映画『バッドボーイズ フォー・ライフ』のあらすじ・ネタバレ・解説・感想・評価から作品概要・キャスト、予告編動画も紹介し、物語のラストまで簡単に解説しています。
映画『バッドボーイズ フォー・ライフ』公式サイトにて作品情報・キャスト・上映館・お時間もご確認ください。
YouTubeで予告映像もご覧ください。
『バッドボーイズ フォー・ライフ』(124分/アメリカ/2020)
原題『Bad Boys for Life』
【監督】
アディル・エル・アルビ ビラル・ファラー
【製作】
ジェリー・ブラッカイマー ウィル・スミス ダグ・ベルグラッド
【出演】
ウィル・スミス
マーティン・ローレンス
バネッサ・ハジェンズ
ケイト・デル・カスティーリョ
ジェイコブ・スキピオ
映画『バッドボーイズ フォー・ライフ』のオススメ度は?
星3つです
ストレス発散になります
何も考えないで観られます
ポルシェの走りっぷりが良い
サイドカーのマーカスが笑えます
メキシコのギャングが怖い
全米大ヒット爆進中です
映画『バッドボーイズ フォー・ライフ』の作品概要
『バッドボーイズ フォー・ライフ』原題『Bad Boys for Life』2020年に公開予定のアメリカ合衆国のアクション映画。『バッドボーイズ2バッド』(2003年)の続編。アディル・エル・アルビ&ビラル・ファラーの二人が監督。製作は『アルマゲドン』等のヒットメーカーのジェリー・ブラッカイマー。
映画『バッドボーイズ フォー・ライフ』のあらすじ・ネタバレ
マイアミ市警の刑事マイクとマーカス。二人は長年、市警のために働いてきた。マイクは独身。マーカスには孫が誕生する。マーカスは引退宣言する。相棒を失って悲しい気持ちのマイク。ある日、マイクが何者かに狙撃される。ほぼ死亡。しかし脅威の回復で現場復帰する。そして狙撃犯逮捕のために引退したマーカスを説得する。狙撃犯はかつても市警の仲間たちを次々と殺害していく、犯人の狙いは何か、犯人はどういう人物か、、、。そしてマイクの意外な過去が明らかになる。舞台はマイアミからメキシコへ移る。
映画『バッドボーイズ フォー・ライフ』の感想・評価・内容・結末
アクション映画は世界“共通語”
やっぱりアクション映画はストレス発散にはうってつけです。
もう何も考えなくても良いのです。大体、最後は「正義は勝つ!」です。わかっていても楽しめるのが良いと思います。
しかも百戦錬磨のウィル・スミスですから安心です。
映画には色んなジャンルがありますが、最も人を楽しませるのはアクション分野ではないでしょうか。
国は違えど、言葉が違えど大体は理解できます。
その映画の方程式を開発したアメリカの映画人は本当に尊敬に値します。
バディームービーのお手本映画
さて、映画の話に移ります。舞台はアメリカ・マイアミ市警。
破天荒は刑事のマイク・ローリー(ウィル・スミス) とちょと頼りないが、人が良いマーカス・バーネット(マーティン・ローレンス) が主人公になります。
俗にいうバディームービーです(二人一組の相棒)トップカットからかっ飛ばしてくれます。
ピカピカのポルシェでマイアミ市内を暴走します。二人が刑事だから凶悪犯人を追跡しているのかと思ったのですが、様相が違います。
なんと二人をマイアミ市警のパトカーが追跡しています。「え、まさか今回から犯罪者に職業替え?」と思わせるような暴走っぷりです。
トップカットの掴みで心をワシ掴みにする
そして二人が着いた先が病院です。マーカスの娘が出産しました。初孫です。「ええええー」っとツッコミが入ります。
孫の出産のために駆けつけたの?です。あれだけマイアミ市内を暴走して大騒ぎしたのに一切のお咎めがなく物語は進んでいきます。
良いのです、良いのです、これで良いのです。さすがアメリカ映画です。こういった演出好きです。
監督アディル・エル・アルビとビラル・ファラとなっていますが、プロデューサーはジェリー・ブラッカイマーです。『アルマゲドン 』『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズと大ヒットを手がけています。
派手好きです。芸術系ではありません。映画は庶民の娯楽と考えていると思います。
ですからお客さんに満足してもうらことが第一です。そういった意味ではトップカットの掴みは大成功でしょう。
わかっていてもハラハラする「まさか、まさか」の連続
さてさて、マイクたちと打って変わってスパニッシュ系の人たちの声が聞こえてきます。これが妙に怖いのです。
明るいマイアミと対比させるかのような薄暗い映像です。『バッド・ボーイズ』シリーズは麻薬関係の操作で犯罪組織を撲滅するテーマで作られていますからその流れを予想しました。
けれども実際は麻薬犯罪は表に出てきません。ギャング組織の狙いはマイク以下、かつて捜査官を暗殺することに注視していきます。
そしてまさかのマイクが狙撃されます。胸を数カ所打たれて、死にます。始まって30分です。でも終わりません。
驚異の肉体の持ち主ですから完全復帰します。いやあ、さすがです。
そこからはもう復讐ですね。捜査と言いながら打たれたプライドが許せません。
ひたすら狙撃犯を追いかけてます。街中のバイクアクションは見どころです。サイドカーです。
運転はマイクでサイドはマーカスです。サイドカーが真っ二つに割れます。この時のマーカスの顔は最高でした。
ジェイコブ・スキピオの存在感も魅力
犯人役のアルマンド(ジェイコブ・スキピオ)が良いですね。ちょっと影があるのですが、本当に危ない感じを漂わせています。
昼間でもこんな男にあったら嫌です。拳銃の構え方も素晴らしいのですが、格闘センスもとても良いと思います。
パンチもキックも絞め技も若いのでキレがあります。少し背が低いのが気になりましたが、これから期待ができる俳優だと感じました。
ハリウッド映画のおきまりの演出は、、、
さて、こういった刑事物映画にはお決まりがあります。仲間だと思っていた人物があ実は裏切っていた、というパターンです。
映画を観ながら「誰が裏切っているのか」と勘ぐっていましたが、本作にはそういったお決まりはありませんでした。
その代わりマイクにまさかの隠し子が発覚します。「おお、そう来たか」です。マイクがまだ駆け出しの頃の恋が暴かれます。
若きマイクがメキシコ系マフィアに潜入捜査していた時に知り合った魔女的な存在のイサベル(ケイト・デル・カスティーリョ) と恋仲になっていたということです。
ちなみにイサベルは組織のボスの妻ですから、不倫です。ボスのバレたら速攻射殺だったでしょう。
この設定がいま一つなんですよね。軽いというか、安易というか、もったいないと感じました。
だって潜入操作自体が命がけですから、ましてボスの妻に手を出したら絶対にバレるでしょう。ここはもっと複雑にするというか、、、。
例えばイサベルは一般人と思って付き合っていたら、実際は組織からの潜入スパイだったとか、、、。
アメリカとメキシコの違いを色彩で描いている
そして映画の舞台はマイアミからメキシコへ移ります。メキシコシティーの雰囲気がとても良いですね。
フィルムのカラーが暖色っぽくなっています。アメリカのイケイケムードとは違います。
ゆったりとした穏やかさの中に潜む恐怖感があります。荒廃した街並みも良いエッセンスです。
マイクとマーカスは組織と対決します。絶対の危機にAMMOが援軍として駆けつけます。そして最後は銃の乱射、爆発、炎上、崩壊で一気に終焉です。
もう少し人間としての深みを掘り下げて欲しかった
実はこの映画の冒頭からマーカスが刑事引退を表明しています。孫も生まれたので静かに暮らしいからです。
でもマイクが強引に捜査に参加させます。この下りになんとなく違和感を覚えますし、新しさが見えます。
従来の刑事物映画は相棒が引退するのを引き止めません。そりゃあ、危険と隣り合わせですから当たり前でしょう。
もし引き止めて相棒が死んでしまえばたまりません。しかし本映画ではマイクが必死になって口説きます。
「これが最後だ」「お前としか組めない」です。もちろんバディームービーとしては相棒がいなければ成立しないので、納得できますし必須です。
ただなぜマーカスが復帰を決めたかの心情をもっと描いて欲しかったです。「やっぱり刑事が好きだ」とか「マイアミの正義を守る」です。
これって映画としてとても重要なことだと思います。やっぱり人間成長物語として映画からのメッセージが欲しいのです。
ウイル・スミスと息子のバディームービーが始まる予感
そして最後はハッピーエンドになります。冒頭のポルシェの暴走から狙撃、死亡、復活、復讐、愛と喜怒哀楽を刺激しまくりです。
自身の息子は殺せません。息子を刑務所送りにします。刑務所を訪れたマイクとアルマンドが鉄格子越しに会話します。
「罪を償っている」と息子。「出る機会がある」と父。これはもう次回作へG0じゃないですか。
あれだけ人を殺したけれど卓越した能力を認められて釈放ってことか。そしてマイクとアルマンドの親子鷹のバディームービーが始まる予感がします。
兎にも角にもストレス発散にはもってこいの映画でした。
映画『バッドボーイズ フォー・ライフ』のキャストについて
マイク・ローリー(ウィル・スミス)
破天荒な刑事です。捜査のためなら多少の違法もお構いなし。独身でリッチ、ファッションにも気を使っている。ウイル・スミスはもはやいうことがありません。アクションは流石にキレがなくなった感じがします。その分、演技に深みが出てきた感じがします。『アラジン』での好演が印象に残っています。確かにノリとしては“バッド・ボーイズ”です。はちゃめちゃ暴れます。ユーモアセンスは今回あまり感じられませんでした。
マーカス・バーネット(マーティン・ローレンス)
妻に頭があがらない、仕事も鈍臭い。でも好感がもてる刑事を演じています。今回は刑事を引退するという設定でした。若くして孫が生まれます。さすがに刑事という危険な仕事に疲れて切ったのでしょう。妻と孫とゆっくり暮らしたい気持ちは万国共通です。とは言いつつもマイクの懇願に乗って復活しますが、、、。
ケリー(バネッサ・ハジェンズ)
マイアミ・ハイテク捜査班(AMMO)のメンバー。勇気ある刑事です。危険を物ともせずマイクと共に飛び込んでいきます。ガンアクションが良かったです。銃の構え方が良かったです。
リタ(パオラ・ヌニェス)
AMMOのリーダーでマイクの元恋人。とても頭が良く冷静に行動します。チームをまとめることにかけてはピカイチです。頭脳戦でテロリスト駆逐を考えますが、マイクの暴走に振り回されます。元恋人なのでマイクに厳しくできない。
ドーン(アレクサンダー・ルドウィグ)
AMMOの頭脳です。コンピュータやドローン操作のプロフェッショナル。しかし外見は筋肉むきむき。実際は相当強いソルジャー。マイクに頼まれて違法なハッキングしたり、ドローンで潜入スパイをしますが、戦闘になったら大活躍でした。この体は実戦向きでしょう。
レイフ(チャールズ・メルトン)
AMMOのメンバー。ちょっとバイセクシャルなイメージです。マイクに絡みますが、最後はきっちりと活躍します。
イサベル(ケイト・デル・カスティーリョ)
魔女と呼ばれる悪女。かつてのマイクの恋人。マイクに裏切られて刑務所送りになった。しかも刑務所で出産。その子どもと騒動を起こします。この女優さんは見た目がとてもセクシーだと感じました。スペイン語での演技がとても新鮮でした。悪女的な役ですが、もう少し強調して欲しかったです。
アルマンド(ジェイコブ・スキピオ)
イサベラの息子です。とても凶暴です。若くして組織のボスになり、狙撃を繰り広げます。実はマイクの子どもでした。 ジェイコブ・スキピオのエナジーはウイル・スミスに引けを取らないくらいに発揮されていました。格闘シーンが特に良かったです。あとやっぱり顔がハンサムですね。これからの俳優さんでしょう。
まとめ 映画『バッドボーイズ フォー・ライフ』一言で言うと!
「コンプライアンスなんてクソ喰らえ!」
今では毎日のように“コンプライアンス”という言葉を聞きます。この言葉を出される何もできなくなってしまいます。地域の小さな自治会でも聞きます。そのうち家族間でも利用されるのでしょうか。この“コンプライアンス”って言葉は幼少の頃、かくれんぼをやってた時、一番小さい子は見つかっても捕まらないという特殊な立場に属していた経験ってないでしょうか。トランプの大富豪で言えば“2”みたいな存在。いやいや、昔のお巡りさんて結構、はちゃめちゃな人っていたと思います。わたし、警察に課外授業で行った時、色々な“モノ”を触らせてもらったことあります。今じゃアウトです。時代は変わったのか、人が変わったのかわかりませんが、、、。
『運だぜ!アート』本日の総合アクセスランキング
合わせて観たい映画
【オススメのバディームービー】
映画『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』
今が旬、やっぱりドウェイン・ジョンソンです
映画『フレンチ・コネクション』
ジーン・ハックマンとロイ・シェイダーが走る、走る
映画『明日に向かって撃て!』
アメリカン・ニューシネマの金字塔
映画『新聞記者』
これもある意味バディーです。
映画『バッドボーイズ フォー・ライフ』の作品情報
映画.comより一部引用
スタッフ・キャスト
監督
アディル・エル・アルビ ビラル・ファラー
製作
ジェリー・ブラッカイマー ウィル・スミス ダグ・ベルグラッド
製作総指揮
チャド・オマン バリー・ウォルドマン マイク・ステンソン ジェームズ・ラシター
原案
ピーター・クレイグ ジョー・カーナハン
脚本
クリス・ブレムナー ピーター・クレイグ ジョー・カーナハン
撮影
ロブレヒト・ハイファールト
美術
ジョン・ビリントン
衣装
デイナ・ピンク
編集
ダン・レーベンタール ピーター・マクナルティ
音楽
ローン・バルフェ
マイク・ローリー(ウィル・スミス)
マーカス・バーネット(マーティン・ローレンス)
ケリー(バネッサ・ハジェンズ)
ドーン(アレクサンダー・ルドウィグ)
レイフ(チャールズ・メルトン)
リタ(パオラ・ヌニェス)
イサベル(ケイト・デル・カスティーリョ)
ズウェイロ(ニッキー・ジャム)
ハワード警部(ジョー・パントリアーノ)
テレサ(テレサ・ランドル)
メーガン(ビアンカ・ベチューン)
アルマンド(ジェイコブ・スキピオ)
マニー(DJキャレド)
2020年製作/124分/アメリカ
原題:Bad Boys for Life
配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント