクトップで胸がはみ出しそうでもオッケーなんです。わたしもそんなスタイルだったらやってみたいと思うのです。
さて、映画の物語はいつもと同じでエンジェルたちが悪党をやっつけるだけです。“勧善懲悪”のお見本映画です。それで良いのです。最初から安心できます。ちなみにエンジェルは、チャーリー・タウンゼント社に勤めています。この会社は国際機密企業として世界中にスパイを送り込んで悪事をする人間を調査しています。探偵会社としては最大規模でしょう。仕事の依頼は大手企業から国家までと幅広いです。CIA、FBIよりも実力がありそうです。しかもセクシーな女性探偵が尽力します。この設定が最高です。今回はブラジル、イスタンブール、ハンブルグと世界を飛び回ります。
今回のエンジェルで1番の注目は何と言ってもジェーン・ケイノ(エラ・バリンスカ) です。とても美しいです。身長が180センチあります。スタイル抜群です。運動神経も半端ないです。そして顔です。顔がもう半端ないくらいに存在感を出しています。この人は期待大ですね。本人もアクションスターになりたいと言っているので、ハリウッドの大作系での活躍が期待できます。作家性の高い作品にはまだ無理でしょう。やっぱり体の大きい人が走ると迫力があります。そして格闘アクションも絵になります。もうこの人に出会えたと思えばメロディーのことは忘れましょう。
次にサビーナ・ウィルソン(クリステン・スチュワート) ですが、変装の名人の役柄です。頭脳系のエンジェルではありません。でも男を惑わずテクニックはピカイチです。トップカットのセクシー金髪女性は誰?と戸惑いましたが、クリステンだと気がついてびっくりしました。めっちゃセクシーでした。クリステン・スチュワートはもう独特な雰囲気を持っています。映画『ふたりのJ・T・リロイ ベストセラー作家の裏の裏』の退廃的というか鬱っぽいというか、守りたくなるのですが、実際に近づくと刺されそうな雰囲気がたまらなく好きです。もちろん男っぽい演技もできるので次作も楽しみです。
そしてエレーナ・ヒューリン(ナオミ・スコット)は天才エンジニアという触れ込みでの登場でした。組織を裏切ります。しかもエンジェルになります。この作りがチープなんです。ナオミ・スコットは良いですよ。あの癒し系の“おっとり顔”が。どんな危機的状況下でも「びっくりしたあ」って顔されると何だか安心してしまうのです。アクションはできません。ハッカーのみです。セクシー路線もやらないでしょう。エンジェルには必要です。
さてさて映画の全体的な感想ですが、やっぱり脚本に問題があると思います。詰めが甘いと感じるのです。監督・脚本は初めての女性ボスレー役でも出演しているのエリザベス・バンクスです。ちなみに製作もこなしています。 製作・脚本・監督・出演はやりすぎでしょう。映画って役割が増えれば増えるほど作品がチープになってしまうのです。一つの仕事に注力しないと他の仕事がおろそかになるものです。マルチなフィルムメーカーの筆頭はウディ・アレン、クリント・イーストウッドです。彼らは長いキャリアがありますから全部の仕事をうまくコントロールできるのでしょう。
この映画『チャーリーズ・エンジェル』があまりパッとしない理由はエリザベス・バンクスがやりすぎた、ポジティブな言い方をすれば「頑張りすぎた」です。最近のアメリカ映画を観ていると女性が製作にも進出しているのが見受けられます。シャーリーズ・セロンなんか顕著な例です。それは大歓迎です。でも全部に挑むのまだ時期尚早な気が否めません。「この映画は製作だけ、こっちは監督、向こうは主演だけ」ときっちりかっちり分けた方が将来の糧になると思います(製作と制作は分けるべきです)
*映画内の演出で気になった点を挙げます。脚本の時点で修正すべし。
カーアクションでジェーン・ケイノ(エラ・バリンスカ) がドアを開けて道路スレスレに体を預けての銃撃はワイルドスピード等で頻繁に使われてる演出で古すぎる。
同じくパーティー会場での乱闘で敵を吹き抜けの階下に突き落とす場面は「おそらくケーキ台に突き刺さる」の予感通りの展開になった。
カリストという装置の扱いが雑。ドア爆破の際に置きっぱなしにしたり、エレーナ・ヒューリン(ナオミ・スコット)を拘束して、尋問する際に目の前に置いたまま外へ行ったり、、、。
サビーナ・ウィルソン(クリステン・スチュワート) が馬を駆って走り、追跡装置を敵の車に投げて取り付けますが、その後は車で追跡した。装置つけたら追跡しなくて良い。
なぜか取引する場所が廃墟とか砕石工場ばかり。この設定は色んな映画でやり尽くしている。採石工場の機械が動いているからおそらく誰かがミンチになることが予想できる。
