映画『フレンチ・コネクション2』ネタバレ・あらすじ・感想・結末。
映画『フレンチ・コネクション2』のあらすじ・ネタバレ・解説・感想・評価から作品概要・キャスト、予告編動画も紹介し、物語のラストまで簡単に解説しています。
映画『フレンチ・コネクション2』IMDbサイトにて作品情報・キャスト情報をご確認ください。
YouTubeで予告映像もご覧ください。
『フレンチ・コネクション2』(119分/アメリカ/1975)
原題『French Connection Ⅱ』
【監督】
ジョン・フランケンハイマー
【製作】
ロバート・L・ローゼン
【出演】
フェルナンド・レイ
ベルナール・フレッソン
ジーン・ハックマン
【HPサイト】
映画『フレンチ・コネクション2』IMDbサイト
【予告映像】
映画『フレンチ・コネクション2』トレーラー
映画『フレンチ・コネクション2』NHK BSプレミアム放送 10月20日(火)午後1時00分〜3時00分
10月20日(火)午後1時00分〜3時00分
ジーン・ハックマンです
男臭さナンバーワンです
フランスで薬物打たれてボロボロになります
最後は大暴れします
映画『フレンチ・コネクション』
第一弾のニューヨーク編もご覧下さい
映画『フレンチ・コネクション2』のオススメ度は?
星4つです。
刑事ドラマの鉄板“走る、走る”があります。
走らない刑事ドラマはあり得ません。
ジーン・ハックマンが麻薬漬けにされます。
でも不屈の精神で克服します。
麻薬組織を撲滅するための情熱がすごいです。
悪は成敗されるのです。
映画『フレンチ・コネクション2』の作品概要
アカデミー賞5部門受賞の前作『フレンチ・コネクション』の続編。引き続きジーン・ハックマン主演。舞台はニューヨークからフランスのマルセイユへ移る。刑事ドラマの鉄板である“走る、走る”演出が秀逸です。また麻薬、薬物依存の恐ろしさを伝えています。
映画『フレンチ・コネクション2』のあらすじ・ネタバレ
前作で取り逃がしたアラン・シャルニエを追って、ポパイがマルセイユに送られてくる。だが、マルセイユのバルテルミー警部は面白くない。捜査の主導は自身で行いたいからだ。国籍も経歴も違う二人は激しく対立し合う。フランスにはフランスのやり方がある。やがてポパイは麻薬犯罪組織に拉致監禁され麻薬を打たれて廃人になっていく、、、。
映画『フレンチ・コネクション2』の感想・評価・内容・結末
麻薬の恐ろしさが伝わってくる映画
本映画を観て改めて麻薬の恐ろしさを垣間見ることが出来ます。
刑事のポパイ(ジーン・ハックマン)が麻薬犯罪組織に捕らえられて監禁されます。
暴力も受けますが、麻薬を打たれて中毒者にされます。
三週間に渡り昼夜問わず麻薬を打たれ続けます。その後、解放されますが、そこからが大変です。
一度、麻薬をやると戻るのが難しい
もうほとんど生きた屍です。体が動かないし意識は混濁しています。
仲間の刑事たちが必死でポパイを助けようと懸命になります。ここでも監禁されます。
この監禁は禁断症状からくる副作用から守るためです。
ポパイは暴れます。叫びます。そして麻薬を欲しがります。
ポパイは屈強な刑事です。アメリカン・スピリッツを持ったタフガイです。
なのに麻薬をくれと懇願し泣き叫ぶのです。これが本当に麻薬の恐ろしさを表しています。
単なる刑事ドラマではないところが評価されている
本作は麻薬の撲滅を目指す刑事ドラマです。単なる麻薬犯罪組織を撲滅する物語ではないところが秀逸です。
麻薬の恐ろしさを映画で世界に伝えたという点を評価したいです。
今年もアメリカ映画で麻薬に手を出す少年の映画が数本公開されています。
『ベン・イズ・バック』『ビューティフル・ボーイ』この二本も麻薬の恐ろしさを伝えています。
麻薬の恐ろしさは依存することのようです。一度、依存症になったら中々抜け出せないことを訴えています。
本映画『フレンチ・コネクション2』ではポパイは依存から立ち直った様子が描かれています。
強い意志と勇気を持って依存症から抜け出す
捜査に復活後、ガサ入れで押収した麻薬をジャケットのポケットに入れてホテルに持ち帰ります。
ホテルでジャケットのポケットを探す場面は「やっぱり麻薬が欲しいのだ」と思わせるほどポパイは焦っています。
でもその後ポケットから取り出した麻薬を捨てるのです。
ここだと思うのです。この強き意志です。観ていて「ああ、よかった」と頷かずにはいられません。
沢尻エリカさんの薬物使用履歴からすると、、、
麻薬を含めて薬物依存症に一度なると本当に元の体に戻るのは難しいのでしょう。
多くの人が再犯しています。
奇しくも女優の沢尻エリカさんが合成麻薬MDMA所持の疑いで逮捕されました。とても残念です。
情報によるとかれこれ10年間の薬物使用履歴があるそうです。これはもう本当に薬物依存でしょう。
本映画のポパイですら3週間で中毒にされたのですから10年は相当なダメージを与えていると予想されます。
今止めてもいずれ再犯する可能性が高いでしょう。とても残念です。
芸能界は本当におかしな異常な世界だと思う
テレビのコメンテーターがおかしなことを言っていました。
「芸能界が特別、麻薬に近いわけではありません。皆さんの生活も同じで、今はそれだけ浸透してきている」と。
この発言には正直「?」と感じざる得ません。
わたしたちの生活で知り合いにいくら尋ねても身近に麻薬をやっている人にはたどり着けません。100人くらいの人脈をつなげてもたどり着けるかわかりません。
でも芸能界でしたら「沢尻エリカに会うコネクション」を探せば数人を介してたどり着けるのではないですか?それで全てがわかると思います。
わずか数人でたどり着ける人脈というのが怖いのです。恐ろしいのです。
芸能界の人たちはメディアを通してまるで自分たちが日本の、いや世界を思い通りにできると思っている勘違いの人たちが多いです。
特にテレビは本当に悪害です。
所詮、芸能界の人間は売れたら売れたで肩寄せ合って、落ちないように仲間のご機嫌をとって稼いでいる情けない人たちです。
捕まったすぐに「いつか更生して戻ってきて欲しい」などと言っている愚かな人もいます。
一般社会でしたら絶対にその分野への復活はありません。
例えば自動車業界で麻薬をやっていて逮捕された人が再びその業界へ戻ってもまず相手にされないでしょう。
でも芸能界はまるで刑務所に入ったことがステイタスのように戻ってきます。全く意味がわからない世界です。
勧善懲悪映画です「正義は必ず勝つ!」
さて、本作は前作の『フレンチ・コネクション』の続編です。普通、2作目は駄作になると言われていますが本作の方が良作と言えます。
理由は上述しましたがやはり麻薬の恐ろしさを描いているからです。
前作はどちらかというと刑事ドラマのバディームービー色が強かったです。しかも無鉄砲で無頼漢な男です。
現場肌でとにかくめちゃくちゃです。
でも最後の麻薬組織の大物を取り逃がして辛酸を舐めます。
本作はその大物のアラン・シャルニエ(フェルナンド・レイ)を確実に追い詰めます。やっぱり刑事ドラマでは正義が勝つと最後は飾って欲しいです。
刑事ドラマの鉄板“走る、走る、走る”ハックマンが素晴らしい
そしてポパイ演じるハックマンですが本作でも走りまくっています。マルセイユの街中を走っています。
刑事はこうでなきゃって思います。走って欲しいのです。
最近の刑事ドラマはめっきり走らなくなりました。それが本当に残念です。
なぜ、いつの頃から走らなくなったのかわかりません。
ですからこの映画のハックマンを観ると本当にワクワクするのです。
最後の最後にポパイに執念は結実します。シャルニエを追いかけて追いかけて仕留めるのです。その瞬間に映画は終わります。
この終わり方がまた良いのです。
*前作もそうですがオープニングカットはマルセイユの象徴のノートルダム大聖堂から始まります。大聖堂のミドルショットからズームバックして港に入ります。このカットに意味は舞台がマルセイユであることと、ひょっとしたらこういう麻薬犯罪などの裏には実は、、、、という世界が介在しているのかもというイメージも伝わってきます。
*ポパイが麻薬の依存から脱出して自らが監禁されていたホテルへ行き、灯油をまいて火をつける場面はハラハラします。本当の火事です。みんな逃げ惑います。ガレキは崩れ危ないです。今ではCGで処理すると思いますが、当時は全て本当に火をつけてセットごと燃やすという時代だったことがわかります。
まとめ 映画『フレンチ・コネクション2』一言で言うと!
「君子危うきに近寄らず」
わたしたちは刑事ではありません。ですからこう言った犯罪組織には一切縁がありません。普通に生活していれば麻薬組織と繋がることなどあり得ません。自身の“勘”として変な人には近寄らないことが賢明です。
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映画『フレンチ・コネクション2』の作品情報
映画.comより一部引用
スタッフ・キャスト
監督
ジョン・フランケンハイマー
製作
ロバート・L・ローゼン
原作
ロバート・ディロン ローリー・ディロンアラン・シャルニエ(フェルナンド・レイ)
バルテルミー警部(ベルナール・フレッソン)
ジミー“ポパイ”ドイル(ジーン・ハックマン)
1975年製作/119分/アメリカ
原題:French Connection Ⅱ