映画『英雄の証明』のあらすじ・ネタバレ・解説・感想・評価から作品情報・概要・キャスト・予告編動画も紹介し、物語のラストまで簡単に解説しています。
映画『英雄の証明』公式サイト・IMDbサイト・ Rotten Tomatoesサイトにて作品情報・キャスト情報ならびにレビューをご確認ください。
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『英雄の証明』
(2021年製作/127分/G/イラン・フランス合作)
原題:A Hero
配給:シンカ
【監督】
アスガー・ファルハディ
【製作】アレクサンドル・マレ=ギィ アスガー・ファルハディ【脚本】アスガー・ファルハディ【撮影】アリ・ガーズィ【美術】メーディ・ムサビ【衣装】ネガル・ネマティ【編集】
ハイデー・サフィヤリ
【出演】
アミール・ジャディディ モーセン・タナバンデ サハル・ゴルデュースト ヤム・シャーダイ アリレザ・ジャハンディデ サレー・カリマイ
サリナ・ファルハディ
フェレシュテ・サドル・アラファイ エーサン・グダルズィ ファッロク・ヌールバクト モハッマド・アガバティ
(C)2021 Memento Production – Asghar Farhadi Production – ARTE France Cinema
映画『英雄の証明』外部リンク
【HPサイト】
映画『英雄の証明』公式サイト
【予告映像】
映画『英雄の証明』トレーラー
【公式Twitter】
映画『英雄の証明』
【IMDbサイト】
【 Rotten Tomatoesサイト】
映画『英雄の証明』のオススメ度は?
星5つです
イラン映画は「哲学的」
イラン映画は「情緒的」
イラン映画は「鋭利的」
イラン映画は「叙情的」
映画『英雄の証明』の作品情報・概要
『英雄の証明』原題『A Hero』原題・ペルシア語『 قهرمان』イランのドラマ映画。アスガル・ファルハーディー監督・脚本作品(映画『誰もがそれを知っている』)。出演はアミール・ジャディディ、サハル・ゴルデュースト、モーセン・タナバンデなど。2021年7月に第74回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門で上映され、グランプリを獲得。第94回アカデミー賞国際長編映画賞にイラン代表作として出品された。SNSやメディアの歪んだ正義と不条理によって、人生を根底から揺るがす事態に巻き込まれていく男の姿を描く。
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映画『英雄の証明』の受賞歴
第79回 ゴールデングローブ賞(2022年)最優秀非英語映画賞 ノミネート
第74回 カンヌ国際映画祭(2021年)
コンペティション部門
グランプリ アスガー・ファルハディ
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映画『英雄の証明』のあらすじ・ネタバレ
イランのシラーズで暮らすラヒム・ソルタニ(アミール・ジャディディ) は、借金の罪で収監されている。借金を返済すればすぐに自由の身になれる。ある日、彼の婚約者ファルコンデ(サハル・ゴルデュースト) が金貨17枚を拾った。その金貨で借金はを帳消しにするはずだった。しかしラヒムは罪悪感から落とし主に金貨を返すことを決意する。それが美談としてメディアで取り上げられ、ラヒムは英雄に祭り上げられていく。しかし、SNSで広まったある噂によって状況は急変していく。
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映画『英雄の証明』の感想・内容
「イラン映画は偉大なり!」イラン映画大好きなわたしにとって、ずっと待ち焦がれていた映画です。アスガー・ファルハディ監督作品です。『別離』『セールスマン』などで、世界的な映画監督となっています。ファルハディ作品は欧米の派手な映画と違って、とても静かです。大げさな演技はありません。嘘っぽいセリフもありません。イランで生きている人たちの「素のまま」を描いていると言われています。イランは映画製作先進国ですが、国からの検閲が厳しいことでも有名です。先の映画『白い牛のバラッド』はイラン国内では上映禁止となっています。理由はイスラム教を国教としている国であり、政府の運営自体の基本となっているからです。イスラム、政府を冒涜するような表現は完全にNGです。しかしアスガー・ファルハディ監督は検閲をうまく通るような表現で映画製作を続けている稀有な人物であると言えます。
