映画『ポップスター』のあらすじ・ネタバレ・解説・感想・評価から作品情報・概要・キャスト、予告編動画も紹介し、物語のラストまで簡単に解説しています。
映画『ポップスター』公式サイトにて作品情報・キャスト・上映館・お時間もご確認ください。
YouTubeで予告映像もご覧ください。
『ポップスター』
(110分/アメリカ/2018)
原題『Vox Lux』
【監督】
ブラディ・コーベット
【脚本】
ブラディ・コーベット
【製作】
クリスティーン・ベイコン ダビド・イノホサ ブライアン・ヤング ゲイリー・マイケル・ウォルターズ
【出演】
ナタリー・ポートマン
ジュード・ロウ
ラフィー・キャシディ
ステイシー・マーティン
ジェニファー・イーリー
【予告動画】
映画『ポップスター』のオススメ度は?
星1つ半です
正直良いところがないです
ナタリー・ポートマンどうしちゃったんだろう、、、
映画『ポップスター』の作品情報・概要
『ポップスター』原題『Vox Lux』2018年のアメリカ合衆国のドラマ映画。監督はブラディ・コーベット。ナタリー・ポートマン主演と製作総指揮を務めた。Vox Luxの意味はラテン語で光の声になる。ジュード・ロウも出演と製作総指揮を兼任。アメリカ社会に衝撃をあ与えた学校での銃乱射事件をモチーフに物語を描いた。
映画『ポップスター』のあらすじ・ネタバレ
14歳のセレステ(ラフィー・キャシディ) は音楽が好きな普通の少女。ある日、学校の授業中に同級生が銃を持って乱入。そして乱射。セレステは首を撃たれたがか一命を取り留める。追悼集会でセレステは自作の歌を歌い全米に流れる。それからセレステの運命が変わっていく。敏腕マネージャーと共に着実にスターの階段を駆け上がっていくが、、、。
映画『ポップスター』の感想・内容
予告では壮大な物語を期待させた
正直申し上げて「何も面白くない」映画です。中身がありません。
冒頭は手持ちの家庭用カメラの映像から始まります。少女が歌を唄って将来の歌手を夢見ているようなニュアンスです。
それから学校の教室風景へ向かいます。予告にもありましたが、いち青年の無差別殺人が発生します。銃乱射です。
その惨劇の中、生き残った少女が人生をどう生きていくのかを描く物語、、、、となるはずでした。
それは幾多の苦悩、苦闘、葛藤、挫折、挑戦を交えて銃乱射という悪夢から立ち直って、みんなに勇気と力を与える映画になってほしいと期待していました。
少なくとも予告ではそういうイメージを持ちました。
レネー・ゼルウィガー圧巻演技
ナタリー・ポートマンどうしちゃったんだろう?
そうです。わたしはアメリカで実際に起きた忌まわしい悲劇をモチーフにした社会性の高いメッセージ映画だと思ったのです。
でも、でもです。それが全くありませんでした。とても残念です。
ぶっちゃけ言ってしまえば「頭が悪い自己顕示欲だけが取り柄の歌手が人に迷惑をかける話」となります。
ナタリー・ポートマン、どうしちゃったの?って何度もスクリーンに向かって呟いてしまいました。
音楽映画として最高の映画!
何を伝えたいのかわからない映画
本当にこの映画の良いところを探そうとしてもないのですよ。ポートマンの演技もなんか下品です。
言葉も仕草も酷い。歌もダンスもそれほど良くない。
映画『ジュディ 虹の彼方に』のレネー・ゼルウィガーと比べると雲泥の差です。
まあ本映画は実話ではないから比較はできませんが、一体、何を言わんとしているのかわかりません。公式サイトやユーチューブのインタビューを見ても伝わってこないのです。
映画『ポップスター』の結末・評価
脚本をもう少し練るべき映画
ナタリー・ポートマンとジュード・ロウ、そして監督のブラディ・コーベットの話を要約すると「銃乱射の悲劇で奇跡的に助かった少女セレステがポップスターになっていく。浮き沈みの激しい世界で格闘、そしてマスコミにバッシングされて苦悩する。さらに薬物、アルコールに溺れてどん底へ。でも今一度、復活するために頑張っている時に他の国で銃乱射事件が起きる。犯人たちはセレステに感化された可能性がある。精神的ショックを乗り切って復活する」というもの。
うーん、結局は脚本が練りこまれていないからこんな駄作になったのでしょう。
エルトン・ジョンの苦悩に心打たれます
キャラクター設定からやり直して欲しい
よくわかりません。「アメリカ銃社会へ」の提言なのか「ポップスターって職業は大変」なので同情して欲しいと訴えているのか、はっきりしないのです。
もし前者を訴求するのであればもっとトラウマを強烈に描かないといけません。
銃乱射事件のカットバックの多用です。他の犠牲者との絆や思いやりも必要です。
後者を描くなら真面目に頑張っている謙虚性も描かないと現代では難しいです。
