映画『モービウス』のあらすじ・ネタバレ・解説・感想・評価から作品情報・概要・キャスト・予告編動画も紹介し、物語のラストまで簡単に解説しています。
映画『モービウス』公式サイト・IMDbサイト・ Rotten Tomatoesサイトにて作品情報・キャスト情報ならびにレビューをご確認ください。
YouTubeで予告映像もご覧ください。
『モービウス』
(2022年製作/104分/アメリカ)
原題:Morbius
配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
【監督】
ダニエル・エスピノーサ
【製作】アビ・アラド ルーカス・フォスター【製作総指揮】マット・トルマック【脚本】マット・サザマ バーク・シャープレス【撮影】オリバー・ウッド【美術】ステファニア・セラ【衣装】シンディ・エバンス【編集】ピエトロ・スカリア【音楽】ヨン・エクストランド【視覚効果監修】マシュー・E・バトラー
【出演】
ジャレッド・レト マット・スミス アドリア・アルホナ ジャレッド・ハリス
アル・マドリガル タイリース・ギブソン マイケル・キートン
(C)& TM 2020 MARVEL
映画『モービウス』外部リンク
【HPサイト】
映画『モービウス』公式サイト
【予告映像】
映画『モービウス』トレーラー
【公式Twitter】
映画『モービウス』
【IMDbサイト】
【 Rotten Tomatoesサイト】
【公式Morbius (@morbiusmovie) – Instagram】
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映画『モービウス』のオススメ度は?
星4つです
マーブルが続く限り「観るべき」です
ジャレッド・レトの変幻自在に驚愕
「マルチバーアス」でスパイダーマンも帰ってくるのか?
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映画『モービウス』の作品情報・概要
『モービウス』原題『Morbius』マーベル・コミックの同名のキャラクターをベースにした、2022年のアメリカのスーパーヒーロー映画。ダニエル・エスピノーサ監督作品。コロンビア ピクチャーズとマーベル・エンターテインメント製作。「ソニーズ・スパイダーマン・ユニバース」の第3作目。ジャレッド・レト(映画『ハウス・オブ・グッチ』)、マット・スミス(映画『ラストナイト・イン・ソーホー』や映画『オフィシャル・シークレット』)、アドリア・アルホナ、ジャレッド・ハリス、アル・マドリガル、タイリース・ギブソン(映画『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』)、マイケル・キートン(映画『スパイダーマン ホームカミング』や映画『バットマン』)らが出演。血液の病気を持っている天才医師のマイケル・モービウスは自身を実験台にして吸血鬼化していく。
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映画『モービウス』の受賞歴
無し(2022年3月現在)
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映画『モービウス』のあらすじ・ネタバレ(簡易版)
天才医師のマイケル・モービウス(ジャレッド・レト) は、幼いころから血液の難病を患っている。幼少の頃、入院中に出会ったマイロ(マット・スミス)も同じ難病を抱えて苦しんでいた。以来、二人は親友となる。 成長したマイロは医者となる。早く治療法を確立したいマイケルは、コウモリの血清を投与するという危険な治療法を見つける。そして自らの肉体を実験台にする。結果、マイケルの肉体は激変し、超人的なスピードや飛行能力、周囲の状況を察知するレーダー能力が身につく。しかしその代償として血に対する渇望に苦しむこととなる。自分自身をコントロールするために人工血液を飲む。マイケルは必死に人間としての意識を保つ。マイケルの様子を知ったマイロも生きるためにその血清を投与してほしいと願い出た。
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映画『モービウス』のあらすじ・ネタバレ(詳細版)
映画『モービウス』のあらすじ・ネタバレ:起
マイケル・モービウスは子供の頃から医療施設で過ごしており、そこで資産家の子供であるマイロと出会います。
マイロもまた血の難病を患っていて、医療機器が故障したことで窮地に…。
マイケルは医療機器をボールペンのバネを使って直したことで彼は一命を取り留め、主治医のニコラス先生は優秀な彼に学校へ行くよう提案しました。
映画『モービウス』のあらすじ・ネタバレ:承
その後、マイケルは治療を続けながら血の難病を克服するための実験を繰り返し、死の山にいる吸血コウモリを捕えに行きます。
そのコウモリのDNAを使えば自身やマイロの病が治る…そう信じて海上の船で最後の実験をすることにします。
彼を支えていた医師のマルティーヌも見守る中、マイケルは実験により作り出した薬を投与。
すると彼の身体が変貌していき、まるでモンスターのように…船を守っていた傭兵たちはそんなマイケルの姿を見て銃を発砲。
マイケルは傭兵を皆殺しにし、血を吸い取ったのです。
