映画『ハミングバード・プロジェクト 0.001秒の男たち』実話・作品情報・ネタバレ・あらすじ・感想。0.001秒で500億円稼ぐ方法。スピードにかける男。

2019年製作
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映画『ハミングバード・プロジェクト 0.001秒の男たち』公式サイトにて作品情報・上映館・お時間もご確認ください。

YouTubeで予告映像もご覧ください。

mirmo|今日は何みる?
今日は何みる?

『ハミングバード・プロジェクト 0.001秒の男たち』111/カナダ・ベルギー合作/2018
原題『The Hummingbird Project

【監督】
キム・グエン
【製作】
ピエール・エバン
【出演】
ジェシー・アイゼンバーグ
アレクサンダー・スカルスガルド
サルマ・ハエック
マイケル・マンド

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  1. 映画『ハミングバード・プロジェクト 0.001秒の男たち』のオススメ度は?
  2. 映画『ハミングバード・プロジェクト 0.001秒の男たち』の作品概要
  3. 映画『ハミングバード・プロジェクト 0.001秒の男たち』のあらすじ・ネタバレ
  4. 映画『ハミングバード・プロジェクト 0.001秒の男たち』の感想・評価・内容・結末
    1. ビジネス映画が苦手な人でもオッケー
    2. ジェシー・アイゼンバーグの早口は“間”を与えてくれる
    3. アメリカという国の懐の大きさを垣間見ることができる
    4. アメリカは挑戦する人を応援する気風がある
    5. 一度広げた風呂敷を畳みたくないのだ
    6. 誰に邪魔されようと初志貫徹を目指す精神
    7. キム・グエン監督のメッセージ「そんなにスピードが大事なのか」
  5. ジェシー・アイゼンバーグのスクリーン吸着能力がすごい
  6. アレクサンダー・スカルスガルド は完全にカメレオン俳優の仲間入り
  7. サルマ・ハエックはラテン系女優の成功者。もっと頑張れ!
  8. 映画『ハミングバード・プロジェクト 0.001秒の男たち』まとめ 一言で言うと!
  9. 『運だぜ!アート』本日の総合アクセスランキング
  10. 合わせて観たい映画
    1. 【一泡吹かせようと目論む映画】
    2. 映画『エリカ38』
      1. 映画『アメリカン・アニマルズ』
    3. 映画『コンフィデンスマンJP』
  11. 映画『ハミングバード・プロジェクト 0.001秒の男たち』の作品情報

映画『ハミングバード・プロジェクト 0.001秒の男たち』のオススメ度は?

3.5

3つ半です。

ニューヨークとカンザスの地下を掘ります。

まっすぐに掘り進みます。

邪魔者の現れますが、挫けません。

初志貫徹映画です。

絶対にやり抜く魂が半端じゃないです。

恋人、友だちと観に行ってください。

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映画『ハミングバード・プロジェクト 0.001秒の男たち』の作品概要

ビジネス映画と思いきや、実は人間の生き方についても語っています。時代はスピードを制覇していち早く情報を入手することが勝利の方程式である。巨万の富を求めるモノ、あるいは自分のやりたいことをやる、つまり挑戦することがアメリカだ、アメリカはそれだけ懐が大きい、と謳っているような映画。

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映画『ハミングバード・プロジェクト 0.001秒の男たち』のあらすじ・ネタバレ

ヴィンセントとアントンは従兄弟同士で親友。株の取引でどうしたら儲かるかを考え、NY証券取引所とカンザス州のデータセンターを直線 1,600km の光回線で繋ぎことを思いつく。従来よりも 0.001 秒速いネットワークを実現するプロジェクトを立ち上げ投資家に相談する。実現すれば、株式の高頻度取引(ミリ秒単位の高速で株の売買を行うシステム)で、年間 数百億円以上の利益を得られる。計画を遂行するに当たって一万件の土地買収、政治家との折衝、その他元会社からの妨害工作に遭い、苦難、苦闘を繰り返す。果たして、、、。

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映画『ハミングバード・プロジェクト 0.001秒の男たち』の感想・評価・内容・結末

