映画『コロンビアーナ』のあらすじ・ネタバレ・解説・感想・評価から作品概要・キャスト、予告編動画も紹介し、物語のラストまで簡単に解説しています。
映画『コロンビアーナ』IMDbサイトにて作品情報・キャスト情報をご確認ください。
YouTubeで予告映像もご覧ください。
『コロンビアーナ』
(108分/PG12/アメリカ・フランス合作/2011)
原題『Colombiana』
【監督】
オリビエ・メガトン
【脚本】
リュック・ベッソン ロバート・マーク・ケイメン
【製作】
リュック・ベッソン アリエル・ゼトゥン
【出演】
ゾーイ・サルダナ
ジョルディ・モリャ
レニー・ジェームズ
アマンドラ・ステンバーグ
マイケル・バルタン
クリフ・カーティス
映画『コロンビアーナ』テレビ東京 『午後のロードショー』 5月20日(水)午後13:35~
5月20日(水)午後13:35~
テレビ東京放送の『午後のロードショー』です。昼間から痛快アクションを観るのは本当にスカッとします。頭を空っぽにして観ましょう。
主演のゾーイ・サルダナのアクションもさることながら、やっぱりスタイル抜群ですから動きがめっちゃカッコいいです。顔も小さいです。
リュック・ベッソンプロデュース作品です。
今までノーチェックだったのですが、結構な名作が放送されています。
映画『コロンビアーナ』のオススメ度は?
星二つです
真昼間に観るには最適です
特にメッセージ的な映画ではありません
主演のゾーイ・サルダナが良いです
無敵です
映画『コロンビアーナ』の作品情報・概要
『コロンビアーナ』原題『Colombiana』リュック・ベッソン製作・脚本。オリヴィエ・メガトン監督作品。ジェームズ・キャメロン監督の『アバター』で一躍世界のひのき舞台に躍り出たゾーイ・サルダナ主演。2011年のフランス・アメリカ合衆国のアクション映画。美女が殺し屋になって復讐を果たすというベッソンのお得意に物語。シリーズ化を目論んだが2作目は製作されていない。
映画『コロンビアーナ』のあらすじ・ネタバレ
9歳のカトレア(ゾーイ・サルダナ) はコロンビアのボゴタで両親と暮らしている。父はマフィアの仕事から足を洗うことを決意。しかし逆に殺される。目の前にで両親を殺されたカトレアはアメリカ大使館へ逃げ、シカゴの叔父の元へたどり着く。両親を殺した奴らへの復讐を誓う。14年後、暗殺者として成長したカトレアは次々と復讐を重ねていく。殺しのサインにカトレアの花の絵を残していく。
映画『コロンビアーナ』の感想・評価・内容・結末
リュック・ベッソン制作の映画
『ニキータ』『レオン』を監督したリュック・ベッソン制作の映画です。オリビエ・メガトン監督作品です。
この映画『コロンビアーナ』は先の二作同様、美少女を主人公にしてアクションを繰り広げる活劇です。
リュック・ベッソン、もはやマンネリです。大抵が復讐する美女って方向に進みます。
本映画『コロンビアーナ』は舞台を南米のコロンビアとアメリカに移しただけです。
でも主演を演じたカトレア(ゾーイ・サルダナ) はとても美しく、アクションが様になっているからオッケーとしましょう。
彼女はジェームズ・キャメロン監督の『アバター』で一躍世界のひのき舞台に立ちました。
しかし以降、ゾーイ・サルダナはあまりパッとせず本作で起死回生を狙ったと思いますが、徒労に終わりました。
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とても単純な物語でわかりやすい
さて、映画の内容はとても単純です。子どもから大人まで楽しめます。
そもそも大ヒットする映画に共通しているのは「誰でもわかりやすい物語」にすることが鉄則です。
ひとことで言える映画がヒットすると言われてます。
例えば『タイタニック』などは沈みゆく船上で繰り広げられる“ロミオとジュリエット”のような恋物語となります。
『世界の中心で愛を叫ぶ』は「助けてください」と叫ぶ映画、となります。
で、本作は「9歳だった私の目の前で殺された両親の仇をとる」となります。本当にこれだけの物語です。
コロンビアからアメリカへ逃れた少女が殺し屋になっていく場面、つまり修行とかは全くありません。
一気に14年後にぶっ飛びます。もう美少女から美女になっています。
あっという間です。両親の代わりに育ててくれた叔父エミリオ・レストレポ(クリフ・カーティス)との家族愛も期待したのですが、全くありませんでした。
でも、これで良いのです。とにかく単純明快なのが楽なんです。
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ノスタルジックな気持ちにさせる映画
この映画『コロンビアーナ』の見所は何と言ってもコロンビアのボゴタの街並みです。(実際はメキシコとのこと)
わたしたちにはとても遠い国です。冒頭に映し出された街並みを見て、何となくノスタルジックな気持ちにさせられました。
またフィルム感が強く、色合いもラテンを彷彿させます。
これだけでも満足です。コロンビアの印象は?と聞かれ即座に答えられる人はかなりの知性教養が高い人だと思います。
わたしなどは「サッカー」とか「コーヒー」くらいしか思い浮かびません。
でも色々と調べてみるとやっぱり「マフィア」とか「麻薬」という犯罪の匂いがプンプンする国という情報が多いです。
決してそれで潤っている国ではないのですが、かつて麻薬王がいた印象をいまだに引きずっているのでしょう。
