映画『耳をすませば(1995)』のあらすじ・ネタバレ・解説・感想・評価から作品概要・キャスト・予告編動画も紹介し、物語のラストまで簡単に解説しています。
映画『耳をすませば(1995)』公式サイト・IMDbサイト・ Rotten Tomatoesサイトにて作品情報・キャスト情報ならびにレビューをご確認ください。
YouTubeで予告映像もご覧ください。
甘酸っぱい初恋や、何かにひたすら打ち込んだ思い出。
今現在、大人として過ごしている人たちは皆、「青春」と呼ばれる時代を過ごしてきたはずです。
そして皆、良いにつけ悪いにつけ、なんらかの思い出や思い入れを持っていることでしょう。
そんな青春時代を爽やかに描きだした名作アニメ映画があります。
そのアニメ映画とは、スタジオジブリが制作した「耳をすませば」。
今回は、「耳をすませば」の起承転結を含むあらすじと、実際に鑑賞した感想を書いていきたいと思います。
『耳をすませば(1995)』
(1995年製作/111分/日本)
英題『Whisper of the Heart』
配給:東宝
【監督】
近藤喜文
【原作】柊あおい【脚本】宮崎駿【製作プロデューサー】宮崎駿【プロデューサー】鈴木敏夫【製作総指揮】徳間康快【製作】氏家齊一郎 東海林隆【絵コンテ】宮崎駿【制作】山下辰巳 大塚勤【作画監督】高坂希太郎【美術監督】黒田聡【特殊効果】谷藤薫児【キャラクター色彩設計】保田道世【撮影監督】奥井敦【撮影】藪田順二 高橋わたる 古城環【音響監督】浅梨なおこ【整音】井上秀司【編集】瀬山武司【音楽】野見祐二【監督助手】大塚雅彦 伊藤裕之【主題歌】本名陽子【挿入歌】オリビア・ニュートン=ジョン【製作担当】奥田誠治 鈴木伸子【「バロンのくれた物語」美術】井上直久【アニメーション制作】スタジオジブリ
【出演】
本名陽子
高橋一生 立花隆 室井滋 露口茂 小林桂樹 山下容莉枝 高山みなみ 佳山麻衣子 中島義実 飯塚雅弓 千葉舞久 我未来 村野忠正 吉田晃介 白石琢也 菅沼長門 鮎川昌平 高橋さとる 藤田大助 阪口明子 内藤ももこ 田中雅子 村口有紀 和賀由利子 塩原奈緒 横前喬紀 平田恵子 伊藤ひろみ 成井豊 安田博美 岡田達也 今井義博 中村晴彦 井上直久 小川光明 江川卓 笛吹雅子 岸部シロー
- 【オススメ女性活躍映画】
- 映画『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』
- 映画『スタントウーマン ハリウッドの知られざるヒーローたち』
- 映画『エデンの海(1976)』
- 映画『風の谷のナウシカ』
- 映画『空に住む』
- 映画『プラダを着た悪魔』
- 映画『鵞鳥湖の夜』
- 映画『ばるぼら』
- 映画『新聞記者』
- 映画『私をくいとめて』
- 映画『ノッティングヒルの恋人』
- 映画『ボディガード(1992)』
- 映画『オフィシャル・シークレット』
- 映画『フェアウェル』
- 映画『となりのトトロ』
- 映画『透明人間』
- 映画『スキャンダル』
- 映画『ミリオンダラー・ベイビー』
- 映画『キューポラのある街』
- 映画『コレット』
- 映画『ふたりのJ・T・リロイ ベストセラー作家の裏の裏』
- 『天才作家の妻 40年目の真実』
- 映画『マリッジ・ストーリー』
- 映画『プライベート・ウォー』
- 映画『マイ・フェア・レディ』
- 映画『追憶(1973)』
映画『耳をすませば(1995)』外部リンク
【HPサイト】
映画『耳をすませば(1995)』公式サイト
【予告映像】
映画『耳をすませば(1995)』トレーラー
【公式Twitter】
映画『耳をすませば(1995)』
【IMDbサイト】
【 Rotten Tomatoesサイト】
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映画『耳をすませば(1995)』のオススメ度は?
