こちらからお読みください。『スター・ウォーズ』シリーズ全部をまとめて紹介しています。
映画『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』のあらすじ・ネタバレ・解説・感想・評価から作品概要・キャスト、予告編動画も紹介し、物語のラストまで簡単に解説しています。
映画『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』ディズニー公式サイトならびにIMDbサイトにて作品情報・キャスト情報をご確認ください。
YouTubeで予告映像もご覧ください。
『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』(133分/アメリカ/1983)
原題『Star Wars: Episode VI – Return of the Jedi』
【監督】
リチャード・マーカンド
【製作】
ハワード・カザンジャン
【出演】
マーク・ハミル
ハリソン・フォード
キャリー・フィッシャー
ビリー・ディー・ウィリアムズ
アンソニー・ダニエルズ
ピーター・メイヒュー
映画『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』のオススメ度は?
星3つ半です
完全なるハッピーエンドです
ハン・ソロとレイアの恋も成就します
人も宇宙人もロボットも平等です
銀河に平和が戻った
映画『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』の作品概要
『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』原題『Star Wars: Episode VI Return of the Jedi』1983年に公開されたアメリカ映画。旧三部作の『エピソード6』アメリカでの公開当初のタイトルは『Return of the Jedi』(『ジェダイの帰還』)。日本での公開当初のタイトルは『スター・ウォーズ/ジェダイの復讐』。後年DVDの発売により本タイトルになった。監督はリチャード・マーカンド。ジョージ・ルーカスは製作総指揮。
映画『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』のあらすじ・ネタバレ
炭素冷凍されたハン・ソロを救出すべくルークとレイアは惑星タトゥイーンへ向かう。大悪党ジャバ・ザ・ハットの展示物になっていたハン・ソロを解凍。シャバの手下どもをやっつけて脱出する。ルークはヨーダの元へ修行に行くがヨーダは死去。その際、父親がダース・ベイダーであることが確定する。ルークは帝国軍に自ら捕まりベイダーと対決する。皇帝シディアスも加担し、ルークが絶体絶命の危機に陥る。それを見たベイダーがまさかの行動をとる、、、
映画『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』の感想・評価・内容・結末
タイトル決定まですったもんだがあった
まず本作のタイトル『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』は劇場公開直前まで『スター・ウォーズ ジェダイの復讐』でした。
これに至るまでもすったもんだがありましたが、公開直前にルーカスが「崇高なジェダイが復讐などはしない、タイトルを変える」ということで『Star Wars: Episode VI – Return of the Jedi』(ジェダイの帰還)になりました。
アメリカでは変更されて公開。
でも日本ではすでにポスター、パンフレット、宣伝などで“復讐”というタイトルが流布されており、変更は難しかったそうです。
よって後年になってDVD等の発売時に本タイトルに変更された経緯があります。もちろん初期のタイトルも併用して使われています。
旧三部作の最終作はきっちりと完結しています
本映画『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』も人気ある作品です。
旧三部作の最後ですから気合が違います。
この時点で次期三部作が制作されるか未定だったため力が入っているのがわかります。
きっちりと物語を完結させています(改めて観ると新作『スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け』と構成がそっくりです)ハッピーエンドです。
最後に人も動物も怪獣も宇宙人もみんなお祭り騒ぎで“銀河の平和”を祝っています。
なんだか落ち着いた気持ちにさせてくれる作品
本作を観ていてわたしはとても落ち着いた気持ちになります。
エンドアの森の中の場面です。原住民イウォーク族との交流が微笑ましいのです。
やはり背景に森があるということが大きいと思います。
今まではどちらかというと砂漠や雪原、宇宙船の中が多く、殺伐とした気分、あるいは閉塞感を覚える演出だったのですが、緑が生い茂る森の中だとやっぱり落ち着きを覚えます。
これは素晴らしい演出だと思います。
またイウォーク族が可愛いのです。
しかもC-3POが王様になるのが笑えるのです。
