映画『トイ・ストーリー』のあらすじ・ネタバレ・解説・感想・評価から作品概要・キャスト、予告編動画も紹介し、物語のラストまで簡単に解説しています。
映画『トイ・ストーリー』IMDbサイトにて作品情報・キャスト情報をご確認ください。
YouTubeで予告映像もご覧ください。
『トイ・ストーリー』(81分/アメリカ/1995)
原題『Toy Story』
【監督】
ジョン・ラセター
【製作】
ラルフ・グッゲンハイム ボニー・アーノルド
【出演】
トム・ハンクス
ティム・アレン
ドン・リックルズ
ジム・バーニー
ウォーレス・ショーン
唐沢寿明
所ジョージ
名古屋章
永井一郎
三ツ矢雄二
映画『トイ・ストーリー』のオススメ度は?
星4つです
アニメ史上最初の3DCG映画
歴史を変えました
スティーブ・ジョブズの影響も
オモチャ愛に溢れています
『トイ・ストーリー』地上波放送!日本テレビ系『金曜ロードSHOW!』2月28日(金)夜9時〜10時54分放送予定。
『トイ・ストーリー』は、日本テレビの金曜ロードSHOWで2020年2月28日(金) よる9時より放送します。先週の『リメンバー・ミー』に続いてピクサー映画が第二弾です。まだまだピクサー映画続きます。
2020年3月13日(金)放送『トイ・ストーリー2』です。
そしてピクサー最新作『2分の1の魔法』が2020年3月13日ロードショーされます。
ピクサー映画『トイ・ストーリー4』も大感動物語です。こちらもご覧ください。
映画『トイ・ストーリー』の作品情報・概要
『トイ・ストーリー』原題『Toy Story』1995年製作のコンピュータアニメーション、ファンタジー映画。ピクサー・アニメーション・スタジオ製作。ディズニー配給のアニメー。劇場公開された長編映画作品としては、世界初のフル3DCGアニメーション。その後シリーズ化された。
映画『トイ・ストーリー』のあらすじ・ネタバレ
カウボーイのオモチャのウッディにとって人間のアンディこそが一番大切な存在。アンディに可愛がられることでオモチャとしての価値が見出されるからだ。もしもアンディが興味を持たなくなったらすなわち「廃棄」されてしまう。もう一つ、アンディが新しいオモチャを気に入ったも危機が訪れる。運悪くアンディの誕生日に新しいオモチャがやってきた。宇宙のヒーロー、バズ・ライトイヤーだ。アンディーの興味はすっかりバズに移ってしまった。焦りを感じたウッディはバズに意地悪をする。そして、、、、。
映画『トイ・ストーリー』の感想・評価・内容・結末
この映画『トイ・ストーリー』が後世に与えた影響は絶大です。映画業界だけではありません。われわれ一般社会で生活する上でも非常に役に立っているのです。本作は1995年に製作されました。世界初の前編フルCG作品なのです。これがどれくらい凄いことかお分りいただけるでしょうか。当時のコンピュータは現在と比べるとCPUもメモリーもかなり劣ります。データを保存するHDも少量です。ハード的にかなり危険と言っても良い状況だったと思います。しかもソフト面でもCGをモデリングするには非常に技術が必要とされていました。専用のソフトを開発したそうですが、その費用も膨大でした。さらに映画関係者からは冷笑されるといった始末です。そういった逆光の中、ピクサーはやり遂げたのです。そうです、製作総指揮はスティーブ・ジョブスです。ここにジョブズが登場することを関連つければわれわれの現在の生活にこの映画の成り立ちがいかに大きな影響を与えたかがわかるのです。トイ・ストーリー』の成功があったからジョブズは多額の資金を確保し、アップルへの復活していくのです。
『トイ・ストーリー』があったからアナ雪も生まれました
さて、この映画『トイ・ストーリー』はオモチャを主人公にした物語です。オモチャといってもぬいぐるみや紙人形などたくさんありますが、この映画に登場するオモチャは主にプラスティックで作られたオモチャばかりです。それは3DCG制作するに当たって、当時としては質感として最も制作し易かったからです。ちなみに質感が最も難しいのは“水と風”だそいうです。映画を観ると確かに現在と比べると若干古い感じがします。人間もそうですが、犬のモデリングはいま一つです。しかしオモチャの方はかなりのクオリティーではないでしょうか。動きも違和感がありません。