本映画『英雄の証明』は借金の返済ができず収監されたラヒム・ソルタニ(アミール・ジャディディ)が英雄に祭り上げられます。英雄にしたのはSNSです。しかしすぐに地獄に落とされるというとても残酷な物語です。場所は違っても世界のあちこちで同じようなことが起きています。我が国でも同様で、有名人って「良いこと」をしている時はみなが賞賛しますが。一度何か不祥事を起こすと、徹底的に「叩き落とす」と風潮があります。この現象って日本だけではなく全世界的に起きている「ストレス現象」だと言えます。
人間とは「尊敬」と「嫉妬」が紙一重だとわかります。とても尊敬している人物に対して、重箱を突くことで「弱み」を見つけて、「不祥事」へと向かわせます。そこには絶対的に「嫉妬」があるのです。尊敬しているという面の皮の内側には醜い「嫉妬」があるのです。そして、有名人の本性を見破った瞬間に一斉に「バッシング」するのです。そのバッシングはSNSを用いて拡散されますから、まさにエンタメ劇場としてみんなが楽しむことに夢中になるのです。「人の不幸を楽しむ」のです。昔からよく言われています。「人の不幸は蜜の味」と。
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映画『英雄の証明』の考察・評価
本映画『英雄の証明』は正にSNS時代に起きる悲劇を如実に表していると思います。こいういう時代って目立つことは損
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映画『英雄の証明』の結末
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映画『英雄の証明』のキャストについて
ラヒム・ソルタニ(アミール・ジャディディ)
バーラム(モーセン・タナバンデ)
ファルコンデ(サハル・ゴルデュースト)
マリマル(ヤム・シャーダイ)
ホセイン(アリレザ・ジャハンディデ)
シアヴァシュ(サレー・カリマイ)
マザニン(サリナ・ファルハディ)
ラドミラ婦人(フェレシュテ・サドル・アラファイ)
ナデアリ(エーサン・グダルズィ)
サレヒ(ファッロク・ヌールバクト)
サレプール(モハッマド・アガバティ)
まとめ 映画『英雄の証明』一言で言うと!
「誰もが同じような悲劇に陥る可能性がある」
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映画『シュヴァルの理想宮 ある郵便配達員の夢』
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映画『明日に向かって撃て!』
やりたいことやり抜いて死んでやるぜ!
映画『運び屋』
彼が運んだのは家族との「人生」だった
映画『ともしび』
人生に終焉にむ訪れた悲劇をどう受け止める?
映画『さらば愛しきアウトロー』
いつまでも現役で「カッコよく」死にたい
映画『家族にサルーテ!イスキア島は大騒動』
イタリア人「人生楽しんでます」
映画『ある船頭の話』
オダギリジョー監督の人生観がわかる名作
映画『フリーソロ』
いつも死と背中合わせの人生に「存在理由」がある
映画『英雄の証明』の作品情報
映画.comより一部引用
スタッフ・キャスト
監督
アスガー・ファルハディ
製作
アレクサンドル・マレ=ギィ アスガー・ファルハディ
脚本
アスガー・ファルハディ
撮影
アリ・ガーズィ
美術
メーディ・ムサビ
衣装
ネガル・ネマティ
編集
ハイデー・サフィヤリ
ラヒム・ソルタニ(アミール・ジャディディ)
バーラム(モーセン・タナバンデ)
ファルコンデ(サハル・ゴルデュースト)
マリマル(ヤム・シャーダイ)
ホセイン(アリレザ・ジャハンディデ)
シアヴァシュ(サレー・カリマイ)
マザニン(サリナ・ファルハディ)
ラドミラ婦人(フェレシュテ・サドル・アラファイ)
ナデアリ(エーサン・グダルズィ)
サレヒ(ファッロク・ヌールバクト)
サレプール(モハッマド・アガバティ)
2021年製作/127分/G/イラン・フランス合作
原題:A Hero
配給:シンカ