ルークの成長を見ることができます
映画の見所はたくさんあります。
ハン・ソロを救出するまでのレイアとルークの作戦、そして失敗した後、ジャバ・ザ・ハットとの戦いの最中、ルークがライトセーバーでなぎ倒していく様に「成長した」と感じます。
目の見えないハン・ソロがランドを救出する場面はハラハラさせながら軽口を叩くというお約束の場面も笑えます。
もちろんハン・ソロとレイアの恋人モードを見て安心しました。
レイアが優しくなっています。
そして一番の見所はやっぱり、ルークとダース・ベイダーの戦いでしょう。
父であるベイダーはルークをダークサイドに誘惑します。
妹のレイアの運命を利用して執拗に誘惑します。さらに皇帝も加担します。
感動の場面ですがベイダーのセリフによって、、、
ここでルークがベイダーの腕を切り落とすシーンがあります。
その時に自身の腕を見つめます。
かつてベイダーに切り落とされた記憶が蘇ります。
この場面はなんとも言えない宿命を感じるのです。
その後、皇帝の強力なフォースの雷を浴びせます。
ルークの叫びが響きわたります。
「お父さん、助けて」と。
ベイダーにはまだ良心が残っていました。
皇帝シディアスを抱きかかえ、反応炉へ落とし殺します。
それから二人は本当の親子になるのですが、時すでに遅し。
ベイダーはルークの腕の中で死に絶えます。
この場面はシリーズで一番の見せ場だと思います。
ぐぐっときます。
だたベイダーのこのセリフが全てを壊してしまった感もあります「レイアに伝えてくれ。ずっと愛していた、と」これはダメです。
ハッピーエンドを狙う映画の鉄則ですが、新作の『スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け』のレイが「わたしはスカイウォーカー」と同じです。
兎にも角にも旧三部作はこれで終わりです。
ルークもレイアもハン・ソロもランドもC-3POもチューバッカもみんな幸せに平和を祝っています。
ここには人間も動物も怪獣も宇宙人もみんな勢ぞろいです。
これは差別、偏見もなく平等であるということが伝わってくる素晴らしい演出だと思いました。
映画『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』のキャストについて
ルーク・スカイウォーカー(マーク・ハミル)
ハミルは前作映画『スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』と前々作映画『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』からは少しは存在感が増してきた感じがします。ただ正直言って役者としての顔は今ひとつだった気がします。演じるルークが“フォース”の力を付けていく様子はとても頼もしいのですが、ハミルの演技が追いついていないのが否めません。本作ではルーク救出ベイダーとの戦闘、そして出自を知っての葛藤と様々なシチュエーションで演技が試されています。しかしながら、“線が細い演技”と映ってしまうのです。
ハン・ソロ(ハリソン・フォード)
こちらはもう百戦錬磨の大活躍です。炭素冷凍から目覚めて体が元に戻っていく過程もハン・ソロは頼り甲斐のある“アメリカン野郎”です。相変わらずの軽口を叩きますが、もうご愛嬌です。レイアとの恋模様もしっかりと大人の男として対応しています。ハン・ソロはレイアの気持ちがルークにあるものだと最後まで疑心暗鬼でしたが、そんな状況の中でもルークをいじめたり、嫉妬したりはしないところが良いところです。フォードは見事に演じています。前作『スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』でレイアとの愛の告白のお返しをきっちりやっています。今回はハン・ソロが「愛してるよ」と告げるとレイアが「知ってるわ」と答えるのですが、これはわかっていても観ているこっちが「よっしゃ」と手を打ってしまいます。そうさせるフォードはさすがです。
レイア・オーガナ(キャリー・フィッシャー)
前作ではツンデレ系のきつい演技でハン・ソロとのラブコメディーを全開させていました。それはレイア姫のイメージが黒澤明監督作品『隠し砦の三悪人』の雪姫をモチーフにしているからでしょう。でも本映画『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』では少し落ち着いた感があります。もちろん勝気な性格はそのままですが、表情に“おっとり感”が出ているのです。プライベートで何かあったのか調べてみましたが、結婚と離婚を短期間に経験しているのでその影響が出たのかもしれません。それと本作では水着というか、下着というか、素肌を露出しています。たぶん、男性ファンへのサービスショットだと思いますが、とてもスタイルが良いなあと感じました。本作の中で最も演技で素晴らしいと思った箇所は、ルークに妹である可能性があると告げられた直後のハン・ソロに抱かれる場面です。兄を想う気持ちと「これでハン・ソロだけを愛することができる」という気持ちが伺いしれました。
ランド・カルリジアン(ビリー・ディー・ウィリアムズ)
