映画『ブラック・ウィドウ』のあらすじ・ネタバレ・解説・感想・評価から作品情報・概要・キャスト・予告編動画も紹介し、物語のラストまで簡単に解説しています。
映画『ブラック・ウィドウ』公式サイトにて作品情報・キャスト・上映館・お時間もご確認ください。
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『ブラック・ウィドウ』
(2021年製作/134分/G/アメリカ)
原題『Black Widow』
【監督】
ケイト・ショートランド
【製作】ケビン・ファイギ【製作総指揮】ルイス・デスポジート ビクトリア・アロンソ ブラッド・ビンダーバウム ナイジェル・ゴステロウ スカーレット・ヨハンソン【共同製作】ミッチ・ベル ブライアン・チャペック【原案】ジャック・シェイファー ネッド・ベンソン【脚本】エリック・ピアソン【撮影】ガブリエル・ベリスタイン【美術】チャールズ・ウッド【衣装】ジャイニー・テマイム【編集】リー・フォルソム・ボイド マシュー・シュミット【音楽】ローン・バルフェ【音楽監修】デイブ・ジョーダン【視覚効果監修】ジェフ・バウマン【ビジュアル開発監修】アンディ・パーク
【出演】
スカーレット・ヨハンソン フローレンス・ピュー デビッド・ハーバー O・T・ファグベンル オルガ・キュリレンコ ウィリアム・ハート レイ・ウィンストン レイチェル・ワイズ エバー・アンダーソン バイオレット・マッグロウ ライアン・キエラ・アームストロング
【HPサイト】
映画『ブラック・ウィドウ』公式サイト
【予告映像】
映画『ブラック・ウィドウ』トレーラー
- 映画『ブラック・ウィドウ』のオススメ度は?
- 映画『ブラック・ウィドウ』の作品情報・概要
- 映画『ブラック・ウィドウ』のあらすじ・ネタバレ
- 映画『ブラック・ウィドウ』の感想・内容
- 映画『ブラック・ウィドウ』の考察・評価
- 映画『ブラック・ウィドウ』の結末
- 映画『ブラック・ウィドウ』のキャストについて
- まとめ 映画『ブラック・ウィドウ』一言で言うと!
- 『運だぜ!アート』本日の総合アクセスランキング
- 合わせて観たい映画
- 【オススメ女性活躍映画】
- 映画『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』
- 映画『スタントウーマン ハリウッドの知られざるヒーローたち』
- 映画『エデンの海(1976)』
- 映画『風の谷のナウシカ』
- 映画『空に住む』
- 映画『プラダを着た悪魔』
- 映画『鵞鳥湖の夜』
- 映画『ばるぼら』
- 映画『新聞記者』
- 映画『私をくいとめて』
- 映画『ノッティングヒルの恋人』
- 映画『ボディガード(1992)』
- 映画『オフィシャル・シークレット』
- 映画『フェアウェル』
- 映画『となりのトトロ』
- 映画『透明人間』
- 映画『スキャンダル』
- 映画『ミリオンダラー・ベイビー』
- 映画『キューポラのある街』
- 映画『コレット』
- 映画『ふたりのJ・T・リロイ ベストセラー作家の裏の裏』
- 『天才作家の妻 40年目の真実』
- 映画『マリッジ・ストーリー』
- 映画『プライベート・ウォー』
- 映画『マイ・フェア・レディ』
- 映画『追憶(1973)』
- 【オススメ女性活躍映画】
- 映画『ブラック・ウィドウ』の作品情報
映画『ブラック・ウィドウ』のオススメ度は?
