映画『マローボーン家の掟』は若者の純愛ホラーと言える。映像が美しい。ネタバレ、感想、評価。

2019年製作
スポンサーリンク
映画『マローボーン家の掟』公式サイト
4.12(金)新宿バルト9他全国ロードショー

 

『マローボーン家の掟』(110分/西・米/2017)

原題 Marrowbone

スポンサーリンク

ホラー映画は新しい作風へと向かっているのだろうか。本作は絶叫系ではない

『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』はきつかった

今年はホラー系の映画をたくさん観ると計画をしている。いつの頃からホラー系の映画を観なくなったのだろうか?思い出せないくらい遠い昔だ。『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』の影響も大きい。インターネット配信で世界に火を点け爆発的なヒットをした。しかし、そして後日劇場で公開され足を運んだ。これがいけなかった。俗にいうスクリーン酔いしてしまったのだ。手持ちカメラというシチュエーションで全編撮られているが、あまりにも手ブレがひどく、しかもピントも曖昧で辛かった。それ以来、ホラー系を観るのに抵抗感を持ってしまった。

“音”をテーマにしたホラー、サスペンス系の映画が増えている現状

けれど、昨年『クワイエット・プレイス』を観てから、今年から積極的にホラー映画の克服を目指している。先の作品はハリウッド特有の絶叫系とは異なり、水がスポンジに染み入るような恐怖感を味あわせてくれた。近年(ホラー系を知らないのに)、ホラー系は何だかにテーマを絞っている作品が多くなってきたように思える。極度に音を出さずに恐怖を助長するのだ。その手法は邦画に近い。これだったら落ち着いて観ることができる。私の場合、絶叫が続くと飽きて寝てしまうのだ。

青春純愛ホラーは大歓迎

さて、本作は従来のホラー映画とはちょっと異なる印象だ。一言で言えば青春ホラーというのだろうか。若者の愛の物語だ。今年初めに観た『シシリアン・ゴーストストーリー』を思い出した。こちらはサスペンスであるが、思いっきり純愛の物語だった。ということはこれからのホラー、サスペンス系は若者の純愛を織り交ぜたテイストになるような気がした。それはそれで楽しみだ。

終始飽きることがない、伏線が効いてくる

さて、映画は序盤から終始、謎解きが展開され飽きることがない。5つの掟とは何かがわかるたびにそれまでの伏線を思い出し「ああ、そういうことか」と納得できるように作られている。

田舎の古民家や周辺の野原等が美しく撮られている。四人兄妹が力を合わせて生きている。いや、実は、、、。

風が柔らかく4兄弟を掠めるシーンで胸が締め付けれる。

兄妹愛も美しいが、こんな自然豊かな場所で暮らしたいと思った。

オススメの作品です。

スポンサーリンク

『運だぜ!アート』本日の総合アクセスランキング

映画『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』のあらすじ・ネタバレ「グッズが欲しくなる」解説「 興行収入好調!」感想「荒木飛呂彦漫画」評価
映画『Wの悲劇』ネタバレ・あらすじ「薬師丸ひろ子最高!」感想「三田佳子vs世良公則&高木美保共演」結末「蜷川幸雄絶好調」その後『バブルの悲劇』が日本を襲う
映画『劇場版 転生したらスライムだった件 紅蓮の絆編』ネタバレ・あらすじ・感想・結末。
映画『第三夫人と髪飾り』ネタバレ・あらすじ「一夫多妻の時代“愛のレッスン”は芸術的“官能美”」感想「新しい才能アッシュ・メイフェア監督登場」結末「現代ベトナム女性は自由?」
映画『楽園』ネタバレ・あらすじ・結末。ムラ社会は日本社会の縮図。長老(独裁者)の「決めつけ」こそ悪害なのだ。綾野剛、佐藤浩市もOKだが村上虹郎が最高だ!
映画『さくら』ネタバレ・あらすじ・感想・結末。「兄弟愛は禁断?」北村匠海&吉沢亮&小松菜奈共演の贅沢映画。「さくらの“脱糞”が招く幸せ!」
映画『パーフェクト ワールド』ネタバレ・あらすじ・感想・内容。クリント・イーストウッドvsケビン・コスナー、完全な世界とは“心の自由”を獲得すること。
映画「天気の子」考察、物語の中で出現する「銃」の正体、歌の意味など
映画『糸』ネタバレ・あらすじ・感想・結末。中島みゆきさんの「評価はいかに?」小松菜奈&榮倉奈々最高演技!音楽勝ち映画決定版!
映画『古都(1980)』ネタバレ・あらすじ「山口百恵さん“京都”で浮き上がる」感想「三浦友和さんの出番が少ない」結末「川端康成vs市川崑の究極芸術」

映画のことなら映画.comより引用

スタッフ

監督 セルヒオ・G・サンチェス
製作 ベレン・アティエンサ アルバロ・アウグスティン ジスラン・バロワ
製作総指揮 JA・バヨナ サンドラ・エルミーダ パロマ・モリーナ
脚本 セルヒオ・G・サンチェス
撮影 シャビ・ヒメネス
美術 パトリック・サルバドル
衣装 ソニア・グランデ
編集 エレーナ・ルイス
音楽 フェルナンド・ベラスケス

キャスト
ジョージ・マッケイジャック
アニヤ・テイラー=ジョイアリー
チャーリー・ヒートンビリー
ミア・ゴスジェーン
マシュー・スタッグサム
カイル・ソーラー
ニコラ・ハリソン
トム・フィッシャー

作品データ
原題 Marrowbone
製作年 2017
製作国 スペイン・アメリカ合作
配給 キノフィルムズ
上映時間 110
映倫区分 G

タイトルとURLをコピーしました