映画『ゴッホとヘレーネの森 クレラー・ミュラー美術館の至宝』ネタバレ・感想。芸術のために生き、死んだ“魂の叫び”を聞け&観て!

映画『ゴッホとヘレーネの森 クレラー・ミュラー美術館の至宝』ネタバレ・感想。芸術のために生き、死んだ“魂の叫び”を聞け&観て! 2019年製作
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映画『ゴッホとヘレーネの森 クレラー・ミュラー美術館の至宝』公式サイトにて作品情報・キャスト・上映館・お時間もご確認ください。

YouTubeで予告映像もご覧ください。

http://gogh-helene.com

『ゴッホとヘレーネの森 クレラー・ミュラー美術館の至宝』(90分/G/イタリア/2018年)
原題『Van Gogh – Tra il grano e il cielo

【監督】
ジョバンニ・ピスカーリオ
【脚本】
マッテオ・モネータ
【音楽】
レモ・アンツォビーノ
【美術史コンサルタント】
マルコ・ゴルディン
【出演】
バレリア・ブルーニ・テデスキ

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映画『ゴッホとヘレーネの森 クレラー・ミュラー美術館の至宝』のオススメ度は?

4.0

4つです。

全編芸術色です。

芸術に浸かるように見るべし!

ゴッホ作品の数々に沈黙するばかり。

さりげない音楽も気持ちいい。

ガイド役のバレリア・ブルーニ・テデスキのイタリア語も気持ちいい。

幸せな映画です。

友だち、恋人、子どもと観にいってください。

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映画『ゴッホとヘレーネの森 クレラー・ミュラー美術館の至宝』の作品概要

原題『Van Gogh – Tra il grano e il cielo2018年製作のイタリア映画。フィンセント・ファン・ゴッホ作品の個人のコレクターとしては最大規模となる約300点を収集したヘレーネ・クレラー・ミュラー。彼女の目を通してゴッホを描いたドキュメンタリー映画。

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映画『ゴッホとヘレーネの森 クレラー・ミュラー美術館の至宝』のあらすじ・ネタバレ

オランダ有数の資産家で、4人の子どもの母親でもあったヘレーネ・クレラー・ミュラーは、娘が通っていた絵画教室で芸術に接して衝撃を受ける。彼女はすぐさま絵画の収集を始まる。一番興味を持った画家がゴッホであった。彼女が収集したゴッホ作品は実に300点。個人としては世界最大である。しかも第二次世界大戦の足音が聞こえる1938年にクレラー・ミュラー美術館を開館させる。本映画『ゴッホとヘレーネの森 クレラー・ミュラー美術館の至宝』ではマルコ・ゴルディン(ゴッホ研究の第一人者)の監修により、ゴッホの修業時代から自殺の直前までゴッホの作風の変化や波乱の人生と重ね合わせて解説している。ゴッホとヘレーネが残した膨大な手紙の数々から二人の人間性も浮き彫りにしていく。さらに芸術と人間の生を探究する2人の深層に迫っていきます。ガイド役は女優バレリア・ブルーニ・テデスキが出演。

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映画『ゴッホとヘレーネの森 クレラー・ミュラー美術館の至宝』の感想・評価・内容・結末

もう何も言うことはありません。90分間、芸術に浸れます。スクリーンからのゴッホ作品数々にうっとりもしますが、浴びるように観ました。映画にはアクション、サスペンス、恋愛、ホラー、ヒューマンなど様々なジャンルがあります。どれも集中して観ることが素晴らしいのですが、本映画『ゴッホとヘレーネの森 クレラー・ミュラー美術館の至宝』は力を抜いてゆったりと観ることができます。とても気持ち良いのです。

音楽も素晴らしいです。ガイド役のバレリア・ブルーニ・テデスキのイタリア語の響がまた心地よいのです。全編にわたって芸術を愛している人たちが登場します。悪い人は出ていません。まあ、映画は演出上、善悪を作り上げる芸術ですが、本映画はドキュメンタリーであり、なおかつ格調高き芸術映画なのです。やはり監督のジョバンニ・ピスカーリオが芸術家肌なのでしょう。撮り方が違います。ゴッホの絵をどのように画面に抑えるのかをとことん考えて撮影しています。単に真ん中に置くのではなく、時には端っこ、あるいは一部分のみを映したり、はたまたゆっくりとドリー移動を用いて撮影しています。おそらくゴッホ作品の中にある繊細かつ大胆な思想を引き出すため一枚一枚を研究して撮影していると思います。

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ゴッホの落とした筆の動きやタッチの動き、流れ、盛り上がりの意味も見えてきます。するとゴッホが当時、その絵をどんな気持ちで描いたのか伝わってくるのです。初期から中期、そして自殺寸前の絵の変遷に苦悩した人生が見えてきます。これは本当に撮影に徹底的にこだわった証拠です。もう一つ、照明は極力抑えれいます。まあ、今は機材の進歩によって暗い場所でも高感度のレンズを用いれば明るく撮影できますが、本作品ではほとんど照明を使っていない印象を受けました。ゴッホの絵にも悪影響を与えますし、色味の違いが起きる可能性もあるからでしょう。編集時点のカラーコレクションもそれほど手を入れていないような気がします。「ありのまま」ですね。

もう冬が始まっていますが、ゴッホ絵、あるいは他の画家の絵を見ると気持ちも明るくなるような気がします。「美術館へGO!」って感じの季節です。

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まとめ 映画『ゴッホとヘレーネの森 クレラー・ミュラー美術館の至宝』一言で言うと!

「人生は生きいるだけで作品です」

人生100年時代の到来と言われています。本当に長いです。個人的に100歳まであと何年あるのか引き算すると気が遠くなりますが、、、。一昔前なら6070年くらいで十分だと思っていましたが、今ではその年齢だとまだまだ若者らしいです。となるとわたしはまだひよっこなの?でも、でもです。わたしのような何も才能のない人間でも生きていることが作品と思えば何だか救われた気持ちになります。別にこの作品を誰かに見せるとか残す気持ちはサラサラありませんが、真っ白いキャンパスに足跡だけは付いていると考えるだけで満足だったりします。ほら、『ジョーカー』のエンドカットでアーサーの歩いた足跡ですよ。

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映画『ゴッホとヘレーネの森 クレラー・ミュラー美術館の至宝』の作品情報

映画.comより一部引用
スタッフ・キャスト
監督
ジョバンニ・ピスカーリオ
脚本
マッテオ・モネータ
音楽
レモ・アンツォビーノ
美術史コンサルタント
マルコ・ゴルディン
バレリア・ブルーニ・テデスキ
2018年製作/90分/G/イタリア
原題:Van Gogh – Tra il grano e il cielo
配給:アルバトロス・フィルム

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