ビジネス映画が苦手な人でもオッケー

とても面白かったです。女性はビジネス映画が苦手という人もいうますが、本映画はそんなに難しくありません。

実をいうとわたしも苦手な方ですが、充分楽しめました。

抑えておきたいのは、ニューヨークとカンザスにあるデータセンターの通信時間を0.001秒縮めれば巨万の富を得られる、ということです。

そのためにその区間をまっすぐにケーブルを敷設すれば良いとのことです。

たった0.001秒でなぜそんなに儲かるのかについてはもうイメージでしかわかりません。

それとアメリカ資本の映画でありながら恋愛の要素が入っていないのが良かったかもしれません。

ジェシー・アイゼンバーグの早口は“間”を与えてくれる

さて、この映画を観ながら思い出したのは『スティング』『ウオール街』『マネーボール』そして『ウルフ・オブ・ウォールストリート』です。

登場人物が兎にも角にもクセが強いのは当たり前ですが、口が達者なのです。そしてあの手この手で対象となる人々を懐柔していく様が面白いのです。

主演のジェシー・アイゼンバーグは本当にはまり役ですね。

この人の魅力は何だろうと『ソーシャルネット・ワーク』以来、考えていましたが、その答えが出ました。

単なる早口俳優ではありませんです。早口で喋りますが、ちゃんと一瞬の間を作っているように感じるのです。

日常生活でよく喋る人っていますよね。そういう人ってひたすら喋り続けてこちらが相槌も打てない苦しさってあります。

それは本当に疲れ果てます。

でもジェシー・アイゼンバーグの場合、まず喋りに引き込んでから、一瞬、本当に0.001秒の間を与えてくれる気がします

その間で考える機会を与えてくれるのです。

だから引き込まれしまうのです。近所のお喋りおばさんとは大違いです。

アメリカという国の懐の大きさを垣間見ることができる

本映画を観て、やはりアメリカって国はとてつもない発想をする人間がいると改めて感じました。

主人公のヴィンセント(ジェシー・アイゼンバーグ) は移民二世という設定も今のアメリカのIT社会の成功者を見れば納得できます。

スティーブ・ジョブズはシリア系移民、アマゾンのジェフ・ベゾスはキューバ系移民2世、フェイスブックのマーク・ザッカーバーグはユダヤ系の移民、グーグルのセルゲイ・ブリン東欧系ユダヤ人の子どもであるそうです。