そして何と言っても物語が面白いですね。さすがピクサーです。子ども心満載です。誰もがオモチャと遊んだ経験をお持ちかと思いますが、オモチャとは結局は捨てられていく存在です。この映画に登場するオモチャたちはそれを知っているのです。知っているからこそ悲哀な気持ちで観ることができるのです。オモチャの持ち主である子どもに何とか気に入ってもらおうと努力します。努力と言っても喋ったり、動いたりはしません。ただ黙ってもて遊ばれるのです。それがオモチャの役目なのです。
オモチャは引っ張られたり、叩かれたり、投げられたり、踏ん付けられたりするのが宿命です。それを受け入れています。子どもが成長するには必要な行動です。オモチャの寿命は壊された時に終わります。そのことを悲劇として描いていないところにこの映画の本質があると思います。日本的な考えでは「大切に扱いなさい」を親が言いますが、もっと先見的に考えれば「壊されてこそオモチャ」なのです。
ディズニー映画『アラジン』のCGも必見です
さて物語はオモチャを愛するアンディという少年がウッディと遊ぶ場面から始まります。ここがポイントです。ウッディは西部劇に出てくカウボーイです。そうです、カウボーイはアメリカ開拓氏の中で重要な役割を担った存在です。そのカウボーイを主役にしたピクサーのアメリカ愛は素晴らしいと思います。当時のアメリカ映画ではカウボーイを主題にした映画はほとんど作られていなかったので尚更です。そのウッディですが、アンディが収集多くのオモチャの中でリーダー的な存在なのです。しかし、間も無くアンディの誕生日が訪れます。新しいオモチャが両親から与えられる可能性があります。ウッディにとっては気が気が出ありません。アンディを取られてしまい兼ねません。
心配は的中です。新しいオモチャは宇宙飛行士のバズ・ライトイヤーです。未来的なデザインです。薄汚れたカウボーイとは違います。ウディはアンディに捨てられてしまうことを恐怖します。ウッディはアンディに意地悪して窓辺から外に落としてしまいます。それからの物語の進行がとても面白いです。
オモチャは人間の前で動いたり、喋ったりしてはいけません。人間に気が付かれないように行動します。ウッディも心が痛んでバス救出に向かいます。ただバスは自分がオモチャだと認識していません。この設定も面白いのです。ウッディとバスは互いに軽口をたたき合いながらも友だちになっていきます。もちろん助け合います。走る車に飛び乗ったり、ピザ屋に入ったり、UFOキャッチャーにされたり、カーチェイスを繰り広げたりと、これでもかというスリルとアクションがてんこ盛りです。観ていて3DCGの映画だと忘れてしまうくらい面白いです。
ここで敢えて人間側に注目してみます。アンディはオモチャ好きの少年です。でも隣に住むシドはどうでしょう。本映画では悪役です。オモチャを改造したり、壊したり、爆竹を仕掛けたりと乱暴にオモチャを扱います。しかもバスにロケット花火を取り付けて打ち上げようと模索します。でもこのシドって最も子どもらしいと思うのです。子どもって残酷じゃあないですか。それに子どもって実に創造的なのです。オモチャの中に自分だけの世界を持っているのです。ピクサーは敢えてこのシドを登場させることで反面教師的な役割も与えていますが、わたしたちが幼少の頃も同じようにオモチャを扱っていたと明言しています。さらにオモチャとは子どもに壊されて行く存在てあることも肯定的に描いています。この映画『トイ・ストーリー』が世界的に評価された一因はシドにもあった気がします。
さて、映画『トイ・ストーリー』は全世界で空前の大ヒットになります。アニメーション映画の歴史を完全に変えました。紙芝居のようなパラパラアニメから動く映像へ。当初は白黒でしたがカラーへ。それらは全て紙の上で手描きによる映画でした。でもこの『トイ・ストーリー』はコンピュータ上で絵を描いて制作されました。今のアニメーションはほとんどがコンピュータで描かれています。それだけ大きな転換をもたらしたのです。今後のアニメーション制作には何が必要かと問われると、やっぱり実体験なのではないでしょうか。空想的に絵が描けてもリアリティーがありません。そのことをディズニーは熟知しています。『ライオンキング』などは実際の動物を何日も観察し研究してから制作に入ったそうです。しかも映画製作のたびに専用のソフトを作るのですから、日本のアニメーションが束てかかっても勝ち目はありません。
ライオンキングでCGの頂点に達した
さて、ピクサーですが3月13日(金)新作『2分の1の魔法』が公開されます。子ども心を思い出す人にとっては必見です。
余談ですが、ここ数年のディズニー映画の快進撃が止まりません。アニメーション映画だけではありません。実写映画の名作もたくさんとっています。
スカーレット・ヨハンソンの好演が話題になりました
マット・デイモンの知性が光りました
映画『トイ・ストーリー』のキャストについて
ウッディ(日本語吹き替え)唐沢寿明
アンディに好かれたくて好かれたくて仕方がないオモチャです。カウボーイです。アンディに引っ張られようが、投げられたりがオッケーです。オモチャのリーダー的存在です。でも危機が訪れます。日本語の声優は唐沢さんです。とてもいい声ですね、落ち着きます。三枚目のウッディをお茶目に演じています。言うことなしです。
バズ・ライトイヤー(日本語吹き替え)所ジョージ
自分が宇宙のヒーローであると勘違いしています。我こそが全宇宙の平和を守ると力んでいます。でも真実が、、、。所さんの演技は嫌味が全くありません。スッと心に入ってきます。勘違いキャラが笑えます。でも途中でちょっと泣けてきました。
ミスター・ポテトヘッド(日本語吹き替え)名古屋章
おかしなデザインのオモチャです。ちょっと嫌味なキャラです。名古屋章さんが演じています。
スリンキー・ドッグ(日本語吹き替え)永井一郎
体がバネでできた犬のオモチャです。ウッディの親友。でもウッディがバスをハメタことで二人の関係は破綻します。その後、誤解が解けてウッディとバズを助けます。永井一郎 さんの声は温かみがありますね。お惚けながらも時には厳しくウッディに当たったりと、、、。
アンディ・デイビス(Andy Davis)
ウッディたちの持ち主の少年。オモチャ好き。誕生日プレゼントでバズをもらい嬉々とする。ウッディをないがしろにするが最後はまたウッディを大切にする。
シド・フィリップス(Sid Phillips)
悪役です。オモチャを改造したり、破壊するのが大好きな少年です。友だちもいないからオモチャと遊んでばかりです。でも実はオモチャと遊ぶことで自分の世界を構築しているのです。
まとめ 映画『トイ・ストーリー』一言で言うと!
「おもちゃってロマンがあります」
子どもの頃、遊んだおもちゃって愛着があります。それ以上にロマンがあります。
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映画『トイ・ストーリー』の作品情報
映画.comより一部引用
スタッフ・キャスト
監督
ジョン・ラセター
製作
ラルフ・グッゲンハイム ボニー・アーノルド
製作総指揮
エドウィン・キャットマル スティーブ・ジョブズ
原案
ジョン・ラセター ピート・ドクター アンドリュー・スタントン ジョー・ランフト
脚本
ジョス・ウェドン アンドリュー・スタントン ジョエル・コーエン アレック・ソコロウ
美術
ラルフ・エグルストン
編集
ロバート・ゴードン リー・アンクリッチ
音楽
ランディ・ニューマン
ウッディ(トム・ハンクス)
バズ・ライトイヤー(ティム・アレン)
ミスター・ポテトヘッド(ドン・リックルズ)
スリンキー・ドッグ(ジム・バーニー)
レックス(ウォーレス・ショーン)
ハム(ジョン・ラッツェンバーガー)
ボー・ピープ(アニー・ポッツ)
アンディ(ジョン・モリス)
シド(エリック・フォン・デットン)
アンディの母(ローリー・メトカーフ)
軍曹R・リー・アーメイ
ハンナサラ・フリーマン
TVアナウンサーペン・ジレット
ウッディ(日本語吹き替え)唐沢寿明
バズ・ライトイヤー(日本語吹き替え)所ジョージ
ミスター・ポテトヘッド(日本語吹き替え)名古屋章
スリンキー・ドッグ(日本語吹き替え)永井一郎
レックス(日本語吹き替え)三ツ矢雄二
ハム(日本語吹き替え)大塚周夫
ボー・ピープ(日本語吹き替え)戸田恵子
アンディ(日本語吹き替え)市村浩佑
1995年製作/81分/アメリカ
原題:Toy Story
配給:ブエナビスタ