映画『ウエスト・サイド・ストーリー』のあらすじ・ネタバレ・解説・感想・評価から作品情報・概要・キャスト・予告編動画も紹介し、物語のラストまで簡単に解説しています。
映画『ウエスト・サイド・ストーリー』公式サイト・IMDbサイト・ Rotten Tomatoesサイトにて作品情報・キャスト情報ならびにレビューをご確認ください。
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『ウエスト・サイド・ストーリー』
(2021年製作/157分/G/アメリカ)
原題:West Side Story
配給:ディズニー
【監督】
スティーブン・スピルバーグ
【製作】スティーブン・スピルバーグ クリスティ・マコスコ・クリーガー ケビン・マックコラム【製作総指揮】リタ・モレノ ダニエル・ルピ アダム・ソムナー トニー・クシュナー【原作】アーサー・ローレンツ【脚本】トニー・クシュナー【撮影】ヤヌス・カミンスキー【美術】アダム・ストックハウゼン【編集】マイケル・カーン サラ・ブロシャー【オリジナル振付】ジェローム・ロビンス【振付】ジャスティン・ペック【指揮】グスターボ・ドゥダメル【作詞】スティーブン・ソンドハイム【音楽】レナード・バーンスタイン【音楽総指揮】マット・サリバン
【出演】
アンセル・エルゴート レイチェル・ゼグラー アリアナ・デボーズ
デビッド・アルバレス ジョシュ・アンドレス
コリー・ストール
リタ・モレノ マイク・ファイスト
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映画『ウエスト・サイド・ストーリー』外部リンク
【HPサイト】
映画『ウエスト・サイド・ストーリー』公式サイト
【予告映像】
映画『ウエスト・サイド・ストーリー』トレーラー
【公式Twitter】
映画『ウエスト・サイド・ストーリー』
【IMDbサイト】
【 Rotten Tomatoesサイト】
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映画『ウエスト・サイド・ストーリー』のオススメ度は?
星4つです
とても良くできています
「泣ける」演出たっぷり
巨匠スティーヴン・スピルバーグ「さすが!」
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映画『ウエスト・サイド・ストーリー』の作品情報・概要
『ウエスト・サイド・ストーリー』原題『West Side Story』2021年のアメリカ合衆国のミュージカルロマンスドラマ映画。スティーヴン・スピルバーグ監督作品。トニー・クシュナー脚本。ウィリアム・シェイクスピアの戯曲『ロミオとジュリエット』を基に、アーサー・ローレンツ、レナード・バーンスタイン、スティーヴン・ソンドハイムが1957年に発表したブロードウェイ・ミュージカル『ウエスト・サイド物語』の2度目の長編映画である。2020年、人種差別が続発したアメリカ。分断することを危惧したスピルバーグがかつての名作をリメイク。“異なる立場を越えて、私たちは手を取り合えるのか?”という普遍的なメッセージをこめている。アンセル・エルゴート、レイチェル・ゼグラー、アリアナ・デボーズ、デビッド・アルバレス、ジョシュ・アンドレス、コリー・ストール(映画『ミッドナイト・イン・パリ』や映画『ジョン・デロリアン』)、リタ・モレノ(映画『ウエスト・サイド物語』)、マイク・ファイストらが出演。
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映画『ウエスト・サイド・ストーリー』の受賞歴
第79回ゴールデングローブ賞
アリアナ・デボーズが助演女優賞を受賞した。
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映画『ウエスト・サイド・ストーリー』のあらすじ・ネタバレ
1950年代のニューヨーク・マンハッタンのウエスト・サイド。ここはヘルズキッチンと呼ばれる労働階級が多く住む場所であり、人種間の諍いは絶えない。少年少女たちは徒党を組んでいる。「ジェッツ」はポーランド系移民のグループ。「シャークス」はプエルトリコ系移民で構成されている。両グループは事あるごとに対立を繰り返している。ある日、ダンスパーティーが開催される。すでに「ジェッツ」から離脱していたトニー(アンセル・エルゴート) はリフ(マイク・ファイスト)の誘いで、ダンスパーティーに行く事にする。そしてマリア(レイチェル・ゼグラー) と運命の出会いを果たす。しかしマリアは敵対グループ「シャークス」のリーダー・ベルナルド(デビッド・アルバレス) の妹だった。二人は人種や立場を乗り越えて幸せをつかもうとするが、、、。
