映画『コクリコ坂から』のあらすじ・ネタバレ・解説・感想・評価から作品概要・キャスト、予告編動画も紹介し、物語のラストまで簡単に解説しています。
映画『コクリコ坂から』公式サイトおよび、IMDbサイトにて作品情報・キャスト情報をご確認ください。
YouTubeで予告映像もご覧ください。
『コクリコ坂から』
(91分/G/日本/2011)
英題『From Up On Poppy Hill』
【監督】
宮崎吾朗
【原作】
高橋千鶴 佐山哲郎
【脚本】
宮崎駿 丹羽圭子
【プロデューサー】
鈴木敏夫
【製作】
星野康二
【出演】
長澤まさみ
岡田准一
竹下景子
石田ゆり子
柊瑠美
風吹ジュン
内藤剛志
風間俊介
大森南朋
香川照之
【公式HPサイト】
映画『コクリコ坂から』
【HPサイト】
映画『コクリコ坂から』IMDbサイト
【予告映像】
映画『コクリコ坂から』トレーラー
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映画『コクリコ坂から』日本テレビ系『金曜ロードSHOW!』2020.8.14 よる9時~10時54分放送
2020.8.14 よる9時~10時54分放送
金ローです。ジブリです。
宮崎吾朗監督作品です。
子ども向けのファンタジー映画ではありません。
“団塊の世代”への郷愁映画と言えます。
禁断の兄妹恋愛という設定は安っぽいですが、最後にハッピーエンドになります。
主題歌を歌う手嶌葵さんがとても素晴らしい。
父・宮崎駿監督の名作は永遠のヒット作
映画『コクリコ坂から』のオススメ度は?
星4つです
1963年を舞台にしたのが良かったです
“団塊の世代”の人たちへの郷愁映画です
ファンタジー色がないのが良いです
石原裕次郎には「学生運動は似合わない」
映画『コクリコ坂から』の作品情報・概要
『コクリコ坂から』英題『From Up On Poppy Hill』は、佐山哲郎の原作、高橋千鶴の作画による日本の漫画をスタジオジブリがアニメ映画として製作。宮崎駿と丹羽圭子が脚本制作。監督は宮崎吾朗。1963年の横浜を舞台に織りなす恋愛青春映画。朝鮮戦争によって生まれた禁断の愛と若者の生き方を描いている。“団塊の世代”への郷愁映画とも言える。声優は長澤まさみ、岡田准一、竹下景子、石田ゆり子ら。主題歌を手嶌葵が唄う。
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映画『コクリコ坂から』のあらすじ・ネタバレ
港南学園の2年生・松崎海(長澤まさみ)はアメリカ留学中の母に変わって妹、弟の面倒を見ながら家である「コクリコ荘」を切り盛りしている。日課は家族と下宿人の朝食作りから掃除までと多岐に渡る。そして横浜港が見える庭に信号旗を掲げる。朝鮮戦争に巻き込まれて亡くなった父を悼み、さらに船舶の安全も祈念している。風間俊(岡田准一)はその様子を海の上から見ていた。風間は港南学園の3年生で、学校新聞「週刊カルチェラタン」の編集長である。人一番正義感が強くカルチェラタン取り壊し反対運動のリーダーである。そんな二人が急接近して恋に落ちる。相思相愛であったが風間が海から避けるようになる。理由は「兄妹」だから。涙にくれる海であったが、風間の出生の秘密を知る船乗りが横浜港にくる。しかし間も無く長い旅に出てしまう、。二人は急いで港まで駆けつけて出生の秘密を聞く、、、、。
映画『コクリコ坂から』の感想・内容
ジブリ作品では異色「ファンタジー色」が一切ないアニメ
本映画『コクリコ坂から』はジブリ作品の中では異色な存在と言えるかもしれません。
お得意のファンタジー要素が少なく、子どもにとってはとっつきにくい作風になっているからです。実際、大人向けの作品と言えます。
わたし的には「とても素晴らしい」作品だと思っています。戦後、日本がどこへ向かおうとしているかについてつぶさに描かれているのが良いのです。
今夏最大にヒット映画は中島みゆきさんの楽曲『糸』をモチーフ
金ローで放映されて「気持ち悪い」と酷評された映画
宮崎吾朗監督の“肝っ玉の大きさ”を痛感できる映画
監督は宮崎吾朗。偉大なる宮崎駿の息子さんです。
デビュー作『ゲド戦記』はもうすったもんだでした。賛否両論の嵐でした。相当痛い思いをしたのではないかと心中察しますが、おそらく吾朗氏はそんなことでへこたれるような玉ではなかったですね。