本当にフットワークの軽い役をうまく演じています。でも本作はきっちりとハン・ソロ、ルーク、レイアに仁義を切ります。流石にあっちに良い顔、こっちに良いかおはもうできないでしょう。炭素冷凍から蘇ったルークとの再会のシーンは胸が熱くなりました。
C-3PO(アンソニー・ダニエルズ)
本作のC-3POの活躍はシリーズ一番ではないでしょうか。冒頭からR2-D2と共にハン・ソロ救出のために働きます。ジョークも滑りっぱなしですが、笑えてきます。前作ではバラバラにされましたが、本作では王様になって宙に浮かびます。本当に出番が多かったです。動きも相変わらず“キレ”がありました。本当に素晴らしいキャラクターを作り出したアンソニー・ダニエルズには脱帽です。
チューバッカ(ピーター・メイヒュー)
いつも通りほえています。臆病ですがここぞという時にはちゃんと活躍します。ただ食いしん坊であったのが玉に瑕でした。しかしチューバッカの演技は難しいだろうなといつも感じます。
皇帝(イアン・マクダーミド)
この人がいるから銀河は争いにまみれている、と言ってしまったら終わりですが、逆にこの人がいなかったらスター・ウォーズは42年も続かなかったでしょう。本作で皇帝の素顔がバッチリ出ていますが、一見かなりの老人に見えます。でもあの強烈な悪のフォースを持っています。ダース・ベイダーでさえ、太刀打ちできまsん。人の心の弱みに漬け込むのが上手いのです。本作でもルークの心に入ろうとします。やり方が恐ろしいです。
ヨーダ(フランク・オズ)
意味深な死に方をします。老齢900歳です。前作でルークを鍛えてジェダイへの道を作っていましたが、中途半端に終わっています。本作ではルークとの別れの場面で「もうお前は立派なジェダイだ」と言います。はて?いつ厳しい修行をしたのだろう?と思ってしまいました。出来るものなら、なぜヨーダのフォースが特殊なのかを名言して欲しかったです。
まとめ 映画『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』一言で言うと!
「これで終わりじゃあない」
これで終わりかと思ったら、数十年後再びシリーズが始まりました。その間、ルーカスはプライベートで大変な出来事があったそうです。
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『スター・ウォーズ』シリーズ第一弾、全てはここから始まった
映画『スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』
ハン・ソロが、、、。レジスタンス最大に危機に、、、。
映画『スター・ウォーズ フォースの覚醒』
スター・ウオーズシリーズ一番の人気作品と言われています。
映画『スター・ウォーズ 最後のジェダイ』
シリーズ一番の問題作です。でも観ておくべき!
映画『スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け』
スカイ・ウォーカーファミリーの物語が終わります
映画『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』の作品情報
映画.comより一部引用
スタッフ・キャスト
監督
リチャード・マーカンド
製作
ハワード・カザンジャン
製作総指揮
ジョージ・ルーカス
原案
ジョージ・ルーカス
脚本
ローレンス・カスダン ジョージ・ルーカス
撮影
アラン・ヒューム
美術
ノーマン・レイノルズ
衣装
アジー・ゲラード・ロジャース ニロ・ロディス=ジャメロ
編集
ショーン・バートン マーシア・ルーカス デュウェイン・ダナム
音楽
ジョン・ウィリアムズ
特撮
リチャード・エドランド デニス・ミューレン ケン・ラルストン
特殊メイク・クリーチャーデザイン
フィル・ティペット スチュアート・フリーボーン
サウンドデザイン
ベン・バート
ルーク・スカイウォーカー(マーク・ハミル)
ハン・ソロ(ハリソン・フォード)
レイア・オーガナ(キャリー・フィッシャー)
ランド・カルリジアン(ビリー・ディー・ウィリアムズ)
C-3PO(アンソニー・ダニエルズ)
チューバッカ(ピーター・メイヒュー)
アナキン・スカイウォーカー(セバスチャン・ショウ)
皇帝(イアン・マクダーミド)
ヨーダ(フランク・オズ)
ダース・ベイダー(声)(ジェームズ・アール・ジョーンズ)
ダース・ベイダー(デビッド・プラウズ)
ベン(オビ=ワン)・ケノービ(アレック・ギネス)
R2-D2(ケニー・ベイカー)
ピエット提督(ケネス・コリー)
ボバ・フェット(ジェレミー・ブロック)
ビブ・フォチューナ(マイケル・カーター)
ウェッジ(デニス・ローソン)
アクバー提督(ティム・ローズ)
メイディン将軍(ダーモット・クロウリー)
モン・モスマ(キャロライン・ブラキストン)
ウィケット(ワーウィック・デイビス)
パプルー(ケニー・ベイカー)
ティーボ(ジャック・パービス)
ログレイ(マイク・エドモンズ)
チャーパ(ジェーン・バズビー)
ニッキー(ニコラス・リード)
1983年製作/133分/アメリカ
原題:Star Wars: Episode VI – Return of the Jedi
配給:20世紀フォックス映画