映画『パピヨン』困難に立ち向かう,諦めない,自由への渇望が半端ない,チャーリー・ハナムとラミ・マレックの友情物語 ネタバレ・あらすじ・感想・評価

2019年製作
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映画『パピヨン』公式サイト|6月21日(金)ロードショー
『パシフィック・リム』チャーリー・ハナム×本年度アカデミー賞®主演男優賞受賞『ボヘミアン・ラプソディ』ラミ・マレック。脱獄映画の金字塔が45年ぶりに蘇る!

『パピヨン』(133/アメリカ・セルビア・モンテネグロ・マルタ合作

/2017
原題 Papillon

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映画『パピヨン』のオススメ度は?

3.5

3つ半です

「脱獄モノにハズレなし!」というように最後まで楽しめます。

ただオリジナル版のイメージが強すぎて若干物足りない部分があります。

でも主演のチャーリー・ハナムがカッコいいのでファンは必見です。

そして何と言ってもラミ・マレックです!

フレディー・マーキュリーとは一味違う演技です。

めっちゃ良いです。

恋人と行ってもオッケーです。

男同士で行くのがベストかも。

男の友情に興味があるなら、もちろん女の子同士もオッケーです。

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映画『パピヨン』の作品情報

【原題】
『Papillon』
【製作年】
2017年
【製作国】
アメリカ・セルビア・モンテネグロ・マルタ
【上映時間】
133分
【日本公開】
2019年
【世界公開】
2017年
【原作】
アンリ・シャリエール
【監督】
マイケル・ノアー
『氷の季節』(18)
【脚本】
アーロン・グジコウスキ
【キャスト】
キャスト
チャーリー・ハナム
『ロスト・シティZ 失われた黄金都市』(18)『キング・アーサー』(17)『クリムゾン・ピーク』(16)『パシフィック・リム』(13)『ザ・レッジ 12時の死刑台』(12)『トゥモロー・ワールド』(06)

ラミ・マレック
『ボンド25(仮題)』(20)『ボヘミアン・ラプソディ』(18)『ナイト ミュージアム エジプト王の秘密』(15)『ショート・ターム』(14)『オールド・ボーイ』(14)

イブ・ヒューソン
『フッド ザ・ビギニング』(19)『きっと ここが帰る場所』(12)

ローラン・モラー
『スカイスクレイパー』(18)『ヒトラーの忘れもの』(16)『復讐者のメロディ』(18)

トミー・フラナガン
『キラーズ・セッション』(19)『ストレンジャー・コール』(07)『グッドボーイズ』(02)

ヨリック・バン・

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映画『パピヨン』の作品概要

1973年スティーブ・マックイーン主演、ダスティン・ホフマン助演で製作されたリメイク版である。原作はアンリ・シャリエールでダルトン・トランボの脚本を上書きして2017年度版が製作された。映画界ではオリジナル越えは困難だと言われているが、本作は果敢に挑んで作られた。

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映画『パピヨン』のあらすじ・ネタバレ

殺人犯の汚名を着せられて南米の絶海孤島の島の監獄に投獄された男パピヨン。彼は絶対に脱獄して再びパリに戻るという固い決意で何度も脱獄を図る。失敗しても失敗しても果敢に挑む。なぜ彼らそこまで脱獄に拘るのか、、、。自由を手に入れるために不可能に対して唾を吐き抗い続けた男の物語である。

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映画『パピヨン』の感想・評価・内容・結末

リメイク作品はオリジナル越えが困難だが本作は挑戦した

リメイク作品は俳優にとって出演するかどうかはとても悩むらしい。過去の作品が名作で何よりヒットしている作品であれば相当なプレッシャーになる

外れたら今後の出演にも響く。もちろんこれはお金に関する興行的な面もあるが、俳優にとって一番悩むのはやはり過去出演の名優たちとの比較になるだろう

しかもその俳優が映画史に刻むような名優であればあるほど夜も眠れないほどのプレッシャーを感じるという。本作のオリジナルの主役はスティーブ・マックイーンだ。没して40年経つが未だに人気がある。

『荒野の七人』(60)『大脱走』(63)『タワーリング・インフェルノ』(74)など作品は永遠に色褪せないだろう。

チャーリー・ハナムのマックイーン、ラミ・マレックのホフマンはいかに?

であるから主演のチャーリー・ハナムは相当悩んだらしい。もちろん助演のラミ・マレックも同様でダスティン・ホフマンという名優のプレッシャーもある。ホフマンはまだ元気だ。

この二大俳優が演じた作品のリメイクだ。興業的に失敗できないし、向こう何百年は比較されるだろう。結果的にどうか。

うーん、まあうまくまとまったのではないだろうか。物語は若干いじっているが、当時の脚本に上書きしているから遜色ない。ただ、オリジナルと違ってヒリヒリした緊迫感に欠けている感が否めない。それはフィルムではなくデジタルで撮影されている色調と雰囲気の影響もあると思う。

脱獄はリスクが大きい「成功すれば天国」「失敗したら地獄」

さて、映画はパリでケチな金庫破りで稼いでいるパピヨンが人殺しの冤罪を着せられ南米の孤島に送られる。おそらくパピヨンの振る舞いに面白くないマフィア系の人物にハメられたと想像される。島は脱獄不可能と言われているが、パピヨンは不屈の闘志で何度も脱獄を試みる。なぜそこまで脱獄するのかと聞きたいが、おそらく当初は自分をハメた奴らへの復讐があったのではないだろうか。脱獄はリスクが伴う。成功したら良いが、失敗したら懲罰が半端ない。パピヨンは一度目に失敗で二年間の独房、二度目の失敗で五年間の独房に閉じ込められる。でも最後の最後に脱獄に成功するのだ。

