映画『美人が婚活してみたら』何となく始まって何となく終わった。確かに黒川芽以は美人だ。

2019年製作
スポンサーリンク
映画「美人が婚活してみたら」公式サイト
映画「美人が婚活してみたら」監督:大九明子『勝手にふるえてろ』× 脚本:じろう(シソンヌ)圧倒的共感を呼んだ、〈婚活〉の〈現実〉を描いた衝撃コミックを異色タッグ&豪華キャストで、待望の実写映画化!

『美人が婚活してみたら』(89分/日本/2019)

確かに黒川芽以は美人だ。それも手が届かない美人ではなく、街を歩けば見つかるような美人だ。あんな美人と結婚できたら良いなあと思いがちだ。この映画では不倫ばかりしている女性として描かれている。自ら不倫に突入するのではなく、付き合ってから知るという無理な設定だ。大抵の恋愛は肉体関係になる前に相手が結婚しているかいないかを確認し合うのが現代風だ。しかもこれだけ不倫が叩かれる世の中だから尚更気をつける。相手が結婚しているとは知らなかったとすることでちょっと不幸な女性というキャラクターを作っているが、これも何だか納得できない。

映画を最後まで魅せる力はあると思う。大九明子監督の力量に疑いの余地がない。しかしだ、釈然としない映画なのだ。真剣に結婚したい女として描かれていないから共感できないのだ。婚活自体を遊びの延長として野次馬根性で楽しむ美人の自意識過剰な物語になりかねない。自分を悲劇のヒロインに仕立て上げ同情してもらうことで存在価値を見出しているようだ。最後に歌を歌う場面で、危うく「良かったあ、ハッピーエンドだ」と畳み掛けられそうになるが、何のことはない。結局、最初から最後までこの美人なタカ子は何も変わっていないし、何も手に入れていない。映画を観に行く理由は人間の成長を観たいからだ。如何なる困難を乗り越えて何かを掴み、手に入れ、明日へ向かって生きていく、そんな映画を観たいのだ。

確かに黒川芽以は美人だった。それだけに勿体無い。

クセもカドも無い“ほっこり女優”で終わってほしくないと思った。

 

中村倫也(映画『ハケンアニメ!』や映画『ウェディング・ハイ』や映画『ファーストラヴ』や映画『私をくいとめて』や映画『人数の町』

スポンサーリンク

『運だぜ!アート』本日の総合アクセスランキング

映画『ばるぼら』ネタバレ・あらすじ「美乳」二階堂ふみ&「美尻」稲垣吾郎の衝撃愛!手塚眞とクリストファー・ドイルが紡ぐ「究極の芸術愛」誕生!感想・結末。
クリント・イーストウッド最高映画『許されざる者(1992)』ネタバレ・あらすじ「アメリカ社会の写し絵“悪人”しかいない世界」感想・結末
映画『第三夫人と髪飾り』ネタバレ・あらすじ「一夫多妻の時代“愛のレッスン”は芸術的“官能美”」感想「新しい才能アッシュ・メイフェア監督登場」結末「現代ベトナム女性は自由?」
山口百恵出演映画全リスト三浦友和との愛の軌跡が見える『伊豆の踊子』から『古都』
映画『楽園』ネタバレ・あらすじ・結末。ムラ社会は日本社会の縮図。長老(独裁者)の「決めつけ」こそ悪害なのだ。綾野剛、佐藤浩市もOKだが村上虹郎が最高だ!
【ネタバレ酷評】映画『カイジ ファイナルゲーム』カイジに日本の未来を賭けて欲しくない。『パラサイト 半地下の家族』を見習え。
映画『翔んで埼玉』ネタバレ・あらすじ・感想・ロケ地。ディスって大ヒット。GACKT &二階堂ふみの大仰演技に抱腹絶倒。
映画『すばらしき世界』ネタバレ・あらすじ「2021年度最高作品決定!」感想「西川美和vs役所広司+仲野太賀with長澤まさみで弱者見殺社会に“喝”」結末
映画『ヘルドッグス』ネタバレ・あらすじ「相関図を見ないとわからない」感想「松岡茉優が可愛い」結末「続編あるでしょ!」
映画『沈黙のパレード』ネタバレ・あらすじ「犯人だれ?」感想「福山雅治」結末「東野圭吾作品」

映画のことなら映画.comより引用

スタッフ

監督 大九明子
原作 とあるアラ子
脚本 じろう
製作 藤原寛
エグゼクティブプロデューサー 片岡秀介
スーパーバイザー 黒井和男 古賀俊輔
プロデューサー 早坂晃 大森氏勝 田中美幸 八尾香澄
ラインプロデューサー 森徹
撮影 中村夏葉
照明 渡辺大介
録音 鈴木健太郎
整音 小宮元
美術 秋元博
装飾 竹原丈二
宮本恵美子 衣装
宮本茉莉
ヘアメイク 外丸愛
編集 米田博之
音楽 高野正樹
音響効果 渋谷圭介
助監督 成瀬朋一
制作担当 片平大輔

キャスト
黒川芽以タカコ
臼田あさ美ケイコ
中村倫也園木
田中圭矢田部
村杉蝉之介相坂
レイザーラモンRG久保田
市川しんぺー梅沢
矢部太郎荒木
平田敦子沢渡
成河前澤

作品データ
製作年 2019年
製作国 日本
配給 KATSU-do
上映時間 89分
映倫区分 PG12

タイトルとURLをコピーしました