確かテレビのドキュメンタリーで、あの偉大なる父と対等に喧嘩し合っている様を見たことがあり、その時は「意地っ張り」とか「無駄な抵抗」と思ってしまいましが、間違いでした。
宮崎吾朗さんは相当肝が座っている人物であると本映画『コクリコ坂から』を観てヒシヒシと伝わってきました。
片渕監督のかつてジブリにしました
時代設定が1963年“団塊の世代”への郷愁映画である
何故ならば、子ども相手にアニメ作品を作るジブリにとって本映画『コクリコ坂から』は間違いなく“団塊の世代”の物語なのです。
舞台が1963年、高校2年生の松崎海(長澤まさみ)が生まれたのは1946年です。そしてこれは絶対に忘れてはいけないのが「朝鮮戦争」について描かれている点です。
「朝鮮戦争」という言葉は劇中に何度も発せられています。朝鮮戦争は1950年6月25日 – 1953年7月27日(休戦中)に行われています。現在は継続中であり、韓国と北朝鮮はいまだに戦時下にあるのです。
さらに高校生たちが守るカルチェラタンの攻防は1969年の『東大安田講堂事件』を彷彿させます。
1945生まれの風間、46年生まれのメルが成長したらドンピシャで23、4の学生になっています。全共闘の学生です。
まさしく“団塊の世代”が生きる道とこれから訪れるであろう「革命の失敗」の双方を絶妙に描いていると言えます。
吉永小百合さん主演「北朝鮮人帰還事業」について描かれています
“団塊の世代”を前面に出さなかったからヒットしたと言える
ただ、こういった時代性を全面に出すと映画はヒットしないでしょう。ジブリは子どもの夢を描くのが使命ですから。
これは吾朗監督にとってはとても難しい演出になったと思います。脚本が宮崎駿ですから、あえてこの難易度の高いテーマに挑戦させているような気がします。
もし、“団塊の世代”の青春に主軸を置いていたら映画はヒットしなかったと思います。多くの人は朝鮮戦争や学生運動に全く興味がありません。
今の世代の人は“団塊の世代”の人にも興味がありません。ましては60年代は良かったというノスタルジックな押し付けも好みません。
“団塊の世代”に興味がある人は“団塊の世代”の人だけだからです。よって本映画それを前面に押し出さなかったから成功したと言えます。
団塊の世代の人たちと三島由紀夫のドキュメンタリー
“団塊の世代”こそ人生を謳歌している人たちはない
“団塊の世代”の人たちの特徴として“自慢する”“人の話を聞かない”“お説教くさい”というのがわたし的な印象です。結構面倒臭い人が多いです。
「俺たちはベビーブーマーで大変だった」とか「お前たち若者は覇気がない」などと言われたことがあります。
そりゃあ、大変だったかもしれませんが、わたしから見れば「めっちゃ楽しんでるじゃん!」となります。
学生運動の映像を観ると「お祭りとかパーティーと一緒だよね」と思うのです。学校へ行かず、毎日、機動隊とぶつかって「革命だ」と叫んでいますが、めっちゃ楽しそうじゃあないですか。
今でいうとクラブで盛り上がっているのと同じでしょう。それであれだけ盛り上がって「革命だ」と息巻いていた学生運動から「嘘のように」身を引いて普通のサラリーマンになっていくんです。羊になっちゃいました。
多少の不景気はありました、バブル到来で“団塊の世代”は最高潮のハッピーライフを迎えます。
会社の経費を使って散々に飲み食い遊んで、愛人と海外旅行も行きまくって、郊外に持ち家を建てて、、、、。良いことづくめですよ。
バブルが終わったあたりは中間管理職に収まっていて、リストラ担当になっていたりです。今の若者のように正社員になれず、派遣切りの恐怖に怯えることもないのです。
リーマンショックの余波も軽傷で終わるし、退職したらそれなりの年金も貰えるし、、、。つまり“団塊の世代”の人たちほど、恵まれた人生はないのです。
ごめんなさい、話が逸れました。わたし、“団塊の世代”の人たちが嫌いなんです。いえ「大っ嫌い」なんです。
未だにあらゆる仕事のジャンルに君臨している老害が多いからです。
なんとかこちらが頑張っても、裏から手を回して潰そうとする姑息な人も多いです。そろそろ表舞台から立ち去って、後進に道を譲って欲しいのです。
そうしないと旧態然で、なんの変化が起きない退屈な日本になってしまいます。
あの時のアイドルは石原裕次郎さん
映画『コクリコ坂から』の結末・評価
正直「兄妹恋愛」って古すぎるからもっとひねりが欲しかった
さてさて、あまり日本の史実に興味がない、あるいは歴史とか苦手な女性や子どもには本映画『コクリコ坂から』は“恋愛映画”の視点から観ることをお勧めします。
禁じられた恋愛です。兄妹という立場で恋愛という安っぽい映画と思わせながらも、最終的には一応、ハッピーエンドになりますからご安心ください。
ただですね、この兄妹での恋愛映画って本当に世界中にありふれていて、使い古されているのですよ。わたし的には非常に残念です。
もっとひねっても良いと思うのです。今であったならLGBTQをテーマにするとか。
兄妹恋愛をテーマにすると安っぽくなる代表的映画
“毒親”をテーマにしているのであれば宮崎吾朗監督は偉大
松崎海(長澤まさみ) はコクリコ荘を切り盛りする高校生です。勉強もしますが、本当によく働きます。
母親の松崎良子(風吹ジュン)がアメリカに留学中のためですが、ジブリ映画では子どもが働く描写が非常に多いです。
『天空のラピュタ』『となりのトトロ』なんかもそうですが、それって海外の人が観たら、今だったら間違いなく「児童労働」になり得るでしょう。
家事手伝いをさせるってことは、すなわち育児放棄であり、まさしく海の母親は“毒親”なんですよ。
一見、本映画『コクリコ坂から』は松崎ファミリーは幸せそうですが、とんでもない仮面家族であることがわかってくるのです。
製作した当時に吾朗監督の頭の中に「毒親についても描こう」という発想があったのなら救われます。
奇しくも長澤まさみちゃんが最高最悪の“毒親”を演じています
従来の「兄妹恋愛」物語とは違う
風間俊(岡田准一) 君には気持ちが同調できます。やっぱり未来へ向かって頑張ってる姿が良いです。
おそらくですが、将来はジャーナリストになるのではと想像してしまいます。正義感が強いのが良いですね。
カルチェラタン存続のために先陣を切って理事長に直談判に行く男気が良いです。もちろん海が好きなのですが、禁断の愛であることを迷うことなく告げるのがもっと良いです。
過去の兄妹恋愛映画はそれを伝えるまで、時間を引っ張ります。これでもかって引っ張るのが特徴でしたが、本映画『コクリコ坂から』は実にアッサリと伝えたことに好印象を持ちました。
山口百恵と三浦友和は本映画以後テレビで兄妹恋愛を演じます
宮崎吾朗「いま、自分たちはどういう時代に生きているのか!」
ただ、本映画『コクリコ坂から』の中に兄妹の禁断の恋愛を入れなければ映画はヒットしなかったと言えます。
60年代を背景にしていますが、映画の随所に発展していく日本の描写がつぶさに描かれています。
発展こそが全てであり、人々の顔には「もはや戦後ではない」と書いてあります。
古い物がどんどん取り壊されています。工場からは煙がモウモウと吹き出していますし、車も多く所狭しと走り回っています。
劇中の風間に現れています「古いものを壊すことは過去の記憶を捨てることと同じじゃないのか!」「新しいものばかりに飛びついて歴史を顧みない君たちに未来などあるか!」です。
カルチェラタン取り壊し反対に対する生命ですが、これが確かに現代でも通じるところがあります。吾朗監督的に、わたしたちに伝えたいことは「いま、自分たちはどういう時代に生きているのか!」だと思います。
「目指すは天下の大将軍!」この若者の生き方には共感します
映画『コクリコ坂から』その後の松崎海(長澤まさみ) 風間俊(岡田准一)
もう血縁的に兄妹ではないとわかったからおそらく二人は健全なお付き合いをしたと思います。ただし、戸籍上は兄妹となっているので、それを変更することにも尽力したでしょう。
なぜならば風間俊はジャーナリスト気質が強いからです。そして二人は大学へ行ったと思います。全共闘へと歩を進めたことでしょう。
ひょっとしたら安田講堂にも行ったかもしれません。間違っても赤軍派の一味には加わっていないと思います。
風間俊はおそらく大手の新聞社に入って記者になっていると思います。海も女性として社会で活躍したのではないでしょうか。
母親を同じく大学の教員になっているのではないでしょうか。戸籍を変更したのであれば、結婚もしたでしょう。
『コクリコ坂から』宮崎吾朗監督が参考にした映画
