映画『テッド・バンディ』ネタバレ・あらすじ・結末。真実なんて存在しない。隣に殺人者がいるかもしれない。

映画『テッド・バンディ』ネタバレ・あらすじ・結末。真実なんて存在しない。隣に殺人者がいるかもしれない。 2019年製作
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映画『テッド・バンディ』のあらすじ・ネタバレ・解説・感想・評価から作品概要・キャスト、予告編動画も紹介し、物語のラストまで簡単に解説しています。

映画『テッド・バンディ』公式サイトにて作品情報・キャスト・上映館・お時間もご確認ください。

YouTubeで予告映像もご覧ください。

『テッド・バンディ』(109分/R15+/アメリカ/2019
原題『Extremely Wicked, Shockingly Evil and Vile

【監督】
ジョー・バーリンジャー
【製作】
マイケル・コスティガン ニコラス・シャルティエ ジョー・バーリンジャー
アラ・ケシシアン マイケル・シムキン
【出演】
ザック・エフロン
リリー・コリンズ
ハーレイ・ジョエル・オスメント
ジョン・マルコビッチ

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映画『テッド・バンディ』のオススメ度は?

4.0

4つです

シリアルキラーの元祖

犯罪描写はありません

殺人者に愛された女性

真実の存在とは?

後から恐怖が来ます

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映画『テッド・バンディ』の作品概要

『テッド・バンディ』2019年のアメリカ合衆国の犯罪映画。原題は『Extremely Wicked, Shockingly Evil and Vile』ジョー・バーリンジャー監督作品。主演はザック・エフロン。リリー・コリンズ、ハーレイ・ジョエル・オスメント、ジョン・マルコビッチ出演。バンディの恋人、エリザベス・ケンドールが1981年に発表した回顧録『The Phantom Prince: My Life with Ted Bundy』をモチーフに映画化された。

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映画『テッド・バンディ』のあらすじ・ネタバレ

シングルマザーのエリザベスは友人とカレッジ・バーでお酒を飲んでいた時にハンサムな青年バンディに声をかけられる。知的で物腰も柔らかい男にすっかり魅了されてしまい、自宅へ招く。一夜を共にしたが泥酔した彼女が目覚めるとキッチンで朝食を作り、娘と仲良くする彼に心酔していまう。三人で幸せな日々を過ごすが、バンディが交通違反で警察に捕まってことを機にことは進展していく。まさか愛するパートナーが凶悪な殺人者とは信じがたい。いや信じられない自分に苦闘する日々が続く、、、。

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映画『テッド・バンディ』の感想・評価・内容・結末

全米史上もっとも残虐な殺人者

ホラー映画やクライムサスペンス映画を好きな人ならテッド・バンディの名前は聞いたことがあるでしょう。

シリアル・キラーの語源になった殺人犯です。

今でもアメリカの犯罪の歴史の中でもっとも凶悪な殺人犯としてランキングナンバーワンの存在です。

他の凶悪殺人者の追随を許しません。

なぜ彼がこれほどまでアメリカ人の心に刻印されているかは彼の魅力にあるからだと言われています。

人は見かけで判断してはいけない

まず白人であること、ハンサムであること、頭脳明晰であることが挙げられます

そのギャップの犯行が極めて残忍であることが反動としてさらに魅力を倍加させているのです。

現在もユーチューブで彼が裁判を受ける映像がありますが、確かに凶悪な殺人を犯す人物には見えません。

とても気品があり、頭もよく、ハンサムです。

今でもバンディの犯したであろう事件は完全なる証拠があるとは言い切れないそうです。

唯一、生き残った恋人の目線から描いている

さて、本映画を残虐な映像に期待を込めて観に行くとがっかりします(わたしはグロい映画は苦手なので良かったです)

殺人の描写は皆無です。

テッド・バンディ演じるザック・エフロンのスマートさが全快しています。

バンディ本人の目線で描かれているのではなく、バンディの恋人であるエリザベス・クレプファー(リリー・コリンズ)の目線から描かれています。

彼女は唯一、バンディに殺されなかった女性とのこと。

なぜバンディが彼女を殺さなかたのかは未だ不明ですが、生き残ったエリザベスはバンディ死去の後も答えを探し求め本を執筆しました。

バンディ死すも「なぜ?」を問い続ける日々

彼女は「なぜ?」という問いかけと当時に安堵を持ちますが、恐怖の念から逃れられない生活を送ったと言います。

この映画の中でエリザベスとバンディは本当に仲睦まじい、幸せを絵に描いたようなカップルです。

しかしその幸せと背中合わせにあるのは死なのです。

彼女はのちに背中合わせにあった死の恐怖に苦しむことになります。

生き残った恐怖です。

これは体験した者にしかわからない筆舌しがたいものでしょう。

真実など存在しないということ

この映画で言いたいことは「真実の存在」であると監督のジョー・バーリンジャーは述べています。

ゲーテの言葉を引用して「現実を想像できるものなどほとんどいない」と続けます。

つまり実際、目の前で起きていることすら真実とは限らない、目に見えないところに真実はあるのかもしれない、ということです。

なかなか哲学的です。

例えば地球環境を保全しようと声高に訴える人がいます。目の前で叫んでいます。

でもその人はガソリンを消費する車に乗りながらの演説です。

ここにどんな真実があるのでしょうか、、、。

目の前の見える事象(叫ぶ人)より、もっと向こう(後ろの見えない人)に真実は存在するのです。

ですから本映画においてはバンディがどのような残虐な殺人を描くのではなく、真実の存在について考えて欲しいという願いが込められているのです。

さらにバンディの恐ろしい言葉で締めくくっています。

「殺人者は長い牙を持ち、アゴから唾液を滴らせ、暗闇から現れたりしない、人々は自分たちの中に殺人者が潜んでいることに気がついていない。好きになり、愛し、一緒に暮らし、慕っている人物が、次の日には想像し得る限りのもっとも悪魔のような人間にならないとも限らない」です。

