映画『捜索者』のあらすじ・ネタバレ・解説・感想・評価から作品概要・キャスト・予告編動画も紹介し、物語のラストまで簡単に解説しています。
映画『捜索者』IMDbサイトにて作品情報・キャスト情報をご確認ください。
YouTubeで予告映像もご覧ください。
『捜索者』
(1956年製作/アメリカ)
原題『The Searchers』
【監督】
ジョン・フォード
【脚本】
フランク・S・ニュージェント
【原作】アラン・ルメイ【製作】ワーナー・ブラザース【配給】 メリアン・C・クーパーパトリック・フォード【撮影】ウィントン・C・ホック【音楽】マックス・スタイナー
【出演】
ジョン・ウェイン
ジェフリー・ハンター ベラ・マイルズ ウォード・ボンド ナタリー・ウッド ジョン・クォーレン オリーブ・ケイリー ヘンリー・ブランドン ハリー・ケリー・Jr. アントニオ・モレノ パトリック・ウェイン
【HPサイト】
映画『捜索者』IMDbサイト
【予告映像】
映画『捜索者』トレーラー
映画『捜索者』
- NHK BSプレミアム放送 2021年2月19日(金)午後1時00分~3時00分
- 映画『捜索者』のオススメ度は?
- 映画『捜索者』の作品情報・概要
- 映画『捜索者』のあらすじ・ネタバレ
- 映画『捜索者』の感想・内容
- 映画『捜索者』の考察・評価
- 映画『捜索者』の結末
- 映画『捜索者』のキャストについて
- まとめ 映画『捜索者』一言で言うと!
- 『運だぜ!アート』本日の総合アクセスランキング
- 合わせて観たい映画
- 【家族がテーマの映画】
- 映画『朝が来る』
- 映画『罪の声』
- 映画『めぐり逢えたら』
- 映画『空に住む』
- 映画『ミッドナイトスワン』
- 映画『ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ』
- 映画『オン・ザ・ロック』
- 映画『浅田家!』
- 映画『望み』
- 映画『となりのトトロ』
- 映画『WAVES ウェイブス』
- 映画『ゴッドファーザーPARTIII』
- 映画『リメンバー・ミー』
- 映画『家族にサルーテ!イスキア島は大騒動』
- 映画『ポルトガル、夏の終わり』
- 映画『フェアウェル』
- 映画『宇宙でいちばんあかるい屋根』
- 映画『借りぐらしのアリエッティ』
- 映画『この世界の片隅に』
- 映画『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』
- 映画『ビッグ・リトル・ファーム 理想の暮らしのつくり方』
- 映画『黒い司法 0%からの奇跡』
- 映画『ファイティング・ファミリー』
- 映画『人生の特等席』
- 【家族がテーマの映画】
- 映画『捜索者』の作品情報
NHK BSプレミアム放送 2021年2月19日(金)午後1時00分~3時00分
2月19日(金)午後1時00分~3時00分
映画『捜索者』のオススメ度は?
星2つです
モニュメントバレーを見ましょう!
アメリカ大地の雄大さがわかります
自由になれる気がします
映画『捜索者』の作品情報・概要
『捜索者』原題『The Searchers』1956年製作・公開のアメリカの西部劇映画。ジョン・フォード監督作品。ジョン・ウェイン、ジェフリー・ハンター 、映画『ウエスト・サイド物語』のナタリー・ウッド主演。フォードは本作について「家族の一員になることの出来なかった一匹狼の悲劇」とコメントしている。南北戦争が終わり、一見穏やかになったところをインディアン(ネイティブ・アメリカン)に襲撃され、家族は殺され、少女が拉致されるという設定は今では差別・偏見の描写と言われている。
映画『捜索者』のあらすじ・ネタバレ
アメリカ南北戦争が終わった三年後の1968年、イーサン・エドワード(ジョン・ウェイン)は三年ぶりに郷里の兄の家へ帰る。甥っ子、姪っ子も大きくなり幸せそうだ。ただ一人だけ違和感を覚える少年がいた。捨てられて拾ってきたマーティン(ジェフリー・ハンター)だ。彼はインディアンの子孫であり、イーサンはインディアンが嫌いだ。しばらく滞在しようと思っていた矢先にうし泥棒が現れたと騒ぎになる。地域の有力者で牧師のクレイトンが牛泥棒を退治しようとの計画にイーサンも加わる。しかし、それがインディアンの罠であった。急いで兄の家は帰ると家は壊され、男どもは殺され、姪っ子二人が拉致された後だった。イーサンとマーティンは少女の捜索に出かけるが、、、。
映画『捜索者』の感想・内容
