映画『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』のあらすじ・ネタバレ・解説・感想・評価から作品情報・概要・キャスト・予告編動画も紹介し、物語のラストまで簡単に解説しています。
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『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』
(2021年製作/131分/G/日本)
【監督】
江口カン
【原作】南勝久【脚本】山浦雅大 江口カン【製作代表】高橋敏弘 沢桂一 藤島ジュリーK. 菊川雄士 有馬一昭 角田真敏 田中祐介 坪内弘樹 昆野俊行 加藤智啓 森要治 小櫻顕 廣瀬健一【エグゼクティブプロデューサー】吉田繁暁 伊藤響【プロデューサー】藤村直人 宇高武志 佐藤満【共同プロデューサー】谷生俊美【ラインプロデューサー】下村和也【監督補】川井隼人【アクション監督】横山誠【ファイトコレオグラファー】岡田准一【撮影】
直井康志【照明】田中洵【録音】田辺正晴【美術】小泉博康【装飾】池田亮平¥【スタイリスト】伊賀大介【ヘアメイク】沢田久美子【特殊メイク造形】中田彰輝【編集】和田剛 板倉直美【整音】反町憲人【音響効果】北田雅也【音楽】グランドファンク【主題歌】レディー・ガガ アリアナ・グランデ【助監督】猪腰弘之【スクリプター】吉田純子【ガンエフェクト】納富貴久男【操演】鳴海聡【カーアクション】西村信宏【VFXスーパーバイザー】小坂一順【音楽プロデューサー】茂木英興【キャスティング】北田由利子【制作担当】小坂正人
【出演】
岡田准一 木村文乃 平手友梨奈 安藤政信 黒瀬純 好井まさお 橋本マナミ 宮川大輔 山本美月 佐藤二朗 井之脇海 安田顕 佐藤浩市 堤真一
【HPサイト】
映画『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』公式サイト
【予告映像】
映画『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』トレーラー
映画『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』のオススメ度は?
星2つです
何も考えずに観ることができます
アクションはオッケー
「格闘技術」を見せたかったのでは?
一人くらい死んでいてもおかしくない
映画『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』の作品情報・概要
南勝久が『週刊ヤングマガジン』で連載漫画を岡田准一主演(映画『コクリコ坂から』)で実写映画化した「ザ・ファブル」のシリーズ第2作。江口カン監督作品。裏社会で誰もが恐れる伝説の殺し屋ファブルだが、ボスからの命令で「1年間誰も殺さず普通に暮らせ」と命じられ、佐藤アキラという偽名を使い、相棒の佐藤ヨウコ(木村文乃(映画『小さいおうち』)) と兄妹を装って一般人として暮らすことになる。しかし数年前に行った殺人事件に紐づく女性と出会って、再び裏社会へ足を踏み入れる。堤真一(映画『望み』や映画『一度死んでみた』)の怪演は必見!
映画『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』のあらすじ・ネタバレ
裏社会において「伝説の殺し屋・ファブル/佐藤アキラ(岡田准一) 」は、どんな相手も6秒以内に仕留めることができる。ある日、ボス(佐藤浩市) から「一年間誰も殺すな!」と命令される。“佐藤アキラ”の偽名で、相棒・佐藤ヨウコ(木村文乃) と兄妹を装って生活することに。バイト先はデザインスタジオ。ファブルが暮らす町は一見、平和そうに見えるが、裏社会の人間が暗躍していた。表向きは子どものためのNPOを率いる宇津帆(堤真一)は若者を殺すことで利益を上げている。宇津帆はかつてファブルの弟を殺されており、強い憎悪に燃えていた。4年前、ファブルは宇津帆の弟を殺害する際、家出少女である佐羽ヒナコ(平手友梨奈)を巻き添えにしてしまった。車椅子生活になったヒナコとまさかの再会で事件へと発展していく。
映画『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』の感想・内容
「普通に面白い映画」となります。あれだけの乱闘なら「一人くらい死んでいるだろう」と思ってしまいました。裏社会映画というカテゴリーになりますが、安心して鑑賞できます。「えっ、犯罪映画なのに?」と思うくらいリラックスしながら観ることができるので、お子さんも一緒に楽しめます。「うーん」でも、ここまでコメディ色を強くする必要があるのか否かって考えると微妙な感想になります。映画ってヒットすることを本命としています。ましてやジャニーズの岡田准一くんが主演ですから、上からの至上命令がかかっていると思うのです。逆にそちらの世界の方からのプレッシャーの方が怖いと思います。
本映画『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』は南勝久作の人気コミックをモチーフにして製作されています。『週刊ヤングマガジン』連載ですから、中高生も読んでいると思われます。G指定ですから誰でも観ることができます。もちろん、アクションシーンの流れ残虐な殺人行為はありますが、それを中和するためにコメディ演出を多用したようなイメージを持ってしまいます。実際、ファブル/佐藤アキラ(岡田准一) は一切笑いませんが、そのシュールな佇まいに「クスっ」としてしまうのです。でも、これは岡田くんのキャラクターをテレビ等で知っているわたしたち日本人だから笑えるのです。いわゆる「内輪のギャグ」なんです。
映画『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』の考察・評価
わたし自身、ジャニーズの俳優たちを高く評価しています。特に二宮和也くんはダントツです(映画『浅田家!』映画『硫黄島からの手紙』)彼の演技は共演者を輝かせることで、自身の存在を高めます。世界に出ていくべき人材です。一方、岡田くんは身体表現を用いて、勝負している俳優さんですが、いまひとつ「羽ばたけていない」と感じるのです。本映画『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』でのアクションシーンはすべて岡田くんが演じていると言われていますが、正直言って俳優に徹するべきではないかと思うのです。アクションはアクション俳優に任せた方が良いと。