ウイル・スミスとギャングの戦いはスピード感が違う
スペイン語をもっと入れた方が良かった
その印象のまま舞台をコロンビアにしたのか定かではありませんが、劇中に登場する人たちはなぜ“英語”が堪能なのです。
南米の多くの国はスペイン語です。
この安易さがリュック・ベッソンの良いところであり「造形が浅い」と云われる所以でしょう。
せめてボゴタの場面は全セリフをスペイン語にすべきだと思いました。
笑ってしまうのですが、カトレアと父親の最後の別れの場面で、最初はスペイン語を話しているのですが、
途中から英語に変わります。ここは演出的に「スペイン語でしょ」とツッコミを入れてしまう人も多いと思います。
カトレアという名前の由来にこだわって欲しい
それと主人公のカトレアという名前の由来が花の“カトレア”から来ているという設定はいいのですが、もっと重みを持たせて欲しかったです。
カトレアの花の原産地は南米ですが、どうして両親が彼女に名付けたのかをファミリーヒストリーを知りたかったです。
ただ「おばあちゃんがカトレアの花を育てていた」だけでは物足りないです。
元々、南米はヨーロッパ人に侵略された地です。ヨーロッパ人たちは南米の文化は元より、イモやトマト、トウモロコシといった農作物を自国に持ち帰ります。
その中にカトレアなどの花木類もあったと思います。南米大陸にとっては失うことばかりです。
となるとここは「カトレアがアメリカに行くのはもっと深い物語」を作るチャンスがあったと思います。
一旦、外国へ渡ってバージョンアップし逆輸入という形で自国に貢献するとか、、、。
本作ではアメリカからコロンビアへ戻って戦うっていうのが映画の筋道だったと思います。でもリュック・ベッソンはそんな伏線は全く入れてません。
90歳近い老人が麻薬を運びます
ゾーイ・サルダナはシリーズ化を期待したが、、、
さて、映画『コロンビアーナ』は主人公カトレアの最強の殺し屋の無敵ぶりを発揮したまま終わります。
本当に強かったです。しかもほとんど無傷です。
数多くの修羅場をくぐり抜けてきたああマフィア数十人相手にたった一人で勝ってしまうという恐るべし女性です。
出来ることならシリーズ化したかったと思いますが、一作で終わりました。
カトレア役のゾーイ・サルダナも本映画『コロンビアーナ』にかけていただけに残念な結果となりました。
*余談ですが、リュック・ベッソンは女性に対するセクシャル・ハラスメントで訴訟中です。それにもめげず映画を作り続けています。やっぱり精神的に強くないとやっていけない世界なのかと思いしれされる今日この頃です。
この女性こそ最強!間違いなし!
映画『コロンビアーナ』のキャストについて
カトレア(ゾーイ・サルダナ)
9歳の時、目の前で両親が殺される。単身アメリカへ逃げる。叔父の元で育つ。14年後、暗殺者に成長する。ゾーイ・サルダナはスタイルが良いですね。運動神経も抜群です。格闘シーンも良かったと思います。
マルコ(ジョルディ・モリャ)
マフィアの二番目あたりのポジション。ジョルディ・モリャは顔がマフィアっぽくないですね。もっと悪顔を全面に出しても良いと思いました。
ロス(レニー・ジェームズ)
ロス市警の警察官。皆をまとめる刑事役です。レニー・ジェームズはとても真面目に見えました。正義感溢れる刑事を演じていたと思います。
カトレア(9歳)(アマンドラ・ステンバーグ)
アマンドラ・ステンバーグの幼少期は本当に可愛いです。クリッとした目がいいですね。演技も素朴でした。アクションも立派にこなしていました。
ダニー・デラネイ(マイケル・バルタン)
画家でありカトレアの恋人。とてもハンサムです。
エミリオ・レストレポ(クリフ・カーティス)
シカゴのギャング。カトレア叔父です。カトレア思いです。影の仕事で生業と立てています。自身の息子も殺された過去あり。クリフ・カーティスは名脇役だと思います。
まとめ 映画『コロンビアーナ』一言で言うと!
「復讐は憎悪を産むだけ」
人間の中で一番恐ろしい感情は“怨恨”だと言われています。過去の戦争などの多くは「恨みを果たす」ために行われたことが証明しています。人を恨むのは後から自分に返ってきます。それは間違い無いです。心穏やかに、そして平和に生きたいと思います。
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メキシコが舞台です
映画『コロンビアーナ』の作品情報
映画.comより一部引用
スタッフ・キャスト
監督
オリビエ・メガトン
製作
リュック・ベッソン アリエル・ゼトゥン
脚本
リュック・ベッソン ロバート・マーク・ケイメン
撮影
ロマン・ラクールバ
美術
パトリック・デュラン
編集
カミーユ・ドゥラマーレ
衣装
オリビエ・ベリオ
音楽
ナサニエル・メカリー
カトレア(ゾーイ・サルダナ)
マルコ(ジョルディ・モリャ)
ロス(レニー・ジェームズ)
カトレア(9歳)(アマンドラ・ステンバーグ)
ダニー・デラネイ(マイケル・バルタン)
エミリオ・レストレポ(クリフ・カーティス)
ドン・ルイ(ベト・ベニテス)
ファビオ(ジェス・ボレッゴ)
アリシア(シンシア・アダイ=ロビンソン)
ペペ(アンヘル・ガルシア)
ママ(オフェリア・メディーナ)
リチャードカラム・ブルー
ウィリアム・ウッドガード(サム・ダグラス)
ウォーレン長官グレアム・マクタビッシュ
2011年製作/108分/PG12/アメリカ・フランス合作
原題:Colombiana
配給:ショウゲート