星3つです
何も考えすに観ましょう
映画『ブラック・ウィドウ』の作品情報・概要
『ブラック・ウィドウ』原題『Black Widow』アメリカ合衆国のスーパーヒーロー映画。スパイ映画。マーベル・コミックに登場する同名キャラクターをベースにしている。2021年製作。ケイト・ショートランド監督作品。脚本はエリック・ピアソン。主演はスカーレット・ヨハンソン。フローレンス・ピュー、デビッド・ハーバー、O・T・ファグベンル)、オルガ・キュリレンコ、ウィリアム・ハート、レイ・ウィンストン、レイチェル・ワイズ、エバー・アンダーソン、バイオレット・マッグロウ、ライアン・キエラ・アームストロング。『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016年)直後のナターシャの物語となっている。「家族」「絆」「懐古」そして別れと新たな戦いの火蓋を切る物語となっている「マーベル・シネマティック・ユニバース」シリーズの24作目。
映画『ブラック・ウィドウ』のあらすじ・ネタバレ
映画『ブラック・ウィドウ』の感想・内容
「これが映画だっと世界に主張している映画」となります。本当に面白かったです。まったく飽きることなく突っ走った134分でした。本当に「これが映画だ」と言わんばかりのシナリオ、演出、演技、音響のすべての調和がとれている作品と言っても良いでしょう。世界がコロナ禍で、暗澹、あるいは悶絶している最中、この映画が公開されることで少しは気分も明るくなるのではないでしょうか。正直、「スッキリ」しました。そして「ありがとう」と言って劇場を後にしました。
ただ、従来からの「マーベル映画ファン」にとっては不完全燃焼の映画と印象を残したのは確かです。その理由は奇想天外な物語となっていないことでしょう。アメリカとロシアのスパイ物語をベースに展開される引き裂かれた“家族”の再生物語を目指していますが、ちょっと「手ぬるい」感じがするのです。これくらいの物語の映画は過去に多数ありました。もう少しひねって欲しいと願うのは当然でしょう。
アメリカ映画は「家族」をとても大切にするのはわかっています。今も昔も同様にブルース・ウイルスにしても、ドウェイン・ジョンソンらのアクションヒーローでも家族想いを演じることで、高感度アップと支持層を拡大しています。映画の中で「家族の大切さ」を訴求するのは必須です。本作も然り。ただ本映画『ブラック・ウィドウ』での構成が、とても安っぽく見えてしまうのです。それはやっぱりコメディ要素を入れすぎていたのためではないかと思われます。コメディ的な演出は映画を鑑賞している時に気持ちを「ほっこり」させてくれるから必要ですが、あまりにも多く盛り込まれると「ダレる」のです。本映画『ブラック・ウィドウ』でも、肝心な場面でコメディ演出に走るので、ちょっとダレてしまいました。
映画『ブラック・ウィドウ』の考察・評価
本映画『ブラック・ウィドウ』の家族構成を整理します。長女・ナターシャ・ロマノフ/ブラック・ウィドウ(スカーレット・ヨハンソン) 、次女・エレーナ(フローレンス・ピュー) 、父・アレクセイ/レッド・ガーディアン(デビッド・ハーバー)
母・メリーナ(レイチェル・ワイズ) です。全員、他人です。血縁関係はまったくありません。寄せ集めの家族と言われればそうですが、かつてのソ連では実際にスパイ工作として偽装の家族を作り上げて世界に送っていた事実があります。ただ、こういう設定を設けることで、「本当の家族ってなんだろう」とか「血の繋がりなんでどうでもいい」という思想が想起されてきます。
本映画『ブラック・ウィドウ』ではまさしく「本当の家族とは」あるいは「家族の絆」について訴求したかったのではないでしょうか。わたしたち日本人は血の繋がりをとても重要視します。養子縁組が進まない理由のひとつと言われています。しかしアメリカ社会の裕福な家庭は、実子でも養子でも差別・偏見なく育てる人って、とても評価されるのです。あまりにもやりすぎると良い人アピールの売名行為とされますが、尊敬の対象になることは間違いありません。もちろん、本映画『ブラック・ウィドウ』は養子縁組で迎えた子どもではありませんが、ナターシャもエレーナも幸せだったと回想しているところに「幸せな家族」への憧憬があると言えます。彼女たちは世界のために戦うヒロインを演じていますが、本音を言ってしまえば「ヒロインなどなりたいくない、普通の幸せが欲しい」となるのです。
ごくごく普通の女の子で良かったのです。でもそうは問屋は許しません。映画ですから。特に世界平和の前線で戦っているナターシャは、もう2度と戻れないのです。戻れない理由は「手を汚してしまった」こと、そして「脚光を浴びた恍惚感」が忘れられない点に行き着きます。まず「手を汚してしまった」というのは正義のためとは言え、人を殺してしまったのです。どんな正当な理由があっても、人間というのは人を殺すと絶え間ない恐怖に包まれると言います。いつか誰かに「殺される」という脅迫概念に囚われ続けるます。となると、もう普通の暮らしはできません。ずっと戦い続けるしかないのです。次に「脚光を浴びた恍惚感」はこれだけ世界的なヒロインになって、賞賛を浴びることの快感のことを指します。みなから祝福され、「いいね」されることで、承認欲求が満たされるのです。ですから、もっともっと「いいね」が欲しくなるマズローの「欲求五段階説」を証明する道を歩むことになるのです。
映画『ブラック・ウィドウ』の結末
さて、以上のことを踏まえて本映画『ブラック・ウィドウ』を総評すると、「人殺しを犯した人間は恐怖心から逃れるために戦い続ける」「脚光を浴びた恍惚感は麻薬なみ」の効果がある、でも一瞬でも良いから「偽造家族で過ごしたあの日へ帰りたい」「家族に甘えることで罪悪感から解放されたい」などの意図が見えてくるのです。実際、ナターシャもエレーナも父母と再会した時は嬉しそうにしていました。でも、すぐに別れがやってきます。そして心をリセットして再び戦いの中へ向かっていきます。
本映画『ブラック・ウィドウ』はシリーズの中ではそれほど重要な任務はなかったかもしれません。でも、出演者がほとんど女性というのはとても大きな意義があったと思います。男性社会と言われる映画界において、未来の映画製作への提言も感じられました。ケイト・ショートランド監督はまだ荒削りな印象があります。編集で思い切って削除する勇気も欲しいと感じました。
今後もマーベル作品は永遠に続くようなので、是非とも鑑賞をオススメします。繰り返しますが、このコロナ禍で世界公開できたことがなによりの明るい材料と言えます。
映画『ブラック・ウィドウ』のキャストについて
ナターシャ・ロマノフ/ブラック・ウィドウ(スカーレット・ヨハンソン)
エレーナ(フローレンス・ピュー)
アレクセイ/レッド・ガーディアン(デビッド・ハーバー)
メイソン(O・T・ファグベンル)
オルガ・キュリレンコ
ロス長官(ウィリアム・ハート)
ドレイコフ(レイ・ウィンストン)
メリーナ(レイチェル・ワイズ)
エバー・アンダーソン
バイオレット・マッグロウ
ライアン・キエラ・アームストロング
まとめ 映画『ブラック・ウィドウ』一言で言うと!
「スパイ稼業って憧れるけど無理」
女スパイってカッコいいけど、勤まりません。わたしは「引きずる」タイプなんです。相当な精神力がないと無理です。
『運だぜ!アート』本日の総合アクセスランキング
合わせて観たい映画
【オススメ女性活躍映画】
映画『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』
ルイーザ・メイ・オルコット&グレタ・ガーウィグは偉大だ
映画『スタントウーマン ハリウッドの知られざるヒーローたち』
ハリウッド映画は「女性が作ったのだ」と胸を張りたい
映画『エデンの海(1976)』
女子高生の時から「女性としての意識」が高いです
映画『風の谷のナウシカ』
宮崎アニメは「女性の立場を尊重」した映画が多いです
映画『空に住む』
一人になっても強く生きてやる!
映画『プラダを着た悪魔』
今では絶対に「パワハラ」間違いなしの女上司です
映画『鵞鳥湖の夜』
男の言いなりにならない「お金ゲット」してみせる
映画『ばるぼら』
こんな魅惑的な女性が実在して欲しくなる
映画『新聞記者』
腐りきった政府にメスを入れてやる!
映画『私をくいとめて』
本当は一人が好き「自分の世界で暮らしたい」
映画『ノッティングヒルの恋人』
女優を続けるのって大変
映画『ボディガード(1992)』
本当は「淋しくてたまらない」歌姫
映画『オフィシャル・シークレット』
「暴露」やっぱり真実から目を背くことはできない
映画『フェアウェル』
これがわたしの生きる道!
映画『となりのトトロ』
お母さん「早く帰ってきて!」
映画『透明人間』
「このストーキング野郎!」退治してやる
映画『スキャンダル』
ニューヨーク野郎から「お金巻き上げてやる!」
映画『ミリオンダラー・ベイビー』
貧しいけれど「世界チャンプの夢」は捨てられない
映画『キューポラのある街』
わたしの未来は絶対に明るい!
映画『コレット』
フランスの女流作家の先駆け的存在
映画『ふたりのJ・T・リロイ ベストセラー作家の裏の裏』
ローラ・アルバートの才能をもっと評価したい
『天才作家の妻 40年目の真実』
夫のゴーストライターでは終われない
映画『マリッジ・ストーリー』
もう一度女優として活躍したい
映画『プライベート・ウォー』
戦争がわたしを呼んでいる
映画『マイ・フェア・レディ』
レディになることが果たして「正しいのか」
映画『追憶(1973)』
バーブラ・ストライサンド「キレッキレッ」の演技です
映画『ブラック・ウィドウ』の作品情報
映画.comより一部引用
スタッフ・キャスト
監督
ケイト・ショートランド
製作
ケビン・ファイギ
製作総指揮
ルイス・デスポジート ビクトリア・アロンソ ブラッド・ビンダーバウム ナイジェル・ゴステロウ スカーレット・ヨハンソン
共同製作
ミッチ・ベル ブライアン・チャペック
原案
ジャック・シェイファー ネッド・ベンソン
脚本
エリック・ピアソン
撮影
ガブリエル・ベリスタイン
美術
チャールズ・ウッド
衣装
ジャイニー・テマイム
編集
リー・フォルソム・ボイド マシュー・シュミット
音楽
ローン・バルフェ
音楽監修
デイブ・ジョーダン
視覚効果監修
ジェフ・バウマン
ビジュアル開発監修
アンディ・パーク
ナターシャ・ロマノフ/ブラック・ウィドウ(スカーレット・ヨハンソン)
エレーナ(フローレンス・ピュー)
アレクセイ/レッド・ガーディアン(デビッド・ハーバー)
メイソン(O・T・ファグベンル)
オルガ・キュリレンコ
ロス長官(ウィリアム・ハート)
ドレイコフ(レイ・ウィンストン)
メリーナ(レイチェル・ワイズ)
エバー・アンダーソン
バイオレット・マッグロウ
ライアン・キエラ・アームストロング
2021年製作/134分/G/アメリカ
原題:Black Widow
配給:ディズニー