彼らはかつて新大陸を開拓したヨーロッパから逃れた人たちの果敢な精神を現代版に置き換えているような気がします。

それを許容するアメリカという国が発展していく理由もわかります。「挑戦することが美徳」となっているからでしょう。

アメリカは挑戦する人を応援する気風がある

さてさて、このプロジェクトは犯罪スレスレです。

でも勝てば官軍あるいは詐欺師も成功すれば本物だと名言があるように結果を出せば認められる社会がアメリカにはあります。

巨万の富を得られるのであれば一介の青年に多額の投資をするのも懐の広いところです。

挑戦して結果を出せば良いのです。

でも失敗してもアメリカでは復活のチャンスがあります。

日本だと一度、破産をしたらなかなか復活できません。でもアメリカは再チャレンジ制度があるらしく、頑張っている人を応援する精神があります。

一度広げた風呂敷を畳みたくないのだ

この映画でヴィンセントとアントン(アレクサンダー・スカルスガルド)が追い求めたのはお金ではないと思います。

「やりたいことをやり抜くんだ」というただ単純な精神だと思うのです。

一度大風呂敷を広げました。広げた風呂敷を畳観たくありませんあとは前進あるのみです。

ここに強いアメリカンスピリッツを感じます。移民の子ですが、もう完全にアメリカに忠誠を誓っていますね。

誰に邪魔されようと初志貫徹を目指す精神

ヴィンセントとアントンは自身の計画を遂行しますが、やはり邪魔者が現れます。

それも元の女上司エヴァ(サルマ・ハエック) です。これが実に嫌な感じの女を見事に表しています。ほとんど笑いませんでした。

しかし二人は猪突猛進のごとく駆け抜けていきます。途中、アントンが拘束されますが、決して諦めません。

ヴィンセントは天才的なプログラマーで、やはりお金より自分の書くコードに愛を注ぎます。

わたしはプログラミングの世界は詳しくありませんが、知り合いに聞くともう芸術的な世界観があるそうです。

コードの美しさもそうですが、そのコードが社会に役立ち時の喜びは格別だそうです。

キム・グエン監督のメッセージ「そんなにスピードが大事なのか」

本映画のテーマにスピードがあります。

誰よりも早く情報を得ることでビジネス的に成功します。

このスピードに対してキム・グエン監督のメッセージがあると思います。そんなに急いで何になる?とかもっと人生楽しめよ!とかあるかもしれません。

それはこの映画を観た人が決めれば良いことですが、わたしが忘れられない場面がはアーミッシュの人たちとの会話です。

彼らにとってお金儲けなどは二の次です。

自分たちの時間を楽しみながら生きています。誰にも支配されないし、誰かから搾取することもありません。

スピード重視のヴィンセントと穏やかなアーミッシュの男性は全く価値観が違います。

でも、でもです。最後の最後にヴィンセントがアーミッシュの村を再訪します。ここは必見です。

ヴィンセントは若くしてガンに冒されますが、死にゆく日々の中で何かを感じていたのでしょう。

生きるとは何なのか、自分は何のために生きているのか、、、等々。でもその顔には決して後悔はありませんでした。

ヴィンセントは自分のやりたいことを全力でやったのです。挑戦する人生は本当に美しい。そんなことを教えてくれた映画でした。

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ジェシー・アイゼンバーグのスクリーン吸着能力がすごい

正直サル顔俳優です。美男子というより個性派俳優です。これが実にいいです。かなり勉強して撮影に入るそうです。お客さんをスクリーンに引きつける方法が独特です。

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アレクサンダー・スカルスガルド は完全にカメレオン俳優の仲間入り

いやいや、全く原型の姿が想像できないくらい変化してます。頭をそり太って猫背でボソボソと喋る。もうカメレオン俳優の仲間入りですね。

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サルマ・ハエックはラテン系女優の成功者。もっと頑張れ!

『デスペラード』の時の可憐さはどこへ?ラテン系の女優として頑張っています。確固たるポジションを築き上げました。白人系ばかり優遇されるハリウッドで頑張っているので応援したいです。

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映画『ハミングバード・プロジェクト 0.001秒の男たち』まとめ 一言で言うと!

「挑戦する心は美しい」

人間は挑戦することをやめた瞬間から老いると言います。わたしたちの周りでも6070になっても一線で頑張っている人がいます。彼らは成功を求めていますが、やはり挑戦するスリルと面白さを求めているのではないでしょうか。特にこの映画はアメリカの若者を描いた作品です。彼らを観ていると本当に挑戦する心は美しいと感じました。

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映画『ハミングバード・プロジェクト 0.001秒の男たち』の作品情報

映画.comより一部引用
スタッフ・キャスト
監督
キム・グエン
製作
ピエール・エバン
製作総指揮
ブライアン・カバナー=ジョーンズ フレッド・バーガー マリー=ガブリエル・スチュワート ハイディ・レビット キム・グエン
脚本
キム・グエン
撮影
ニコラ・ボルデュク
美術
エマニュエル・フレシェット
編集
アルチュール・タルノウスキ ニコラ・ショドールジュ
音楽
イブ・グルムール

ヴィンセント(ジェシー・アイゼンバーグ)
アントン(アレクサンダー・スカルスガルド)
エヴァ(サルマ・ハエック)
マーク(マイケル・マンド)
サラ・ゴールドバーグ
アンナ・マグワイア
フランク・スコーピオン
ヨハン・ヘルデンベルグ
クワシ・ソンギ
アイーシャ・イッサ
2018年製作/111分/G/カナダ・ベルギー合作
原題:The Hummingbird Project
配給:ショウゲート

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