本映画『コクリコ坂から』を製作するにあたり宮崎吾朗監督は1960年代の日活青春映画を多く観たとのこと。特に吉永小百合主演映画です。『赤い蕾と白い花』(1962)、『青い山脈』(1963)、『雨の中に消えて』(1963)、『美しい暦』(1963)
これらの作品から宮崎吾朗監督が学んだことは、当時の若者たちの話し方が、テンポが速いこと、相手に迷いや躊躇もなく想いを伝えること、さらに裏がない会話、などを活かしたそうです。確かに海の喋り方はまっすぐです。とにかく自分の意思を伝えることが先決なイメージです。ストレートです。自分が傷つこうが構いません。もちろん多少は相手のことを慮りますが、相手もストレートなので構いません。現代のように「空気を読む」必要がなかった時代です。これは声優を担当した長澤まさみさんと岡田准一さんに活かされていると思います。実際、長澤には「無愛想」、岡田には「無器用」という助言を出しています。
映画『コクリコ坂から』の音楽について
主題歌は「さよならの夏~コクリコ坂から~」歌:手嶌葵
森山良子の「さよならの夏」(歌:森山良子、作詞:万里村ゆき子、作曲・編曲:坂田晃一)を父親の宮崎駿が推薦し、作詞家・万里村ゆき子が2番の歌詞を書き足しました。そして歌手の手嶌葵さんが唄っています。
挿入歌は以下です。
「上を向いて歩こう」歌:坂本九
作詞:永六輔 作曲:中村八大
「朝ごはんの歌」歌:手嶌葵
作詞:宮崎吾朗・谷山浩子 作曲:谷山浩子
「初恋の頃」歌:手嶌葵
作詞:宮崎吾朗・谷山浩子 作曲:谷山浩子 編曲:武部聡志
「白い花の咲く頃」歌:手嶌葵
作詞:寺尾 智沙 作曲:田村 しげる
「紺色のうねりが」歌:手嶌葵
作詞:宮崎駿 宮崎吾朗
「赤い河の谷間」
作詞・アメリカ民謡:小林幹治
映画『コクリコ坂から』のキャストについて
松崎海(長澤まさみ)
港南学園高校2年生。松崎家の長女。母が海外留学のためコクリコ荘を切り盛りしている。父は朝鮮戦争の時に死亡。しっかり者。几帳面。風間に恋するが失恋。でも恋を貫く。
長澤まさみちゃんの懐の大きさに驚きます
風間俊(岡田准一)
港南学園高校3年生。学校新聞「週刊カルチェラタン」の編集長。正義感が強い。赤ん坊の頃、風間家の養子になった。
松崎花(竹下景子)
海、空、陸の祖母。コクリコ荘の主人。優しい人柄。
北斗美樹(石田ゆり子)
コクリコ荘の下宿人の女性で医者の卵。コクリコ荘を出ていく。
驚きの50歳越えの美貌の持ち主
広小路幸子(柊瑠美)
広小路幸子は、コクリコ荘の下宿人の女性。画家を目指している。メガネがトレードマーク。海の絵を描いている。
松崎良子(風吹ジュン)
海、空、陸たちの母親。子どもを残してアメリカへ留学中。父・澤村雄一郎との結婚に反対され、駆け落ちした過去がある。
小野寺善雄(内藤剛志)
水沼史郎(風間俊介)
風間明雄(大森南朋)
徳丸理事長(香川照之)
映画『コクリコ坂から』の興行収入
44.6億円
まとめ 映画『コクリコ坂から』一言で言うと!
「好きになったら止まらない」
若い時の恋愛って本当に「一直線」だと思うのです。どんな障害でも乗り越えていく力があると思うのです。でも流石に兄妹で恋愛はショックです。ただそれは生物学的に子孫に影響が出るから「禁止」となっていますが、ひょっとしたら近い将来はそれが廃止になるかもと思うこの頃です。何故ならばLGBTQも昔は禁止されていた時代がありました。たとえ兄妹でも自由に恋愛が可能になる時代は来るかもしれません。
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映画『COLD WAR あの歌、2つの心』
映画『リヴァプール、最後の恋』
映画『コクリコ坂から』の作品情報
映画.comより一部引用
スタッフ・キャスト
監督
宮崎吾朗
原作
高橋千鶴 佐山哲郎
脚本
宮崎駿 丹羽圭子
企画
宮崎駿
プロデューサー
鈴木敏夫
製作
星野康二
キャラクターデザイン
近藤勝也
撮影
奥井敦
音楽
武部聡志
音響
笠松広司
アフレコ演出
木村絵理子
主題歌
手嶌葵
挿入歌
坂本九
アニメーション制作
スタジオジブリ
松崎海(長澤まさみ)
風間俊(岡田准一)
松崎花(竹下景子)
北斗美樹(石田ゆり子)
広小路幸子(柊瑠美)
松崎良子(風吹ジュン)
小野寺善雄(内藤剛志)
水沼史郎(風間俊介)
風間明雄(大森南朋)
徳丸理事長(香川照之)
2011年製作/91分/G/日本
配給:東宝