脱獄にかける情熱がなんだったのかの描写が足りない

これが信じられない。普通の人間であるなら独房生活で精神も肉体も破壊されてしまう。人間は絶望の果てに行くと、もう二度と気持ちを立て直すことができない

にも関わらず立ち上がってくる理由は相当な精神力ともう一度、国へ帰りたいいう想いだけが支えとなる。映画ではその想いは愛する人の元に帰りたいなどは一切ない。

どちらかというと脱獄することに情熱を燃やしているのだ。それが生き甲斐になっているようにすら見えた。この当たりの心情風景を少しで良いから描いて欲しかった。

オリジナル作品では絶望、狂気、焦燥、復活までを背筋が凍るような演出で描いている。

チャーリー・ハナムは確かにカッコいいが、マックイーンには、、、

本作の主演のチャーリー・ハナムの顔はとにかくカッコいい。スティーブ・マックイーンに似ているような似ていないような風貌だ。

ただワイルド感は全然マックイーンには敵わない。そしてマックイーンの柔和な笑いに強さと優しさがあるのに対してハナムにはあまり強さも優しさも感じない

なぜだろう?オリジナルの独房でのマックイーンは狂気の沙汰だ。泣き叫ぶ。でも本作は沈黙を貫き強さを誇張している。その違いが出たのではないか。

マックイーンの弱さにこちらも同情してしまったのだ。ハナムには同情できなかった。

ラミ・マレックのこれからの演技に期待したい

それと変わってラミ・マレックの演技には満足できる。『パピヨン』のホフマンと『真夜中のカウボーイ』のホフマンの両方の良い部分を参考にしているように感じた。

インテリぶって弱い男から最後は強く生きる男に変わった姿に人間の成長を感じたのだ。最後はパピヨンより頼り甲斐がある。

アンリ・シャリエールという作家の狂気性が垣間見える

本映画は実話と言われている。原作のアンリ・シャリエールが書いた小説を元に作られた。実際、彼はフランス領ギアナにある「悪魔島」収監されて脱獄した強者だ。

シャリエールの写真を見ると恐ろしさが溢れ出ている。相当な修羅場を踏んでいると想像できる。

本映画が発表されてから脱獄モノの映画の流れは変わったと思う

後にドン・シーゲル監督がクリント・イーストウッド主演で『アルカトラズからの脱出』を撮ったが、本作を強く意識しているのがわかる。

人物のキャラクター設定や脱獄方法も踏襲している。つまりフォーマットがほとんど出来上がったと言える。以後の名作である『ショーシャンクの空に』を観た方も納得できるのではないか。

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映画『パピヨン』まとめ 一言で言うと!

どんな困難でも必ずや乗り越えられる!人間は諦めたら終わりだ

何かに挑戦しているときに訪れる困難は楽しめることがある。それは挑戦の果てに訪れて、手に入れるモノが快感をもたらせてくれると知っているからだ。

でも他者の悪意によって作られた困難は本当にきついモノだ。それを乗り越えることは本当に難しい。自分の力ではどうにもならない闇の力が加わっているからだ。本作を観ていると確かに不屈の精神の物語であるが、自分を狂気の域まで持っていくことで神秘的な力の存在があるのでは感じてしまう。

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合わせて観たい映画

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映画『アルカトラズからの脱出』ネタバレ・あらすじ・その後「クリント・イーストウッド」vs「ドン・シーゲル」最後の映画。脱走モノ。1979年に公開されたアメリカ合衆国の映画である。原題『Escape From Alcatraz』ドン・シーゲルとクリント・イーストウッドが組んだ最後の作品である。脱走モノ映画にハズレはないと言われている。『アルカトラズからの脱出』以前、以降と言われるほど、本作は脱走映画に於けるポジションは重要だ。脚本も演出も撮影も昔ながらの職人気質を守っている。ドン・シーゲルの経験と技術が集積されている。脱走モノとして初のハッピーエンドか?

映画『天国でまた会おう』

映画『天国でまた会おう』は芸術感満載のファンタジーである。しかし反戦映画でもある。
冒頭の戦争シーンは凄まじい映像で展開されているが、どことなくファンタジー感が溢れていて、悲劇性に欠けるような気がした。美しいすぎるのだ。監督の感性だろう。命からがら生き残った二人は戦争への憎しみから世紀の詐欺を企てる。これが中々面白い。なぜ騙すのかを考えると物語が一層理解できる。それと映画全般の美術が素晴らしい。仮面も素晴らしい。

映画のことなら映画.comより引用
スタッフ
監督
マイケル・ノアー
製作
ジョーイ・マクファーランド
デビッド・コプラン
ラム・バーグマン
ロジャー・コルビ
製作総指揮
ヤン・フィッシャー=ロマノフスキー
ジョシュア・D・マウラー
ケビン・バン・トンプソン
テレンス・チャン
サミュエル・ハディダ
ダニー・ディムボート
原作
アンリ・シャリエール
脚本
アーロン・グジコウスキ
撮影
ハーゲン・ボグダンスキー
美術
トム・マイヤー
衣装
ボヤナ・ニキトビッチ
編集
ジョン・アクセルラッド
音楽
デビッド・バックリー
音楽監修
リンダ・コーエン
キャスト
チャーリー・ハナムパピヨン
ラミ・マレックルイ・ドガ
イブ・ヒューソンネネット
ローラン・モラーセリエ
トミー・フラナガン刺青の男
ヨリック・バン・バーヘニンゲン刑務所長
作品データ
原題 Papillon
製作年 2017年
製作国 アメリカ・セルビア・モンテネグロ・マルタ合作
配給 トランスフォーマー
上映時間 133分
映倫区分 G

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