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『シンクロ・ダンディーズ!』(96分/イギリス/2018)
原題『Swimming with Men』
【監督】
オリバー・パーカー
【製作】
スチュワート・ル・マレシャル
【出演】
ロブ・ブライドン
ルパート・グレイブス
ジム・カーター
映画『シンクロ・ダンディーズ!』のオススメ度は?
星3つです。
男がシンクロします。
うだつの上がらない男たちです。
次第にシンクロの魅力にハマります。
世界大会に出場します。
人生の目的を取り戻します。
恋人と観に行ってください。
映画『シンクロ・ダンディーズ!』の作品概要
スウェーデンの男子シンクロチームが世界選手権で成功を収めるまでの実話をベースに描いたイギリス映画。先のフランス版『シンク・オア・スイム イチかバチか俺たちの夢』と比較されるが人物設定が異なる。フランス版はちょっと重たい悩みを持つ人が多いがこちらは割と豊かな人たちを設定している。
映画『シンクロ・ダンディーズ!』のあらすじ・ネタバレ
人生も半ばを過ぎて仕事にも私生活にも何もやりがいのない中年男たち。エリックは大手企業の会計士だが単調な仕事と政治家である妻との暮らしに嫌気がさしている。些細なことで妻と喧嘩しホテル暮らしになる。たまたまプールへ行くと男子専門のシンクロチームに出会う。そして入会することに。生活に張りが出て世界大会を目指すことになる。
映画『シンクロ・ダンディーズ!』の感想・評価・内容・結末
フランス版と比較しても面白い
シンクロをテーマに、そして中年おじさんたちを主役にした映画は今年2本目です。
先の『シンク・オア・スイム イチかバチか俺たちの夢』はフランス版です。こちらの方が面白かったという評価が多いです。
それはフランス版の方がより庶民に近く、悩み事に共有できたからだと思います。
うつ病で無職、破産寸前の男、モテない男、精神異常の母を持つ者、ミュージシャンの夢を捨てられぬ者など、それぞれの日常をうまく盛り込んで物語にエッセンスを加えているからだと思います。
こちらは割と上流の人たちを描いています
一方、こちらのイギリスの作品はそれほど個人の背景に触れていませんし、彼らの暮らしは割と豊かであることもわたしたちが心を寄せるのにいまひとつだったのかもしれません。
やはり人間というのは幸せな人の人生を見るより、貧しかったり、弱かったり、いじめられてりしている人の人生を見たいのでしょう。
心理的には応援したい気持ちと自分がそんな境遇でなくて良かった、と確信して安心感を得たいからだと思います。
偶然足を運んだプールで出会った男たち
さて、映画は大手企業の会計士であるエリック(ロブ・ブライドン)は毎日会社と家での往復で何も目的もなくボーッと過ごしています。
妻は政治家で多忙。おまけに政治家仲間と良からぬ関係では?と疑いを持っています。
息子にもバカにされ、結局家を出てホテル暮らしを始めます。
そんな時、プールへ行くと男たちが何やら必死になって泳いでいるではありませんか?
エリックは簡単なアドバイスをしたことがきっかけでシンクロのチームに入ることになりました。
当初は「無理無理」と言っていましたが、シンクロの面白さに目覚め毎日が充実していきます。新しい生きがいができました。
そしてシンクロの世界大会に出場することになるのです。しかしメンバーの中には問題を抱える人がいます。
極度の緊張症の人間、警察の保護観察を受けている者、、、。そして世界大会が行われるイタリアへ行きます。果たして、、、、。というお話です。
矢口史靖監督を思い出してしまう
この映画を観ながらやっぱり思い出してしまうのは矢口史靖監督の『ウオーター・ボーイズ』です。
彼の作品が先の『シンク・オア・スイム イチかバチか俺たちの夢』と本作に与えた影響は計り知れないです。
いまや世界大会が開催されるほどの人気種目になったのです。一本の映画がこれほど社会に役に立つなんて本当に素晴らしいことだと思います。
微妙なブラックユーモアと政治問題
この映画はイギリス製作らしく所々にブラックユーモアが散りばめれれています。
そしてやっぱり政治的なメッセージもあります。『フルモンティ』も『リトル・ダンサー』もイギリスの失業問題とかを盛り込んでいます。
本作でも政治家の妻が奔走するある問題について提起しています。それがフランス版と少し違います。
映画は主人公のエリックが会社を辞めてまで世界大会に出場したこと、そして妻と息子との関係を取り戻す場面で終わっています。
最後は市庁舎の前でメンバーが踊ります。そしてはハッピーエンドとなります。
まとめ 映画『シンクロ・ダンディーズ!』一言で言うと!
「妻よ、俺は頑張ってる。振り向いてくれ!」
この映画は愛する妻は政治家の仕事で生きがいを見つけているが、自分はうだつの上がらない年齢になっています。妻は輝いていて他の男からも言い寄られている。だからこそカッコいいところを見せなければ、と思った男の愛の強さを訴える物語である。
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映画『さらば愛しきアウトロー』
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映画『マーウェン』
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『嘘はフィクサーのはじまり』
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『バジュランギおじさんと、小さな迷子』
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映画『ドント・ウォーリー』
体が不自由でも頑張って生きなきゃ!
映画『シンクロ・ダンディーズ!』の作品情報
映画.comより一部引用
スタッフ・キャスト
監督
オリバー・パーカー
製作
スチュワート・ル・マレシャル アナ・モア=ピーチュ マギー・モンティース
製作総指揮
アル・モロウ ジョニー・パーシー ポール・ウェブスター ガイ・ヒーリー ディラン・ウィリアムズ エリク・ポーザー クリス・リード マリー=ガブリエル・スチュワート ピーター・ワトソン ノーマン・ハンフリー ベン・フリードマン バスティン・シロド エイドリアン・ポリトウスキー
脚本
アシュリン・ディッタ
撮影
デビッド・レイデッカー
美術
アマンダ・マッカーサー
衣装
ジョー・トンプソン
編集
リアーナ・デル・ジューディチェ
音楽
チャーリー・モール
音楽監修
サラ・ブリッジ
エリック(ロブ・ブライドン)
ルーク(ルパート・グレイブス)
テッド(ジム・カーター)
コリン(ダニエル・メイズ)
トム(トーマス・ターグーズ)
スーザン(シャーロット・ライリー)
ヘザー(ジェーン・ホロックス)
アディール・アクタル
ナサニエル・パーカー
2018年製作/96分/G/イギリス
原題:Swimming with Men
配給:キノフィルムズ