映画『Diner ダイナー』のオススメ度は?
星3つです。
いやあ、すっごい映画です。
色、色、色に圧倒されます。
極彩色です。
目が眩んできます。
アートです。芸術です。
俳優もセットも料理も音楽も全てが芸術です。
蜷川実花ワールド最高潮作品です。
恋人と行ってください。
映画『Diner ダイナー』の作品概要
映像化不可能と言われた平山夢明の小説「ダイナー」を見事に映画にしています。『さくらん』『ヘルタースケルター』を撮ってきた蜷川実花はこの作品がやりたかったのだ、と納得しました。
映画『Diner ダイナー』のあらすじ・ネタバレ
殺し屋シェフの店で働くことになったオオバカナコ。親に捨てられて身寄りのないカナコはメキシコへ行きたくなり、その資金を貯めるために応募した怪しいバイトから悲劇に巻き込まれています。何人もの殺し屋が現れます。料理が映画のテーマになっています。映画の終着点は全くわからないまま進行していきます。
映画『Diner ダイナー』の感想・評価・内容・結末
本当に日本で撮られた映画なのだろうか
とても衝撃的、いや刺激的な映画でした。蜷川実花監督第三弾。もう完全に蜷川ワールドを築き上げたと言っても良いともいます。
まず映像美。この感覚を持っている人は日本はおろか世界にもいません。
原色、いや極彩色に冒頭から終焉まで溢れかえっています。日本ではないような、どこか英語圏の街にあるヤバいカジノバーを彷彿させるにどぎついのです。クラクラしてきます。
藤原竜也健在、さすが舞台俳優。腹が座ってます
主演は藤原竜也。大好きな俳優です。さすが舞台俳優です。腹で演技をします。迷いもなければ、気負いもありません。真っ直ぐに“殺し屋シェフ”を演じています。泣きも入れてきます。
玉城ティナさん、こんなにキュートとは
玉城ティナさんがとにかくキュートです。「ホッソー」と感じます。そして目が素敵なのです。恐る恐る見る目は真に迫っています。衣装もとても似合っています。本当に可愛い。
正直、メイクが素晴らしすぎてわかりませんでした
武田真治さん、金子ノブアキさん、斎藤工さん、佐藤江梨子さんが出ていますが、わたし、気がつきませんでした。というのはメイクがこれまたすごいのです。
真矢ミキさんと土屋アンナさんはさすがにわかりました。カッコいい演技をしています。真矢さん、ちょっと宝塚入ってます。
現代アートの巨匠・横尾忠則の底力を見た
本映画はストーリーもさることながら、やっぱり芸術作品として鑑賞するのがいいでしょう。食堂の装飾美術を担当したのはなんと横尾忠則。日本を代表するアーティストである。1936年生まれとあるから83歳です。この想像力は尋常ではないです。寺山修司、三島由紀夫、篠山紀信らと多くの仕事をしてきた巨匠です。ぶっ飛んでいます。
フラワーデコレーションの東信の造形美
そしてフラワーデコレーションの東信。花を用いてあらゆる造形表現を行うアーティストです。世界で大絶賛されています。彼の作品が劇中、ずっと添えられています。
奇想天外な料理は諏訪綾子が生み出した
そして藤原竜也が作るカラフルな料理を編み出したのはフードクリエイションの諏訪綾子。人間の本能的な欲望、好奇心、進化をテーマにした食の表現を行っています。美食とかグルメとか、栄養とか、エネルギー源でもない、新たな食の価値を提案するアーティストです。その通りの今まで見たこともない料理の数々でした。
彫刻家・名和昇平の想像世界を具現化した
そして彫刻家の名和昇平。映画のキーとなるDIVAボトルウオッカを作り上げています。とっても奇想天外な作品です。ウオッカの故郷のロシアから来たのか、はたまた地下から生えてきたのかわからないような奇妙かつ、美しさがあります。
音楽は話題沸騰ののDAOKOとMIYAVI
音楽も素晴らしいです。DAOKOとMIYAVIです。この映画にはぴったりです。最初から全開でぶっ飛ばしてくれます。もちろん途中でメロディアスな曲もあります。素晴らしい才能です。
映画『Diner ダイナー』は芸術が爆発した作品です。
映画『Diner ダイナー』まとめ 一言で言うと!
百聞は一見に如かず!
この芸術感を味わいたければとにかく劇場へGO!です。
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天真爛漫なチワワという名前の少女が繰り広げるどんちゃん青春映画
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映画『Diner ダイナー』の作品情報
映画.comより一部引用
スタッフ
監督
蜷川実花
原作
平山夢明
脚本
後藤ひろひと
杉山嘉一
蜷川実花
製作
今村司
堀義貴
池田宏之
井上肇
石垣裕之
瀬井哲也
谷和男
山本浩
千葉均
吉川英作
田中祐介
和田倉和利
エグゼクティブプロデューサー
伊藤響
プロデューサー
伊藤卓哉
甘木モリオ
アソシエイトプロデューサー
宇田充
金谷英剛
撮影
相馬大輔
照明
佐藤浩太
録音
阿部茂
プロダクションデザイナー
enzo
食堂の装飾美術
横尾忠則
キャラクターデザイン
長瀬哲朗
スタイリスト
長瀬哲朗
ヘアメイクデザイン
ShinYa
フラワーディレクション
東信
フードクリエイション
諏訪綾子
編集
森下博昭
音楽
大沢伸一
主題歌
DAOKO
MIYAVI
助監督
川村直紀
VFXスーパーバイザー
野崎宏二
アクション監督
川澄朋章
プロダクションマネージャー
道上巧矢
キャスト
藤原竜也ボンベロ
玉城ティナオオバカナコ
窪田正孝スキン
本郷奏多キッド
武田真治ブロ
斎藤工カウボーイ
佐藤江梨子ディーディー
金子ノブアキブタ男
川栄李奈
コムアイ
内田健司
前田公輝
吉村界人
板野友美
真琴つばさ
沙央くらま
木村佳乃
蜷川幸雄
角替和枝
品川徹
小栗旬マテバ
土屋アンナマリア
真矢ミキ無礼図
奥田瑛二コフィ
宮脇咲良
AMI
AYA
エリイ
中村里砂
マドモアゼル・ユリア
MEGUMI
SHIHO
作品データ
製作年 2019年
製作国 日本
配給 ワーナー・ブラザース映画
上映時間 117分
映倫区分 G