映画『モービウス』のあらすじ・ネタバレ:転
自身の意識を取り戻したマイケルはマルティーヌの無事に安堵しつつ、傭兵を殺したのは自分なのかと驚きます。
しばらく身を隠しながら自身に起きた変化をとりまとめる中、血に飢えてしまうことから人工血液を飲み続けました。
彼のラボを訪ねたのが親友のマイロです。
彼はマイケルの実験の資金提供をしており、ニュースで傭兵が殺されたことを知って訪ねてきました。
マイケルはマイロに対して自身と同じ身体にすべきではないと思い、血清を渡しませんでしたが…。
マイロは死を待つだけであることに耐えられず、血清を盗んで自ら使用してしまうのです。
マイケルの勤める病院で看護師が殺され、容疑者としてマイケルは捕まります。
その際にマイロが面会にやって来て血の入ったパックを置いていき、マイケルは彼の仕業だと気付きました。
マイロを止めるため、マイケルは血を飲んで刑務所を脱出。マルティーヌに協力を仰ぎ、マイロに効く薬の開発に努めます
映画『モービウス』のあらすじ・ネタバレ:結
マイロもまたマイケルを探す中、面倒を見てくれていたニコラス先生を手に掛けました。
幾人もを殺めていった彼は、マイケルを誘き出そうとマルティーヌを捕えて声を上げさせます。
マイケルは彼女の声を聴いて駆け付けると、瀕死の状態のマルティーヌの姿が…彼女は自身の血を使って欲しいと言って亡くなります。
マイケルは血を飲んでマイロの元に行き、2人は死闘を繰り広げました。
その際にマイケルはコウモリたちの力を借りてマイロを拘束し、彼の命を奪う薬を投与したことで全てが終わります。
映画『モービウス』の感想・内容
マイケルとマイロは兄弟のように仲が良く、共に成長していきましたが大人になってからは目的が大きく異なってしまったようでしたね。
マイケルは「誰かのために」、マイロは「自身の命のために」という目的の元、行動を起こしていました。
その違いがあったからこそマイロは人殺しを厭わず、血を求め続けた…そして、マイケルには「自分と同じ存在だろ?」ということを強要していき、マルティーヌの命すらも利用したようでした。
マイケルは自身が生み出してしまった変容したマイロを止めるため、彼を殺すことになってしまったのです。
旧友を手に掛けるという選択に迫られて「俺を殺さないよな…?」と言われながらも薬を投与するというラストを迎えましたが…マイロのためにも実験を続けてきたことを思うと、悲しい結末だったと思います。
また、マイケルは自身をよく見てくれていたニコラス先生も目の前で亡くし、マルティーヌの命も奪われそうになりましたね。
彼女はマイケルの血を飲んだことで無事だったようでしたが…マイケルが最後にヴァルチャーと会って組むことになりそうだという展開も踏まえて、彼の今後がどうなるのかが気になります。
そうしたストーリーも見ものでしたが、アクションもスピード感などがあって良かったです。
戦闘シーンは暗がりや闇にまぎれて戦うだけでなく、昼間や明かりの多い地下鉄などでも繰り広げられていましたね。
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映画『モービウス』の考察・評価
変容したマイケルは傭兵が撃ってきた弾丸を一瞬で避けたり、瞬時に場所を移動したりする際の演出は空気や風の流れを感じさせました。
地下鉄でマイケルがマイロに追い詰められた際には風に乗って移動をし、映画の後半では高所から滑空するような動きを見せたのもおもしろかったです。
変容したマイケルたちの戦いは鋭い爪で切り裂いたりするのが恐ろしいと思いつつ、コウモリの大軍と共にマイケルがマイロを攻撃するのが見どころでした。
変容した際の顔つきの変化と合わせてホラーとアクションの両方が楽しめる作品だったと思います。
マイケルのそうしたモンスターのような姿の際の動きと、血の難病により歩くことが困難である際の動きの差も印象に残ります。
杖を使ってやっと歩く姿や、やつれた顔つき…変容した際のギャップは凄かったですね。
その他の演出として、音を聞く際や感覚が広がっていくような感じの視覚的な表現も良かったですね。
また、マイケルが血の渇きを感じる際に、人工血液でなんとか過ごしていこうとするのですが、人の血液でないと耐えられなくなっていくという設定も今作ならではだと思いました。
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映画『モービウス』の結末
「観ないといけないと“義務化”された映画」となります。正直言って、頭が混乱している人も多いと思います。
つい先日、『スパイダーマン』シリーズが終わって、その感動に浸っているのに、本映画『モービウス』の予告では「スパイダーマン登場」の予感があります。
ただ、「どのスパイダーマンなのか」はわかりません。
ここで、一旦整理します。マーベルことMCUとソニーことSSU、そしてマルチバースについてです。超簡単に説明します。
MCUはどちらかというと『アイアンマン』『マイティ・ソー』『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』『アベンジャーズ』など、どちらかと言うと正義のスーパーヒーロー作品を中心に映画を製作してきました。
そしてSSUはあまり「ネタがない」状態だったので、MCUにコラボを持ちかけて、マルチバース展開を考えたのです。
マルチバースとは多元宇宙論のことです。この地球と異なる宇宙が存在しており、それが時空を超えて、共存してしまったのが、映画『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』です。
ただSUUはどちらかというと悪役、つまり「ヴィランを描く」方向性に舵を切っており、正義のMCUに対しての相乗効果を狙っていると思われます。映画『ヴェノム レット・ゼア・ビー・カーネイジ』もその流れです。
マルチバースというアイデアはMCUとSUUが映画興行を上げるために考え出された見事な“ビジネスワールド”であると言って良いでしょう。
さて、本映画『モービウス』の魅力はなんと言っても天才医師マイケル・モービウスを演じるジャレッド・レトの怪演ではないでしょうか。
先に観た 映画『ハウス・オブ・グッチ』では、見る影も無いほどの特殊メイクで驚かせてくれました。
正直、あそこまでメイクする必要があるのかと思ったほどです。でも、レトの演技がなければレディー・ガガもアダム・ドライバーも光らなかったと思います。
元々、役作りには定評ありますから、本映画『モービウス』で吸血鬼化していく様には恐怖を感じました。
本映画『モービウス』は『ドラキュラ ZERO』(2014)『ラスト・ウィッチ・ハンター』(2015)『キング・オブ・エジプト』(2016)のマット・サザマとバーク・シャープレスが脚本を書いています。
この二人の脚本と言うことがアメリカでは話題になっています。監督のダニエル・エスピノーサは7本目の長編映画です。話は戻りますが、脚本に「どうやってマルチバースの扉を開くか」が一番の期待となっています。
さて、本映画『モービウス』について率直な評論を展開させていただきます。正直言って「期待半分」でした。
先に挙げたマイケル演じるジャレッド・レトと素晴らしいのですが、先の 映画『ハウス・オブ・グッチ』や『ダラス・バイヤーズクラブ』には遠く及ばないかったです。
つまり、「予想通りの演技」だったのです。狂気の沙汰の役はわかりますが、もっと繊細な感情表現が欲しかったです。
観ていて「応援したくなるヴィラン」であって欲しかったのです。そこが残念です。
それと肝心の“マルチバース”への誘いは本編ではありませんでした。続編に持ち越しです。
「やっぱりなあ」と思いますが、出来ることなら多少なりとも他の宇宙への往復をして欲しかったです。
そこで、スパイアダーマンと絡まなくても良いと思うのです。
マイケル・モービウス(ジャレッド・レト) とマイロ(マット・スミス) が戦いを繰り返す最中に何かの表紙で“マルチバース”の扉が開いてしまったとか。二人は向こうへ行って、少し混乱するが、また戻ってくるとか、、、。
しかし、いつもパターンのクレジットロールでのサブ映像って観ちゃいますよね。
正直、これを目的に来ている人も多いのではないでしょうか。最近は2回繰り返すパターンですね。
結局、次回作の続編は「マルチバースの壁を超えて、スパイダーマンと戦う」ってことです。どのスパイダーマンかはわかりません。期待するしかないですね。
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映画『モービウス』のキャストについて
マイケル・モービウス(ジャレッド・レト)
マイロ(マット・スミス)
マルティーヌ・バンクロフト(アドリア・アルホナ)
ニコラス(ジャレッド・ハリス)
アルベルト・ロドリゲス(アル・マドリガル)
サイモン・ストラウド(タイリース・ギブソン)
マイケル・キートン
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まとめ 映画『モービウス』一言で言うと!
「今後の映画界はマルチバースが流行するのではないか」
正直、なんでもありの映画製作になると思います。日本でも同様で、『ウルトラマン』『デビルマン』『仮面ライダー』、そして『ドラえもん』がマルチバースで共演もあったりして。
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映画『バッドボーイズ フォー・ライフ』
確かにウイル・スミスはカッコいいいけど、、、、
映画『ハンター』
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映画『モービウス』の作品情報
映画.comより一部引用
スタッフ・キャスト
監督
ダニエル・エスピノーサ
製作
アビ・アラド ルーカス・フォスター
製作総指揮
マット・トルマック
脚本
マット・サザマ バーク・シャープレス
撮影
オリバー・ウッド
美術
ステファニア・セラ
衣装
シンディ・エバンス
編集
ピエトロ・スカリア
音楽
ヨン・エクストランド
視覚効果監修
マシュー・E・バトラー
マイケル・モービウス(ジャレッド・レト)
マイロ(マット・スミス)
マルティーヌ・バンクロフト(アドリア・アルホナ)
ニコラス(ジャレッド・ハリス)
アルベルト・ロドリゲス(アル・マドリガル)
サイモン・ストラウド(タイリース・ギブソン)
マイケル・キートン
2022年製作/104分/アメリカ
原題:Morbius
配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント