映画『うみべの女の子』のあらすじ・ネタバレ・解説・感想・評価から作品情報・概要・キャスト・予告編動画も紹介し、物語のラストまで簡単に解説しています。
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『うみべの女の子』
(2021年製作/107分/R15+/日本)
配給:スタイルジャム
【監督】
ウエダアツシ
【原作】浅野いにお【脚本】ウエダアツシ 平谷悦郎【製作】藤本款 吉田尚子 市村亮 前信介 村松克也 宮前泰志 水戸部晃【エグゼクティブプロデューサー】甲斐真樹【プロデューサー】白川直人 秋山智則【ラインプロデューサー】鈴木徳至【技術コーディネーター】豊里泰宏【撮影】大森洋介【照明】石垣達也【音響】弥栄裕樹【美術】横張聡【装飾】横張聡
【衣装】小宮山芽以【ヘアメイク】河本花葉【編集】ウエダアツシ【音楽】world’s end girlfriend【挿入曲】はっぴいえんど【助監督】平波亘【制作担当】飯塚香織【スチール】岩﨑真子 中島未来 山崎みを【宣伝デザイン】大寿美トモエ
【出演】
石川瑠華 青木柚 前田旺志郎 中田青渚 倉悠貴 宮崎優 高橋里恩 平井亜門 円井わん 西洋亮 高崎かなみ いまおかしんじ 村上淳
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映画『うみべの女の子』の外部リンク
【HPサイト】
映画『うみべの女の子』公式サイト
映画『うみべの女の子』IMDbサイト
【予告映像】
映画『うみべの女の子』トレーラー
映画『うみべの女の子』のオススメ度は?
星2つ半です
石川瑠華さん「素晴らしい」
イジメはダメです
映画『うみべの女の子』の作品情報・概要
『うみべの女の子』2021年8月20日に公開された日本映画。ウエダアツシ監督作品。主演は石川瑠華(映画『イソップの思うツボ』や映画『猿楽町で会いましょう』)と青木柚。原作は浅野いにお。日本の成人向け青年漫画誌『マンガ・エロティクス・エフ』(太田出版)にてまで連載された。多感な中学生の少年少女の友情、恋愛、イジメ、自殺問題、進学問題、親との関係を背景に性的関係をふんだんに取り入れて描いている。出演は前田旺志郎(映画『海街diary』)、中田青渚(映画『あの頃。』や映画『君が世界のはじまり』)、倉悠貴(映画『夏、至るころ』)、宮崎優、高橋里恩、平井亜門、円井わん、西洋亮、高崎かなみ、いまおかしんじ、村上淳(映画『ある船頭の話』)ら。
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映画『うみべの女の子』のあらすじ・ネタバレ
中学二年生の佐藤小梅(石川瑠華)は憧れの先輩・三崎秀平(倉悠貴) とオーラルセックスをしたばかり。都会からこの海の近くの田舎に引っ越して来た磯辺恵介(青木柚) は小梅のことが好きだ。何度も「付き合って」と告白しても振られてばかり。小梅は「キスはしない」ことを条件で、磯辺とセックスする。それからの二人は事あるごとにセックスを行う。磯辺の母は海外出張、父は東京出張でほぼ不在。そして磯辺には兄がいるらしい。最初こそ、磯辺はは小梅とのセックスを楽しんでいたが、小梅の依存体質に辟易して、邪険に扱うようになる。逆に小梅は磯辺のことを愛し始める。磯辺の兄は三崎ら、田舎のヤンキー連中にイジメられていた。兄を死に追いやった奴らに仕返しをして自らも命を絶つことを目的に生きている。一方、小梅は進学問題に悩みながらも「自暴自棄に生きる」磯辺への思いを募らせていく。
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映画『うみべの女の子』の感想・内容
「石川瑠華さんを大絶賛する映画」となります。映画館で観た多くの人は石川瑠華さんの演技に目を見張ったのではないでしょうか。この時代、若手女優で、ここまで大胆な演技をする女優さんは彼女以外思い浮かびません。石川さんは先に公開された映画『猿楽町で会いましょう』https://undazeart.com/colorless/でも大胆な演技をしています。とても美しい演技でした。彼女が目指しているのは、女優としての「生き様」を貫き、「映像芸術の頂点」にたどり着くことではないのでしょうか。どこか生き急いでいる感もあります。大胆な演技の中の繊細さに「刹那的な儚さ」を感じさせてくれる女優さんです。
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特に目がとても良いです。『猿楽町で会いましょう』ではフワフワ感を出していましたが、本映画『うみべの女の子』ではウルウル感が出ています。“目は口ほどに物を言う”ということわざを女優さんに当てはめると、彼女たちはそれを逆手にとる「嘘つき」です。でも、実際、多くの女優さんは嘘つきになりきっていません。でも、石川瑠華さんは完全に騙してきますから、素晴らしい女優さんだと言えます。目だけでここまで演技できることに驚きを感じます。
さて、本映画『うみべの女の子』は中学生が主人公の物語です。しかも激しいセックスシーンが含まれています。大人の人でも「こんなにも激しいセックスをしたことがない」と思わせるほどの内容です。PTAなどの教育関係者が眉を顰める顔が見えてきそうです。設定が中学生にしたのも意味があるのでしょう。実はとても革新的な挑戦だとは思います。いまどきの中学生はひょっとしたら性体験が早いのかなと思わせてくれました。
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もちろん全中学生がこのような性体験をしているとは思いませんが。主人公の佐藤小梅(石川瑠華)は先輩の三崎秀平(倉悠貴) にフラれます。フェチオをさせられながら、振られるのです。この流れが何とも言えないです。映画ではサラっと流されます。そして一年の時に都会から転校してきた磯辺恵介(青木柚) と付き合うことにします。実は磯部は転校早々、小梅に告白して振られています。でも今回、小梅は三崎に振られたショックで、仕方なく磯辺と付き合うことにするのです。そして2人はすぐさまセックスします。初体験です。ロストバージンです。しかも小梅が出した条件は「キスはしない」という、まるで性風俗で働く女性のセリフを吐きます。
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映画『うみべの女の子』の考察・評価
それからの小梅と磯辺は猿のようにセックスをするのです。いや「しまくる」のです。一度、快楽を覚えたら溺れるまで止められません。いや「溺れても止められないのが快楽」なのでしょう。学校のトイレでも、やります。「やりまくる」のです。凄まじいです。
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セックスには愛が必要と言うのは大人の良い人アピールではないでしょうか。多くのセックスには、実際には愛がないのがほとんどな気がします。ですから、この2人に愛があるのか否かを考えるのは不要です。また「中学生の分際でセックスしやがって」などと考えるのは、自身にそういうパートナーがいない人も「醜いやっかみ」です。
本映画『うみべの女の子』の演出として2人が貪り合うように、心の隙間を埋めるように体を重ね合わすと言う表現がありました。「してもしても何かが足りない気がするのはなぜ」という印象的です。わたし自身は大人になって経験したことがあります。それを中学生で感じ取るというのは、一体どんな人生なのでしょうか。
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ちょっと頭を冷静にして考えてみます。つまり、中学生であろうが30歳であろうが50歳であろうが、はたまた70歳であろうが、「性へのあくなき探求」においては、答えがでないということでしょうか。それとも、人間という生き物は何か報われないものがあると、代用品で心の隙間を埋めようとします。それがセックスということでしょうか。陽炎や蜃気楼と同じく「追いかけても捕まらない存在」とは魅力があるものです。小梅は中学生でその域に達してしまっているのです。この先の人生はどうなるのでしょうか。
小梅のストレスとは何だったのでしょうか。三崎先輩にふられた腹いせで好きでもなかった磯部と肉体関係を持ってしまったことでしょうか。しかも興味のなかった磯部にどんどん惹かれていく自分がいます。認めたくなかったのです。磯部は優しい女の子が好きだと言いました。小梅は優しい女の子になろうと努力します。小梅の家庭環境はとても良好です。ここにはストレスは感じられません。学校はどうでしょうか。友達もいます。と言うことはやはり、小梅にとってストレスは磯部であるのでしょうか。
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ここに受験が絡んできます。高校受験は中学生にとっては大問題です。クラスメートも塾へ通い始めます。ただ、この受験問題は軽く描かれています。本映画『うみべの女の子』ではこの小梅の心情風景が若干、希薄だと感じました。もう少し、深みのあるキャラクターにし欲しかったのが本音です。
磯辺はどうでしょうか。彼はとてつもないストレスを抱えていることがわかります。「兄の自殺」です。兄は身体障害者でした。この町に引っ越してきて、イジメを苦にして自ら命を絶ったのです。イジメを牽引したのは三崎です。凄まじいイジメでした。兄が自殺した現在でも、ツイートで兄の自殺のことを面白おかしく書く連中がいます。磯辺にとっては許し難き行いです。これが彼のストレスであり、「心の闇」です。
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映画『うみべの女の子』の結末
おそらく、兄の死後、家庭は分断されたようです。母親はどこかへ消えてしまい、父親は出張と言って、逃げるように家を空けています。磯辺はひとりぼっちで暮らしています。彼のストレスの根源は間違いなく「兄の死」です。磯辺は兄を死に追いやった連中への復讐を果たした後に、自らも死ぬことを示唆しています。
さて、本映画『うみべの女の子』は、一見中学生の性体験物語と思われますが、その背景には中二病、イジメ問題、進学問題、毒親問題なども加味された複雑な映画です。但し、全体的に性描写に注目がいってしまい、それらの社会問題解決へのメッセージが薄れてしまっているような気がしました。それが非常に勿体無いです。もう少し、脚本を練れば、良い映画になった気がします。
それにしても石川瑠華さんよかったです。
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映画『うみべの女の子』のキャストについて
佐藤小梅(石川瑠華)
磯辺恵介(青木柚)
鹿島翔太(前田旺志郎)
小林桂子(中田青渚)
三崎秀平(倉悠貴)
白瀬香菜惠(宮崎優)
湯ノ原明(高橋里恩)
大津克俊(平井亜門)
鈴木摩理(円井わん)
土井洋文(西洋亮)
うみべの女の子(高崎かなみ)
佐藤満(いまおかしんじ)
磯辺秀雄(村上淳)
まとめ 映画『うみべの女の子』一言で言うと!
「中二病ってあるんだ」
わたしにはわかりません。中学校を卒業して、もう何十年も経ちます。思い出せません。体罰が中心の部活動がありました。毎日、練習に行くのが「憂鬱」でした。あれが“中二病”だったのでしょうか。であるなら「不幸」です。
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映画『楽園』
ムラ社会という閉鎖的な「イジメ」はどこにでもあります
映画『ジョーカー』
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映画『ドッグマン』
この「イジメ」の構図はひどすぎる
映画『うみべの女の子』の作品情報
映画.comより一部引用
スタッフ・キャスト
監督
ウエダアツシ
原作
浅野いにお
脚本
ウエダアツシ 平谷悦郎
製作
藤本款 吉田尚子 市村亮 前信介 村松克也 宮前泰志 水戸部晃
エグゼクティブプロデューサー
甲斐真樹
プロデューサー
白川直人 秋山智則
ラインプロデューサー
鈴木徳至
技術コーディネーター
豊里泰宏
撮影
大森洋介
照明
石垣達也
音響
弥栄裕樹
美術
横張聡
装飾
横張聡
衣装
小宮山芽以
ヘアメイク
河本花葉
編集
ウエダアツシ
音楽
world’s end girlfriend
挿入曲
はっぴいえんど
助監督
平波亘
制作担当
飯塚香織
スチール
岩﨑真子 中島未来 山崎みを
宣伝デザイン
大寿美トモエ
佐藤小梅(石川瑠華)
磯辺恵介(青木柚)
鹿島翔太(前田旺志郎)
小林桂子(中田青渚)
三崎秀平(倉悠貴)
白瀬香菜惠(宮崎優)
湯ノ原明(高橋里恩)
大津克俊(平井亜門)
鈴木摩理(円井わん)
土井洋文(西洋亮)
うみべの女の子(高崎かなみ)
佐藤満(いまおかしんじ)
磯辺秀雄(村上淳)
2021年製作/107分/R15+/日本
配給:スタイルジャム