これは本当に背筋がゾッとする言葉です。

まさかあの人がって事件って日常的に起きています

テレビなどで凶悪事件があるとその人物を知る人のインタビューで「とても良い人で、まさか、、、」などのコメントが流れます。

まさに人間の真実とはどこにあるのかわからない象徴です。

バンディの残した言葉を裏返すと「僕は自分自身の真実に基づいて、生きただけなのだ」とも聞こえるのです。

あなたのもっとも信頼するパートナーがバンディかもしれないし、あなたがエリザベスなのかもしれません。そういう映画でした。

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映画『テッド・バンディ』のキャストについて

テッド・バンディ(ザック・エフロン)

素晴らしい演技だったと思います。容姿端麗で頭脳明晰の凶悪殺人犯のバンディーの恐ろしさを見事に表現していました。シリアルキラーの語源となったバンディーですが、本作ではその犯行場面の描写ありません。ですから尚更、バンディーが全米史上最悪の殺人犯であることを伝える責務があったと思います。クールな微笑みにゾクッとしました。ただ、アメリカ人が観たら違う印象かもしれません。もっと凶悪なイメージが欲しかったという意見もありますから。

エリザベス・クレプファー(リリー・コリンズ)

何というのでしょうか。リリーの演技は恋に揺れ動く乙女のような心境を見事に表していたと思います。「バンディーが好き、でも殺人犯かもしれない。怖い。いや、絶対にそんなことはしない。彼はとても優しい。でも、、、」って感じなのです。幸せと恐怖の狭間に揺れるのはやはりバンディーを愛していたからでしょう。リリーの演技は素晴らしかったです。

ジェリー・トンプソン(ハーレイ・ジョエル・オスメント)

意外な俳優にびっくりしました。どこかで観たことのある顔です。そうです。『シックス・センス』の少年です。驚きました。まさかこのような風体になっているとは、、、。いや失礼。これも経験を重ねてたどり着いた個性でしょう。役柄はリリーに想いを寄せる同僚です。温かみのある微笑みが良かったです。恋に不器用な様子が出ていました。

エドワード・コハート判事(ジョン・マルコビッチ)

この人は存在だけでスクリーンを占領する力があります。かつてクリント・イーストウッド主演映画『ザ・シークレット・サービス』でミッチというサイコパスを演じています。本作では検事という役柄ですが、バンディーのあらゆる陽動作戦にも動じることなく毅然とした演技には唸りました。まるでそよ風を受けているような表情でした。

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まとめ 映画『テッド・バンディ』一言で言うと!

「目に見えないモノほど恐いモノはありません。見えているのが真実とは限りません」

幽霊っているかいないかは個人の見解になりますが、想像すると恐いです。目に見えないから恐いのです。生きてい一番恐いのは人の怨念です。誰かを虐めたり、傷つけたりすると因果応報ってよくいいますが、本当にあると思います。怨念も目には見えません。

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【美しい犯罪者に心惹かれる映画】

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アルゼンチンの美しき犯罪者

映画『永遠に僕のもの』実話はロレンソ・フェロ&チノ・ダリンの純愛ゲイ物語。作品情報・ネタバレ・あらすじ・感想・評価。ペドロ・アルモドバル製作
1971年、アルゼンチンで起きた凶悪事件をモチーフに描かれています。犯人は若く美しい少年であった。残虐な手口ががさらに神秘性を高めた。本作はペドロ・アルモドバルが製作し、主演に新鋭ロレンソ・フェロを迎えて作られました。すでにアルゼンチンでは大ヒットしています。本作のテーマにはLGBTQへの理解も込められています。
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映画『テッド・バンディ』の作品情報

映画.comより一部引用
スタッフ・キャスト
監督
ジョー・バーリンジャー
製作
マイケル・コスティガン ニコラス・シャルティエ ジョー・バーリンジャー アラ・ケシシアン マイケル・シムキン
製作総指揮
ザック・エフロン マイケル・ワーウィー ジョナサン・デクター ジェイソン・バレット
原作
エリザベス・クレプファー
脚本
マイケル・ワーウィー
撮影
ブランドン・トゥロスト
美術
ブランドン・トナー=コノリー
衣装
ミーガン・スターク・エバンス
編集
ジョシュ・シェファー
音楽
マルコ・ベルトラミ デニス・スミス
音楽監修
ロビン・アーダング
テッド・バンディ(ザック・エフロン)
エリザベス・クレプファー(リリー・コリンズ)
キャロル・アン・ブーン(カヤ・スコデラーリオ)
ジョン・オコンネル(ジェフリー・ドノバン)
ジョアンナ(アンジェラ・サラフィアン)
デヴィッド・ヨーコム(ディラン・ベイカー)
ダン・ダウド(ブライアン・ジェラティ)
ジェリー・トンプソン(ハーレイ・ジョエル・オスメント)
ラリー・シンプソン(ジム・パーソンズ)
エドワード・コハート判事(ジョン・マルコビッチ)
ボブ・ヘイワード巡査(ジェームズ・ヘットフィールド)
2019年製作/109分/R15+/アメリカ
原題:Extremely Wicked, Shockingly Evil and Vile
配給:ファントム・フィルム

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