乱闘シーンもたくさんありますが、男が弱すぎ。みんなエンジェルの顔は殴らない。そして急所を蹴られて悶絶する。
映画『チャーリーズ・エンジェル』のキャストについて
サビーナ・ウィルソン(クリステン・スチュワート)
エンジェルの中ではどちらかというと武闘派です。走ってよし、戦ってよし、騙してよしという感じです。冒頭でのセクシーショットにはドキドキしました。金髪のロングがとても綺麗。クリステン・スチュワートはどことなく退廃的な雰囲気が魅力です。ちょっと気だるさを出しているところに惹かれます。映画『ふたりのJ・T・リロイ ベストセラー作家の裏の裏』の存在感は半端ないですね。
クリステン・スチュワートの演技は独特な雰囲気
エレーナ・ヒューリン(ナオミ・スコット)
天才プログラマー。本映画『チャーリーズ・エンジェル』の中に登場する新エネルギー“カリスト”の開発者。ハッカースキルの抜群。ナオミ・スコットは『アラジン』で主役のジャスミンを演じて興味を持っています。この人の魅力は“ポワーン”とした雰囲気です。特に驚いた際の顔に癒しを感じます。本作でも絶体絶命の危険な場面でもその顔を見せてくれました。良い味出しています。インド系イギリス人ですね。
ジェーン・ケイノ(エラ・バリンスカ)
元MI6の諜報員です。任務に失敗したことでエンジェルになりました。格闘センスが抜群です。殴ってよし、撃ってよし、走ってよしです。本映画の中で一番目立っていたと思います。注目の女優さんです。とにかく美しい。そしてカッコいい。長身でスタイル抜群。運動神経の抜群でしょう。存在感はありありです。演技的にはまだ荒削りですがハリウッドのアクション系映画ではブレイク必至です。間違いないです。この人がスターウォーズのレイはやっても良かった気がします。父親がポーランド人で母親がアフリカ系カリブ系のイギリス人。混血の良い所をとっていますね。きになるところが一点あります。“すきっぱ”です。前歯がまだ矯正中なのか、隙間が目立ちます。
ボスレー(エリザベス・バンクス)
元エンジェルで今はボスことボスレーです。女性初のボスレーです。エンジェルたちに指揮する姿はまさに会社の上司です。キャリアウーマンというイメージを持ちましたから、ぴったりの役だったのではないでしょうか。演技的には普通です。
エドガー・ボスレー(ジャイモン・フンスー)
チャーリーズ・エンジェルのかつてボスレーだった人。引退して余生をゆっくり過ごしたいところだがそうや問屋が卸さず。不敵な笑みが良い味出してます。
まとめ 映画『チャーリーズ・エンジェル』一言で言うと!
「多芸は無芸」
芸に秀でることは素晴らしいが、中途半端に多くの芸を身につけても、かえって一つの芸に精通しにくく、高い評価は得られないという意味です。本映画の製作は難しかったと思います。エリザベス・バンクスはよく頑張ったと思います。でも全部を自分で背負い込みすぎるとクオリティーが落ちてしまうのではないでしょうか。そこが勿体無かったです。
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映画『チャーリーズ・エンジェル』の作品情報
映画.comより一部引用
スタッフ・キャスト
監督
エリザベス・バンクス
製作
ダグ・ベルグラッド エリザベス・カンティロン マックス・ハンデルマン エリザベス・バンクス
製作総指揮
マシュー・ハーシュ レナード・ゴールドバーグ ドリュー・バリモア ナンシー・ジュボネン
原案
エバン・スピリオトポウロス デビッド・オーバーン
脚本
エリザベス・バンクス
撮影
ビル・ポープ
美術
アーロン・ヘイ
衣装
キム・バレット
編集
アラン・ボームガーテン
音楽
ブライアン・タイラー
音楽監修
ジュリアンヌ・ジョーダン ジュリア・ミシェルズ
主題歌
アリアナ・グランデ マイリー・サイラス ラナ・デル・レイ
サビーナ・ウィルソン(クリステン・スチュワート)
エレーナ・ヒューリン(ナオミ・スコット)
ジェーン・ケイノ(エラ・バリンスカ)
ボスレー(エリザベス・バンクス)
エドガー・ボスレー(ジャイモン・フンスー)
アレクサンダー・ブロック(サム・クラフリン)
ラングストン(ノア・センティネオ)
ジョン・ボスレー(パトリック・スチュワート)
ホダック(ジョナサン・タッカー)
セイント(ルイス・ヘラルド・メンデス)
ピーター・フレミング(ナット・ファクソン)
2019年製作/118分/G/アメリカ
原題:Charlie’s Angels
配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント