『カニバ パリ人肉事件38年目の真実』(90分/仏・米合作/2017)
原題『Caniba』
映画『カニバ パリ人肉事件38年目の真実』のオススメ度は?
星1つ半
正直、星をつけるのに悩みます。
ドキュメンタリーですが、かなりキツイ表現になっています。
残虐なシーンは出てきません。
ただ、何と言えば良いのでしょうか、、、、。
一人で観に行ってください。
映画『カニバ パリ人肉事件38年目の真実』の作品概要
1981年にフランス・パリで起きた猟奇殺人事件「パリ人肉事件」があった。その事件は世界を震撼させた。犯人は日本人。現在、日本で暮らす佐川一政氏にスポットを当てたドキュメンタリー。佐川氏の弟の登場で更に、、、。
映画『カニバ パリ人肉事件38年目の真実』のあらすじ・ネタバレ
1981年、パリに留学していた佐川氏はオランダ人女性を射殺し遺体を食べるという事件を起こした。精神性の問題、あるいはパリ警察の諸問題のためか、釈放され日本に帰国。作家として活動をしていたが、2013年に脳梗塞で倒れ不自由な体になる。弟に介護されながら暮らしているところへフランスの映画クルーが訪れて佐川氏と弟の生活から思想について如実に描き取っていく。弟の存在感が半端なく強いです。
映画『カニバ パリ人肉事件38年目の真実』の感想・評価・内容・結末
映画は終始、アップが続く。佐川氏の顔面のアップがほとんどだ。
そしてピントも微妙にずれている。
それは佐川氏と弟の恐るべき性癖に狂気を覚えるには十分な演出であると言える。
佐川氏の顔面の鼻、口、目、耳などを手持ちで捉えているため、観ていると不安になってくる。
そして気分も悪くなってくる。最初からこの撮影方法で行こうと決めていたのだろう。
佐川氏の事件は聞いたことがある。特に日本で猟奇的な犯罪が起きるたびに誰かが必ず佐川氏の「パリ人肉事件」を持ち出してくるからだ。
神戸で起きたあの猟奇的な事件も然り。その佐川氏は殺人事件の後、日本に帰国して作家やアダルト男優をやっていたそうだが、数年前に脳梗塞を患い歩行が困難になったそうだ。
今は弟さんが面倒を看ている。この弟さんの性癖もまた強烈だった。
自身を傷つけたり、他者に対して痛みを伴う性行為が好きらしい。何とも言いようがない。
二人の生い立ちを紹介する貴重な8ミリ映像に驚いた。
とても裕福な家に生まれている。幼稚園、小学校時代の二人だがとても可愛らしい。
もっというなら育ちが良さそうだ。両親にも大切に育てられたのではと感じた。
その二人がどうして人とは違った性癖になったのかをカメラはじっと追いかけている。
映像は最後まで惹きつける力が十二分にあります。
眠くなることもありませんでした。
しかしながら、観終わった後の何とも言えない胃をかき乱すような感じはしばらく消えませんでした。
映画『カニバ パリ人肉事件38年目の真実』まとめ 一言で言うと!
何とも言えない倒錯した世界があるものだ、、、、、。
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映画『カニバ パリ人肉事件38年目の真実』の作品情報
スタッフ
監督
ベレナ・パラベル
ルーシァン・キャスティーヌ=テイラー
製作
ベレナ・パラベル
ルーシァン・キャスティーヌ=テイラー
撮影
ベレナ・パラベル
ルーシァン・キャスティーヌ=テイラー
編集
ベレナ・パラベル
ルーシァン・キャスティーヌ=テイラー
キャスト
佐川一政
佐川純
里見瑤子
作品データ
原題 Caniba
製作年 2017年
製作国 フランス・アメリカ合作
配給 TOCANA
上映時間 90分
映倫区分 R15+
ハッシュタグ
#カニバパリ人肉事件38年目の真実