映画『アドリフト 41日間の漂流』のあらすじ・ネタバレ・解説・感想・評価から作品情報・概要・キャスト、予告編動画も紹介し、物語のラストまで簡単に解説しています。
映画『アドリフト 41日間の漂流』公式サイトにて作品情報・キャスト・上映館・お時間もご確認ください。
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『アドリフト 41日間の漂流』
(96分/G/イギリス・アメリカ合作/2018)
原題『Adrift』
【監督】
バルタザール・コルマウクル
【脚本】
アーロン・カンデル ジョーダン・カンデル デビッド・ブロンソン・スミス
【製作】
バルタザール・コルマウクル アーロン・カンデル
ジョーダン・カンデル シャイリーン・ウッドリー
【出演】
シャイリーン・ウッドリー
サム・クラフリン
【HPサイト】
映画『アドリフト 41日間の漂流』公式サイト
【予告映像】
映画『アドリフト 41日間の漂流』トレーラー
映画『アドリフト
41日間の漂流』のオススメ度は?
星2つです
実話です
若い二人は出会ってすぐに恋に落ちます
すぐ結婚します
海の嵐の迫力は必見です
「夢落ち」的な演出にびっくり
夏本番「涼しみ」を求めていくには十分です
映画『アドリフト 41日間の漂流』の作品情報・概要
『アドリフト 41日間の漂流』原題『Adrift』2018年にアメリカ合衆国で公開された冒険・恋愛映画。バルタザール・コルマウクル監督作品。主演はシャイリーン・ウッドリーとサム・クラフリン。本作は実話。タミ・オールダム・アシュクロフトとスージー・マックギアハートが上梓したノンフィクション『Red Sky in Mourning: A True Story of Love, Loss, and Survival at Sea』(1998年)を原作を元に製作された。映画の最後にタミ・オールダム・アシュクロフト本人が登場し現在も船に乗っている様子が紹介されている。
映画『アドリフト 41日間の漂流』のあらすじ・ネタバレ
サンディエゴ出身のタミー・オールダム(シャイリーン・ウッドリー) は17歳で家を後にしてメキシコで暮らし、今はバックパッカーのような暮らしをしている。流れ着いたタヒチで船乗りのリチャード・シャープ(サム・クラフリン) と出会い、一瞬で恋に落ち即結婚。お金持ちの船主の船をサンディエゴへ回航して欲しいと依頼され、二人は出港するが、、、。待ち受けていたのは巨大なハリケーンだった。
映画『アドリフト 41日間の漂流』の感想・内容
夏本番を迎えるに当たって観にいくと良いかもしれません。海へ行って泳ぎたく、、、なりません。「海は恐ろしい」と再認識します。アメリカ映画は時折、「え、なんでこんな映画作ったの?」という作品に出会えます。正直言って本映画『アドリフト 41日間の漂流』の出来栄えはイマイチです。その理由は登場人物に対して感情移入が難しかった点にあります。恋愛映画をベースに冒険物語を描いているのですが、そこにはやはり若い二人を「応援」したくなるキャラクター設定がないと心が震えないのです。
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まずタミー・オールダム(シャイリーン・ウッドリー) はヒッピーみたいな生活をしています。23歳です。母が14歳の時に出産しました。祖父母に育てられて17歳でサンディエゴを離れメキシコで自由気ままに暮らして、バックパッカーのように世界を放浪して、たどり着いた先がタヒチでした。そしてタヒチでアルバイトのような生活をしている時にリチャード・シャープ(サム・クラフリン) と出会い恋に落ちます。よくある話です。でも、ここでもっとタミーの経歴を掘り下げないと単なる「尻軽女」になってしまうのです。実際、わたし的な印象では何もやることが見つからない、毎日を惰性的に生きている、しかも知性教養のない女性とイメージ付けられてしまうのです。
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一方、リチャード・シャープ(サム・クラフリン) は立派なヨットマンです。幼い頃、母の自殺を目の当たりにしています。死生観が人とは異なります。海に憧れて南アフリカの造船場で働き自分で船を作ってしまうほどの技術を持っています。そして自身の船で世界中を旅しています。タヒチに着いてタミーと出会い恋に落ちるという流れです。リチャードの過去を掘り下げるとやはり母の自殺が大きいのです。そこへフォーカスして物語を進行する方法もあったと思います。海が好きな理由は母親からとか、死への恐怖を克服するために海でひとりぼっちになるとか、、、。ただ本作で特筆たるものを挙げよと言われたらサム・クラフリンの演技になります。映画『ナイチンゲール』の暴力・変態野郎のイメージと全く異なる演技でした。素晴らしい。
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しかし本映画『アドリフト 41日間の漂流』には登場人物の心の中までは描ききれていませんでした。そこが残念です。ただCGやVFX技術はすごいです。実際に海にいるような気持ちにはなれます。4Dで鑑賞すると良いでしょう。冒頭にも書きましたが、アメリカ映画は時折、こう言ったB級作品を作るのは多分ですが、技術を試して披露するためだと思います。ハリケーン映画や竜巻映画などはその最たる例でしょう。
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映画『アドリフト 41日間の漂流』の結末・評価
さて、映画の話に戻ります。この映画は実話を元に製作されています。生き残ったのはタミーのみです。恋人のリチャードは死んでしまいました。このリチャードが死んでいく過程を最後まで引っ張っていますが「え、夢落ち」だったとわかってガクッとします。映画の構成と脚本がありがちなのです。現在と当時進行で二人の出会いから船を航行させるまでの出来事を交互に紹介しながら展開していきます。せっかく息が詰まるほどの場面なのに次のショットで二人のラブシーンの思い出が入ってくると何だかテンションが落ちるのです。ですからこういう冒険映画の時間進行はそのまま最初から最後までを描いた方が感情移入においては向いていると思います。
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それと船を航行させる技術ですが、リチャードは百戦錬磨の知識があるから航行は可能かと思われます。しかしタミーは数ヶ月しか船に乗っていません。それなのにかなり高度な技術と知性を駆使して船を航行させます。それには「ちょっと、、、」と思わざる得ません。わたし的には何も知識も技術もないタミーが「一生懸命」に戦い失敗し、でも挑戦することで、「生き残る」という結果に結びついた方が感涙作品になったと思います。
時間は未来からやってきます
あと余談ですが、やはり外国人は出会ってすぐさま恋に落ちて、すぐさま夜を共にし、そしてすぐさま結婚するという速さには驚きました。すぐにそんなに人を信頼できるのだろうか、もっと相手の性格を吟味しないと後悔しないのか、などと考えてしまいました。でもすぐに結婚するのだから離婚もすぐにできる裏返しなのであればオッケーです。
夏本番です。涼み気分で映画館へ行きましょう!
映画『アドリフト 41日間の漂流』のキャストについて
タミー・オールダム(シャイリーン・ウッドリー)
母が14歳で出産し、祖父母に預けられて育つ。17歳でメキシコへ。特に目的のない生き方をしている。シャイリーン・ウッドリーは頑張っていたと思います。ただ結構怒鳴っていたのが印象的です。アメリカ女性は「クソー」とかが多い。しかも絶叫モード。感情を言葉にせずに演技して欲しいと思いました。
リチャード・シャープ(サム・クラフリン)
母が幼少の頃、自殺したトラウマを抱えている。船の操縦は一級品。7年間、世界の海を航海しているとのこと。あっさりタミーと恋に落ちるのが不思議。寂しかったのだろうか。サム・クラフリンは落ち着いた演技でした。優しい雰囲気がありました。映画『ナイチンゲール』の演技が本当に恐ろしかったのでそちらと比較してみることをお勧めします。
まとめ 映画『アドリフト 41日間の漂流』一言で言うと!
「自然災害の前では人間はちっぽけだ」
日本は自然災害立国です。毎年のように地震、台風が訪れて甚大な被害を出します。そんな時は本当に人間は無力だと痛感します。どうすれば自然災害に勝てるのかなんて考えても、良い答えは見つかりません。ただ安全な場所を一箇所で良いので、確保することは忘れないようにしています。
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映画『アドリフト 41日間の漂流』の作品情報
映画.comより一部引用
スタッフ・キャスト
監督
バルタザール・コルマウクル
製作
バルタザール・コルマウクル アーロン・カンデル ジョーダン・カンデル シャイリーン・ウッドリー
製作総指揮
ラルフ・ウィンター シャイリーン・ウッドリー マグヌス・ビーザル・シーグルスソン アンドレア・スカルソ トム・ローゼンバーグ ゲイリー・ルチェッシ エリック・リード ワン・チョンジュン ワン・チョンレイ フェリス・ビー ロバート・シモンズ アダム・フォーゲルソン デビッド・コッシ
原作
タミー・オールダム・アシュクラフト スージー・マクギアハート
脚本
アーロン・カンデル ジョーダン・カンデル デビッド・ブロンソン・スミス
撮影
ロバート・リチャードソン
編集
ジョン・ギルバート
音楽
フォルカー・バーテルマン
タミー・オールダム(シャイリーン・ウッドリー)
リチャード・シャープ(サム・クラフリン)
2018年製作/96分/G/イギリス・アメリカ合作
原題:Adrift
配給:キノフィルムズ