映画『WAR ウォー!!』のあらすじ・ネタバレ・解説・感想・評価から作品情報・概要・キャスト、予告編動画も紹介し、物語のラストまで簡単に解説しています。
映画『WAR ウォー!!』公式サイトにて作品情報・キャスト・上映館・お時間もご確認ください。
YouTubeで予告映像もご覧ください。
『WAR ウォー!!』
(151分/G/インド/2019)
原題『War』
【監督】
シッダールト・アーナンド
【脚本】
シュリーダル・ラーガバン シッダールト・アーナンド
【製作】
アディティア・チョープラー
【出演】
リティク・ローシャン
タイガー・シュロフ
バーニー・カプール
アーシュトーシュ・ラナー
アヌプリヤーニー・ゴーエンカー
【HPサイト】
映画『WAR ウォー!!』公式サイト
【予告映像】
映画『WAR ウォー!!』トレーラー
映画『WAR ウォー!!』のオススメ度は?
星3つ半です
ツッコミどころ満載映画です
ハリウッドへのオマージュ
インド人俳優“超ハンサム”です
アクションも自身でやってます
世界でヒットしています
映画『WAR ウォー!!』の作品情報・概要
『WAR ウォー!!』 原題『War』インド製作のスパイアクション映画。インドを代表する2大スーパースター、リティク・ローシャン、タイガー・シュロフを迎えて製作された。シッダールト・アーナンド監督作品。世界7カ国15都市でロケを敢行。『ミッション:インポッシブル』『フェイス/オフ』『キングスマン:ゴールデンサークル』『ワイルド・スピード』など数多くのアクション映画のオマージュも満載している。インド映画歴代最高ヒット記録。
映画『WAR ウォー!!』のあらすじ・ネタバレ
インドの対外諜報機関“RAW”(Research and Analysis Wing)の調査・分析部に属するNo. 1スパイであるカビール(リティク・ローシャン)は国際的イスラム教過激派テロリスト暗殺の任務を果たそうとしていた。しかし事もあろうかカビールは仲間の政府高官を射殺する。激震に揺れるRAW。「裏切り者は消せ!」の命令の如くカビールの行方を探す。どうしてもカビールの裏切りに納得がいかないハーリド・ラフマニ(タイガー・シュロフ)も直訴するが、任務から外される。理由はカビールの愛弟子であることから。その後もカビールの暗殺が続いていく。ハーリドは意を決してカビールを追い詰めるが、、、。
映画『WAR ウォー!!』の感想・内容
「インド映画恐るべし!」世界を牽引するでしょう!
「インド映画恐るべし!」です。いやはや本当にお腹いっぱいになりました。
映画に作家生や芸術性を求めてしまう今日この頃ですが、インド映画の表現は間違いなく「娯楽」一本です。それも“超”が付きます。
確かにそうです。お金を払って鑑賞したのにも関わらず、消化不足を感じたら次作からその監督作や出演者を観に行こうという気持ちになりません。
その点、インド映画は全インド人が絶対的に満足できる作品に仕上げなくてはいけないというプレッシャーもあるのです。すごいことです。
映画『燃えよスーリヤ!!』もすごかった!
インドでは今でも映画が最高の娯楽なのです。
今のインドがどういう状態か詳しく知りませんが、ひと昔前の娯楽は映画だったのは周知されています。
テレビや漫画も普及しておらず、庶民が気軽に楽しめる場所として映画館があったのです。
しかもお金を払って楽しめないというのはインド人としては“損した”気分になりますから尚更です。
さらに貧富の差が激しい国ですからストレスも相当なはず。映画館でスターと一緒に“歌って、踊って”はまさにストレス発散にも一役買っています。
よくインド映画は「いきなり踊りだす意味がわからん」という人がいますが、そこはインドとインド人の苦悩の現れだと理解して観てください。
インドでは今でも映画が最高の娯楽なのです。
ハリウッドの上塗りと云えどここまでやれば十分!
さて、本映画『WAR ウォー!!』ですが、最初から最後まで全速力で走っています。
もう音響・音楽もフルに載せられていますし、撮影技術も高いし、CGもハリウッドと遜色ありません。そして主演のカビール(リティク・ローシャン)と助演の ハーリド・ラフマニ(タイガー・シュロフ) がとてもハンサムです。
ハンサムのみならず本映画『WAR ウォー!!』の最大の売りであるアクションのキレも素晴らしいです。あの顔で、あの体で、あのアクションとなるともう大満足です。
だたです。ただ、ストーリーがありがちなんですよ。それが勿体無いのです。深みがないのです。
ハリウッド映画の上塗りなのです。
でもそれはインド人にとっては関係ないと思うのです。「ハリウッドがあそこまでやるのだったら、こっちはもっとやってやる」で良いと思うのです。
インドで観るお客さんも「ハリウッドに勝った」って思って観ることができます。
さらに芸術全般に言えることですが、過去の作家の創作物にインスパイヤーされながら独自のクリエイティブを創る、のです。
カースト制度が色濃いインドではあり得ない恋物語
インスパイヤーされた作品を正々堂々と公言している
実際、映画を観ていて『ミッション:インポッシブル』『フェイス/オフ』『キングスマン:ゴールデンサークル』『ワイルド・スピード』『マトリックス』から影響を受けているような演出がたくさんあります。
公式サイトにも書かれています。
このように正々堂々とアイデアを採用させてもらっていると表明するあたりも「さすがインド人」と思わざる得ません。
映画『WAR ウォー!!』の結末・評価
単純な物語だからこそ長尺にしている
さて、映画についてお話しします。
インドの諜報機関の腕利きスパイが政府を裏切り、次々と暗殺を繰り返します。政府は裏切り者を「殺せ」となります。そして裏切り者直属の部下だった男が彼に接近します。
しかし、ここでよもやの裏切り、さらに裏切り、、、。一体、誰が真の悪人なのかを二時間半かけて解き明かします。
長いです。長いんです。単純な物語であるからこそ長尺にする必要があるのです。
でも物語は単純で最初から「あ、この暗殺はは良いもの」ってわかっちゃいます。だって、スパイアクションってそういうものでしょ。
少女が「平和」の架け橋になった!
インド人俳優の底知れ才能に驚愕
まあ、ハリウッドのスパイアクションと違うのは何と言っても「歌」と「踊り」が必ず入ることです。
これが楽しいのです。踊りがすごいのです。“キレッ、キレッ”です。
そんじょそこらのダンサーが束になってかかっても太刀打ちできないほど素晴らしいです。それを俳優たちはやりきっているのです。
インドの俳優って大変だなってつくづく思います。セリフを覚えるよりも、演技するよりも、踊りの練習する方がよほど大変なのではないでしょうか。インド人俳優の底知れ才能に驚愕します。
ディズニーもインドに大注目しています
踊りの場面だけを楽しみにインド映画を観る人の気持ちがわかる
しかもこの踊りにおける演出がすごいのです。まずは舞台。インドの文化を全面的に押し出しています。
宗教儀式で用いるのであろう色とりどりの粉物。そして楽隊。半端な人数ではありません。
今回は和太鼓っぽいのがたくさんありました。この踊りの場面のキャメラって何台あるの?って思います。
こういう激しい演技は一発あるいは二発勝負くらいで撮らないと役者のモチベーションが落ちます。
ですからキャメラが見切れてしまうと撮り直しに繋がるでしょう。ですからこの踊りの場面だけを楽しみにインド映画を観る人の気持ちがわかります。
日本では映画を観ながら踊る人はいませんが、インドへ行く機会があったら是非とも映画館で一緒に踊りたいと思います。
製作費は15億ルピー(INR)日本円で約21億468万4,185円(2020年7月現在)
話が逸れてしまいました。本映画『WAR ウォー!!』の製作費は15億ルピー(INR)ということです。日本円にするとなんとは約21億468万4,185円です。
全インド人の平均年収が19万円ほどですから、規模が違います。
「21億あったらどれだけ貧しい人を救えるの?」なんて野暮ったいことを考えちゃダメです。内政干渉になります。
さらに世界各地でロケを敢行しています。インド・イタリア・ポルトガル・オーストラリアなど。
実際にあった人質事件のホテルを舞台に映画化されました
世界7カ国15都市での撮影を敢行
その他、記憶ではイラク、イラン、アフガニスタンもあったような気がします。実に7カ国15都市です。
これだけの資金を投入してますから回収しないと話になっらないでしょう。日本では字幕版で上映されていますが、おそらくアメリカなどでは映画版も作られているでしょう。
物語が単純なので子どもから大人まで十二分に楽しめます。そして、たぶん、第二弾、つまりシリーズ化するのではないでしょうか。
映画『WAR ウォー!!』のキャストについて
カビール(リティク・ローシャン)
インドの対外諜報機関“RAW”のスパイ。リティク・ローシャンはハンサムです。筋肉美も素晴らしいです。格闘アクションも凄いです。緑色の目が女性を虜にしますね。
ハーリド・ラフマニ(タイガー・シュロフ)
カビールの愛弟子。タイガー・シュロフの演技も素晴らしいです。肉体美もアクションも、そして悪人を演じる豹変ぶりも良かったです。
ナイナ(バーニー・カプール)
舞台女優。バーニー・カプールは綺麗ですね。8頭身ならぬ10頭身くらいあるのではないでしょうか。ダンスもすごく妖艶でした。素晴らしい女優さんです。
まとめ 映画『WAR ウォー!!』一言で言うと!
「出来れば一緒に歌って踊りたい」
本当に夢の夢ですが、インドへ行って映画館でインド人と時間を共有したいです。一致団結する高揚感ってあるじゃあないですか。それを味わいたいですね。いつか、きっと。
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映画『WAR ウォー!!』の作品情報
映画.comより一部引用
スタッフ・キャスト
監督
シッダールト・アーナンド
製作
アディティア・チョープラー
原案
アディティア・チョープラー シッダールト・アーナンド
脚本
シュリーダル・ラーガバン シッダールト・アーナンド
撮影
ベンジャミン・ジャスパー
美術
ラジャット・ポッダール
音楽
ビシャール=シェーカル
カビール(リティク・ローシャン)
ハーリド・ラフマニ(タイガー・シュロフ)
ナイナ(バーニー・カプール)
アーシュトーシュ・ラナー
アヌプリヤーニー・ゴーエンカー
2019年製作/151分/G/インド
原題:War
配給:カルチュア・パブリッシャーズ