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映画『ウエスト・サイド・ストーリー』の感想・内容
「文句なしに面白い映画」となります。本映画『ウエスト・サイド・ストーリー』は老若男女はもとより、世界中のあるゆる人種・民族の人たちの心の琴線を揺さぶる作品だと言っても過言はありません。映画って、青春、コメディ、サスペンス、ホラー、アクションなどの多くのカテゴリーがあります。そのカテゴリーの中でやっぱり「恋愛映画が最強」だと証明してくれた映画だと思います。
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兎にも角にも「熱い」「儚い」「せつない」そして「悲しい」が続くのです。もう本映画『ウエスト・サイド・ストーリー』の結末が“悲劇”であることは周知されています。結末がわかっているのに観てしまい、しかも涙を流してしまうのは、わたしたち人間というのは「人の不幸が蜜の味がする」からです。正直言って、“他人事”の話です。でも、心のどこかに「わたしも運命の出会いがしたい」とか「寝食も忘れるような恋愛がしたい」などの鐘形を抱くものです。もちろん、年老いた人は自身の過去を振り返り、懐古思想が発動させられ、胸が軋むものです。恋愛映画って、やっぱり素晴らしいを改めて実感した作品です。
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さて、本映画『ウエスト・サイド・ストーリー』はリメイク作品です。なんと巨匠・スティーブン・スピルバーグが監督を務めています。ファンタジー、戦争映画、芸術映画に至るまで多くの作品を世に送り出してスピルバーグ。でも恋愛映画を直球とした作品はあまり記憶がありません。なぜ彼が本映画『ウエスト・サイド・ストーリー』を撮ったかというと、2020年、米ミネアポリスで警察官が黒人男性ジョージ・フロイドさんを殺害した事件が発端になっています。この事件が引き金となって、全米では大規模なデモが行われ、白人、黒人、黄色人種などが憎み合い、大きな「分断社会」を作ってしまいました。しかも“コロナ禍”というストレスが拍車をかけるという始末。この状況に危惧してスピルバーグが「憎しみは何も生まない」「もう一度、手を取り合おう」「ひとつになろう」と思い立ち、製作が決まったそうです。
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映画『ウエスト・サイド・ストーリー』の考察・評価
本映画『ウエスト・サイド・ストーリー』は1961年製作の映画『ウエスト・サイド物語』のリメイクです。物語はほぼ同じですが、作品製作が大きく異なります。一番大きいのは出演する俳優たちが「ちゃんとした出自を持っている」点でしょう。1961年作品をいま観ると「違和感を覚える」のです。ポーランド系移民は白人たち、そしてプエルトルコ系も白人俳優が多く演じています。一番の問題はマリア役のナタリー・ウッドです。彼女は白人であり、演ずるにあたり、褐色のメイクをしています。当時としてはこれが当たり前であったのでしょうが、いまでは完全にアウトでしょう。いまや「多様性と寛容」を重んじる社会においては、人種や性別を尊重しなければいけません。本映画『ウエスト・サイド・ストーリー』に於いては、過去の間違った表現への贖罪も込めて、人種的に性別的も配慮した製作行程を得ているところが評価されています。マリア役のレイチェル・ゼグラーはラテンの血を引いています。それと1961年作品では「男に憧れる少女」が物語の随所に登場していました。いまで言えば「トランスジェンダー」です。これは当時のアメリカ映画の中ではかなり挑戦的な表現だったようです。しかし本映画『ウエスト・サイド・ストーリー』を鑑賞しますと、何も違和感がありません。これも大きく評価するところでしょう。と考えると映画『ウエスト・サイド物語』も本映画『ウエスト・サイド・ストーリー』に「LGBTへの理解」がとても深い良作と言えます。
