映画『ダーティハリー』ネタバレ・あらすじ・感想・内容・評価。クリント・イーストウッドは70年代疲弊していたアメリカ社会の正義のヒーロー。

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映画『ダーティハリー』のあらすじ・ネタバレ・解説・感想・評価から作品概要・キャスト、予告編動画も紹介し、物語のラストまで簡単に解説しています。

映画『ダーティハリー』IMDbサイトにて作品情報・キャスト情報をご確認ください。

YouTubeで予告映像もご覧ください。

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『ダーティハリー』
(102分/米/1971)
原題『Dirty Harry』

【監督】
ドン・シーゲル
【製作】
ドン・シーゲル
【出演】
クリント・イーストウッド
レニ・サントーニ
アンディ・ロビンソン

【HPサイト】
映画『ダーティハリー』IMDbサイト
【予告映像】
映画『ダーティハリー』トレーラー

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映画『ダーティハリー』NHK BSプレミアム放送2021年2月25日(木)午後1時00分〜2時44分

2月25日(木)午後1時00分〜2時44分

クリント・イーストウッドです。

もはや伝説の映画人です。

クリント・イーストウッドの若き日の名作です。

監督はクリント・イーストウッドの師匠のドン・シーゲル。

このシリーズでクリント・イーストウッドは完全に世界の映画人となりました。

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映画『ダーティハリー』のオススメ度は?

4.0

星4つです

クリント・イーストウッドが新しい役柄に挑戦!

型破りな刑事が悪党を撃ちまくる

ミランダ警告もなんのその!

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映画『ダーティハリー』の作品情報・概要

『ダーティハリー』原題『Dirty Harry』1971年製作のアメリカ合衆国の映画。ドン・シーゲル監督作品。クリント・イーストウッド主演。サンフランシスコを舞台に型破りな刑事が悪党を容赦無用に退治していく様がヒットを後押しした。シリーズは5作品まで続く。

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映画『ダーティハリー』のあらすじ・ネタバレ

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映画『ダーティハリー』の感想・内容

『ダーティハリー』はイーストウッドのイメージを確率させた。もちろん多くの監督と仕事をしたことで監督業への意欲も生まれたのだろう。

50代以降の人にはお馴染み作品。若い人にも観て欲しい。

クリント・イーストウッドのイメージを完全に決定づけたシリーズと言える。50代以降の人のイーストウッドのイメージはほとんどダーティーハリーになるのではないだろうか。眉間にシワを寄せて躊躇なく悪党を退治する。サンフランシスコの街並みをアメ車が走り回るのを見て心を躍らせた人も多いだろう。私もその一人でサンフランシスコを訪れて有名箇所を車で走った。

西部劇の流れ者を現代の刑事に置き換えただけと言っていい

西部劇映画が斜陽化し新たな企画を求めていたところ本企画が持ち上がったと言う。無法者に対して拳銃をぶっ飛ばす西部劇を現代の刑事に置き換えただけと言っていい。ただ、この映画には明確な正義がある。イーストウッドの過去作の西部劇では実は正義がないと作品が多い。『荒野の用心棒』も特に理由もないのに拳銃をぶっ放している。たまたま街に立ち寄ったら二大勢力が対立していた。その混乱に乗じてお金を儲ける。しかも拳銃をぶっ放して、、。

『夕陽のガンマン』『続・夕陽のガンマン』も似たようなもので賞金稼ぎと言いながら殺人をし、お金を手に入れると言う構成だ。最終は『許されざる者』だ。この映画はクリント・イーストウッドの西部劇の集大成だろう。本当に深い映画だ。これも正義はない。だからこそ考えさせられる。誰もが悪人なのだ。世直しのためのヒーローではないことは理解して欲しい。

「悪党を退治して何が悪い!」に立ちはだかる法律、ミランダ警告についての是非も訴えてる

しかし、舞台を現代に移した本作ではハリーは正にヒーローなのだ、正義なのだ。「悪党を退治して何が悪い!」なのだ。それが過去作とは随分と違う。じっくりアメリカの歴史と向き合って考えてみると結局、西部開拓時代は何をやっても良かったのだ。強い者が勝つ時代だったのだ。法律は銃にあったのだ。しかし現代に移ると社会基盤もでき、法治国家になったため逆に凶悪犯罪が生まれる温床となったのだろう。そんな時にこの映画が製作されたのだ。ミランダ警告にも言及している。

ポンチョからジェケットへ、馬からアメ車へ、でも銃はそのまま持っている

そして演じるのが我がイーストウッド。これがバッチリ決まった。ジャケットにネクタイ、そしてマグナム44とアメ車。カウボーイハットにポンチョと馬のがそのまま現代風の変わっただけだ。そして悪党と決めたら御構い無しに拳銃をぶっ放す。これが果たして正義なのか、、、。犯罪者にも人権がある。この映画の背景にはアメリカの社会問題もある。