「アメリカの雄大な景色を観る映画」です。全編に渡ってアメリカの有名な景勝地である「モニュメントバレーに来てくれ!」と言われているような気になります。これは映画館の大スクリーンで鑑賞したら、本当jにアメリカへ行きたくなるの間違い無いでしょう。今観てもそういう気持ちになるのですから、戦後貧しかった日本人がアメリカに憧れを抱くには十分だったと思います。さすが、アメリカのフィルムメーカーです。自国を映画で宣伝して国力を上げることを考えていたことがわかります。
さて、本映画『捜索者』は今では絶対に作るのは難しい作品だと思います。なぜならば「多様性を完全に無視している」からです。とても差別・偏見に満ちています。オープニングからエンドまで、インディアン(ネイティブ・アメリカン)のことを敵視して、バカにしています。設定もひどいです。この世の中で一番残虐な種族で極悪非道な人間であると言い放っています。これはまずいですね。アメリカ映画の西部劇ではインディアンを悪者にした作品が1970年まで続きます。近年、西部劇が作られなくなった要因のひとつに、こう行った差別・偏見の時代の“負の遺産”を繰り返したく無い、あるいは洗浄するのが大変だからと言う意見もあるようです。大変かもしれないけれど、インディアンの名誉回復のためにいま一度、製作して欲しいです。
映画『捜索者』の考察・評価
本映画『捜索者』の物語はとても単純です。南北戦争が終わって、少しだけ穏やかになった日々が突然壊されます。壊したのはインディアンです。白人家族の住居を襲って、幼い少女を拉致・誘拐したのです。白人たちは可愛い少女を取り返そうとインディアンを殺すのです。たったそれだけす。ひと言でいうと「少女をさらった残虐なインディアンをぶっ殺す物語」となるのです。この映画には正義なんてありません。本当に正義がありません。
しかもインディアンを演じているのは白人が多いです。肌に褐色のファンデーションを塗っています。どう見ても無理があるのです。拉致された少女デビーが成長した姿を演じているのはナタリー・ウッドです。本映画『捜索者』では白人です。でも彼女の代表作である映画『ウエスト・サイド物語』では、褐色の肌にしてプエルトルコ系の女性を演じています。この時代のアメリカ映画は本当に「節操がない」と笑うに笑えない気持ちになります。
監督は名匠ジョン・フォードです、主演はジョン・ウェイン と言う流れが出来上がります。ジョン・フォードは西部劇専門の監督というイメージを抱きがちですが、現代劇でも多くの名作を世に送っています。評価が高いのは炭鉱映画としての名作『わが谷は緑なりき』や後の映画『愛と青春の旅だち』に影響を与えたであろう『長い灰色の線』などがあります。一方のジョン・フォードは終始、西部劇にこだわった俳優人生でした。もちろん、軍隊物や刑事物にも出演していますが、全てが「強い男」です。というよりその他の役柄が出来なかったのでしょう。「アメリカの象徴たる男」を貫かなければいけなかったからです。
さてさて、本映画『捜索者』は先にも書きましたが、「アメリカの雄大な景色を観る映画」としては最高なのではないでしょうか。音楽も良いのです。日本と違って無限の荒野を馬が駆け抜けていく様は、同じ地球なのか?と疑ってしまいます。馬の数も尋常ではありませんし、落馬シーンがこれでもかというくらいあります。間違いなくケガ人続出の撮影だったと思います。これは勝手な推測ですが、劇中イーサン(ジョン・ウェイン)がアメリカパイソンを撃つ場面があります。これって実際にパイソンを射殺している映像をはめ込んでいるように見えるのです。パイソンの倒れ方は麻酔ではなく、「撃たれた感」満載なんです。今から70年前の製作ですから“動物虐待”はあり得たと思います。現在では動物を虐待して映画を撮ることは許されていません。
映画『捜索者』の結末
映画の結末はイーサン(ジョン・ウェイン)がデビー(ナタリー・ウッド)を抱き上げて終わります。この場面で終わる理由は、オープニングでイーサンが帰郷した時に幼いデビーを抱き上げた場面へのシンクロとなっています。これはうまいですね。何はともあれ、モニュメントバレーの雄大さを楽しみながら、本の少しだけ「多様性を重んじる時代」にわたしたちは生きているということを再確認してみるのは如何でしょうか。
映画『捜索者』のキャストについて
Ethan_Edwardsジョン・ウェイン
Martin_Pawleyジェフリー・ハンター
Laurie_Jorgensenベラ・マイルズ
Capt._Rev._S._Claytonウォード・ボンド
Debbie_Edwards_No._2ナタリー・ウッド
Lars_Jorgensenジョン・クォーレン
Mrs._Joregensenオリーブ・ケイリー
Chief_Scarヘンリー・ブランドン
Brad_Jorgensenハリー・ケリー・Jr.