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映画『ウエスト・サイド・ストーリー』の結末
さて、本映画『ウエスト・サイド・ストーリー』について忌憚のない評論を書かせて頂きます。正直言って「感情移入ができない」作品でした。前半は良かったと思います。特に冒頭で「ジェッツ」がペンキ缶を持って登場した時はワクワクしました。確か前作はバスケットボールだったと思います。そしていきなり「シャークス」と喧嘩が始まるまでの流れは絶品だっと思います。 リフ役のマイク・ファイストの顔がとても良かったです。もう少しがっちりしていた方がボスという感じがしました。前作のラス・タンブリンがあまりにも強烈だったので、マイク・ファイストがどんな演技をするのか楽しみでした。
さて、スピルバーグ監督の熟練の演出は健在と言えます。しかしながら、「何か足りない」のです。リメイクですから気を使ったのでしょうか。ニューヨークに住む若者の「ギラギラ感」がないのです。危ない若者というイメージが伝わってこないのです。演じる役者さんがみんな「お利口さん」に見えてくるのです。「殺伐とした雰囲気がない」のです。確かにアンセル・エルゴートはハンサムです。レイチェル・ゼグラーも可愛いです。綺麗な恋の物語としては抜群のキャスティングだと思うのです。でも、二人の恋愛の行方には「悲劇が待っている」のです。そこへ行き着くまでの感情的な流れが伝わってきませんでした。スマートすぎるのです。
スピルバーグ監督はBLKに見られる人種差別問題に「ノー」というメッセージを込めて製作したと言っていました。しかしながらそれほど強いメッセージは感じませんでした。もし人種差別問題をテーマにしているのであれば、ポーランド系白人とプエルトルコ人の対立ではなく、「白人と黒人」の禁じられた恋愛に設定すれば良かったのではないでしょうか。リメイクに忠実に従って、映画を紡ぐことって、確かに大事ですが、「差別反対・平等・平和」を語るのであればそれぐらいチャレンジをしても良かった気がします。
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映画『ウエスト・サイド・ストーリー』のキャストについて
トニー(アンセル・エルゴート)
マリア(レイチェル・ゼグラー)
アニータ(アリアナ・デボーズ)
ベルナルド(デビッド・アルバレス)
チノ(ジョシュ・アンドレス)
シュランク警部補(コリー・ストール)
バレンティーナ(リタ・モレノ)
リフ(マイク・ファイスト)
まとめ 映画『ウエスト・サイド・ストーリー』一言で言うと!
「人種・民族を越えて分かり合えるのだろうか」
永遠のテーマかもしれません。人は誰かと比較したい生き物です。異端なる人を遠ざけたがります。理由は「怖い」と感じるからでしょうか。確かに誰もが仲良くして平和に暮らせることができるのであれば、世界で争いは起きません。でも、なかなか難しいと思います。
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映画『秒速5センチメートル』
映画『マーウェン』
映画『ほしのこえ』
映画『COLD WAR あの歌、2つの心』
映画『リヴァプール、最後の恋』
映画『ウエスト・サイド・ストーリー』の作品情報
映画.comより一部引用
スタッフ・キャスト
監督
スティーブン・スピルバーグ
製作
スティーブン・スピルバーグ クリスティ・マコスコ・クリーガー ケビン・マックコラム
製作総指揮
リタ・モレノ ダニエル・ルピ アダム・ソムナー トニー・クシュナー
原作
アーサー・ローレンツ
脚本
トニー・クシュナー
撮影
ヤヌス・カミンスキー
美術
アダム・ストックハウゼン
編集
マイケル・カーン サラ・ブロシャー
オリジナル振付
ジェローム・ロビンス
振付
ジャスティン・ペック
指揮
グスターボ・ドゥダメル
作詞
スティーブン・ソンドハイム
音楽
レナード・バーンスタイン
音楽総指揮
マット・サリバン
トニー(アンセル・エルゴート)
マリア(レイチェル・ゼグラー)
アニータ(アリアナ・デボーズ)
ベルナルド(デビッド・アルバレス)
チノ(ジョシュ・アンドレス)
シュランク警部補(コリー・ストール)
バレンティーナ(リタ・モレノ)
リフ(マイク・ファイスト)
2021年製作/157分/G/アメリカ
原題:West Side Story
配給:ディズニー