従来のスター像は「わがまま、ドタキャン、自分勝手、高圧的、世間知らず」と言ったステレオタイプで描かれることが多いです。
でも本映画『ポップスター』のセレステは少女時代に悲惨な経験をしており、人の命の大切さや優しさ、さらに家族への愛を目の当たりにしたはずなんです。
ですからキャラクター設定の時点で間違っていると思います。
ミュージカル映画の金字塔
この映画で感動する人はいないでしょう
でも映画の中のセレステは「冷酷、極悪、非行、横暴、乱暴」と負のスターのイメージのオンパレードです。
このキャラクター設定がいけなかったと思います。人間は何か辛いことや悲しいことを経験すると人の温もりがわかる生き物です。
それが全く描けていなかったのです。従来のステレオタイプのスターのイメージを植え付けたのが失敗だったと思います。
この映画『ポップスター』で感動する人はいないでしょう。
兎にも角にも酷い映画でした。
役者に専念すべき二人
本映画『ポップスター』の製作総指揮にナタリー・ポートマンとジュード・ロウの名前があります。
もうこれでわかりました。下手に俳優が製作に加わると本当にお金をドブに捨てることになるという証明です。
ポートマンはもっと頭の良い人かと思っていましたが、映画製作は水物です。
ギャンブルです。
製作に手を出すのはやめた方が良いでしょう。
やっぱりディズニー映画は音楽が素晴らしい
ポップスター映画『ポップスター』のキャストについて
セレステ(ナタリー・ポートマン)
銃乱射事件で首を撃たれたが一命をとりとめた少女。追悼集会で自作の歌を歌ったことでデビューへの道が開ける。ナタリー・ポートマンの演技に疑問を持ってしまいました。セレステの悲惨な経験がキャラクター設定に悪い影響を与えたのか、、、と思ってしまうほどのはちゃめちゃぶりでした。
マネージャー(ジュード・ロウ)
セレステのマネージャー。セレステを大スターにするためにありとあらゆる手法を使う。ジュード・ロウは雰囲気的にも辣腕マネージャーがぴったりの役でした。
少女時代のセレステ/アルベルティーヌ(ラフィー・キャシディ)
銃撃されたか弱いセレステ。姉思いのセレステ。さらにセレステの子どもも演じている。ラフィー・キャシディ歌声はとてもしっとりとしたものでした。とても清潔感がありました。そしてセレステの子ども役では割と不良っぽい雰囲気を出していたと思います。
エレノア(ステイシー・マーティン)
セレステの姉。作曲者。妹思い。当初は仲良くツアーにも行っていますが、マネージャーと関係を持ったことがセレステにバレてから冷遇される。ステイシー・マーティンは知的な雰囲気でした。
まとめ 映画『ポップスター』一言で言うと!
「かつては炎上ビジネスで潤った」
ひと昔前のスターはテレビや新聞などのマスコミを使って炎上ビジネスを展開することで楽曲を売ったりした人もいました。でも今は下手に発信するとバッシングされます。本映画『ポップスター』のセレステは時代に付いていけてない気がしました。今の大スターは礼節を守り謙虚でいる方が支持される時代です。
合わせて観たい映画
【オススメ音楽映画】
映画『ロケットマン』
エルトン・ジョンはやっぱりメロディーの宝庫
映画『ジュディ 虹の彼方に』
レネー・ゼルウィガーがこんなに歌が上手いなんて!
映画『COLD WAR あの歌、2つの心』
東西冷戦下の命がけの恋
映画『ヘヴィ・トリップ 俺たち崖っぷち北欧メタル!』
こんなおバカさんでまあ抜けで、でも涙が出る映画ないです
映画『さよなら くちびる』
成田凌 門脇麦 小松菜奈の演技が最高潮
映画『ティーンスピリット』
エル・ファニングが可愛い
映画『嵐を呼ぶ男』
石原裕次郎も唄ってます
映画『ポップスター』の作品情報
映画.comより一部引用
スタッフ・キャスト
監督
ブラディ・コーベット
製作
クリスティーン・ベイコン ダビド・イノホサ ブライアン・ヤング ゲイリー・マイケル・ウォルターズ ロバート・サレルノ ミシェル・リトバク スベトラーナ・メトキナ デビッド・リトバク アンドリュー・ローレン D・J・グーゲンハイム
製作総指揮
ナタリー・ポートマン ジュード・ロウ シーア ジョシュア・スローン マーク・ギレスピー ロン・カーティス
撮影
ロル・クローリー
美術
サム・リセンコ
衣装
ケリー・ランガーマン
編集
マシュー・ハンナム
音楽
スコット・ウォーカー
音楽監修
マーガレット・イェン
主題歌
シーア
振付
バンジャマン・ミルピエ
ナレーション
ウィレム・デフォー
セレステ(ナタリー・ポートマン)
マネージャー(ジュード・ロウ)
少女時代のセレステ/アルベルティーヌ(ラフィー・キャシディ)
エレノア(ステイシー・マーティン)
ジョシー(ジェニファー・イーリー)
2018年製作/110分/アメリカ
原題:Vox Lux
配給:ギャガ