Emilio_Figueroaアントニオ・モレノ
Lt._Greenhillパトリック・ウェイン
まとめ 映画『捜索者』一言で言うと!
「アメリカではかつて名作でした」
かつて、アメリカ映画協会によって「最も偉大な西部劇映画第1位」に選出されたことがあったそうですが、どういう基準で選ばれたのかわかりません。差別・偏見に対して再認識できる映画ということなら別です。
『運だぜ!アート』本日の総合アクセスランキング
合わせて観たい映画
【家族がテーマの映画】
映画『朝が来る』
河瀬直美は徹底的に「家族」のあり方にこだわっています
映画『罪の声』
あの声を録音した母には恨みはない
映画『めぐり逢えたら』
パパに「新しい奥さんを!」と願う息子が健気です
映画『空に住む』
ネコだけが家族?
映画『ミッドナイトスワン』
「わたしがあなたの母親になってみせる」
映画『ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ』
「生まれ育った家を取り戻したい」だけ、、、
映画『オン・ザ・ロック』
「娘が離婚の危機だって?」張り切る父親をビル・マーレイが好演
映画『浅田家!』
写真を通して「家族愛」を深める映画
映画『望み』
少年犯罪に巻き込まれた息子の安否を巡って、、、
映画『となりのトトロ』
やっぱり家族みんなで暮らしたい
映画『WAVES ウェイブス』
高校生の息子が殺人犯になってしまった、、、
映画『ゴッドファーザーPARTIII』
イタリア人の家族愛は深すぎる
映画『リメンバー・ミー』
死んでしまった父を呼び戻すのだ!
映画『家族にサルーテ!イスキア島は大騒動』
てんやわんやの家族物語
映画『ポルトガル、夏の終わり』
終活のためにみんなを集めたが、、、
映画『フェアウェル』
生まれは中国で育ちはアメリカ「わたしはわたし」
映画『宇宙でいちばんあかるい屋根』
ほんわか家族に癒される映画です
映画『借りぐらしのアリエッティ』
小人家族の小さな幸せ物語
映画『この世界の片隅に』
優しい家族と乗り越える
映画『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』
アメリカ人好きな家族映画の決定版
映画『ビッグ・リトル・ファーム 理想の暮らしのつくり方』
家族で農場経営って本当に理想的です
映画『黒い司法 0%からの奇跡』
絶対に「無実」だと信じる強い家族
映画『ファイティング・ファミリー』
家族の夢を実現するために「わたしは戦う!」
映画『人生の特等席』
頑固オヤジが愛娘と仲直り、、、
映画『捜索者』の作品情報
映画.comより一部引用
スタッフ・キャスト
監督
ジョン・フォード
脚本
フランク・S・ニュージェント
原作
アラン・ルメイ
製作
ワーナー・ブラザース配給 メリアン・C・クーパー パトリック・フォード
撮影
ウィントン・C・ホック
音楽
マックス・スタイナー
Ethan_Edwardsジョン・ウェイン
Martin_Pawleyジェフリー・ハンター
Laurie_Jorgensenベラ・マイルズ
Capt._Rev._S._Claytonウォード・ボンド
Debbie_Edwards_No._2ナタリー・ウッド
Lars_Jorgensenジョン・クォーレン
Mrs._Joregensenオリーブ・ケイリー
Chief_Scarヘンリー・ブランドン
Brad_Jorgensenハリー・ケリー・Jr.
Emilio_Figueroaアントニオ・モレノ
Lt._Greenhillパトリック・ウェイン
1956年製作/アメリカ
原題:The Searchers