『アリー/ スター誕生』その②(135分/米/2018)

2018公開
映画『アリー/ スター誕生』ブルーレイ&DVDリリース
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 原題 『A Star Is Born』

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レディー・ガガの才能は元より、ブラッドリー・クーパーの才能は驚異的だ。プロデュース、監督、脚本、主演、そして作詞作曲をこなしている。映画界に新しい才能が誕生したことを祝福したい。

『アリー/ スター誕生』に流れる名曲はガガとブラッドリーを中心に作られている。正に才能と才能のぶつかり合いだ。この映画のサントラは映画史に残るだろう。

 この映画を観て三日経つ。私はミュージカルと言われる映画はあまり得意な方ではない。実際、この映画を観て普通に面白いと感じただけで特に何かしらのメッセージを受けなかった。本音を言えばもっと深くアメリカ社会に根ざす負の部分、つまりはアルコール依存、薬物依存についての問題提起があっても良いとさえ考えている。でも私はこの映画を観終わってからずっと心の残っている人物がいた。残念ながらレディー・ガガではない。ブラッドリー・クーパーだ。彼の才能に驚きを感じているのである。俳優としてはもちろん伸び盛りであるし、まだまだ伸びるだろう。しかし今後の活動の主軸は製作、監督の仕事へ向かうと思われる。

 『世界にひとつのプレイブック』での奇怪な演技、『アメリカン・ハッスル』では翻弄された。この二作はハリウッドの問題児と言われたデビット・O・ラッセル監督が撮った。彼と仕事をしたことで俳優としての力をつけたと言える。タフな現場だっただろう。

 そしてクリント・イーストウッド監督の『アメリカン・スナイパー』。もはや言うまでもない。冷静で勇敢な兵士が自分を失い始めた時の狼狽、そして狂気する姿は正に戦時国家たるアメリカの光と闇、強者と弱者は表裏一体であることを如実に表現していた。鬼気迫る迫力と繊細さが混在する演技だった。凍りつくような作品であった。

アメリカ映画史に燦然と輝く映画人の誕生と言える。ブラッドリー・クーパーという才能を大切にしたいと思う。

 アメリカ映画で製作、監督、脚本、主演といったらチャールズ・チャップリン、オーソン・ウエルズが浮かぶ。監督、脚本、主演となるとウディ・アレンが浮かぶ。そしてクリント・イーストウッドは製作、監督、主演、音楽となる。残念ながらイーストウッドはあまり脚本は書かない。上記のことをよく見て欲しい。誰もが何かが欠けている。アレンは製作、チャップリン、ウエルズは音楽、イーストウッドは脚本。しかし、しかしである。このクーパーはすべてをこの映画でやってのけているのだ。製作、監督、脚本、主演、音楽と。私がこの三日間でずっと頭の中を何かが浮遊していた理由はブラッドリー・クーパーの才能が明日の映画界を牽引していくのだろうと感じたからなのだ。

 確かにこの映画はレディー・ガガ有りきだ。彼女が主演だったからこそヒットしたと言える。当初、ビヨンセだったり、エスペランサ・スポルディングと言うアーチストが予定されていたが、最終的にレディー・ガガに決まった(この経緯についてはいずれ書きたい)このガガのキャスティングに決断を下したのも製作も担当したクーパーだろう。その決定が興行的な成功を招いている。つまりは映画をトータル的に作り上げられる人物なのだ。

 本作では先にも書いた通りイーストウッドからの影響を少なからず受けている印象を受ける。やはり人格者イーストウッドを尊敬しているのだろう。ちなみイーストウッドはドン・シーゲルから影響を受けている。

 果たして10年後、クーパーは映画界においてどのような作品を作りどのようなポジションにいるのか今から楽しみでしょうがない。

ウイキペディアより引用

A Star Is Born
監督 ブラッドリー・クーパー
脚本
エリック・ロス
ブラッドリー・クーパー
ウィル・フェッターズ
原作 ウィリアム・A・ウェルマン
『スタア誕生』
製作
ブラッドリー・クーパー
ビル・ガーバー(英語版)
ジョン・ピーターズ
トッド・フィリップス
リネット・ハウエル・テイラー
製作総指揮
バジル・イワニーック
ラヴィ・D・メータ
ヘザー・パリー
マイケル・ラピーノ
出演者
ブラッドリー・クーパー
レディー・ガガ
サム・エリオット
アンドリュー・ダイス・クレイ
デイヴ・シャペル
撮影 マシュー・リバティーク
編集 ジェイ・キャシディ
製作会社
メトロ・ゴールドウィン・メイヤー
Peters Entertainment
Gerber Pictures
Joint Effort
配給 ワーナー・ブラザース映画
公開 イタリア  2018年8月31日 (VIFF)
アメリカ合衆国  2018年10月5日
日本      2018年12月21日
製作国 アメリカ合衆国 アメリカ合衆国
言語 英語
興行収入 $369,718,597[3]