映画『イメージの本』は映画の神様ゴダールの平和を願う反戦映画である。ネタバレ、評価

2019年製作
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映画『イメージの本』公式サイト
2019年GW公開決定!『勝手にしやがれ』の世界の巨匠ジャン=リュック・ゴダール(88歳)がカンヌ国際映画祭で【スペシャル・パルムドール】を受賞した、渾身の最新作!静寂にすぎない。革命の歌にすぎない。5本指のごとく、5章からなる物語---。

『イメージの本』(84分/瑞西・仏/2018)

原題 Le livre d’image

監督 ジャン=リュック・ゴダール

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ゴダールは良い意味で毎回、期待を裏切ってくれる。いつも新しいことに挑戦している。

映画こそ総合芸術と証明した。ゴダールの次作が待ち遠しくなる作品だ

ゴダールとはどんな人か

ヌーベルバーグの旗手としてトリフォーらと新しい映画手法を持って世界に打って出た映画監督。大胆なカット割りと即興演出と編集、さらに音入れも独特である。従来の映画製作にはなかった手法で次々と作品を発表する。芸術色が強いのはもちろんだが、政治的なメッセージも込められている。

映画『イメージの本』を一言でいうとどんな作品

20世紀を生きた人間への決別と21世紀を生きる人への希望の映画である

この映画は浴びるように観た。言葉、音楽、映画、絵画のコラージュが続く。スクリーン最前線に座ってひたすら光と陰を浴びるのだ。とにかく気持ちよかった。スクリーンからずっとあらゆる色が降り注いできた。84分間とにかく現実逃避させてくれる映画だ。でも実際はとてもリアリティーがある現代の映画だ。ゴダールの語り耳を澄ませながら、字幕を追う。相変わらず難解な言葉を並べてくる。全ては瞬時に理解はできないが、納得する言葉に出会えたら幸せを感じる。

「文章ほど便利なものはない」

「言葉になったイメージ」

「知識の下で窒息しそう」

「希望」

世界はまだまだ続く。この地球は美しい。希望を持って生きて欲しい。そんなメッセージを感じる。

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『エリック・クラプトン~12小節の人生~』(135分/英/2017)
漫画『チワワちゃん』を実写化。東京の街を失疾走する吉田志織が愛しい。

映画のことなら映画.comより引用

スタッフ
監督 ジャン=リュック・ゴダール
製作 ファブリス・アラーニョ ミトラ・ファラハニ
脚本 ジャン=リュック・ゴダール
撮影 ファブリス・アラーニョ
編集 ジャン=リュック・ゴダール ファブリス・アラーニョ
ナレーション ジャン=リュック・ゴダール

作品データ
原題 Le livre d’image
製作年 2018
製作国 スイス・フランス合作
配給 コムストック・グループ
上映時間 84
映倫区分 G

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