まず第一にファブルがマスクを被っているので、「本当に岡田くんなのか」と思わざるを得ません。これが一番勿体無いのです。今や押しも押されぬアクション俳優ナンバーワンのトム・クルーズって、ほとんど素顔で演じています。それはやっぱりハンサムな顔を見たいからです。岡田くん、めっちゃハンサムですよね。「なんで顔隠すの?」って突っ込んでしまうのです。ド派手なアクションシーンを演じている時の顔って、必死だと思うのです。その必死な顔にわたしたちは“共感”を覚えるのです。ここが勿体ないのです。そして、劇中の所々で展開される「コントかい」的なギャグで、一気に冷めてしまうのです。何も笑えないのです。日本人だけが笑います。本映画『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』は世界へ出してもヒットしないでしょう。アクションもハリウッドあたりではありきたりです。リュック・ベッソン脚本の『YAMAKASI』を彷彿させる場面は良かったです。
本映画『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』の岡田くん、まったく笑っていないところが仇となるのではないでしょうか。キャラクター設定もわかりますが、「笑顔にスランプなし」だと思うのです。トム・クルーズだって、どんなに激しいアクションや、残虐なシーンを演じても、どこかで満面の笑みを見せてくれるのです。アメリカと日本の映画製作の違いと言うか、邦画が世界に出ていけない現状をはっきりと垣間見た気がします。決して笑顔で媚を売れと言っているのではありません。ネットが普及した現在、人々の心を掴むためには“共感”が一番と言われています。SNSでも多用されている言葉です。共感を得られる一番は“笑顔”なんですよ。ですからアメリカ映画などは、時代を徹底的に分析して、ヒットに繋げる方程式をちゃんと持っています。韓国映画も同様です。ここに邦画が世界に通用しない原因があるのです。とにかく「日本国内でウケればいいや」という島国思想なんです。
映画『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』の結末
さて、かなり酷評しましたが、本映画『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』にはまったく良いところがないような印象を持ちますが、それを打ち消してくれる怪演をみせてくれたのが、宇津帆演じる堤真一さんです。この人は本当に懐の深い演技をみせてくれます。恐ろしかったです。喜怒哀楽を全部出しますが、全部が「怖い」のです。得体の知れない生き物というか、どんな人生を背負っているのかを考えると寒気がしてきました。適役といえば適役ですが、出来れば劇中で完全に「キレて」欲しかったです。一瞬で良いのです。感情のメーターを振り切って欲しかったですね。
佐羽ヒナコ演じる平手友梨奈さんも良い味を出していました。「震える演技」にこちらも力入りました。映画『さんかく窓の外側は夜』の怪演も記憶に新しいので、これから期待できる女優さんです。
映画『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』のキャストについて
ファブル/佐藤アキラ(岡田准一)
佐藤ヨウコ(木村文乃)
佐羽ヒナコ(平手友梨奈)
鈴木(安藤政信)
井崎(黒瀬純)
貝沼(好井まさお)
アイ(橋本マナミ)
ジャッカル富岡(宮川大輔)
ミサキ(山本美月)
田高田(佐藤二朗)
黒塩(井之脇海)
海老原(安田顕)
ボス(佐藤浩市)
宇津帆(堤真一)
まとめ 映画『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』一言で言うと!
「笑顔にスランプなし!」
映画という大スクリーンでは俳優の顔のアップを見たくなります。自己顕示欲の強い俳優たちにとっては“共感”を得る最大のチャンスだと言えます。世界のフィルムメーカーたちの映画製作を参考にしてほしいです。
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映画『家族にサルーテ!イスキア島は大騒動』
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映画『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』の作品情報
映画.comより一部引用
スタッフ・キャスト
監督
江口カン
原作
南勝久
脚本
山浦雅大 江口カン
製作代表
高橋敏弘 沢桂一 藤島ジュリーK. 菊川雄士 有馬一昭 角田真敏 田中祐介 坪内弘樹 昆野俊行 加藤智啓 森要治 小櫻顕 廣瀬健一
エグゼクティブプロデューサー
吉田繁暁 伊藤響
プロデューサー
藤村直人 宇高武志 佐藤満
共同プロデューサー
谷生俊美
ラインプロデューサー
下村和也
監督補
川井隼人
アクション監督
横山誠
ファイトコレオグラファー
岡田准一
撮影
直井康志
照明
田中洵
録音
田辺正晴
美術
小泉博康
装飾
池田亮平
スタイリスト
伊賀大介
ヘアメイク
沢田久美子
特殊メイク造形
中田彰輝
編集
和田剛 板倉直美
整音
反町憲人
音響効果
北田雅也
音楽
グランドファンク
主題歌
レディー・ガガ アリアナ・グランデ
助監督
猪腰弘之
スクリプター
吉田純子
ガンエフェクト
納富貴久男
操演
鳴海聡
カーアクション
西村信宏
VFXスーパーバイザー
小坂一順
音楽プロデューサー
茂木英興
キャスティング
北田由利子
制作担当
小坂正人
ファブル/佐藤アキラ(岡田准一)
佐藤ヨウコ(木村文乃)
佐羽ヒナコ(平手友梨奈)
鈴木(安藤政信)
井崎(黒瀬純)
貝沼(好井まさお)
アイ(橋本マナミ)
ジャッカル富岡(宮川大輔)
ミサキ(山本美月)
田高田(佐藤二朗)
黒塩(井之脇海)
海老原(安田顕)
ボス(佐藤浩市)
宇津帆(堤真一)
2021年製作/131分/G/日本
配給:松竹