映画『アナと雪の女王』のあらすじ・ネタバレ・解説・感想・評価から作品概要・キャスト、予告編動画も紹介し、物語のラストまで簡単に解説しています。
映画『アナと雪の女王』公式サイトにて作品情報・キャスト情報もご確認ください。
YouTubeで予告映像もご覧ください。
『アナと雪の女王』(102分/G/アメリカ/2013)
原題『Frozen』
【監督】
クリス・バック ジェニファー・リー
【製作】
ピーター・デル・ベッチョ
【出演】
アナ(クリステン・ベル)
エルサ(イディナ・メンゼル)
アナ(日本語吹き替え)神田沙也加
エルサ(日本語吹き替え)松たか子
映画『アナと雪の女王』のオススメ度は?
星3つ半です。
音楽勝ちの映画です。
みんな一緒に歌いましょう。
元気が出る映画です。
映画『アナと雪の女王』の作品概要
ディズニー史上初のダブルヒロインとして製作された。アナとエルサの2人のディズニープリンセスを主人公とする作品である。デンマークの童話作家ハンス・クリスチャン・アンデルセンの『雪の女王』からヒントを得て物語を創作した。
映画『アナと雪の女王』のあらすじ・ネタバレ
アレンデール王国の長女エルサと次女アナは仲の良い姉妹だった。しかしある日、エルサが誤ってアナを傷つけてしまう。エルサは魔法を持っていたのだ。辛うじてアナは助かるがエルサは後悔し、アナと距離を置いて生活するようになる。両親が亡くなっても、10年間まったく会わない。そしてエルサの王女の即位の戴冠式でようやく会うが、、、。
映画『アナと雪の女王』の感想・評価・内容・結末
2014年、この映画が公開されると社会現象と言われるほどの大ヒットとなりました。テレビ、ラジオ、新聞、雑誌は連日この映画の話題で持ちきりとなりました。それは日本のみならず世界中で同じような現象が起きました。その現象とはこの映画の主題歌を唄ってネットにあげて、みんなから“良いね”をもらうことです。世界はデジタルで繋がっている現代ならではの出来事です。
映画『アナと雪の女王』がヒットした要因について考えてみます。
1、物語性
2、キャラクター
3、音楽
4、声優
5、演出
6、CG表現
7、テーマ
映画『アナと雪の女王』物語は面白かったのか
まず物語ですが、正直言って“新しさ”はありません。ネットでも多くの人がそう言っています。
簡単に言ってしまえば「姉エルサの“魔法”がきっかけで疎遠になってしまった姉妹が再び元の仲の良い姉妹に戻るまでの長い道のり」となります。
その過程の中で両親が亡くなったり、恋をしたり、はたまた皇位継承問題ありなどのプロットが散りばめられています。
姉エルサの“魔法”がとても深刻な印象を持ちますが、最初にアナに被害を与えた時に正直に告白しておけば、これほど大きな問題にならなかったという意見もあります。
これは得てして当たっているかもしれません。嘘をつくとさらに嘘の上塗りをしなければいけません。
またスポーツでも勉強でも仕事でもできもしないことを「できる」と言って大変な目に遭ったことってありませんか?わたしはあります。
本当に赤っ恥です。さらにみんなに迷惑をかけてしまいました。
そうなる前に最初からエルサは魔法のことをカミングアウトすればこのような大惨事にはならなかったでしょう。
ですから物語としてはそれほど秀逸ではありません。映画だから、いえ、映画ですからもう少しひねりが欲しいところでした。
映画『アナと雪の女王』キャラクターは新鮮だったのか
次にキャラクターについて考察しています。デザインはまあまあという感じではないでしょうか。
エルサもアナも白人系です。目はとにかく大きいです。実写ではありえないくらいの大きさです。
でもこれはアニメの世界では当たり前なのでオッケーとします。ただ鼻はそれほど高くありません。西洋では魔女鼻があまり好ましくないから、あえて低くしているのだと思います。
唇は薄く口角が上に上がっています。口角は共感を呼ぶためにとても重要なのでかなり意識していると思います。いつも“への字”のような口元だと見ている方は不快に感じます。
あと、アゴがあまりありません。もっと大きく突き出しても良いと思うのですが、まるでネコのような小さなアゴです。
全体にスタイルは抜群ですね。8頭身だと思います。
ただウエストが細すぎるのは否めません。髪の毛も金髪と赤毛。
これは欧米女子のスタンダートな色でまとめた感があります。
従来のディズニー映画の中では得に際立ったキャラクターデザインではない気がします。
映画『アナと雪の女王』音楽は受け入れられたのか
そして音楽。これは抜群です。この映画の最大のヒットの要因は音楽ではないでしょうか。
『アナと雪の女王』のサウンドトラックにはクリステン・アンダーソン=ロペスとロバート・ロペスの作詞・作曲によるオリジナル歌曲が10曲とクリストフ・ベックの作曲によるスコアが22曲収録されています。
その中で最も我々の耳に残る楽曲はもちろん『レット・イット・ゴー』でしょう。
この曲のサビ部分は本当に耳に入って来やすいし、口ずさみやすいのです。
意味がわからなくても口ずさめば元気になれる気がするのです。子どもから大人まで一緒に楽しめる合唱感も良いと思います。
実際、映画館ではこの歌に合わせてお客さんが合唱するというイベントまで開催されました。一体感を味わうという快感が大ヒットの背中を押したのは間違いありません。
映画『アナと雪の女王』声優のキャスティングは成功か
声優さんについてですが、アナ(クリステン・ベル) とエルサ(イディナ・メンゼル) は共に舞台経験があります。
特にイディナ・メンゼルは歌手としても数枚のアルバムを発表しています。
表現力、声量も素晴らしいの一言です。
日本版はアナ(神田沙也加) とエルサ(松たか子 )が担当していますが、二人ともやはり舞台経験があります。歌声に力があります。
特に松さんの歌声を聴いていると心がビリビリ震えてしまうほどです。
もちろん劇中のセリフも良いです。
ただお二人の年齢は主人公二人よりちょっと上なので、難しかったと思います。
映画『アナと雪の女王』画期的な演出はあったのか
演出はもう言うことは無いでしょう。ミュージカル映画の王道をやりきっています。
実写では無理なことをアニメーションでやりきっていると思います。
あれだけ踊り、飛んで、駆け回り、そして歌うことができるのはアニメーションでしか表現できません。
制作陣は毎日が楽しくて仕方なかったのではないでしょうか。アナとエルサの喜怒哀楽の表情も良かったと思います。
眉毛を使った感情表現にこだわっていた感があります。
カットの切り替えもテンポが良かったと思います。ロングからミドル、そしてアップという流れがスムーズでした。
時にはロングからアップへとジャンプショットも入れたりするので飽きることなかったです。
映画『アナと雪の女王』CG技術と表現は
CGはもうディズニーの技術に太刀打ちできるフィルムメーカー皆無ではないでしょうか。
背景描写や色彩、光、解像度、なめらかな動き、その他まで追随を許しません。
実写ではない抽象画として安心できる、つまり通常アニメーションにおいては違和感を覚えるのですが、全く抵抗なく物語に入っていけるCGを作り上げています。
おそらくCGスタッフたちは人間の心理的に好感を得るCG表現を徹底的に研究して作り上げて来たと思います。
エルサとアナの髪の色を変えたのも観ている方が二人の違いをすぐに判別させるためだと思います(特にわたしたち日本人は外国人俳優を見分けるのが苦手です。故にアニメーションにおいてはわかりやすくしてもらうと嬉しい限りです)
映画『アナと雪の女王』結局テーマはなんだったのか
さて本作のテーマについて以下のように述べています。クリス・バック監督は「“家族の強さ”であり、すなわち、エルサとアナの“姉妹の絆”である」と。
また、共同監督で脚本を担当したジェニファー・リーは、「“恐れvs愛”が本作の大きなテーマである」と言っています。
うーん、なるほど。わたしが感じたことは「姉妹なんだもん、仲良くしようよ!」です。
とっても単純です。
で、全部に共通して言えるのはやっぱり“人を愛する気持ち”だということです。これに尽きるのではないでしょうか。
映画『アナと雪の女王』大ヒットした結論は音楽である
という訳でザッと7つの項目をまとめてみました。それで本映画『アナと雪の女王』がなぜこれだけヒットしたかの結論を述べたいと思います。ズバリ“音楽”です。
音楽が全てだったと思います。
この素晴らしく耳に残るメロディーは誰にでも口ずさめる容易さが世界中の人々の心を一致させたのです。
『アナと雪の女王』 (14米) 日本テレビ [ノーカット][吹替] CGアニメ
2019/11/15(金)21:00-**:**
『アナと雪の女王2』2019年11月22日公開
以下、公式サイトとYouTubeでの予告映像です。
映画『アナと雪の女王2』
再び世界は涙に包まれる
映画『アナと雪の女王2』
公開初日鑑賞&考察
映画『アナと雪の女王2』【4DXマジカルエディション】
4DXと字幕版と吹き替え版を比較
まとめ 映画『アナと雪の女王』一言で言うと!
「美人姉妹に敵はなし!」
これだけ美人で王様の血筋をひいているのであれば、もはや無敵です。世界を手に入れたも同然です。ですが、二人が仲違いをすると本当に醜い争いが勃発しますから注意しましょう。兄弟は他人の始まりというように、互いに家族ができると疎遠になってしまいます。でも二人は王家の血をひいている訳ですから、どういう関係が一番の得策か考えるでしょう。
『運だぜ!アート』本日の総合アクセスランキング
合わせて観たい映画
【ディズニーの技術がわかる映画】
映画『ライオン・キング』
これはもはや本物!恐るべしディズニー
映画『アラジン』
やっぱりミュージカルはディズニーだ
映画『アナと雪の女王』の作品情報
映画.comより一部引用
スタッフ・キャスト
監督
クリス・バック ジェニファー・リー
製作
ピーター・デル・ベッチョ
製作総指揮
ジョン・ラセター
原案
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
ストーリー
クリス・バック シェーン・モリス
脚本
ジェニファー・リー
音楽
クリストフ・ベック
歌曲
ロバート・ロペス クリステン・アンダーソン=ロペス
日本語版主題歌
May J.
アナ(クリステン・ベル)
エルサ(イディナ・メンゼル)
クリストフ(ジョナサン・グロフ)
オラフ(ジョシュ・ギャッド )
ハンス(サンティノ・フォンタナ)
ウェーゼルトン公爵(アラン・テュディック)
パビー(キアラン・ハインズ)
オーケン(クリス・ウィリアムズ)
アナ(日本語吹き替え)神田沙也加
エルサ(日本語吹き替え)松たか子
クリストフ(日本語吹き替え)原慎一郎
オラフ(日本語吹き替え)ピエール瀧
ハンス(日本語吹き替え)津田英佑
ウェーゼルトン公爵(日本語吹き替え)多田野曜平
パビー(日本語吹き替え)安崎求
2013年製作/102分/G/アメリカ
原題:Frozen
配給:ディズニー