星4つです
原作がしっかりしています
気持ちが良いです
懐かしいです
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映画『耳をすませば(1995)』の作品情報・概要
『耳をすませば』英題『Whisper of the Heart』近藤喜文監督作品。1995年にスタジオジブリが制作したアニメーション映画作品。オリジナルは柊あおいの漫画作品。『りぼん』1989年8月号 から11月号にて連載された。
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映画『耳をすませば(1995)』の受賞歴
第13回ゴールデングロス賞・最優秀金賞、マネーメイキング監督賞
日本映画復興賞・日本映画奨励賞
全国映連賞・新人監督賞
児童福祉文化賞
中央児童福祉審議会特別推薦文化財
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映画『耳をすませば(1995)』のあらすじ・ネタバレ
映画『耳をすませば(1995)』のあらすじ・ネタバレ:起
月島雫は読書が大好きな、中学3年生の女の子です。彼女は受験生でありながら、父親の働く図書館に通い、本を読み漁ることを日課としていました。
ある日、雫は自身が借りた本の貸出カード全てに、同じ名前が書かれていることに気が付きました。その名前は「天沢聖司」。
雫にとっては、同じ本を読む人がいること自体が新鮮です。彼女は、そんな天沢聖司に興味を抱きます。
雫には、夕子という親友がいました。二人はなんでも話す中であり、この年代の少女にふさわしく、恋の話もします。
そして夕子は自分がもらったラブレターについて深く悩んでいました。
夕子と並んで帰途についた雫は、二人で話していたベンチに本を忘れていたことに気が付きます。
急いで取りに戻ると、一人の少年が彼女の本を読んでいました。そして彼は、雫の名前を知っていたのです。
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映画『耳をすませば(1995)』のあらすじ・ネタバレ:承
夏休み。雫は相変わらず読書に熱中していました。
しかし、親がうるさくないこともあり、受験勉強は一向に進みません。
ある日のこと。いつものように雫が図書館に向かっていると、ふてぶてしい猫と出会います。
雫はその猫が気になってしまい、思わず後を着けていきました。猫を追いかける雫が辿り着いたのは、「地球屋」という不思議な雰囲気を持つ小さなお店でした。
地球屋の中に足を踏み入れた雫は、その雰囲気に心惹かれます。
特に、一体の紳士的な恰好をした猫の人形(バロン)に。店主の西司郎とも知り合いになり、修理したばかりの珍しい時計を見せてもらうなど、楽しい時間を過ごしました。
地球屋を出た雫は、図書館に急ぎます。そんな彼女を呼び止めたのは、以前出会った少年。少年は、雫が地球屋に忘れてきた父親のお弁当を届けてくれたのです。
その後、図書館で読書をする雫。その本の貸出カードにも、天沢聖司の名前が書かれていました。
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映画『耳をすませば(1995)』のあらすじ・ネタバレ:転
夏休みが終わっても、雫は天沢聖司が気になって仕方ありません。そんな折、雫は学校内で例の少年と出会います。しかし今度の彼は、雫を完全に無視しました。
その夜、雫は夕子から呼び出されます。
夕子は好きな人である杉村(雫の友達)を経由してラブレターの返事を催促され、困り果てていたのです。
雫が杉村に「鈍い」と文句を言いに行くと、反対に、杉村に告白されてしまいます。
ボロボロな状態で、再度地球屋を訪れた雫。彼女はそこで、例の少年と出会います。彼は地球屋の店主の孫であり、雫が探していた「天沢聖司」本人だったのです。
聖司は雫に、自身の夢を語ります。その夢とは、ヴァイオリン職人になること。彼は夢を叶えるためにイタリア留学を決意しており、父を説得中でした。
このときから、雫が聖司に持つイメージが大きく変わったのです。
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映画『耳をすませば(1995)』のあらすじ・ネタバレ:結
次の日、雫は聖司から呼び出されます。彼は父を説得することに成功し、イタリアへ行くことが決まったのです。
雫は、今の自分と聖司を比べ焦りました。
そんな気持ちを夕子に打ち明けているうちにまとまったのが、「物語を書く」ということ。
主人公は、地球屋に置いてあった猫の人形・バロンです。
西からバロンを主人公にする許可を得た雫は、さっそく物語の世界に入り込みます。
勉強はせず、夜なべして物語をノートに書く日々。勿論、成績は急落していきます。雫の両親は、そんな彼女を心配しますが、父は雫の背中を押してくれました。
完成した物語を、西に見せる雫。
雫は、その物語がまだまだ未熟であることを自覚していました。そして、しっかり完成させるためには、もっと勉強が必要だとわかっていました。
雫は、受験生に戻ることを決意します。その決意を両親に伝え、彼女は眠りに落ちました。
次の朝、雫が窓の外を見てみると、自転車に乗った聖司がいました。
そのまま自転車に二人乗りをして、聖司の秘密の場所に向かいます。
その場所は、町全体が見下ろせる美しい場所でした。そしてその場所で、雫は聖司からプロポーズを受けるのです。
