映画『劇場版おっさんずラブ LOVE or DEAD』公式サイトとYouTubeを参照ください。
映画『劇場版おっさんずラブ LOVE or DEAD』のオススメ度は?
星0です。
何が面白いのか、おかしいのか全く理解できません。
映画『劇場版おっさんずラブ LOVE or DEAD』の作品概要
省略
LGBTQにテーマをおいた映画
映画『劇場版おっさんずラブ LOVE or DEAD』のあらすじ・ネタバレ
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映画『劇場版おっさんずラブ LOVE or DEAD』の感想・評価・内容・結末
大メディアのテレ朝主導作品とは思えない、、、失望感が募る
こんなにひどい映画は無いと思います(以後、映画という冠をつけたくないので動画と言います)久しぶりにこんな酷い動画を観ました。
私が今まで観てきた動画として最も酷い作品といえます。何が酷いかというと、まず品性がありません。次に配慮がありません。そして優しさがない動画なのです。
映画とはその時、その時に起きている、社会的変動や時勢についてとか、あるいは未来への期待や希望、さらには子どもたちが夢を抱ける世界などを内包する必要があると思うのです。
特に本作の様に大メディアであるテレ朝主導の作品には。しかし本作にはそれが全くない。ただ嘲笑しているだけです。
品性のなさに愕然“LGBTQ”についての無理解に疑問を感じる
私のいう品性とは相手を尊敬する気持ちのことを指します。この動画ではLGBTQで悩む人たちのに対して尊敬の念が全くありません。それどころか馬鹿にしています。笑い者にしています。
私はこの動画を観ていて、後方のお客さんがクスクス笑ったり、また大声を出して笑う度にドキッとして、体を小さくしてしまいました。
晒し者にされるかもという、恐怖心もありますが、情けなさと、怒りがこみ上げてきました。馬鹿にしています。本当にこの動画を作った人たちは無知で無関心で無責任な人たちだと思いました。
繰り返しますが品性がない人たちの作った動画にはLGBTQに対する理解が全くありません。つまりそれは尊敬の念が全くないと言うことです。
人に対して配慮とは包容力を持っているかどうか
第二の配慮と言うのは相手のことを理解すること、もっというなら言うなら包容力のことを指します。
本動画ではなぜ我々が悩み苦しむのかについて包み込んで理解しよう、そしてそれを世界に伝えようと言う姿勢が全くありません。
何でしょうか、あの俳優たちの大仰な演技は。「えーっ、、、!」とか「ギャー」とか大声を出して騒ぎ立てる様を見ていて恥ずかしくなります。
まるで高校生が馬鹿騒ぎしているだけです。本当に不快です。今どき、立派な社会人たるや路上で、人前で、あの様な馬鹿騒ぎはしません。
こんな演出をするとわたしたちが常識のない人間に映ってしまいます。スクリーンを使ってその様な印象をつけてもらうのは困るのです。相手のことをわかろうとしない人が作った動画には、無神経で無理解で包容力のかけらもありません。
優しさが溢れる映画にすべきだったのでは
最後の優しさとは相手を応援する気持ちのことを言います。映画の中では助け合っているように見えますが、それはLGBTQとは全く関係ないストーリーの中です。
もし本映画でLGBTQを応援するのであればもう少し違う方法があったと思います。本作にはテレビなどで活躍している有名なゲイタレントやオカマの人が一切、出演していません(でもここに出ている何人かは性差別に悩んでる人がいると思います。本人はカミングアウトしていないと思いますが)
本当の性的なことで悩む人が出演していたら、もっと優しさ、つまり応援した気持ちが伝わったと思います。見せしめ動画から、“優しさ映画”になったはずです。
悪役になる人物設定が必要だった
もう一つ本動画にはLGBTQに対して嫌悪感を持つ人が誰も出ていません。出来るのであればそういった悪役的な人物がいた方が映画としては体が成り立つと思います。
最初は嫌悪感を持っており、少しずつ尊敬の念を持ち、包容力で包んで、そして応援の気持ちを持つ、そういう脚本にしなければいけません。
これではテレビのひな壇芸人がトントン相撲を取っているだけのコントです。大馬鹿者です。
理想は何も言わなくても分かり合える世界
私自身、性の対象は多様です。男性であろうと女性であろうと愛すると言う気持ちは同じなのです。世界中の人と心で繋がることが出来ます。
身体的、人種的な相違はあれど愛という、人間が持ちうる最高の感情、最も平和的な感情は世界共通だと考えています。
ですからLGBTQと声高に言うことのない時代が来るのが理想なのです。ただ現在は理解を深めるためにLGBTQに関する情報を良い意味で報道されていると思って期待しています。
ですから、本動画の笑い者、晒し者、見世物的な内容には本当に憤りが禁じえません。
わたしたちにはプライドがあります
さて動画の話に戻りますが、先にも書きましたが高校生の男子がギャーギャー喚いているだけの作品にしか見えません。
主演の田中さんはとにかく大きな声を出して騒ぐだけです。「えーーーー、」とか「うわあああーー」とか。良い大人ですよ。そんな大人あんまり人いませんよ。もしそんな人が周りにいたらおかしいでしょ。そして注意しませんんか?教えてあげることも優しさですよ。
演出だと言われればそれまでですが、幼稚すぎますよね。もっと高度な演出があっても良いと思います。
「なぜ、あんなに大声を上げるのか」の理由がわからないのです。照れ隠し?空気読めない子?あるいはどこか具合でも悪いのか?感情表現をするときはちゃんとした理由がないと、、、、。演出についても勉強不足ですよね。
こういったイメージがLGBTQにつくという事はとても我慢なりません。私たちはひっそりと静かに目立たなく生きてきた歴史があります。
最近でこそカミングアウトをして認めてくれる人が増えてきましたが、やはり偏見を持っている人たちが多いのです。
ですからこの映画のように大声を出して喚いて目立つような事はしません。わたしたちはそれなりにプライドも持って生きているのです。
ひな壇芸人のトントン相撲など観たくない
またサウナの中での場面は本当にバカバカしくなってきました。裸を出す意味は男女で言えば濡場を演出しているつもりでしょうが、何も色っぽくありません。
テレビ番組のひな壇芸人が一斉に前に出てきて、「我先目立とう!」と息込んで、最後は全員で押し合いへし合いのトントン相撲、、、、、。馬鹿らしい。アホくさ。しかも長すぎる。
テレビでやるコントにすればよかったんじゃないでしょうか。映画館のスクリーンで観る必要がありません。
テレビの画面では観ることが出来ない演技を大スクリーンで観るのが映画の醍醐味です。なぜ、テレビのまんまを見なければいけないのでしょうか。さっぱりわかりません。
それと演出的に男同士が心を惹かれる場面に見つめあったりするのが非常に違和感があります。
しかも気持ちを盛り上げようと音響効果を多用しています。音楽の使い方もひどいです。
大袈裟な大音量のクラッシックが流れてきますが、合っていません。何から何までひどい作りです。
テレビ局主導の映画にはまともなモノがない証明にもなった
わたしはテレビを持っていませんので、この『おっさんず~~~』をテレビでは見たことがありませんでした。でも知り合いの女性がテレビで面白かったと言っていたので見に行きました。
テレビ朝日が主導で作ったのですか。それでようやく納得しました。テレビ局主導の映画でまともなモノを見たことがありません。
本年度も戦争モノ、反戦モノの動画がありますが、ちょっと酷いです(思い出すと『踊る大捜査線』が出たあたりからおかしくなった。あの映画が公開されたときに嫌な予感がしました。テレビ局製作だとこんなクソ映画がこれから出てくるのかと。その予感は的中しました次から次へとクソまみれになった動画が封切られていきます)
正直、テレビ朝日には失意・失望した
テレビ朝日の映画はまだマシかと思っていましたが、がっかりです。弱き者の味方の朝日新聞社を社主のテレビ朝日に失望しました。
テレ朝はいつも体制とか巨大権力に対して正義の報道をする会社だと思って応援していました。ですからとても失望しています。
テレビ番組を作っている連中と映画を作っている人では全く思想も哲学も違うことはわかっていましたが、それが明確になった動画でした。
映画にはちゃんとした学問が必要なのです。学ばなければ作れないのです。思想もある哲学もあるのです。方程式があります。
文章を書くにも、「あいうえお」の五十音から始め、漢字を覚え、正しい日本語を用いて書いていきます。映画も同じです。
キャメラのスタートのボタンを押すことしかできない人には映画が撮れないんです。そして最も重要なことは日々の勉強です。つまり社会全体を見ないと。
全てにおいて酷い、ヒットして儲ければ良いと考えてるだけ
この映画の脚本、撮影、照明、音響、編集全てが酷いですね。最後の爆発シーンも何なんでしょうか。全く必要ないです。ただ単にやりたかっただけ。予算が余ってるの?
そして編集の際のCG、SFX?やりたかった?尺稼ぎのごまかし?役者さんがかわいそうです。こんな作品に出演しなければならないほど日本映画は衰退してしまったのかと頭を抱えてしまいます。
本当に困ったものです。もしはダメですが淀川長治さんや水野治郎さんがいたらちゃぶ台返しどころか、“スクリーン返し”でしょう。血管切れるでしょう。それほど酷い動画でした。
胸をはって子どもに観せることができますか?
儲かれば何でも映画にすれば良いのでしょうか?映画には文化・芸術性も求められますが、子どもたちに恥ずかしくない映画を作らないとダメだと思います。人を晒し者に、見世物にする映画なんて子どもに見せられないです。
繰り返しますが、この動画には品性も配慮も優しさもありません。園児のお遊戯を見ている方が涙も出ますし、感動もします。勇気も与えてくれます。
本作のスタッフは今一度、弱者の気持ちが最も勉強できる子どもたちの劇を見ることから始めたら良いかと思います。
映画『劇場版おっさんずラブ LOVE or DEAD』まとめ 一言で言うと!
映画製作には知性教養が必要!
『運だぜ!アート』本日の総合アクセスランキング
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映画『劇場版おっさんずラブ LOVE or DEAD』の作品情報
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