『荒野の用心棒』でクリント・イーストウッドは世界に羽ばたいた。セルジオ・レオーネ監督と黒澤明監督への尊敬の念は消えない

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映画『荒野の用心棒』公式サイトにて作品情報をご確認ください。
YouTubeで予告映像もご覧ください。

荒野の用心棒[完全版]制作50周年Biu-rayコレクターズ・エディション

『荒野の用心棒』
原題 PER UN PUGNO DI DOLLARI96/イタリア/1964

監督
セルジオ・レオーネ
出演
クリント・イーストウッド
マリアンネ・コッホ
ジャン・マリア・ヴォロテ

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映画『荒野の用心棒』のオススメ度は?

4.0

4つです。

クリント・イーストウッドとセルジオ・レオーネが組んだ第一弾です。

黒澤明の『用心棒』を無断でリメイクしました。

イーストウッドの初々しい。

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映画『荒野の用心棒』の作品概要

クリント・イーストウッドとセルジオ・レオーネがタッグを組んだ第一弾。本作を持ってクリント・イーストウッドは世界に羽ばたくこととなる。テレビ俳優であったイーストウッドはハリウッドへ行かず、イタリアへ行く。これが後の大きな成功をもたらすとは、、、。本人は予想していたのだろうか。

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映画『荒野の用心棒』のあらすじ・ネタバレ

メキシコとアメリカの国境の小さな町サン・ミゲル。荒涼たる町にある日、一人のガンマンが訪れる。ただの通りすがりだったが町が二大勢力が争いをしていることを利用して金銭を得ることを図る。男は名前を名乗らないからジョーとあだ名がつけられた。ジョーは2つの勢力を行き来して金銭を稼ごうとする。しかし、それがバレて壮絶なリンチを受ける、、、。

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映画『荒野の用心棒』の感想・評価・内容・結末

黒澤明監督の『用心棒』のリメイク、いや盗作だ。侍をガンマンに置き換えて大ヒット!

 これはご存知の通り黒澤明監督の『用心棒』のリメイクである。しかも無断でリメイクしたため黒澤プロダクションが激怒し、しばらくアメリカでは公開できなかった作品だ。しかしイーストウッドとってはこの作品が彼の後の人生を左右する大きな映画となった。何と言っても劇場映画2作目である。内容は西部劇のそのままであるが、マカロニウエスタン(欧米ではスパゲッティー・ウエスタンと呼ばれている)という新しい映画のジャンルを確立した。

セルジオ・レオーネの出会いはその後のクリント・イーストウッドの映画人生を決めた

 監督はセルジオ・レオーネ。イーストウッドにとっては後のドン・シーゲルと共に映画の師匠と言える。多くのことを学んだに違いない。この作品がヒットしたことでそれまでB級俳優だったイーストウッドを世界的なスターに押し上げていった。後にカンヌ映画祭で黒澤明と対面してイーストウッドが黒澤に跪いて「あなたのお陰で私はスターになった」と言う逸話があるが、本当だろう。黒澤は決してこの作品を観なかったそうだ。そりゃ、そうだろう、何と言っても盗作だから。そう言った意味でもイーストウッドは負い目もあったが、黒澤に感謝していたに違いない。

名前がないヒーロー像を確立した作品の中で一際輝く作品。

 流れ者のガンマンがある街にたどり着いたら二大勢力が敵対していた。敵対する2つの勢力を行ったり来たりしながら主人公のクリントイーストウッドはお金を稼ごうとする。ちなみに名前は最後まで明かされない。

オープニングのデザインがカッコいい。さすがおしゃれなイタリア人監督

 オープニングがカッコいい。赤黒白のアニメーションで始まり、砂煙の中からイーストウッドの後ろ姿が現れる。そして酒屋へ入る。必ずと言って良いほど、この時代のガンマンは昼間から酒を飲む。イーストウッドは実生活ではタバコを吸わないけれど、映画ではよくタバコを吸う。バーの親父が「情報を制する者が世界を左右する」と言う。いつの時代も同じだ。情報を早く入手したものが何事にも勝つ。

音楽は巨匠、エンニオ・モリコーネ。哀愁たっぷりに物語に引き込んでいく

 物語は敵対する勢力が自分たちの利権を取ろうと殺し合いをするのだが、イーストウッド演じるガンマンはインディオの親子助けたりする。心がある人間を演じている。もちろんイーストウッドは自分のやっていることがバレてボコボコに半殺しにされる。半殺しにされた跡は必ず半殺しにすると言うお決まりの予定調和がある。まぁこれはこれで良い。最終的には砂煙の中に去って行く。それがまたカッコいい。音楽がいいエンニオ・モリコーネだ。西部劇に何とも言えない哀愁のメロディーを添えている素晴らしいと思う。本作と『夕陽のガンマン』『続・夕陽のガンマン』はドル箱三部作として世界中にスパゲッティー・ウエスタンブームを巻き起こしていく。撮影はスペイン。

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映画『続・夕陽のガンマン』

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映画『荒野のストレンジャー』

クリント・イーストウッド西部劇初監督作品

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映画『アウトロー(1976)』

クリント・イーストウッドがソンドラ・ロックと出会う

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映画『ペイルライダー』

『シェーン』と『荒野のストレンジャー』の合わせ技

映画『ペイルライダー』ネタバレ・あらすじ・感想。『シェーン』と『荒野のストレンジャー』の合わせ技であるが、名作『許されざる者』への重要な映画である。
映画『ペイルライダー』ネタバレ・あらすじ・感想。『シェーン』と『荒野のストレンジャー』の合わせ技であるが、名作『許されざる者』への重要な映画である。『ペイルライダー』(Pale Rider)は、1985年のアメリカ西部劇映画。西部劇の名作『シェーン』『荒野のストレンジャー』とを合わせたような作品。ネタバレ・あらすじ・感想・結末に到るまでわかりやすく書いています。クリント・イーストウッド自身が過去に出演・監督した作品の随所をあえて取り入れている。後の『許されざる者』へが名作になった足がかり的な映画である。映画『ペイルライダー』の作品概要 『ペイルライダー』原題『Pale Rider』1985年のアメリカ西部劇映画。西部劇の名作『シェーン』『荒野のストレンジャー』とを合わせたような作品。クリント・イーストウッド自身が過去に出演・監督した作品の随所をあえて取り入れている。後の『許されざる者』へが名作になった足がかり的な映画である。

映画『許されざる者』

西部劇最高傑作間違いなし!

クリント・イーストウッド最高映画『許されざる者(1992)』ネタバレ・あらすじ「アメリカ社会の写し絵“悪人”しかいない世界」感想・結末
クリント・イーストウッド最高映画『許されざる者(1992)』ネタバレ・あらすじ「アメリカ社会の写し絵“悪人”しかいない世界」感想・結末『許されざる者』(131分/米/1992)クリント・イーストウッド作品。西部劇の金字塔。復讐の物語だが、人間の業の恐ろしさが垣間見えてくる。クリント・イーストウッドの代表的な『許されざる者』(131分/米/1992)はアメリカ映画史で燦然と輝く名作だ。この作品には出てくる人たちは善良な市民なのか、それとも悪党なのか。こういう時代があった。人殺しが生業として許される悲しき時代を忘れてはいけない。
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映画『荒野の用心棒』の作品情報

映画.comより一部引用

スタッフ・キャスト
監督
セルジオ・レオーネ
脚色
セルジオ・レオーネ ビクトル・A・カテナ ジェイム・コマス
製作
アリゴ・コロンボ ジョルジオ・パーピ
撮影
マッシモ・ダラマーノ
美術
カルロ・シーミ
音楽
エンニオ・モリコーネ
編集
ロベルト・チンクイニ
Joeクリント・イーストウッド
Marisolマリアンネ・コッホ
Ramonジャン・マリア・ボロンテ
Sivanito (Master of Bar)ヨゼフ・エッガー
Baxterボルフガング・ルクシー
Estbanジークハルト・ルップ
Tiriperoホセ・カルボ

1964年製作/96分/イタリア
原題:Per un Pugno di Dollari
配給:東和

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