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映画『耳をすませば(1995)』の感想・内容
映画「耳をすませば」の感想~読書と創作にあけくれた日々
例え映画や原曲を知らなくとも、口ずさむことのできる音楽があります。私にとっては、その音楽こそが今作の主題歌である「カントリー・ロード」です。
雫と一緒に「カントリー・ロード」を歌いながら、私は雫と同じ年齢だった頃を思い出していました。私もまた雫と同様に、読書に明け暮れ、物語を書くことに熱中した中学生時代を過ごしたからです。
私が今まで見てきたジブリ作品は、「もののけ姫」や「天空の城ラピュタ」といった、ファンタジー的で冒険要素が多いものばかり。
そうした作品は、見たことの無い、体験したことの無い世界に足を踏み入れさせてくれるものであり、物語を楽しむ醍醐味を持つものです。
しかし、今作「耳をすませば」は少し違いました。
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映画『耳をすませば(1995)』の考察・評価
物語は現実的であり(つまり、ファンタジー要素が無い)、ほとんどの人が通るはずの時間を舞台としています。
そして、恋愛要素を多く含んでおり、一見眩しいほどの青春物語に見えます。
では、今作がラブストーリーかといえば、決してそうとは言えないでしょう。
恋愛を含む青春物語ではあるものの、物語の重要な主軸が「ものづくりへの熱中」にあると感じたからです。
雫は小説を、聖司はヴァイオリンを。形は違いますが、二人とも熱中できるものがあります。
そして、青春時代に熱中できるものがあったという事実は、とても大切なもののはずです。その経験は、将来を大きく動かすことができるからです。
私は雫に、深く感情移入しました。物語を書く楽しみ、寝る間も惜しんで物語を書き進めているときの眠気を忘れるあの感じ。
そして、思ったように書けないときの苦しさ。そして何より、物語の世界に深く潜り込む楽しさ。全て、身に覚えがあるものです。
ラピュタなどの他の作品が物語世界を楽しむものだとすれば、「耳をすませば」は私にとって、自分の記憶をなぞるきっかけとなる作品。
この楽しみ方は、他の人と全く異なるものかもしれません。しかし、それはそれでアリだと私は思うのです。
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映画『耳をすませば(1995)』の結末
「カントリー・ロード」の爽やかな曲調が彩る、青春時代を過ごす少年少女の物語。
今作「耳をすませば」は、そんな世界観を持つジブリ映画です。
冒険譚やファンタジーが好きな人には、少し物足りないかもしれません。
しかし、物語を読むこと・作ることが好きな人であれば、必ずや響くものがある作品といえるでしょう。私もまた、その一人。
何事か、昔の記憶や情熱を思い出したいときに、ぜひ手に取ってみてください。
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映画『耳をすませば(1995)』のキャストについて
月島雫(本名陽子)
天沢聖司(高橋一生)
雫の父(立花隆)
雫の母(室井滋)
バロン(露口茂)
地球屋主人(小林桂樹)
山下容莉枝
高山みなみ
佳山麻衣子
中島義実
飯塚雅弓
千葉舞
久我未来
村野忠正
吉田晃介
白石琢也
菅沼長門
鮎川昌平
高橋さとる
藤田大助
阪口明子
内藤ももこ
田中雅子
村口有紀
和賀由利子
塩原奈緒
横前喬紀
平田恵子
伊藤ひろみ
成井豊
安田博美
岡田達也
今井義博
中村晴彦
井上直久
小川光明
江川卓
笛吹雅子
岸部シロー
まとめ 映画『耳をすませば(1995)』一言で言うと!
「とても落ち着ける映画」
なんだかとても心地よい映画だと思います。
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映画『マイ・フェア・レディ』
レディになることが果たして「正しいのか」
映画『追憶(1973)』
バーブラ・ストライサンド「キレッキレッ」の演技です
映画『耳をすませば(1995)』の作品情報
映画.comより一部引用
スタッフ・キャスト
監督
近藤喜文
原作
柊あおい
脚本
宮崎駿
製作プロデューサー
宮崎駿
プロデューサー
鈴木敏夫
製作総指揮
徳間康快
製作
氏家齊一郎 東海林隆
絵コンテ
宮崎駿
制作
山下辰巳 大塚勤
作画監督
高坂希太郎
美術監督
黒田聡
特殊効果
谷藤薫児
キャラクター色彩設計
保田道世
撮影監督
奥井敦
撮影
藪田順二 高橋わたる 古城環
音響監督
浅梨なおこ
整音
井上秀司
編集
瀬山武司
音楽
野見祐二
監督助手
大塚雅彦 伊藤裕之
主題歌
本名陽子
挿入歌
オリビア・ニュートン=ジョン
製作担当
奥田誠治 鈴木伸子
「バロンのくれた物語」美術
井上直久
アニメーション制作
スタジオジブリ
月島雫(本名陽子)
天沢聖司(高橋一生)
雫の父(立花隆)
雫の母(室井滋)
バロン(露口茂)
地球屋主人(小林桂樹)
山下容莉枝
高山みなみ
佳山麻衣子
中島義実
飯塚雅弓
千葉舞
久我未来
村野忠正
吉田晃介
白石琢也
菅沼長門
鮎川昌平
高橋さとる
藤田大助
阪口明子
内藤ももこ
田中雅子
村口有紀
和賀由利子
塩原奈緒
横前喬紀
平田恵子
伊藤ひろみ
成井豊
安田博美
岡田達也
今井義博
中村晴彦
井上直久
小川光明
江川卓
笛吹雅子
岸部シロー
1995年製作/111分/日本
配給:東宝