『ゾディアック事件』に恐怖した市民はこの映画に拍手喝采した

当時、全米を震撼させた凶悪事件があった。俗に言う『ゾディアック事件』だ。劇場型犯罪の始まりと言われている。当時のアメリカ社会はベトナム戦争の影響もあり、社会全体が疲弊していた。そして帰還兵たちの犯罪も横行していた。そこにこの事件が起きた。凶悪かつ猟奇型犯罪である。更にアメリカではこういった犯罪者を守るための法律ができて、被害者の人権より加害者の人権を尊重する動きがあった。殺人を犯しても無罪になることもあり、市民たちは不平不満を募らせていた。そこに登場したのがハリーだ。有無を言わせず悪党に銃弾を浴びせる。正にアメリカ市民はこんなヒーローを待っていたのだ。市民は拍手喝采で劇場へ駆けつけたそうだ。

一匹狼、誰にも媚を売らない、群れない、そんな男に憧れた

イーストウッド演じるハリーは現場一筋で事務方とはソリが合わない。一匹狼だ。これはイーストウッド西部劇のキャラクターを踏襲している。あまりにも派手に拳銃をぶっ放すから署長も市長も頭が痛い。しかもイーストウッドは誰にも媚を売らない。人の言うことを聞かないから扱いが難しい。こんなキャラクターを設定されている。

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映画『ダーティハリー』の考察・評価

テクノロジーの進歩によって犯罪も比例して増えるのが現状なのかもしれない

さて、映画の話をしよう。サンフランシスコの屋上プールで泳ぐ女性が射殺される。そして犯人は警察に殺人予告をする。これが劇場型犯罪だ。こういった犯罪を行う人間はサイコパスだ。自分に注目を集めることが狙いである。世間を混乱させることにこの上ない快楽を感じると言う。こう言うサイコパスは古今東西どこにでもいたのだろうが、テクノロジーの進歩に伴って益々増えてきたと言える。例えば映像の発明によってテレビが生まれた。テレビを利用することはサイコパスにとってはうってつけであった。そして現在では何と言ってもネットだろう。拡散力が半端ない。しかしネットでの犯罪は捕まる可能性も高い。よってサイコパス事件が減るのかと思われがちだが、彼らはその上を行く悪知恵があることは忘れてはいけない。

さてさて、映画は最初からドンパチが続いて最後にはイーストウッドが悪党を退治して終わる。そして警察手帳を海に投げ入れるところで終わる。このエンディングが何とも言えないのだ。

サンフランシスコの街並みが美しい

見所はたくさんある。サンフランシスコの各所のロケーションをこれでもかと紹介してくれる。監督はドン・シーゲルだが、粋な演出もしている。本作撮影前、イーストウッドは監督デビュー作の『恐怖のメロディー』(原題 Play Misty For Me)を撮っている。初監督とあって色々と苦労もあったのだろう。ドン・シーゲルは出演までしてイーストウッドを助けた。そしてこの映画のある場面で『Play Misty For Me』の看板がある。シーゲルからイーストウッドへのプレゼントであり今後の映画界で頑張れよ!とメッセージを送っているように見える。

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映画『ダーティハリー』の結末

クリント・イーストウッドの大きな財産となった作品

何れにしても本作はイーストウッドの新しい側面を作ったのと、彼が監督業への意欲を高めて言った作品と言えるのだ。その後、このシリーズは合計5本作られる。イーストウッドは第4作『ダーティハリー4』(原題:Sudden Impact)で監督をやっている。これが一番のヒットになった。繰り返すが、イーストウッドはこのシリーズでドン・シーゲル、テッド・ポスト、ジェームス・ファーゴ、バディ・ヴァン・ホーンらの名監督と作っている。これが大きな財産になったことは言うまでもない。

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ウイキペディアより引用

スタッフ
監督・製作 ドン・シーゲル
脚本 ディーン・リーズナー  ジョン・ミリアス リタ・M・フィンク ハリー・ジュリアン・フィンク
製作総指揮 ロバート・デイリー
原作 リタ・M・フィンク ハリー・ジュリアン・フィンク
撮影 ブルース・サーティーズ
音楽 ラロ・シフリン
キャスト
クリント・イーストウッドハリー・キャラハン レニ・サントーニチコ アンディ・ロビンソンさそり ハリー・ガーディノブレスラー ジョン・バーノン市長 ジョン・ラーチ署長 ジョン・ミッチャムディ・ジョージオ アルバート・ポップウェル銀行強盗
作品データ
原題 Dirty Harry
製作年 1971年
製作国 アメリカ
配給 ワーナー・ブラザース映画
上映時間 102分
映倫区分 PG12

 

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