映画『MEMORIA メモリア』のあらすじ・ネタバレ・解説・感想・評価から作品情報・概要・キャスト・予告編動画も紹介し、物語のラストまで簡単に解説しています。
映画『MEMORIA メモリア』公式サイト・IMDbサイト・ Rotten Tomatoesサイトにて作品情報・キャスト情報ならびにレビューをご確認ください。
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『MEMORIA メモリア』
(2021年製作/136分/G/コロンビア・タイ・イギリス・メキシコ・フランス・ドイツ・カタール合作)
原題:Memoria
配給:ファインフィルムズ
【監督】
アピチャッポン・ウィーラセタクン【脚本】アピチャッポン・ウィーラセタクン【撮影】サヨムプー・ムックディープロム
【出演】
ティルダ・スウィントン
エルキン・ディアス ジャンヌ・バリバール フアン・パブロ・ウレゴ アグネス・ブレッケ ダニエル・ヒメネス・カチョ へロニモ・バロン
コンスタンザ・グティエレス
(C)Kick the Machine Films, Burning, Anna Sanders Films, Match Factory Productions, ZDF-Arte and Piano, 2021
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映画『MEMORIA メモリア』外部リンク
【HPサイト】
映画『MEMORIA メモリア』公式サイト
【予告映像】
映画『MEMORIA メモリア』トレーラー
【公式Twitter】
映画『MEMORIA メモリア』
【IMDbサイト】
【 Rotten Tomatoesサイト】
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映画『MEMORIA メモリア』のオススメ度は?
星4つです
浮遊するティルダ・スウィントン
「地球の核」
芸術映画です
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映画『MEMORIA メモリア』の作品情報・概要
『MEMORIA メモリア』 原題『Memoria』 2021年の泰古仏独墨中合作のドラマ映画。アピチャッポン・ウィーラセタクン監督作品。主演はティルダ・スウィントン(『サスペリア』や映画『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』や映画『どん底作家の人生に幸あれ!』や映画『アベンジャーズ エンドゲーム』)。共演はエルキン・ディアス、ジャンヌ・バリバール(映画『レ・ミゼラブル』や映画『COLD WAR あの歌、2つの心』)、フアン・パブロ・ウレゴ、アグネス・ブレッケ、ダニエル・ヒメネス・カチョら。第74回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に出品され、ナダヴ・ラピド監督の『הַבֶּרֶךְ』と共に審査員賞を受賞した。音に悩まされる女性を主軸に展開。物語性を追うのではなく芸術性の高さを感じる映画。本作はDVD販売、動画配信の予定はなく、映画館でしか公開しないと明言している。
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映画『MEMORIA メモリア』の受賞歴
第74回 カンヌ国際映画祭(2021年)
コンペティション部門
審査員賞 アピチャッポン・ウィーラセタクン
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映画『MEMORIA メモリア』のあらすじ・ネタバレ
南米コレオンビアのメデジンで花屋を営むジェシカ・ホランド(ティルダ・スウィントン)は、呼吸器疾患で入院している姉のカレン・ホランド(アグネス・ブレッケ)とその夫のフアン・オスピナ(ダニエル・ヒメネス・カチョ)を訪ねるため、ボゴタに滞在していた。ある夜、ジェシカは爆発音のような奇妙な音や衝撃波のようなものを感じ、眠りから目を覚ます。ジェシカはこの不可解な体験を探求する中でコロンビアを旅していくうちに、更なる感覚異常を感じ始める。「地球の核から響いてくる音」と表現して、音の正体を突き止めていく。
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映画『MEMORIA メモリア』の感想・内容
「感覚を楽しむ映画」となります。おそらく今年一番の芸術映画になるのではないでしょうか。監督はタイの巨匠・アピチャッポン・ウィーラセタクンです。邦画ばかり観る日本人からしたら、タイの映画って馴染みがないかもしれません。でも彼は世界的に有名で、しかも期待されています。世界最高の映画祭であるカンヌで4度の受賞を成し得ています。まだまだ若手ですから今後も目が離せません。
さて、本映画『MEMORIA メモリア』ですが、前評判から「難解である」とスレッドが立っています。しかしながら辛口の海外レビューサイトRotten Tomatoesでは概ね好評となっています。おそらくレビューを投稿している評論家はかなりの映画通であり、「映画に芸術性を求める」人たちだと思われます。逆に映画に娯楽を求めるブロガーは最初から本映画『MEMORIA メモリア』を観る気がないので、レビューの投稿をしていないと思われます。ですから“炎上”は免れているのではないでしょうか。
さて、本映画『MEMORIA メモリア』はアピチャッポン・ウィーラセタクン監督の実体験を元に製作された物語です。監督自身が「頭内爆発音症候群」という病にかかったそうです。頭内爆発音症候群とは、寝入る直前や目覚めた直後に短時間の大きな幻聴が発生する状態のことを指すそうです。不規則に発生し、痛みなどの深刻な健康問題は無いそうです。しかし閃光が見えるなどといった一時的な視覚障害が発生する場合もあるとのこと。治療方法は確立されていないそいうです。
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映画『MEMORIA メモリア』の考察・評価
わたしは“音”関係の仕事をしていますから、音がもたらす影響力の大きさを知っています。目を閉じれば不快な画像や映像を防ぐことが出来ます。不味い食べ物を口に含んだら吐き出せます。臭い匂いがしたら、そこから逃げ出すことが出来ます。でも、頭の内部、つまり脳内から響いてくる音を防ぐ方法はありません。しかもいつ何時、襲いかかてくるのかも不明です。逃れられない恐怖にビクビクする日々なのです。ですから、この病気を想像するだけで気が狂いそうになります。
さて、アピチャッポン・ウィーラセタクン監督の分身となるのはティルダ・スウィントン です。オスカー女優です。彼女は南米コロンビアの地を徘徊します。長身の彼女は終始猫背でゆったりと浮遊し続けます。身振り手振りを派手に動かす大仰な演技もなければ、感情むき出しの台詞回しもありません。“音”の正体を探るべく、真摯に向かいます。悠久なる地球との対話を交わしていくのです。何とも摩訶不思議な映画体験となっています。スクリーンから聞こえてくる“音”に吸着させられます。
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映画『MEMORIA メモリア』の結末
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映画『MEMORIA メモリア』のキャストについて
ジェシカ・ホランド(ティルダ・スウィントン)
エリナン・ベドヤ(エルキン・ディアス)
アニエス・チェルキンスキー(ジャンヌ・バリバール)
若いエリナン・ベドヤ(フアン・パブロ・ウレゴ)
カレン・ホランド(アグネス・ブレッケ)
フアン・オスピナ(ダニエル・ヒメネス・カチョ)
マテオ・オスピナ(へロニモ・バロン)
コンスタンザ博士(コンスタンザ・グティエレス)
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まとめ 映画『MEMORIA メモリア』一言で言うと!
「巨匠は芸術映画を目指す」
世界的に評価される映画監督の作品って、本当に素晴らしいと思います。映画はまさに総合芸術であると鼓舞しているような体験でした。
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映画『MEMORIA メモリア』の作品情報
映画.comより一部引用
スタッフ・キャスト
監督
アピチャッポン・ウィーラセタクン
脚本
アピチャッポン・ウィーラセタクン
撮影
サヨムプー・ムックディープロム
ジェシカ・ホランド(ティルダ・スウィントン)
エリナン・ベドヤ(エルキン・ディアス)
アニエス・チェルキンスキー(ジャンヌ・バリバール)
若いエリナン・ベドヤ(フアン・パブロ・ウレゴ)
カレン・ホランド(アグネス・ブレッケ)
フアン・オスピナ(ダニエル・ヒメネス・カチョ)
マテオ・オスピナ(へロニモ・バロン)
コンスタンザ博士(コンスタンザ・グティエレス)
2021年製作/136分/G/コロンビア・タイ・イギリス・メキシコ・フランス・ドイツ・カタール合作
原題:Memoria
配給:ファインフィルムズ